2022年1月クールにて全4回で放送された、崎山つばささんが主演を務める純白ラブコメディドラマ『パティシエさんとお嬢さん』の映画版が、5月6日全国公開されます。

原作は、作者のTwitterで累計200万以上の「いいね」を獲得し、全2巻のコミックは発行部数25万部超えを記録した銀泥氏による漫画で、崎山さん演じる恋に不器用なパティシエ・奥野丈士と、岡本夏美さん演じる”毎週金曜日にスイーツを買いに来るお嬢さん”こと波留芙美子との純白すぎる関係を描く作品。お互いのことが気になるも、名前すら聞けずにいる2人。果たしてもどかし過ぎる“両片思い”の行方は！？

スマートボーイズでは、丈士の兄で、パティスリー「シュバル」の店長・帯刀稜を演じる村井良大さんにSPインタビュー！ 前編・後編の2回に渡りお届けします。PART①では、パティシエを演じてみての感想や、主演・崎山つばささんの印象などを伺いました。

――よろしくお願いします。今回の作品ではパティシエ役を演じられていますが、約10年前に出演された舞台「ラ・パティスリー」でもパティシエ役を演じられましたね。

村井　そうなんですよ、よくご存じで！(笑)

――約10年ぶりにパティシエを演じられていかがでしたか。

村井　「ラ・パティスリー」は舞台だったこともあって、スイーツを作る上で細かい作業や描写はなかったんですけど、今回は映像作品ということで、細かい職人技というかプロが作っているように見せるための練習をやらせていただいて、そういったところはかなり気を使いながら撮影しました。

――村井さんは今回オーナーシェフを演じられましたが、役作りや演じる上で心がけたことはありましたか。

村井　役という意味では、漫画だと丈士に対してスパッと辛辣に突っ込んだりしていましたが、実際に映像で表現すると稜が嫌な奴に見えてしまいがちになるので、監督からは「優しく突っ込んであげて。例えば、おぎやはぎさんをイメージして」と言われました。おぎやはぎさんは優しい突っ込みが特徴なので、愛情のある突っ込みを常に意識しながら演じていました。それと“オーナーパティシエ”ですから、責任は全て自分にありますし、店の売り上げといった大人の考えは丈士より明らかに持っているので、店を経営する心構えに関して丈士とは違いましたね。

――崎山さん演じる丈士とは兄弟という設定ですけど、腹違いの兄弟ということで、普通の兄弟関係とはちょっと異なりますね。

村井　皆さんが想像している兄弟というよりかは、僕はいとこのぐらいの感覚かなと思っています。もちろん同じ遺伝子ですけど、少し距離はあって、一緒に働いても馴れ合い過ぎないし、甘えすぎないという距離感のある兄弟という意味では面白いなと思いました。

――丈士と稜の性格が真逆ということも、適度な距離感の要因の一つかもしれませんね。

村井　丈士と稜とは、暮らし方や生き方、それに考え方も全然違いますからね。今回の物語では過去のシーンは一切なくて、現在の話で構成されています。が、生き方の違いはお互い理解しているけど、自分には自分の道があるということを丈士が少しずつ感じ始めているのが映画の見どころです。丈士が芙美子さんとの関係のことだけでなく、大人として成長していく部分が映画で描かれているのがポイントです。

――物語の設定では丈士と稜の年齢差は6歳ですけど、崎山さんと村井さんと実年齢差は1歳ですよね。村井さんから見て、年齢差に対するやりやすさやりにくさなどはありましたか。

村井　全然離れているという感覚はなかったです。むしろつばさくん自身が大人っぽくて落ち着いていたので、こんなに落ち着いている年下の俳優はあまりいないと思いました。つばさくんは、演じている丈士よりも男っぽいところがあるんですけど、意外と冷静ですし、“自分の出来るペースでいいものを作ろう”という部分が垣間見えるので、無理していないところを見ていて心地良いんですよ。そこが素敵なところです。

――村井さんのTwitterにもUPされていましたが、製菓の専門学校でいろいろと学ばれたそうですね。ケーキを作る上での作業は大変でしたか。

村井　ケーキの土台にクリームを絞るのせていくといった細かい作業をやったことがなかったですし、しかも道具を使っての作業もあって、その道具に慣れるまでしどろもどろ状態でした。これをマスターするのは相当難しいなと思いながら毎日練習していました。

――スイーツに関する専門用語とかも覚えるのは大変でしたか。

村井　劇中にはそんなに専門用語は登場しなかったですけど、「キャラメリゼ(砂糖や水飴を使って料理に焦げ目や風味を付ける調理法)」といった専門用語や意味とかは教えていただきました。そういえば、専門学校で様々なことを学んでから撮影に臨んだんですけど、監督が撮影現場の厨房に入ったらテンションが上がって、僕たちが今まで学んだこと以外のことをやってほしいと言われたんです(苦笑)。結果的にケーキを作るシーンの半分以上は、初めての挑戦でした(笑)。それまでの練習の成果はあってよかったんですけど、全然予期せぬものをやったりしたので、その時は緊張しましたね。かなり頭を使いました。

――確かに慣れないことを作業しながらセリフを言うのは、普段以上に気を使いますよね。

村井　さっき撮影直前に初めて教わったことを、本物のパティシエらしく見せないといけないので、とても難しかったです。

※PART②へ続く

【物語】
パティシエ・丈士（崎山つばさ）の働く「パティスリー・シュバル」に、毎週金曜日、ケーキを買いにやって来るお嬢さん・芙美子（岡本夏美）。1週間働いた自分へのご褒美としてはもちろん、丈士に会えることも楽しみにしている。しかし恋愛に奥手な丈士は、一向にお嬢さんの名前すら聞けていない。特別なパティシエと、特別なお客さんの関係のままの二人。丈士が働く店のオーナーシェフ稜（村井良大）に背中を押される日々の中、遂にお嬢さんの名前を聞き出す施策を思いつく丈士。果たして今度こそ、丈士はお嬢さんとの関係を前進させることができるのだろうか？ 【両片思い】の2人の恋の行方は…？

『パティシエさんとお嬢さん』のドラマ版DVDが4月20日に発売決定！ さらに4月2日に東京、4月3日に大阪にて映画版の完成披露イベントの開催も決定！ 最新情報はInformationから公式サイト及び公式Twitterをチェックしてください。

(C)銀泥／一迅社 (C)2022「パティシエさんとお嬢さん」製作委員会

ヘアメイク：井上京子
スタイリスト：秋山貴紀

ニットベスト￥27,500・シャツ￥27,500・パンツ￥27,500（すべてソフネット）／SOPH.　その他／スタイリスト私物

『問い合わせ先』
・SOPH.　TEL03-5775-2290 〒150-0001東京都渋谷区神宮前 3-34-10 1F https://www.soph.net

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