ミュージカル「シデレウス」が、6月17日より東京・自由劇場にて開幕を迎えました。

本作は韓国で生まれた大ヒットミュージカルで、2019年4月に韓国で初演を迎え、開幕後「舞台、照明、映像の恍惚な三位⼀体」「実際に宇宙の中にいるような感覚」「皆が嘘を盲信する中、真実が言える人になれる勇気を与える作品」など、評論家や観客から好評を博しました。その後、2020年8月に再演。同年10月に2カ月の延長公演を行い、2022年7月26日～10月16日に再び韓国で上演されることが決まりました。また、日本公演と同時期の6月には中国人キャストによる上海公演も決定している、神秘的で幻想的な雰囲気、舞台上に繰り広げられる星明かりの浪漫と温かさが溢れる、アジア全域で話題のミュージカルです。

時代の壁に遮られ言えなかった真実を、命をかけて研究した二人の学者「ガリレオ」と「ケプラー」の物語。この話題のミュージカルに挑戦するのは、12人の出演者。物語の登場人物はガリレオ、ケプラー、マリアの3人。3人芝居構成の舞台が4チーム(クワトロ)編成にて回替わりで上演されます。

ガリレオ・ガリレイ役には、石井一彰さん（オリオン公演）、鮎川太陽さん（ペガスス公演）、井澤勇貴さん（ペルセウス公演）、財木琢磨さん（カシオペア公演）。
ケプラー役には、小野塚勇人さん(劇団EXILE)（オリオン公演）、神永圭佑さん（ペガスス公演）、吉田広大さん（ペルセウス公演）、少年Tさん（カシオペア公演）。
ガリレオの娘・マリア役には石川由依さん（オリオン公演）、七木奏音さん（ペガスス公演）、礒部花凜さん（ペルセウス公演）、富田麻帆さん（カシオペア公演）が出演します。

スマートボーイズでは初日直前に行われたカシオペアチーム（出演：財木琢磨さん、少年Tさん、富田麻帆さん）のゲネプロの模様のフォトレポートと、ゲネプロ後に行われた、12人の出演者が勢揃いした取材会の模様をお届けします。

【イントロダクション】
誰もが真実であると信じていた事が、真実でないかもしれない――
17世紀当時、タブー視されていた「地動説」に関する研究を始めた2人の学者”ガリレオ”と”ケプラー”、そしてガリレオの娘・修道女”マリア”は、地動説を唱える研究のリスクと闘いながら、時代の混乱を代弁していく。
「真実と向き合ってこそ前進できる」。ガリレオとケプラーのメッセージは観る人の心に問います。
歴史上の実在の人物と実際の出来事に作家の想像力を加え、再構成した作品です。

【ストーリー】
修道女マリアは、父親のガリレオから自分の部屋に隠してある手紙を燃やしてほしいという、一通の手紙を受け取る。
その手紙の差出人は全てケプラーという聞き慣れない名前であった。
太陽が地球の周りを周回すると信じられていた1598年、数学者でイタリアの大学教授でもあるガリレオは、ドイツの数学者ケプラーから「宇宙の神秘」という一冊の本とともに宇宙への研究を提案される。
ガリレオは⼀度は断ったものの、粘り強いケプラーの説得により、彼の仮説が間違っていることを証明するための研究を行う。
そうした中、言及することさえもタブー視されていた「地動説」の論拠を示せば、とんでもないこの仮説が正しいかも知れない……という結論を下すことになる――

【舞台写真】カシオペアver（出演：財木琢磨さん、少年Tさん、富田麻帆さん）

ーーカシオペアチームは先ほどゲネプロを終えられて、本日いよいよ本番を迎えられますが、意気込みをお願い致します。

財木琢磨(以下・財木)　ゲネプロを終えて、やっとここまできたかという気持ちです。今日から始まりますが、トップバッターとして初日を迎えられればと思います。

少年T　ゲネプロ全力で叫んで走って、やり切りました。今はとにかく早く衣装を脱ぎたいです(笑)。本番はしっかり衣装を着て(笑)、臨みたいなと思います。

富田麻帆　これから初日ですが、調整をしつつ、初日は改めてフレッシュな気持ちで臨めたら。

ーー各チームの魅力や強みは？

鮎川太陽(以下・鮎川)　作品がとても良いので、各組4公演ずつしかありませんが、1公演1公演魂を込めて全力で挑みます。セットも楽曲も作品もとてもいいので、楽しみにしていただければ。

神永圭佑　どのチームよりも、歌の面ですごくしごかれました。三人で歌う場面で見合ったり、手を繋いで、三人で円を作って練習したので、その様子を本番で出せたら。

七木奏音　昨日私たちのチームはゲネプロをして、稽古よりも熱量がどんどん上がっているので、お客さんが入って届けるときに、すごい変化になるんじゃないかなと、すごく楽しみです。

井澤勇貴(以下・井澤)　全部です。芝居、歌、魅せ方、表現全てです。あとは隣にいる(吉田)広大は、芸能界で一番仲のいい友人なので、広大と一緒に演じられることも魅力の一つだと思います。そして、そこに磯部さんが混じって、僕たちがくだらない会話をしていても、一緒に楽しんでくれるので、このチームワークを舞台上でも表現できたら。

吉田広大　意見を出し合って、切磋琢磨して作ってこれたので、良かったなと思いました。井澤がガリレオでよかったなと思いました。

礒部花凜　2人が最初から迎え入れてくれて。一緒にふざけたり、とてもやりやすくて、楽しく稽古ができました。

石井一彰(以下・石井)　俺です(笑)。最初の方から稽古に参加できて、長く稽古できたので、結束力が高まったと思います。三人とも感覚が似ていて、そこが強みかもしれません。

小野塚勇人　僕では無いですね(笑)。この一ヶ月間、三人で濃く話し合いました。三人とも感覚が似ているので、誰かが浮いてしまうシーンが無くて、自然とテンションが合わせられたり。僕は2人に乗っかっていくだけという感覚で、その安定感が強みだと思います。

石川由依　短い期間の中で、思うように稽古できないこともあったんですけれど、稽古がない日も自主稽古をやったり、話し合って結束を強めることができました。2人の歌声が大好きなので、2人と歌えるのが楽しいです。歌にも注目してください。

ーーガリレオを演じる4人から、意気込みをお願いします。

井澤　今回クワトロキャストですが、この作品を盛り上げるために、良いものにして、お客様に良いものを届けたいというベクトルは、キャスト・スタッフみんな一緒なので、毎公演頑張っていきたいと思います。

財木　この作品はガリレオとケプラーの知りたいという探究心・好奇心がすごく旺盛で、そこにパワーをもらえるのがこの作品の魅力の一つなんじゃ無いかなと思います。みなさんに余す事なく、全公演パワーを届けて、日々の活力にしてもらえたら。

石井　熱量がものすごくて、みんな体力や命を削って、12人が演じているので、その熱量を感じ取ってくれたら嬉しいです。

鮎川　ただの数学者である彼らが、宇宙に魅せられて、人生をかけて真実を伝えていくところに胸を打たれる作品なのでそこを見ていただきたいです。

ーー各チームの他のチームには負けないアピールポイントを教えてください。

鮎川　そうですね、恐らく平均身長です。
(一同爆笑、1人で上げていると総ツッコミが飛び交います(笑)、ちなみに鮎川さんは身長188cmです)
演出家の(田尾下)哲さんに「目がすごく印象的だ」と言われたので、皆さんぜひ僕たちの“眼力”を確かめていただけたら(笑)。

石井　優っているのは“ビジュアル”です。

財木　(少年)Tさんが演じるテプラーが印象的で、突拍子もないことをやったり、初めての衣装付き通し稽古の時に、力加減がわからず衣装をズタズタ破るくらい体全身でお芝居をするので、何が起こるかわからない“大胆不敵”さがうちのチームの魅力です。