【ユルステSP】出会いから約7年、猪野広樹・遊馬晃祐がお互いに見た「変わらないところ」「新たな顔」は?「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」4/23開幕直前インタビュー特集【後編】

演劇プロジェクト・アメツチの第3回公演として、猪野広樹さんが主演を務める舞台「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」が、2022年4月23日から東京・ニッショーホールにて上演されます。

スマートボーイズでは今作のキャストから、主演の春秋千石 役・猪野広樹さんと、共演の明智アランポ 役・遊馬晃祐さんにインタビュー。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズなどでも共演し、お互いのことをよく知るお二人に、公演への意気込みと見どころを【前編】【後編】と2日連続更新の特集で語っていただきました。
本記事では、その後編をお届けいたします。(※インタビュー前編はこちら)
猪野さん、遊馬さんが語る稽古場の模様は? インタビュー後編をお届け!
■「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」開幕直前
春秋千石 役:猪野広樹さん×明智アランポ 役:遊馬晃祐さん インタビュー【後編】


――稽古場では舞台本番に向けて、皆さんのチームワークもいよいよ高まってきたところでは。座長の猪野さんから見た、稽古場のご様子はいかがですか?

猪野広樹(以下、猪野) それが実は……みんなが仲良くなってきたのが、昨日か一昨日ぐらいで(笑)。ペアでのシーンが多いので、稽古もチームごとに進んでいて、僕も高柳さんとはずっと一緒にやっていましたけど、他のチームのメンバーとはほとんど会っていなかったんですよ。

遊馬晃祐(以下、遊馬) 全体で揃った時に、「あっ、2週間ぶり!」みたいな人が多かったよね(笑)。

猪野 そうそう。一昨日くらいから全体での稽古が始まって、他のチームとあわせて「あ、こういうことになるんだな」って理解が深まる部分もあったりして。もう稽古自体は佳境でもあるんですけど、カンパニーとしてはここがスタート、みたいな感覚ですね。
猪野広樹さん
――その中でもお二人は、過去にはハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズや、「ROCK MUSICAL BLEACH」でも共演されており、もう長いお付き合いですよね。

猪野 僕らはフィリピンで開催されたアニメイベント(「Cosplay Mania ‘18」)にも、ゲストで一緒に行きましたからね! でも、共演するのはすごく久々です。

遊馬 フィリピンも行きましたね~、懐かしい! 僕たちが会うのも久しぶりだったので、今回の顔合わせで会えた時に嬉しくって「わ~っ、広樹くん!! お久しぶりっす!!(ハイテンション)」って僕から声をかけたら、広樹くんは「あ、久しぶり(小声)」って感じで、何すかそのテンション、みたいな(笑)。それで僕からは「ダメじゃないすか、テンションあげていきましょうよ~!!」って言ったんですけど……。

猪野 僕の方からは、「いや、いつもこんな感じだよ」「何がダメなんだよ」みたいな会話をして(笑)。だって、こんなフルスイングのテンションでいきなり来られたら、こっちは逆に「えっ……」って引いちゃうじゃないですか!(笑)
遊馬晃祐さん
――遊馬さんのハイテンションぶりは、久しぶりだとビクッとしますよね(笑)。

猪野 晃祐は「今回もよろしくお願いします!!(大声)」みたいに全力なので、「こっちはもう、そんなに若くないんだよ……」と思って(笑)。
でも、そういうところも変わってないなと思いましたし、また共演できることはすごく楽しみでした。晃祐が、物語の中でも飛び道具的な活躍をする役柄、というのも意外でしたし。

遊馬 今、こういう話ができるのも楽しいですよね。だって初めて共演したのが、もう7年前とかで!(2015年上演・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」) 僕なんてまだ19歳でしたから、子どもみたいなもんでしたよ。
――出会った頃から比べてみて、お互いに変化や成長を感じることや、逆に「ここは全く変わらないな」と思うところもありますか?

猪野 やっぱり晃祐の、この根っからの明るさは全く変わらないですね! 周りを巻き込んでいくタイプの明るさなので、それに救われる部分はいっぱいあります。

遊馬 僕から見た広樹くんは……まず今回が、広樹くんが座長での共演は初めてなんですよ。やっぱりカンパニーでの役割も変わってくるので、座長としての広樹くんを初めて見てみると、「こんなに皆さんに、声をかけて回ってくれるんだな」って改めて気付きました。
僕も芝居で迷った時には、仲がいい先輩に「どうやったらいいですか」ってアドバイスを聞きに行ったりするんですけど、広樹くんは座長だからこそ、自分からみんなに「ここはこうしたらいいんじゃない?」とか、色んなアドバイスをしていて。その姿を見て、「うわ~! 座長、カッコいいっス!!」って思いましたね。だから今回、僕は安心して暴れます!
猪野 この調子の良さ、19歳からずっとこれです!(笑) こういう晃祐の明るさと素直さは、ずっと変わらないでいてほしいなって思います。まぁ多分、一生そのままだと思うけど(笑)。

遊馬 はい、僕もそう思います(笑)。

――他キャストの方々で、共演できて嬉しい方や、特に気になる方はいらっしゃいますか?

猪野 僕は、ダイノジの大地さん(岡恵一 役)。大地さんとは、去年にも舞台『IWGP』(「池袋ウエストゲートパーク THE STAGE」)で共演させていただいて、人としてすごく素敵な方だと思いましたし、“大地さん”という無二の個性があって。芸人さんと共演させていただくと、やっぱりその人だけにしか出せない個性が強いな、って感じます。
今回も、その存在感から舞台を面白くしてくれていますし、『IWGP』では大地さんにあんまりセリフがなくて、「もっと喋りたい」って言っていたんですけど、今回はすごくセリフが多くて! それで慌てているのを見て、より好きだなって思いました(笑)。

遊馬 僕はもちろんと広樹くんと、みおりん(一凛花華 役の市川美織さん)とも以前にほかの作品でご一緒していて。久々の共演なので、また違った役どころが見られるのは楽しみですね。
あと、僕が中学生の頃にはAKB48さん、SKE48さんが流行っていて、学校でも大ブームで! ちゅりさん(莇リナ 役の高柳明音さん)とみおりんは当時の現役メンバーなので、僕が芸能界に入る前から活躍していた方と、一緒の舞台に立てるようになったのは嬉しいなって思います。
――ではここからは、作品の世界観にちなんだ質問を。この原作ゲームでは、アトラクション内のパズルを解いていくという謎解き要素もありますが、お二人は謎解きや脱出ゲームのようなものはお得意ですか?

遊馬 無理です!

猪野 う~ん、僕も苦手ですね。

――猪野さんは、そういった頭を使うゲームもお得意かと思っていました。

猪野 ゲームマスターみたいな立場で、周りを動かしていくのは好きなんですよ。でも自分が挑戦者だったり、頭を使って謎を解いていくのは……最近、街中にも脱出ゲームが体感できる施設があるじゃないですか? ああいうの、好きなんですけど時間内に脱出できたことがないんですよね(笑)。
だからみんながそういうゲームをしているのを、天井からの目線で見ていたい。この作品でいうと、びん子のポジションになりたいです。

遊馬 みんなをコントロールできる、びん子の立場は楽しそうですよね。

――そして遊馬さんも、そういう脱出ゲームとかはあまりお得意ではないと。

遊馬 ひらめきっぽいやつは苦手ですね。あと怖がりなので、未来がよく分からないものに挑戦できない(笑)。

――では、もしもお二人が「ユルキルゲーム」のように、自分の運命がかかったゲームに巻き込まれてしまったら。心理戦に加え、攻略には知力・体力・時の運など色んな要素が絡んでくると思いますが、「これには自信があるぞ」という能力はありますか?

猪野 芸能活動を仕事にしているからには、やっぱり多少の運は持っているんじゃないかなって思います。でも多分、僕はこういうゲームに巻き込まれてしまったら、途中で面倒くさくなって、生き残ることも諦めちゃうと思います。

遊馬 広樹くん、僕と釣りに行きましょうよ。

猪野 えっ!? なんでいきなり釣りに行くんだよ(笑)。

遊馬 そういう時は、海を見るといいっすよ。

猪野 それ、普通の世界で落ち込んだ時だろ? もしも「ユルキルゲーム」に巻き込まれたら、っていう話だから! ゲーム中に、自由に釣りとか行けないから!(笑)

遊馬 あっ、そういうことか! ゲームの中の話じゃなくて、現実の広樹くんがちょっと疲れちゃっているのかな、と心配になっちゃって(笑)。

猪野 アハハ! でも、もしもこういう極限状態に追い込まれて、生き残るために次はこうして、これを考えて、って選択を続けていたら……「俺はもういいや、だって悪いことはしていないし! 次に生まれ変わるのを期待しよう」ってなっちゃう気がする。

遊馬 そういう人ほど、生き残ったりするんですよ。

猪野 確かに、俺もそう思う(笑)。
――では、遊馬さんも「ユルキルゲーム」の世界に巻き込まれたら?

遊馬 とにかく、逃げ回ります。怖いのもそうですけど、絶叫マシンとかもダメで、そもそも遊園地が苦手なんですよ。だから遊園地の「ユルキルランド」が舞台で、色んなミッションをやらされるとしたら……足の速さには自信があるので、まずは逃げるんじゃないかなって(笑)。

――正面からチャレンジして、クリアしようとはならないんですね。

遊馬 逃げるか、ズルして抜け道を探すんじゃないかなぁ?(笑) どうやったら、これをやらずに回避できるか、っていう。

猪野 あ~。テレビ番組の『逃走中』とかを見ていても、自分だったらどうやって逃げ切るかって考えたりしちゃうよね。

遊馬 分かります! でも僕の場合だと、『逃走中』でも変なところに隠れるとか、前例がない逃げ方をしちゃいそう。「これ、逃げ切れてもカメラに映らないだろうな」みたいな(笑)。やっぱり、スリルがあるやつはちょっと苦手ですね!
――楽しいお話をありがとうございました! それでは最後に、公演を楽しみにしている皆さんへとメッセージをお願いします。

遊馬 今作では、それぞれに違った空気感を持つペアが登場して、色んな掛け合いを見せていく中で、お互いに赦すか、殺されるかという緊迫感もどんどん高まっていきます。
そんな中、僕は「飛び道具」とか色んなことを言いましたが、他のキャラクターとはまた違った色で、この舞台を支えられたらなと思っています。ぜひ、観に来てください!

猪野 今回、「大量殺人チーム」などの各ペアに分かれてからは、全体でのシーンが少ないので、お話の方向もバラバラになっちゃいそうになるんですが……今は、そこをギュッと一つに繋いでいくところで。例えるなら、全員で同じ山に登っているようなもので、全員の登り方やルートは違うんだけど、最後に行き着くところは一つだけ。そのイメージを、みんなで共有できればいいのかなと思っています。
そして、脚本・演出の山田英真さんが「お客様には、役者をしっかり見せたい」とおっしゃっていたのですが、それは僕たち一人一人がちゃんと目立って、粒立ってみせることで、会話劇が成立するということだと思っています。この僕らが生み出すスリル感を、劇場でお楽しみください!
以上、猪野さん&遊馬さんのインタビューをお届けいたしました
【作品紹介】
「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」とは、冤罪を訴えている囚人と被害者の関係者である執行人に別れてペアを組み、ユルキルゲームというそれぞれの過去の事件にまつわるゲームに挑んでいく物語。
原作は、イザナギゲームズから2022年5月に発売が予定されている冤罪脱出ADV&弾幕STG「冤罪執行遊戯ユルキル」で、ゲームのシナリオは「賭ケグルイ」の河本ほむら氏・武野光氏が担当し、舞台版ではアメツチの演出・山田英真氏がシナリオを担当します。

注目の舞台版キャストには、主演の猪野広樹さんをはじめ、共演で元SKE48の高柳明音さん、ジャニーズJr.の松本幸大さん、野澤祐樹さん、元NMB48の市川美織さん、石塚朱莉さん、元欅坂46の織田奈那さん、大地洋輔さん(ダイノジ)、遊馬晃祐さん、野口準さん、鈴木ふみ奈さん、星波さんらが出演。(※キャストに関して一部変更が発表されていますので、詳細は公演公式サイトの『一部キャスト変更のお知らせ』をご確認ください。)
公演公式サイトと公式SNSでは、キャストそれぞれのキャラクタービジュアルや、劇中チームの紹介などが掲載されていますので、こちらも観劇前に要チェックです。
「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」メインビジュアル
【あらすじ】
監獄で目覚めた春秋千石。
狐の仮面を被ったびん子と名乗る女が言う。
「犯罪者のあなたにチャンスをあげましょう。これからとある遊園地の様々なアトラクションに挑み、勝利すれば無罪放免です」
「違う、俺は冤罪だ!」

舞台は無人の遊園地『ユルキルランド』。
そこには4組のチーム。6人の犯罪者と、5人の被害者。

犯罪者を『囚人』、被害者を『執行人』と呼び、ペアを組んでアトラクションに臨む。

囚人は無罪を勝ち取りたい。執行人は勝てば望んだものが手に入る。恨みを晴らすこともできる─。

アトラクションに挑むなかで明かされていく、それぞれの秘密。
残酷で狡猾なこのユルキルランドで勝ち残るのは、誰か。

「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」は、2022年4月23日~5月1日まで東京・ニッショーホールにて上演されます。公演詳細・チケット情報は、下記のInformationから公演公式サイト、公式Twitterをご確認ください。

☆Information

【公演概要】
■「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」

公演:2022年4月23日(土)~5月1日(日)
劇場:ニッショーホール (〒105-0021 東京都港区東新橋1-1-19 ヤクルト本社ビル)

演出・脚本:山田英真

【キャスト】
春秋千石:猪野広樹
莇リナ:高柳明音

山田風太:松本幸大(ジャニーズJr.)
山田雷太:野澤祐樹(ジャニーズJr.)

一凛花華:市川美織
岡恵一:大地洋輔(ダイノジ)
御室玄徳:野口準
明烏イザネ:織田奈那
嗅土かぐら:石塚朱莉
明智アランポ:遊馬晃祐
小林クリスチーナ:鈴木ふみ奈
びん子:星波

アンサンブル:神谷春樹

※キャストに関して一部変更が発表されていますので、詳細は公演公式サイトの『一部キャスト変更のお知らせ』をご確認ください。

【チケット情報】
前売価格:9,500円(全席指定・税込) 一般発売中

チケット取扱い:
・ぴあ https://w.pia.jp/t/yurukillthestage/ 
・ローソンチケット https://l-tike.com/play/yurukill/ Lコード:32109
・イープラス https://eplus.jp/yurusute/

公演・チケット関するにお問い合わせ:
stage_info@ametsuchi-stage.com

≪公式サイト≫
https://yurukillthestage.com/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/yurusuteinfo