荒木宏文主演映画『ヒットマン・ロイヤー』が公開!「普段は荒木さんを"坊っちゃん"とは呼べない」陳内将、高橋健介ら登壇の記念舞台挨拶オフィシャルレポートUP

映画『ヒットマン・ロイヤー』が、2023年4月21日に公開を迎えました。
表の顔は無敗の弁護士、裏の顔は伝説の殺し屋の血を引く《人斬り》――
本作は、二つの顔を持つ男が裁きを下すアクション・エンタテインメントで、荒木宏文さんが主演。弁護士であり、幕末の伝説の殺し屋「人斬り以蔵」こと岡田以蔵の血を引く主人公・神道楷(しんどうかい)役を演じます。
楷を助ける権藤組若頭・鬼頭を舞台「東京リベンジャーズ-血のハロウィン編-」、「MANKAI STAGE「A3!」ACT2!」などで注目を集める陳内将さん。法律事務所の秘書・葵に『ベイビーわるきゅーれ』の秋谷百音さん。新興組織・メイヘムのリーダーを、初のドラマ出演「ウルトマランX」で主演に抜擢、その後ミュージカル「刀剣乱舞」の蜂須賀虎徹役など舞台を中心に活躍する高橋健介さんがそれぞれ演じています。

本作の公開を記念した舞台挨拶が・シネマート新宿にて4月22日に行われ、荒木さん、陳内さん、高橋さん、大野大輔監督が登壇。オフィシャルより到着したレポートをご紹介します。

◆オフィシャルレポート
( 左から)陳内将さん、荒木宏文さん、高橋健介さん、大野大輔監督
映画『ヒットマン・ロイヤー』が4月21日(金)に公開を迎え、映画館・シネマート新宿にて22日(土)に行われた公開記念舞台挨拶に荒木宏文、陳内将、高橋健介、大野大輔監督が登壇した。
エンドロールが終わると客席からは拍手がわき起こる。本作で主演を務め、人気舞台に多数出演する荒木宏文は映画と舞台との違いを問われ「映像で苦労したところは、舞台とは大きく異なるところですが、稽古期間がないところです。カメラの前で演出の段取りを確認し、テストの後すぐに本番。圧倒的に回数が少ないので、自分で台本を読みながら事前に準備しなければならないし、それをすぐに披露しなければいけない。その瞬発力の使い方が大きく違いますね」と映像作品での苦労を明かす。
荒木宏文さん
また、映画と舞台との切り替えについては共演した陳内将の方が得意だったという。「陳内の場合は覚えるのが早く、僕は舞台に慣れてしまっていることもあり、回数を重ねて馴染んでいきたいタイプなんです。ただ、逆に映画に出る時はとても刺激的ですし、自分が慣れていないからこそ、常にチャレンジ精神を持つ。そこが慣れてない現場に参加した時の自分の魅力かなと思います」と語る。
陳内将さん
本作で久しぶりに荒木と共演したという陳内将は「久しぶりといっても1年ぶりくらいで、映像作品、ドラマで共演させてもらって、その時は刑事役で上司と部下の間柄だったんですけれども、今回は役柄がガラッと変わって、今までより一番近い距離感で演じられたのかなというのは、僕の勝手な印象です」と振り返る。
「まず“坊っちゃん”と呼べないですからね。普段は荒木さんのことを」と普段は“荒木さん”、“陳内”と呼び合うという事務所の先輩でもある荒木に対して作中で“坊っちゃん”と呼ぶ新鮮さについて語ると場内が沸き立つ。
高橋健介さん
そして、本作で荒木と日本刀を用いてのバトルシーンを演じた高橋健介は殺陣で苦労したことについて問われ「僕はあまり殺陣が得意ではないのですが、半グレ集団が日本刀の戦い方を学ぶのかという話になり、伝説の殺し屋の血を引く荒木さんとは違う、持っているのは日本刀ですがバットのような感覚でやらせていただきました。果たしてそれが良かったのかどうか分かりませんが、考え方によってはきちんと洗練された半グレ集団のリーダーの可能性もありますね。そういうところは苦労しましたが、一対一のシーンの前に荒木さんとも打ち合わせさせていただきまして、『全然大丈夫だよ』と言っていただき、撮影はとてもやりやすかったです」という。また、寒い時期の撮影だったこともあり体が動かなかったと、アクションシーンの苦労について振り返った。

大野大輔監督はアクション映画である本作の撮影にあたり参考にしたヒーロー像を問われ「ダークヒーローということで、作品もスカッと楽しんでいただけるような娯楽作にしたく、結構デフォルメチックにしたいと思っていました。そこでその旨を荒木さんをはじめとした役者の皆様に事前にお伝えし、そういうキャラクターを作りたいなとは思っていました」と語る。また、年齢を聞かれた大野監督が34歳だというと、高橋健介から年上の荒木と陳内への演出について「やりづらくなかったですか?」と問うと、即座に荒木から「その導き方はないだろ!」とツッコまれ、場内が沸き立った。

改めて、出演陣に印象に残ったシーンについて尋ねると、荒木は剣舞を披露するシーンが印象的だったという。「ジュラ刀といって金属でできている刀で剣舞をするのですが、これが重いんです。舞台では殺陣を竹光と呼ばれる竹に銀の張り紙をして光らせたもので行うんですが、金属の場合は軽やかに刀を振って見せなければならないシーンと相性が悪い。遠心力で持っていかれてしまうのでとても苦労しました」と振り返る。
続いて高橋は本作で登場する緑色のスポーツカーが気になったという。「あの冒頭に出てきた車は誰のですか?僕がプロデューサーだったらあの車は相当お金がかかるので借りてこれないな」と尋ね、日本で数台しかないスポーツカーを制作会社のツテで借りてきたと聞き、納得した様子。

また陳内は荒木との一対一のシーンについて振り返る。「商店街をずっと歩く長回しのシーンがありまして、本当に映画あるあるなんですけど、そういうシーンに限ってチャイムが鳴ってしまったり、救急車が通ったり、通行人が路地から出てきて、その度に撮影が止まってしまって」と苦労について語る。そこで再び荒木が陳内のセリフ覚えの良さを褒め、長回しでも陳内がスムーズに間違えずに進んでいくため、間違えられないという緊張感があったという。

最後に荒木が、「ご鑑賞ありがとうございました。僕が映像作品ですごく意識している部分で言うと、普段の舞台に比べると、映画は見やすい環境にあると思うんですね。だからこそ気構えずに楽に観てもらえるというのが、映像の一つの魅力になるんじゃないかなと思っています。今回は大人向けの荒唐無稽なヒーロー作品ですが、楽しく観てもらえるように、シンプルなテーマを表現できるといいなと心がけ、この作品に挑みました。楽しんでいただけますと幸いです」と映画を観終えたばかりの観客に語り、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

【STORY】
弁護士の神道楷(荒木宏文)は請負った裁判では連戦連勝の負け知らずで、事務所内でも不動のエースだった。しかし、楷には法の抜け穴を使い悪事を働く者たちに、直接裁きを下す“人斬り”としてのもう一つの顔があった。そうして勝ちに持ち込んだ訴訟も数知れず、正義に仕える仕置人として暗躍していたのだ。
さらに彼は老舗のヤクザ、権藤組四代目組長・権藤平八朗の隠し子として生まれた出自を隠して生きていたが、権藤が新興組織・メイヘムに襲われたことをきっかけに若頭の鬼頭(陳内将)が楷に接触してくる。
ある日、入念に準備していたIT企業の情報漏洩訴訟で敗訴してしまう楷。あまりにも不自然な負け方に納得がいかない楷はすぐさま裁判を調べ直すと、所長の葛西が証拠書類の偽造や証拠品を破棄していたことが明らかになる。葛西の裏切りを仕掛けたのは誰なのか、そして楷の逃れられない血の物語が動き出す…

映画は全国公開中。詳細はInformationより公式サイトをチェックしてください。

☆Information
映画『ヒットマン・ロイヤー』
出演:荒木宏文、陳内将、秋谷百音、高橋健介
監督:大野大輔/脚本:大野大輔、久保和明
2023年/日本/80分/カラー/DCP/シネマスコープ/ステレオ/G/配給:クロックワークス
公式HP: https://klockworx-v.com/hitmanlawyer/

(c)「ヒットマン・ロイヤー」製作委員会

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