船越英一郎の初舞台に、新木宏典・崎山つばさ・猪野広樹・高橋健介らが共演!明治座創業150周年記念『赤ひげ』制作発表が開催、鏡開きも行われた会見レポートUP!

明治座創業150周年記念『赤ひげ』が、2023年10月28日より東京・明治座、12月14日より大阪・新歌舞伎座にて上演されます。
山本周五郎氏の傑作小説「赤ひげ診療譚」の舞台化となる本作は江戸時代の小石川養生所を舞台に、武骨で謎めいた医師「赤ひげ」と青年医師、そして貧しい患者や市井の人たちとの魂の交流を描きます。

患者に医術を施すだけでなく、患者の抱える事情にも踏み込み献身的に面倒を見る新出去定にいで・きょじょう通称-「赤ひげ」-役は、芸歴41年にして初舞台となる名優・船越英一郎さんがつとめます。

脇を固めるメインキャストには長崎遊学を終え、小石川養生所に医員見習いとしてやってくる保本登役に新木宏典さん、同じく小石川養生所で医員として働いている若き医員津川玄三役に崎山つばささん、森半太夫役には猪野広樹さんと高橋健介さんがWキャストで出演。

また、赤ひげが気にかけている一家の主・十兵衛役に河相我聞さん、とある患者を献身的に看病する女中・お杉役には菅井友香さん、養生所で女中として働くお光役には過去テレビドラマなどで船越英一郎と多くの共演経験を持つ山村紅葉さん。

若き医師たちが赤ひげとの交流を経てどのように成長していくのか…豪華キャストの競演でお届けする明治座創業150周年記念『赤ひげ』に、期待が高まります。
スマートボーイズでは9月26日に行われた、船越英一郎さん、新木宏典さん、崎山つばささん、猪野広樹さん、高橋健介さん、河相我聞さん、菅井友香さん、山村紅葉さんが登壇した製作発表の模様をお届けいたします。

【会見レポート】
船越英一郎さん
『赤ひげ』は2017年からNHKでTVドラマとして大切に4シーズンに渡って演じ続けています。今回は『赤ひげ』が舞台になるということでお声をかけていただきましたが、実は63歳にして初舞台で、初座長ということになります。この作品が明治座さん150周年記念作品で、大変な栄誉と、とてつもない重責を担います。63歳、そしてキャリアも41年になろうという役者が、無謀にも初の舞台に挑む、その懸命に足掻き、もがき、のたうち回る姿を皆さんに微笑ましく楽しんでいただいて、そしてその先に「まだ63歳でもあんなに頑張れるんだ」とか「63歳の若造がこんなに頑張ってんだからわしらも頑張れる」とか、皆さんの小さな勇気に繋がれば、役者冥利につきるかなと思っております。
新木宏典さん
『赤ひげ』は映像で世に出ている作品ですが、舞台で『赤ひげ』を作るという明治座150周年の記念すべき、アニバーサリー記念に作品を届けるということにすごくプレッシャーを感じます。絶対に失敗することができないプレッシャーを感じながらも、このプレッシャーがとても気持ちよく「やって良かったな」っていうのを、船越さんにも、明治座さんにも150周年飾れたなって思ってもらえるような作品になるという自負もありますし、そう思わせたいという思いがすごく強くあります。稽古はとても大変なんですが、『大変』にふりがなを打つなら『幸せ』とかけるぐらい、すごく充実した毎日を送らせていただいてます。
崎山つばささん
まさに今稽古の真っただ中でして、色々と迷うこともあって、個人的に追い詰められているところがあるんですけど、船越さんが近寄ってきてくれて、言葉をかけてくれたり、若い医員を集めて稽古してくれたり、本当に崖っぷちの自分を救ってくれるっていう意味で、崖の帝王です。本当に若き医員として、しっかりと生きていかなきゃいけないなっていう思いもありますし、作品のテーマでも『生きる』、『生きづらい世の中をどう生きるか』というテーマですので、見に来てくれる方にとって生きるヒントになるような、そんな作品にできたらいいなと思ってます。
猪野広樹さん
江戸時代の医術の話ですので、今は技術も医療も発達したんですけど、江戸の時には何もなかった。何も分からないことが多かった。その中で医術をやる、そして人の命を助ける、本当に難しいテーマだと思います。当たり前の熱量では到底できる作品ではないと思うので、たくさんその医術の関係を教えていただき、皆さんに最高のエンターテインメントとしても面白い作品を届けられれば。
高橋健介さん
作品のことは先輩方皆さんが話してくださると思うので、僕はちょっと稽古場でのお話を。まずは初日に船越さんが全員に名前入りのマグカップをくださって、士気も上がりました。僕ら若手にもすごく気さくに話しかけてくださって、本当に非常にいい緊張感でやらせていただいてるので、素敵な作品になると思います。

昨日僕が原作の小説を置いといたら、船越さんが「ちょっと読みたい」って言って読んでいて、途中で稽古に呼ばれて、本を開いたまんま後ろ向きにしておいて、多分忘れてしまったままお帰りになられたんですけど、僕はこのまま続きを読むのか、閉じていいのか、しおりを挟むのかっていう、昨日最後の最後まで悩んでて、一旦間にしおり挟んであるので、続きから読めます(笑)。
河相我聞さん
船越さんとは、ドラマでたくさん共演させていただいてるんですが、まさかこうやって、初舞台でもご一緒できて、非常に嬉しい限りでございます。ドラマ『赤ひげ』にも出演させていただいたんですが、今回はその役とはまた違って、長屋の住人ということで、ちょっと変わった役、難しい役で、今非常に頑張っております。非常に心温まる作品なので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
菅井友香さん
この偉大なる先輩方とご一緒に、歴史ある名作を、そして何度も観劇させていただいていた明治座さんの150周年という素晴らしいタイミングで今回この名作に挑ませていただけること、本当に光栄です。色々初めてのことが多い中で、日々試行錯誤しているのですが、船越さんや、石丸さん始め、皆さんがたくさんアドバイスをくださって、課題を感じながらも、とってもやる気に満ち溢れた毎日を過ごさせていただいています。この作品を通して、皆さんに生きる力を、そして観劇し終わった後、大変だけど明日も頑張って生きようと思っていただけるパワーをたくさんお届けできるように、精一杯努めてまいりたいと思います。
山村紅葉さん
大好きな明治座さんには3年ぶりで、デビュー以来何十年間ご一緒しています船越さんが座長ということで、本当に嬉しく、張り切ってお稽古しております。船越さんとは夫婦役など、色々とご一緒してきましたし、友香ちゃんは、「どうしたらいいのかしら」って、とっても可愛く聞いてくれるので、本当の娘か妹みたいに思っております。あとは、私の大好きなイケメンさんが何人もいらっしゃるので、もう嬉しくてドキドキしてるんですが、ちょっと時節柄声をかけたり、なんか喋って問題になったらいけないんじゃないかと思って、ただ今はひたすら眺めております。まあ、そんなふうに楽しくしておりますので、ぜひ皆さんに見ていきたいと思います。

会見では鏡開きも行われました!

質疑応答のラストで船越さんが『赤ひげ』の魅力を聞かれると、
『赤ひげ』は60年以上前に書かれた作品で、その時代を山本周五郎先生が鮮やかに、そして深い鋭いメスで切り込んだ作品だと思っています。でもそこに描かれてるものは普遍的なテーマです。どの時代にこの作品が世の中に押し出されても、必ずその時代の世相を写す、そしてその時代の人の情をきちんと描き込んでいる力を持った作品でございます。

江戸時代の病気は全部がコロナみたいなもんです。これは医者にとっても、患者にとっても、全ての病がどうなるかわからない中で医者が、もがき、足掻き、苦しみ、そして患者たちも一体いつこの病から抜け出せるのかと不安と戦い、そんな混沌とした、まさに我々がここ数年で経験してきたことが、江戸の日常だったと思います。
今よりももっと絶望してしまうような現実がたくさんある中でも、人々はどこかに希望を探して、なんとか希望を見つけ出して、そして日々生きていかなければならない。そんなことが、今を生きてる我々に、非常に大きな生きるヒントや、それから小さな、あるいは大きな勇気を必ずもたらしてくれる作品になりたい。

それが、この『赤ひげ』の持つ大きな僕は魅力だと思いますし、この『赤ひげ』をお届けしたいと思ってやまない意義だという風にも感じております。

『赤ひげ』の魅力を熱く語りました。

――以上、会見レポートをお届けしました。

明治座創業150周年記念『赤ひげ』は、2023年10月28日より東京・明治座、12月14日より大阪・新歌舞伎座にて上演されます。公演詳細についてはInformationより公式サイトをご確認ください。

☆Information
明治座創業150周年記念『赤ひげ』
東京公演:2023年10月28日(土)~11月12日(日) 明治座
大阪公演:2022年12月14日(木)~16日(土) 新歌舞伎座

【原作】山本周五郎「赤ひげ診療譚」(新潮文庫刊)より

【脚本】堤泰之
【演出】石丸さち子

【出演】
船越英一郎

新木宏典 崎山つばさ 猪野広樹・高橋健介(Wキャスト)

河相我聞 久下恵美 田淵累生 成清正紀 武岡淳一 瀬野和紀  塚本幸男 宮川安利

菅井友香

高倉百合子 麻生かほ里 名越志保 中山義紘 飯塚三の介 吉橋航也
柿澤ゆりあ・浅沼みう(Wキャスト) 岩崎祐也 山口竜央 山﨑タカヤス 竹中友紀子 佐藤玲羅
加藤岳・橋本偉成(Wキャスト) 小川向日葵・長田葵(Wキャスト)

深沢敦 山野海 真凛

山村紅葉

※都合により、一部出演者に変更あり

【チケット】
S席(1・2階席) 12,500円
A席(3階席) 6,000円
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/akahige/
イープラス:https://eplus.jp/akahige/
ローソンチケット:https://l-tike.com/akahige/

《公式サイト》
https://www.meijiza.co.jp/info/2023/2023_10/

《公式X(旧Twitter)》
https://twitter.com/meijiza_theater
#明治座 #赤ひげ

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