主演・佐藤流司「後輩には"カッコよかったわ"と言わせたい」プライベートで歌った意外な一曲も!5/31公開の【東映ムビ×ステ】最新作・映画『邪魚隊/ジャッコタイ』SPインタビュー後編

東映株式会社と東映ビデオ株式会社が立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】が<ミュージカル時代劇>という新たなコンセプトで始動!
映画『邪魚隊/ジャッコタイ』が2024年5月31日に公開されます。(続いて、舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』は2024年8・9月上演に決定!)

スマートボーイズでは本作の主演として、ならず者たちの特殊部隊「邪魚隊」リーダー・スリ師の鱗蔵(りんぞう)役を務める佐藤流司さんにインタビュー。
<ミュージカル時代劇>という異色のコンセプトに挑んだ本作の見どころや、阿久津仁愛さん、玉城裕規さんら共演キャストとの撮影現場エピソードまで前後編でたっぷりと語っていただきました。本記事ではその後編をお届けいたします。
佐藤流司さんの“歌”にまつわる意外なプライベートトークも!
■映画『邪魚隊/ジャッコタイ』
主演/邪魚隊のリーダー・スリ師の鱗蔵(りんぞう) 役:佐藤流司さん インタビュー


【インタビュー後編】 (前編はこちら)
――佐藤さんは『邪魚隊/ジャッコタイ』では映画、舞台とともに主演をつとめますが、映画と舞台でのお芝居の違いや、ご自身で意識していることはありますか?

佐藤流司(以下、佐藤) 単純に大きさですね。映画はあまりオーバーにしないように、舞台は逆に少しオーバーにするように、という違いはやっぱりあります。スケール感として、舞台ではリアルに向かい合って喋っている感じでは小っちゃすぎて見えないですし、映画では逆に、思いっきり顔面ごとグンって振ったら不自然になってしまうので、機微を見せるというか。

――今作のような、映画でのミュージカル時代劇、という場合はどちらの見せ方に近いのでしょうか。やはり、あまりオーバーにはしないようにされましたか?

佐藤 そうですね。そもそもミュージカルパートとお芝居の部分もある程度は別になっていて、例えばミュージカル映画の『レ・ミゼラブル』みたいにずっと歌で進行していくわけではないので、そこはシーンによって分けて考えていた感じですね。

――劇中では様々なテイストの楽曲が披露されますが、歌唱シーンはいかがでしたか?

佐藤 今回の楽曲は、舞台でも以前からよくお世話になっている和田俊輔さんが作っていらっしゃるので、いつも通りすごくかっこよくて。それに自分の、“佐藤流司の得意な歌い方”とか、“佐藤流司の得意なメロディー”も汲んでくださっていたので、すごく気持ちよく歌えましたね。
ミュージカルっぽいけど、ちゃんとポップというか、メジャーで聞きやすい要素もあったりとかして。カッコいいですよ、本当に!

――本作の撮影は太秦の東映京都撮影所で行われましたが、“時代劇の聖地”とも言える太秦での撮影はいかがでしたか?

佐藤 最初は怖かったですね。やっぱり噂では、めちゃくちゃ厳しい、みたいなことをお聞きしていたんですけど(笑)、スタッフの皆さんには本当に優しくしていただいて、非常に楽しかったです。
あとセットが本当にいっぱいあって、当然違うセットには勝手に入っちゃいけないので行ってないところも多々あるんですけど、なんか「ガラス注意」って書いてあるセットもあって、「この中、どんだけガラス張りになってるんだろう?」なんて思ったり。(※同席の東映スタッフの方から、ドラマ『科捜研の女』のセットだと聞いて) あぁ、そうなんですね! そんな風に、色んなところを見てみたいなって思いました。

――今回、佐藤さんが演じた鱗蔵は「邪魚隊」のリーダーとなりますが、佐藤さん自身も多くの後輩たちから目標にされていたり、憧れられていることをご自身でも感じる瞬間があるのではないかと思います。
ご自身にもそうしたリーダーっぽさや、後輩に対する兄貴肌な一面はあると思いますか?

佐藤 ありがたいことに、そう言ってくれる子たちもいますね。どのくらい自覚的にやっているのかは自分でも分からないですけど、「ちゃんとカッコいい大人になりたいな」とは思って生きてきたので、そうなれていればいいな、くらいの感じですが……やっぱり「男らしくいたい」っていう気持ちはすごくあって。
今の時代にはそぐわない、古い生き様かもしれないですけど、男が見て「カッケェな」って思う男になりたいと思って生きてきたので、そうなれているのであれば幸いです。

――先ほどお話いただいた殺陣の裏話でも、「後輩の阿久津さんにカッコ悪いところは見せられない」という点で、きっと玉城さんも同じお気持ちだったのではないでしょうか。

佐藤 そうですね。俺自身もやっぱり、後輩と共演した時には「ホンモノの佐藤流司、カッコよかったわ」って言ってもらいたいですからね。

――今回、先に安食満親役の石井一彰さんにも取材をさせていただいたのですが、石井さんは佐藤さんについて「自分の中でミュージカルと時代劇がうまく結びついてなかった時に、佐藤さんの歌と芝居と見て『これはこういう作品なんだ』と感覚的に理解できた」と、絶賛していらっしゃいました。(※石井一彰さんインタビューはコチラ)

佐藤 うわ、すごくありがたい言葉です。嬉しいですね。

――佐藤さんからも、敵役となる石井さんの印象はいかがでしたか?

佐藤 撮影中に二人でコンビニに行ったんですけど、石井さんはそこでも慣れていらっしゃるなと。俺はもう、ずっとコソコソしながら行っていたんですよ(笑)。その時に石井さんが、コーヒーを奢ってくれました。

――それはかつらや衣装もそのままで外のコンビニに、ということですか!?

佐藤 はい。本当に敷地のすぐそばで、撮影所の方が普段から利用されるコンビニなんですけどね。撮影所に慣れている石井さんは、さすがに堂々と歩いてらっしゃるなっていう。でも、そういう普段の姿からも本当にカッコよかったです。

――『科捜研の女』でも長く撮影所に通っている石井さんは、逆に馴染みのスタッフさんからはいつもと違う安食の風貌に驚かれて、次々と声をかけられて恥ずかしかったとお話されていました(笑)。

佐藤 本当ですか(笑)。でもコンビニの店員さんは慣れているのか、俺たちみたいな派手な格好のままでもなんでもないような顔で接客していて。そういうところでも撮影所の洗礼というか、「こういう感じなんだ」っていうのを体感できましたね。
――続いても石井さんにも伺った質問ですが、今作はミュージカル時代劇ということで。佐藤さんも思わず日常生活の中で、口ずさむ程度でも歌ってみたり、つい体が動いちゃう、踊りたくなるような瞬間はあったりしますか?

佐藤 ほとんどないですね! 基本的にはカラオケもお断りしますし、今回の作品もそうですけど、ありがたいことに歌ったり踊ったりは仕事で十分にさせてもらっているので、「ストレスが溜まったからパーッと歌いてぇ!」みたいなこともあんまりなくて。
だから自分から歌や踊りが出てくることは、そんなに多くはないですけど……でも、すんごく気分が良かったら歌ったりもしますかね。年に一回ぐらいは、仲間とカラオケにも行ったりします。

――そういった時には、ご自身の好きなアーティストの楽曲や、なにか作品でご自身が歌った曲など、よく選ぶ曲もありますか?

佐藤 一番記憶に新しいカラオケで歌った曲は、BON JOVI(ボン・ジョヴィ)の『It's My Life』です(笑)。

――それはまた、ずいぶんと気分が良かった瞬間だったのでは(笑)。

佐藤 カラオケがあるお店にいた時に、となりの席に海外の方々が座っていて、その方が気分よく色んな海外の曲を歌っていらっしゃって。で、店員さんに「良かったらお兄さんも歌いませんか」なんて言われて、でもここで日本の曲を歌ってもな~と思って……その海外の二人組の男性と一緒に、三人で『It's My Life』を歌いました(笑)。

――なかなか意外なレパートリーでした(笑)。ちなみに、石井さんは日常的にもよく歌っているそうで、マスクをしていると電車の中でも口ずさんでしまう時があるそうです。

佐藤 えっ、電車の中ってヤバいじゃないですか。周りに聞こえちゃわないんですかね?

――「僕はプロだから、聞こえているなら周りの人からはお代をもらいたいぐらい」とおっしゃっていました(笑)。

佐藤 いやいや、勝手に聞かせているんだから石井さんが払う側ですよ!(笑) でもお上手ですもんね、俺も石井さんが歌っているところには遭遇してみたいです。
――色々なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。では最後に、本作の見どころと公開を楽しみにされている皆さんへのメッセージをお願いします。

佐藤 この作品ではお芝居をやって、歌をやって、ダンスをやって、殺陣をやって、という感じで色んなエンタメが詰まりまくっていて、その上に時代劇で、悪党の物語で、という非日常の部分もたくさんあります。舞台や映画、ドラマもそうですが、エンターテインメントってそういった非日常を見ることで、“自分がセーフティーである”ということを楽しめるものだとも俺自身は思っているので、彼らが苦悩したり、前に進んだり、命を懸けたやり取りをしているところを見て、明日からも少し頑張れる糧にできるんじゃないかな、と。
まずは映画『邪魚隊/ジャッコタイ』を見ていただき、そして気に入っていただけたら、舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』も見ていただけたら嬉しいです。ぜひ、お楽しみください!

(インタビュー了)

【作品紹介】
【東映ムビ×ステ】とは、東映が仕掛ける新しいプロジェクトのこと。「ムービー(映画)とステージ(演劇)の挑戦的な融合」を目指し、ひとつの作品世界で語られる「映画」と「演劇」を公開&上演しています。

その最新作となる本作『邪魚隊/ジャッコタイ』の物語は、歌あり、笑いあり、涙ありの<ミュージカル時代劇>に!
どこか抜けてる個性豊かな死刑囚4人が死罪免除を条件に、将軍おかかえの使い捨ての特殊部隊【邪魚隊】として働かされる。そこへ彼らと正反対の堅物な田舎武士が巻き込まれ、寄せ集めの凸凹チームが結成! 将軍の命で「人喰い鬼」退治に挑むことになった凸凹チームはミッションを成功させ平和を取り戻すことが出来るのか!?
映画『邪魚隊/ジャッコタイ』ポスタービジュアル
キャストには、邪魚隊のリーダー・スリ師の鱗蔵(りんぞう)役で主演を務める佐藤流司さんをはじめ、邪魚隊に巻き込まれる堅物な田舎武士・水野平馬(みずのへいま)役に阿久津仁愛さん、邪魚隊メンバーで拷問仕掛けの天才・スルメ役に橋本祥平さん、毒の処方医・鮒右衛門(ふなえもん)役に小柳 心さん、変装の達人・比売知(ひめじ)役に廣瀬智紀さん、魅惑的な歌声で江戸の群衆を魅了する集団「お太鼓教」の歌姫・音御前(おとごぜん)役に高田夏帆さん、幕府お抱えの医者である蓼丸玄庵(たでまるげんあん)役に輝馬さん、「お太鼓教」の教祖の用心棒・多々良(たたら)役に玉城裕規さん、そして「お太鼓教」のカリスマ教祖・安食満親(あじきみつちか)役に石井一彰さんと、豪華キャスト陣が共演。
映画『邪魚隊/ジャッコタイ』キャストビジュアル
そして脚本は「刑事7人」シリーズなどを執筆する新進気鋭の脚本家・小西麻友氏、監督は映画『科捜研の女 -劇場版-』、「遺留捜査」、「刑事7人」でパイロット監督を務める兼﨑涼介氏が揃いました。

映画『邪魚隊/ジャッコタイ』は2024年5月31日(金)公開、オリジナル特典(ブロマイド)付きムビチケカードも好評販売中です。
また、映画本編とリンクして邪魚隊の更なる活躍が描かれる舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』は、2024年8・9月にかけて東京・大阪・愛知・石川と全国4都市にて上演されます。
ほか『邪魚隊/ジャッコタイ』に関する最新情報は、下記のInformationより公式サイトや公式Xをご確認ください。

【取材STAFF】
ヘアメイク:有藤萌
スタイリスト:吉田ナオキ

☆Information
【映画情報】

■東映ムビ×ステ 映画『邪魚隊/ジャッコタイ』

2024年5月31日(金)公開
オリジナル特典(ブロマイド)付きムビチケカード 販売中!

出演:
佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
高田夏帆 姜 暢雄 輝馬 横山 涼 吉岡睦雄
玉城裕規 石井一彰 / 永井 大

脚本:小西麻友
監督:兼﨑涼介
音楽:和田俊輔
作詞:藤林聖子

≪予告映像≫
https://youtu.be/jwosUVd7umo

【映画ストーリー】
天下泰平の江戸時代。人々の平和な暮らしの裏側に、限られた者しか存在を知らない特殊部隊があった。その名も【邪魚隊】。鱗蔵(佐藤流司)、スルメ(橋本祥平)、鮒右衛門(小柳 心)、比売知(廣瀬智紀)からなる邪魚隊は全員が死刑囚。死刑免除の引き換えに、死と隣り合わせの危険な闇仕事を任される隠密部隊だ。
今回、邪魚隊に下された任務は、謎の集団・お太鼓教への潜入捜査。昨今、江戸の町では人が突然消える事件が続出。それらは人喰い鬼の仕業と恐れられ、一方でお太鼓教の教祖・安食満親(石井一彰)は鬼から人を守る救いの神として崇められていた。しかし、将軍・徳川吉宗(永井大)ら幕府はお太鼓教と鬼の関係に疑問を抱き、鱗蔵らのスリのスキルを駆使して教団からある物を盗み出すミッションを命じる。御典医・蓼丸玄庵(輝馬)によると、その「ある物」が、鬼退治に役立つという。
一方、そんな邪魚隊の前に一人の青年が現れる。彼の名は、水野平馬(阿久津仁愛)。生き別れの姉を探す旅を続けていた平馬だが、お太鼓教の歌姫・音御前(高田夏帆)こそが姉であると確信。真実を知るために、鱗蔵たちとともにお太鼓教に忍び込む。
だが、姉を救いたい平馬の行動が生んだアクシデントにより、鱗蔵たちは安食の側近・多々良(玉城裕規)に捕えられてしまう。さらに、目の前に現れた安食によって、鱗蔵の封印していた過去が甦る。
はたして邪魚隊はお太鼓教の陰謀から江戸の町を救えるのか。人喰い鬼とならず者たちの妖美にして痛快な戦いが今始まる。

【舞台情報】
■東映ムビ×ステ 舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』

公演スケジュール:
【東京】2024年8月9日(金)~25日(日) 東京:サンシャイン劇場 20公演
【大阪】2024年8月30日(金)~9月1日(日) 大阪:サンケイホールブリーゼ 5公演
【愛知】2024年9月4日(水) 愛知:一宮市民会館 2公演
【石川】2024年9月7日(土)・8日(日) 石川:石川県立音楽堂 邦楽ホール 3公演

出演:佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
松本寛也 森大 中村誠治郎 輝馬 玉城裕規 ほか

脚本:小西麻友
脚色・演出:毛利亘宏(少年社中)
音楽:和田俊輔
作詞:藤林聖子

チケット価格 <全席指定> 9,500円(税込)※未就学児入場不可
発売日:6月9日(日) 10:00~ チケット一般発売

≪公式サイト≫
toei-movie-st.com/jakkotai/
≪公式X(旧Twitter)≫
@toei_movie_st
≪公式Instagram≫
@toei_movie_st

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