【壁こじSP】松岡広大×中尾暢樹「セリフの優しさや、考え方に救われました」ドラマ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』10/3放送開始目前インタビュー【後編】

“なにか”を好きでいられること、夢に向かって、たとえこじらせようとも一生懸命に生きることは素晴らしいこと――。そんなメッセージを笑いあり感動ありのストーリーに内包した、思わず共感できる作品です。
【あらすじ】
漫画を専攻する学生の猫屋敷守は、周囲には秘密にしながら『骨肉』というペンネームでオリジナルBL漫画を描く同人作家。同人即売会で漫画を認めてもらうこと、そして“壁サー”(=即売会場内で壁際に配置される人気サークルの証)であることだけが、承認欲求を満たしてくれる心の支えだった。
そんな彼の身に、その後の人生を揺るがす事件が起こる。
それは、幼馴染でありアイドルグループ『SHINY SMILE』のISSAY(イッセイ)として人気急上昇中の風間一星とのまさかの再会…。
とあることをきっかけに、高校の卒業式で「お前とは一生会わない」と言い放った猫屋敷は、再会を心から喜ぶ一星に戸惑うばかり。性格と境遇のあまりの違いに嫉妬と葛藤をこじらせまくる猫屋敷だが、そんなことを気にもとめない一星。しかし、この再会が、予想もできない展開を巻き起こしていくことに!
同人漫画とアイドルという、全く違うフィールドでトップを目指す二人の数々の試練と絆の物語が幕を開ける――。
【インタビュー後編】

松岡広大さん
松岡 映画『いなくなれ、群青(‘19)』ぶりの共演ですが、10年以上の仲なのでやりやすかったです。僕の演技をちゃんと受け止めてくれて、演じてくれる女優さんなので、猫屋敷を演じる上でとても助かりました。

中尾暢樹さん
中尾 シャニスマのメンバーは、みんな明るいし、子供です。(立石)俊樹くんは、最年長だけれど、天然ですごい雰囲気がほんわかしています。(木原)瑠生はずっとウルトラマンのことばかり喋って、ウルトラマンのモノマネをしていますね。(小西)詠斗はいつも眠そうです(笑)。これだけ個性の強い役者が集まっていて、よくうまくかみ合っているなって思います。普段はふざけたい側なんだけれど、このメンバーの中だと自然と見守ってる立ち位置になりますね。

松岡 山田と焼肉を食べるシーンがあるんですけど、回ごとに“ありえないだろ!?”っていう変化があります。所々でちゃんとふざけているので、そこにも注目して楽しんでもらいたいです!
中尾 佐藤監督が演技を見て、僕が表現したい芝居を全部汲んでくださるんです。考え方や感性が似ていて、言葉にしなくても理解してくださるのでやりやすかったですね。

中尾 物怖じしないところ!
松岡 すげえな(小声)。
中尾 『すげえな』って小声で言わないで(笑)。
松岡 それを言えることが、本当にすごいよ。
中尾 当たって砕けろという心意気で挑んでます! あっ、砕けちゃダメだけど(笑)。やってみないと分からないですからね。あと、何事にもぶれないんじゃなくて、ぶれたくないと思っているので、自分の核となる部分をしっかり残してきたいです。
松岡 僕は全部負けているのが魅力なんじゃないですかね。別に自分のことを卑下しているわけではなくて、他人の感じ方と自分の認識の差だと思うんですけれど、1個突出したところがあるとは全く思わないし、自分の中ではまだ全部が途中なので。強いて言うなら、色々なものに興味を持てるところは負けないかな。