山本一慶×橋本真一 ミュージカル・コメディ『ラヴ』3/24開幕目前SPインタビュー【前編】山本「真一はピュアで騙されやすい!」

不幸せな大人のためのミュージカル・コメディ『ラヴ』が、3月24日より東京・六行会ホールにて上演!

本作は登場人物が3人だけのミュージカルで、ハリ―役に橋本真一さん、ハリ―の学生時代の親友・ミルト役を山本一慶さんがつとめます。
長年人気を博している2.5次元作品『メサイア』シリーズで、映画と舞台ともに相棒役としてW主演を果たした2人が、今回は同級生役で再共演! ミルトの妻・エレン役には、劇団四季出身、『美女と野獣』のベル役などで活躍した実力派の井上希美さん。この3人が巻き起こす、抱腹絶倒の大人の悲劇とは!?

スマートボーイズでは、ミルトとハリ―の同級生2人を演じる、山本一慶さん&橋本真一さんにインタビュー。久々の共演を楽しみにしていた2人は、対談中もコメディ作品さながらの掛け合いを見せてくれました。そんな和気あいあいとした仲よし対談を、前後編の2回に渡ってお届けします!
抱腹絶倒のオトナの悲劇!ミュージカル・コメディ『ラヴ』が、3/24ついに開幕!
【『ラヴ』とは】
元々はブロードウェイのブース劇場で、1964年から3年に渡りロングランを達成したストレートプレイとして誕生。日本では1966年に東宝現代劇公演として上演され、その後、そのストレートプレイをミュージカル化し、オフ・ブロードウェイで上演されたのが本作です。
日本では1994年に上演され大きな話題となりました。

【物語】
舞台は常に橋の上。
ハリー(橋本真一)はボサボサでヨレヨレの浮浪者で、まさに橋から身を投げようとしていた。
そこにやって来たのはエリートサラリーマンのミルト(山本一慶)。
実は2人は大学時代の親友同士、橋の上の衝撃的な再会で幕を開ける。
キーワードは『愛』。
ミルトはハリーに言う、『君の人生には愛がないから不幸なんだ』と。
実はミルト、不倫の愛を現在進行中で妻と離婚できないかと画策中だった。
ミルトはハリーに自分の妻を押し付けることを思いつく。
そこに妻・エレン(井上希美)が登場、ミルトとの愛のない生活を問い詰めるのだった。
かくして役者は揃い、現代人の絶望が、愛の不毛が、悲運と空虚が、徹底的なファルスの材料として利用され、抱腹絶倒の悲劇が展開する。

■ミルト役・山本一慶さん×ハリ―役・橋本真一さんインタビュー【前編】

――『ラヴ』は約57年前にブロードウェイで生まれた歴史あるミュージカルですが、まずは出演決まったときの最初の心境から教えてください。

橋本 もとの作品は存じ上げなかったんですけど、僕はキャスト構成だったり、作品の中のテーマが魅力的だと思いました。それに、また一慶と共演できることはとても嬉しいですし、(2017年~2019年に渡って共演した)『メサイア』シリーズとは違う関係性の役を演じられることもすごく楽しみですね。あと3人芝居はとても魅力的で。もちろんプレッシャーもあるし、積み上げていかないといけない量みたいなものが多いけど、役者としてはそれが楽しみなんです。もともとブロードウェイで上演されていた作品なので、音楽的に楽しくて素敵な楽曲が多いんだろうなという期待がありました。しかも、ここまでがっつりのミュージカルは久しぶりなので、歌う楽しみもあります。キャストも、芝居面でも、歌も、すごく楽しみな部分が詰まった作品だなっていうのを、最初お話をいただいたときに感じました!

山本 いっぱいしゃべったね。

橋本 ふふっ。
ミルト役の山本一慶さん
ハリ―役の橋本真一さん
山本 僕は、ミュージカルってことが一番、最初にお話を受けたときに印象に残っていて。僕自身、意外とミュージカルとタイトルが付く作品にあまり出てないんじゃないかなと思って……。こんなにがっつりのミュージカルで、しかも3人芝居なので、ずっと自分がステージに出て歌ってる作品は、今まで少なかった。なので、新しい挑戦になるなっていうのがまず第一印象でした。で、真一と一緒にできるってことで、2人でまた新しい関係性が築けたらおもしろいと思いましたね。

――2人の共演は、2年前の舞台『メサイア-黎明乃刻-』以来でしょうか?

橋本 ほぼそうですね。一度、一慶の主演舞台『Run For Your Wife』のゲストで1日だけ出演もしましたけど、ちゃんとがっつり共演するのは『メサイア』以来ですね。

――約2年ほど時間が空いてますが、その間にプライベートでの交流は?

山本 めっちゃ連絡とってました!

橋本 そうだね。だからこそ、ハリ―として芝居も預けられるというか、自分が引っ張らなきゃと気負わずにいられる。相手が一慶だと特に。自分がやりたいようにアプローチすれば、ちゃんと応えてくれるっていう信頼があるから、すごくやりやすいだろうなって思う。

山本 あざっす!

――厚い信頼を寄せてますね。

橋本 そうです。僕のことはある程度わかってくれると思うんで。

山本 そうっすね。僕も真一がどんな感じで来るかとか、なんとなくわかります。より一層、次の段階にステップ踏んでいけるんじゃないかなっていうのは、今からすでに思ってるところですね。
――それぞれの役柄についてもお伺いしたいのですが、今回は山本さん自身とミルトの共通点や相違点を橋本さんの視点で、橋本さん自身とハリ―の共通点や相違点を山本さんの視点で語っていただけますでしょうか?

山本 あ~。ハリーと真一はピュアなところが似てるんじゃない? 騙されやすそうなところとか(笑)。

橋本 そうだね(笑)。

――橋本さんは、騙されやすい自覚が……?

橋本 騙されます!

山本 真一はマジで騙されます。本当に人を信じすぎなんですよ。たぶん、「この間貸した5000円返して」って誰が言っても返してくれる(笑)。

橋本 うん。自分が返し忘れてるだけかなって思っちゃいます。

山本 やばいよ~(笑)。

――何でも受け入れちゃうんですね。

橋本 気をつけます(笑)。一慶とミルトについては、本作の物語よりも過去の部分なのであまり描かれてはいないのですが、ミルトはエリートの道を歩んできて、合理的に効率的に物事をうまく運んできた人間なので、そのような器用な部分は一慶もあるかなと思います。頭の良さというか。普段から要領がとってもいいんですよ。ミルトが大学卒業してから、ハリ―は落ちぶれていっているけど、ミルトは成功していくっていうところで言うと、要領の良さとか、頭の良さとか、視野の広さみたいなのは共通するのかなって。

山本 なるほど。考えてみたけど、俺、ミルトと似てないよね? 性格的な共通点は無いかもしれない。だからこそ面白くて、役としても挑戦だなって感じる。

橋本 そうだね。もともとミルトは頭が良くて要領も良いんだけど、この舞台のストーリーに入ってからは……。

山本 クソ野郎だよ(笑)。

橋本 ハハハッ。(物語が始まると)全然要領の良さとかが1コも出てこなくなるんだよね(笑)。

――ミルトには、自分の妻を元親友に押し付けるという身勝手なところがありますもんね。

山本 そうなんですよね~(笑)。でも、いいですね。演じながら奔放に動けるのは楽しみですね!
【後編に続く】
インタビューは後編では、進行中の歌稽古やこれから振り入れをするダンスについてのお話や、物語のキーワードであり、本作タイトルにもなっている“愛”にちなんで、最近感じた愛についても聞かせていただきました。更新をお楽しみに!
ミュージカル・コメディ『ラヴ』に関する情報は、下記のInformationより公式サイトをご確認ください。

メイク:瀬川なつみ

☆Information
【公演概要】
タイトル:ミュージカル・コメディ『ラヴ』
マレー・シスガル作「LUV」より
原題:WHAT ABOUT LUV?台本:ジェフリー・スウィート
作曲:ハワード・マーレン 作詞:スーザン・バーケンヘッド
演出:宮川安利  音楽監督・ピアノ演奏:宮川知子  監修:笹部博司

日程:2021年3月24日(水)~28日(日)
劇場:六行会ホール(※50%の収容人数で上演)
出演:山本一慶・橋本真一、井上希美
製作:アーティストジャパン

▼チケット
料金:S席8,800円 A席6,600円(税込み・全席指定)
取り扱い:アーティストジャパン https://artistjapan.co.jp/
ぴあ https://t.pia.jp/
チケット好評発売中

《公式サイト》
https://artistjapan.co.jp/performance/luv/

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