高橋健介「岡野呼びは決して僕の意志ではないです!」田村心、松波優輝ら出演のミュージカルコメディ映画『岡野教授の高校協奏譚』完成披露インタビュー

高橋健介さん、田村心さん、そしてお笑い芸人の岡野陽一さんが出演する映画『岡野教授の高校協奏譚』が、長いコロナ禍を経てついにお披露目! 2023年6月17日に東京・雷5656会館ときわホールにて完成披露試写会が行われ、高橋さん、田村さん、そして松波優輝さんの3名が登壇しました。
(左より)田村心さん、高橋健介さん、松波優輝さん
本作は、映画『岡野教授の千年花草譚』(2018)、『岡野教授の南極生物譚』(2019)に続く、シリーズ第3弾。岡野教授が今回は高校を舞台に事件を巻き起こすことに。主役は南極生物譚の森田二郎役で出演した高橋健介さんが、弟の森田三郎役で続投! そのライバル榎木堀役を演じるのは、新キャストの田村心さん! 他にも新キャストとして川上将大さん、三山凌輝さん、橘 りょうさん、松波優輝さんらが出演します。
【イントロダクション】
暴力事件を起こしたと噂される転校生を待ち受けるのは、完全無欠のエリートが牛耳る高校だった。
そして二人は一人のマドンナに心を奪われる!
果たしてマドンナのハートを掴むのは転校生の通称赤シャツの森田か?完全無欠のエリート榎木堀か?
今、闘いの幕が切って落とされた!


スマートボーイズでは、試写会イベント第3部にお邪魔し、イベント登壇前の高橋さん、田村さん、松波さんにインタビュー!
イベントレポートとあわせてお楽しみください。

【高橋健介さん×田村心さん×松波優輝さんインタビュー】
――コロナ禍だったということで、撮影から4年経った今、無事に公開されましたが、現在の心境はいかがでしょうか?

高橋 役者としては4年前の芝居を見られるのは少し恥ずかしいです。でも、見てくださる方が1人もいなかったら上映できなかったと思うので、「皆さんの見たい!」という声があったから、4年経った今でも上映できます。ありがとうございます!

田村 作品を届けられなかったら、撮った意味とかを僕らもわからなくなっちゃうので、今回お客様に楽しんでもらえるのはよかったなと思います。

松波 健介くんが言ってくれたように、4年前の自分たちを今この段階で見てもらうのは気恥ずかしいですけど、4年前はどういう思いで芝居をやっていたのか、どんな風に作品に取り組んでいたのかということを、改めて思い返すことができる、とてもいい機会だと思います。
高橋健介さん
――田村さんと松波さんは岡野教授シリーズの3作目で初参加ですが、今作の出演が決まったときはどのようなお気持ちでしたか?

松波 僕としても新境地だったので、単純に嬉しかったです。ちょこちょこ色んな作品に出させてもらっていますが、しっかり役をいただいて、撮影隊の中に入るのは初挑戦だったので、不安とワクワクが半々っていう状態でした。

田村 僕が最初にお話を頂いたときは、健介さんが主演という情報しかまだなくて。でも、それだけでも嬉しいなと思っていました。「健介さんが主演で、その2番手です」って、事務所から健介さんが出るっていうのを強調されました(笑)。

高橋 その売り文句は間違ってるね!

田村 間違ってはないでしょ!

高橋 ありがたいですけどね。僕の続投決まったのがいつのタイミングだったかはもう忘れちゃたけど、求められるうちが花だと思うので、ありがたいです。

――田村さんは撮影当時、初の映画出演でしたが、いかがでしたか?

田村 こんなにハードなんだとビックリしました。朝から晩まで撮影して、みんなで泊まって。それに、どこまでセリフを頭に入れればいいのかわかんなくて。とにかく必死に覚えてました。もっとリラックスしてやれた部分もあったのかなって、今では思います。
田村心さん
――岡野教授シリーズ経験者の高橋さんからは何かアドバイスはありましたか?

田村 アドバイスはなかったです。ずっとイジられてました(笑)。

高橋 僕から言えることは何もないのに、僕に意見を聞いてくるからとめんどくさいなと思って(笑)。

田村 ヤバ!

高橋 結局各々のスタイルがあるじゃないですか。僕も『ウルトラマンX』(※主人公・大空大地役)に出演していましたが、映像経験豊富でしょって感じで来られても、ウルトラマンはウルトラマンで少し特殊な撮影だったし。僕がお芝居に関して人に言えることはない。それなのに聞かれて、だったらイジるしかないかなって(笑)。

田村 「だったらイジるしかない」って、理論おかしいっすよ!

高橋 でも、無視は一番イヤじゃない?

田村 無視はヤダ。

高橋 でしょ。芝居のこと聞かれて何も答えてあげられない。じゃあイジるか!ってなるよ。
松波優輝さん
――今回の撮影では岡野教授役の岡野陽一さんとの絡みはありましたか?

高橋 僕はありました。シリーズを重ねるほど、岡野さんの出番が少なくなっていくんですよ。それがおもしろい(笑)。あと、岡野さんは台本を覚えてこなくて、その場のノリでお芝居しているのもおもしろいです。そこが岡野さんの味。

田村 僕はあんまりお話できなかったんですよね。でも、優しそうでおもしろい雰囲気があったので、もっと話してみたかったなという思いがあります。

松波 芸人さんだからというわけではないと思いますけど、誰とでも話しやすい雰囲気を作ってくださっているんだろうなというのが印象にあります。休憩時間に少しだけですが、岡野さんのギャンブルの話とか、これまでのいろんなイキサツについて、お話を聞けたのは楽しかったです。もっと話せればよかったなって、僕も思います。
――シリーズ2作目の完成披露イベントの際も高橋さんを始めとするキャストの皆様にインタビューさせていただきましたが、そのとき高橋さんは岡野さんのことを「岡野」と呼び捨てにしているとおっしゃっていました。今回の現場でもそれは変わらずだったんでしょうか?

高橋 そうですね。「岡野」ですね。でも、僕がというより、第1作から出演していた井澤(勇貴)さんと松本(岳)さんが「岡野」呼びだったので、チームの空気感に習っただけです。決して僕の意志ではないですね!

田村&松波 ハハハッ!

高橋 岡野教授シリーズはこういう空気感なんだっていうのを、今回、僕が責任を持ってみんなに伝えました。岡野さんの前で「岡野」って言った記憶はないけど、イベントでは言いますね。ゴリラって呼んだりとか(笑)。それがよくネタになっていたので。
――独特の歌詞のミュージカルシーンも本シリーズの見どころですが、今作の中でお気に入りの歌はありますか?

高橋 歌詞は全部監督が書いた記憶がありますけど、今回は後半で子役の森川(貴)くんが合いの手を入れてくれるのがかわいらしいなって思います。

田村 僕はラップ曲ですね。歌のデータが届いたのが撮影前日でけっこう大変だったんですけど、何度も練習して、健介さんともいっしょにいっぱい向き合った曲なので思い出に残ってます。

松波 例えば「一番人気の~榎木掘!」とか、「〇〇の~△△!」というフレーズがよく出てきて、場面に合わせて歌詞が変わるんですけど、そのフレーズが何回も頭の中でリフレインされるんです。だからなんか好きなんだろうなって感覚になってます!

高橋 洗脳に近いよ。今日、映画を見てくれたお客さんの脳にも焼き付いてるかも。

田村 下手したら2回見てる人いるもんね。1部と3部は本編鑑賞の時間があったから。

高橋 でも、3日後には忘れるはず(笑)。僕も正直、この4年の間で忘れてしまっていたけど、昨日、完成品を見たら一瞬で蘇った。でも、明日には忘れてるんだろうな。

松波 (笑)。曲の構成がシンプルだからこそ、頭に刷り込まれやすいのかもね。CMで流れる曲といっしょ!
――劇中、マドンナの遠山先生を誰が落とせるか争っていますが、このお三方で何か競い合うとしたら、“これは自分が1番!”と思うご自身の強みを教えてほしいです!

高橋 えっと……陰湿なイタズラ! 

田村&松波 ハハハッ!

田村 間違いないな!

高橋 思いついちゃうんですよ。例えば、みんな稽古場の冷蔵庫に自分の名前を書いて食べ物を入れとくでしょ。僕はその名前を消して、自分の名前を書いたり。

松波 ヤバ~。消してっていうのは、ちゃんと消したのがわかるように?

高橋 そう。二重線で消して。あとは何人かで旅行するときも。僕が車を運転する場合はサービスエリアで1人がトイレに行ったら、そいつが帰ってきたときにはもう車はない。前に心くん達とディズニーランドに行ったときも、同じことしました。

田村 経験あるな~(笑)。1人でトイレに行ったら、撒かれた!

高橋 ある程度泳がせて、ちゃんと迎えに行きましたよ。

松波 どのくらい泳がしたの?

高橋 スペースマウンテン一周するくらい。離れたところから心くんの様子を伺ってたけど、人間っておもしろいもので、誰に仕掛けても必ず左右を見る。そして立ち止まらないんですよね。どっちかに進んで探しに行く。

田村 たしかに。その場から動くほうがリスクなんですよね。逆に僕が勝てるのは、そのイタズラを許す優しさじゃないですか?

高橋 心くんは許せてないです! ブログにこのこと全部書くタイプなので、それは許せてないってことでしょ?

田村 いや、許せてますよ!  

松波 ここでひと盛り上がりしたから、それに勝てるものないなぁ。なんだろう。

高橋 スポーツとかでもいいですよ。得意なものなんですか?

松波 社交ダンス、料理、釣り。

高橋 釣り好きなんですか? 僕、釣りは絶対勝てないっす。餌の虫に触れないですから。

田村 虫は僕も無理っす。

松波 じゃあ、釣り勝ちで(笑)。でも、いっしょに行くなら僕が下準備するから、釣るとこだけやったらいいじゃん。

高橋 でも、たまに重いのが来るじゃないですか。

松波 一番の醍醐味よ!?

高橋 待つのも苦手です。

松波 待つのが苦手な人ほど、釣りに向いてるんだよ。サクッと釣るために、スポットを変えてみたり、仕掛ける餌を変えたり工夫しだすから。……(高橋さんの薄い反応を見て)それ、たぶんやんないね(笑)。

――完成披露試写会に来場していただいたお客様や、本作を楽しみにしている方々に改めてメッセージを!

高橋 完成披露試写会に来ていただいた方々、ありがとうございます! また、この記事を読んで少しでも『岡野教授の高校協奏譚』に興味を持ってくださった方には本当に感謝しております。世の中にはたくさん娯楽がありますが、その中で岡野教授という作品を選んでいただけたことが嬉しいです。それがまた次に繋がって、僕や田村さん、松波さんに興味を持っていただいて、どんどん派生してくのが嬉しいので、引き続き応援してほしいです。

田村 撮影当初、監督が「大人から子供まで楽しめる作品にしたい」とおっしゃっていたので、お子さんも連れて劇場に来て楽しんでいただけたらと思います!

高橋 完成披露に関しては子供がいなかったから、もうちょっと熱意込めて! このままだったら子供は来ないよ。

田村 お芝居の上手な子役の森川くんもいるので、子供たちにはライバルを見に来る気持ちで集まってくれたらいいなと思います!

松波 今回の完成披露試写会で、お二人とは4年ぶりの再会でした。しかも撮影が1週間とタイトなスケジュールだったので、ようやく仲よくなれそうだなってなったときにさよならだったのが、ちょっと寂しかったんです。だから、今日いっしょに登壇できて嬉しかったです。本編の最後のほうに赤シャツの「いろんな奴がいる」というメッセージがありましたけど、“私こういうところで笑えるんだ”というものを見つけてもらえる作品になったらと思います。

<インタビュー了>

映画『岡野教授の高校協奏譚』の公開時期や詳細は、Informationより公式Twitterをチェックしてください。

☆Information
映画『岡野教授の高校協奏譚』

キャスト:
高橋健介 田村 心 
川上将大 三山凌輝 橘りょう 松波優輝     
加藤大騎 森川 貴 有賀洋之 樋谷怜穏(樋のしんにょう点一つ)
山下恵奈 高橋龍之介 蒼野凌央 佐藤 淳 榊原美鳳
岡野陽一 東 亜優 小宮孝泰

スタッフ:
監督・脚本 今野恭成
プロデューサー:菅谷英一 高槻 華
撮影:葛西幸祐 
照明:常谷良男 
録音:星野裕雄 
整音:光地拓郎
衣装:森内陽子 
ヘアメイク:藤澤かずき 
助監督:小菅規照 
製作主任:斎草真司
音楽:鷹尾まさき

《公式Twitter》
@okano_kyoju

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