“青オペ”大隅勇太は「落ちてもいい」、矢部昌暉は「僕に決まり!」オーディションへの正反対な心構えとは?『青山オペレッタ THE STAGE』インタビュー特集【後編】

“2次元×3次元”のメディアミックス演劇コンテンツ『青山オペレッタ』が、2021年4月に『青山オペレッタ THE STAGE』として舞台化! 好評配信中のビジュアルボイスドラマに引き続き、長江崚行さん、中山優貴さん、大隅勇太さん、矢部昌暉さん、大平峻也さん、友常勇気さんがメインキャストを務めます。
(左から)長衛輝夜役の矢部昌暉さん、櫻井ノエ役の大隅勇太さんに直撃インタビュー!
そして今回の特集では、櫻井ノエ役の大隅勇太さん&長衛輝夜役の矢部昌暉さんへのインタビュー模様を2日連続更新でお届け!
劇中の寮生活では同室相手となるキャラクターを演じるお二人に、それぞれの役柄との共通点や、『青山オペレッタ』にちなんだ“寮生活をするなら”、“オーディションの心構え”などの話題まで、前編・後編に渡ってたっぷりと語っていただきました。
本記事では、寮生活の話題から始まったインタビュー後編をお楽しみください。

■櫻井ノエ役・大隅勇太さん×長衛輝夜役・矢部昌暉さん インタビュー後編

――お二人とも実際には「寮生活は避けたい!」とのご希望でしたが、もしも『青山オペレッタ』のキャストから誰か一人と同室になるならば、誰を選びますか?

矢部昌暉(以下、矢部) 絶対なんですよね?(笑) それなら、僕は長江崚行ですね。

大隅勇太(以下、大隅) 僕は、中山優貴くんにします。
――矢部さんが長江さんを選んだ理由は、お互いに子役の頃から知っている仲というのが大きいですか?

矢部 それに尽きます! 僕は本当に一人が好きで、オフの日も家から出ないですし、外に出たとしても一人でドライブするだけなので、どうしても誰かと一緒に暮らすなら、やっぱり一番付き合いが長くて、子どもの頃から気心が知れている崚行かなぁ、って。

――では大隅さんは、なぜ中山さんを同室相手に?

大隅 全然、仲が良いとかじゃないんですけど……。

矢部 ちょっと、言い方!(笑)

大隅 いや、まだみんなとの仲を深めている途中っていう意味でね!(笑) まだまだ知らないことも多いんですけど、何か新しいことを二人でやってみるなら、中山優貴くんって面白そうだな、っていう直感があって。あとお互いにサッカー好きなので、もし相部屋になったらそこは楽しめるかなって思います。
櫻井ノエ役の大隅勇太さん
――『青山オペレッタ』では、寮生活をともにするチームメイトでありながらも、メンバー同士で配役をめぐって競い合う姿も描かれています。
お二人とも俳優としてやアーティスト活動をする中で、周囲の仲間にライバル意識を持つことはありますか?

大隅 多少はありますね。僕はXOXという6人組のグループで活動していたので、ほかのメンバーが忙しくしていたり、個人での仕事が決まっていくと気になっちゃうというか。
あと俳優としては、自分がやりたい役があった時に、周りの人を見て「自分がやりたいけど、自分よりこの人の方が合うだろうな」って感じた時なんかには、やっぱり悔しく思います。

矢部 僕は、DISH//のメンバーにはライバルっていう感覚はないです。特にボーカルの北村匠海は俳優としても評価されていると思うので、そういうのを見て「すごいな、僕も頑張らなきゃな」っていう刺激はもらっていますけど、昔から「自分は自分のペースでいいし、自分のやり方があるし」って考えて生きてきたので、特別に意識しちゃうとか、嫉妬するとか、ライバル視する、みたいな感情はあんまりないんです。
長衛輝夜役の矢部昌暉さん
――ボイスドラマでは配役決めのオーディションシーンもありましたが、お二人は役柄を巡ってのオーディションなどに挑む時には、どんな気持ちで臨んでいますか?

大隅 まず、緊張は120%します。僕はオーディションじゃなくても、自分の持っているものを披露するような場は大体緊張してしまうんですが、だからこそ、オーディションでは「落ちてもいい」っていう気持ちで受けています。
ただ、この「落ちてもいい」っていうのは投げやりな気持ちじゃなくて、「自分はこれでいくって決めたものを披露する、それを評価してもらう」「それでダメだったとしたら、この作品で求められているものには合わなかったんだ」っていう覚悟のようなもので、自分が持っているものは全力でやる、っていうことなんですけど。

矢部 僕は、「絶対、僕に決まりだな」って思って受けています(笑)。

大隅 へぇ~、すごい!(笑)

矢部 で、もし落ちちゃったら、「あの人、僕のことわかってないんだなぁ~」って思うようにしています(笑)。

大隅 アハハ、僕と真逆だ!

矢部 ダメだった時は「僕を逃すなんて、見る目ないんだな~」って思い込む!(笑) 本当にそう思っているんじゃなくて、自分が必要以上に傷付いたり、落ち込んだりしないようにするための、自分なりの気持ちの整理術みたいなものですね。
――どちらもある意味では前向きで、今後に活かせるいい考え方だと思います! そんなお二人はアフレコでも一緒になることが多いそうですが、役作りや演技プランを話し合ったりすることはありますか?

大隅 そういう話って、したことないよね?

矢部 直接はないかも。でも一緒にアフレコができる時は、相手の話し方を聞いて自分もトーンを変えてみたり、お互いの呼吸を感じ取っている部分はあると思います。

大隅 ただ、まだまだアフレコ現場では技術的な難しさを感じることも多くあって……例えば僕たち2人が一緒にアフレコをしていると、やっぱり横にいる昌暉に向けてお芝居をしたくなるんですけど、声や体はマイクを向いていないといけなくて。マイクを的確に使った上で、気持ちだけを相手に向ける、みたいなお芝居が必要になってくるので、そこは難しいなって感じています。

――その難しさを経験した上での舞台公演は、同じ役柄を全身で表現できる、という面でもますます楽しみが増しているのでは。

矢部 そうですね! それに声で表現する技術は、どんなお芝居においても必要な要素だと思うので、声優をやらせていただいた経験も絶対に舞台での力になっていると思います。
俳優としての僕たちにとってはよりやりやすい環境の中、今までとは違った感覚を持った上で舞台は作っていけるんじゃないかなと思って、今から稽古が楽しみです。
――すでに公開されている舞台版のキャストビジュアルでは、それぞれキャラクター衣装も着用されています。この仕上がりはいかがでしたか?

大隅 とても満足しています! キャラクタービジュアルを見て想像していた以上に、衣装やヘアメイクもカッコよく作っていただいたので嬉しかったです。ほかのみんなもキャラクターにそっくりで、めちゃくちゃいいビジュアルに仕上がったんじゃないかな。

矢部 僕も、今までに2.5次元作品で演じてきた役柄では暗めな髪の色が多くて、こんなに明るい髪色のキャラクターは初めてだったので、最初は「金髪似合うかな~」とか、「黄色の服って着こなせるかな~」ってちょっと心配だったんですけど……。この仕上がりを見て、「なかなかイイのができちゃったんじゃないの!?」って思っています(笑)。
女役(ベネラ)キャストビジュアル
男役(マルテ)キャストビジュアル
――特にステージ衣装のビジュアルでは、女役(ベネラ)として長江さんと大平さんはドレス姿を披露されています。お二人の着こなしぶりは、ご覧になっていかがですか?

矢部 二人ともすごくカワイイなって思うんですけど、やっぱり僕は「昔から知っている長江崚行が……」って思うと、ちょっと不思議な感じがします(笑)。

――ちなみに長江さんは、ご自身のドレス姿を見て「自分のお母さんにそっくり」とおっしゃっていました。

矢部  あーっ! 崚行のお母さんに似てる!

大隅 昌暉って、長江くんのお母さんも知ってるの?

矢部 お母さんもよく知ってます! 確かに、言われてみたらすっごい似てる! 崚行のお母さんってすごくキレイで、本当にこんな感じなんですよ。

大隅 すごいね、そんなに似てるんだ! そういえばこの撮影の時、僕だけ女役の二人と一緒だったんですよ。ちょうど僕がスタジオ入りした時に、長江くんと大平くんがドレス姿での撮影をしていて……やっぱり女役の撮影では準備も色々あったみたいで、スタジオが慌ただしかったです(笑)。

――舞台ではこの衣装姿も見どころですが、皆さんによるお芝居や、歌やダンスなどのパフォーマンスにも期待が高まっていると思います。

大隅 僕たちとしても、そのパフォーマンスには注目してほしいですね。ノエは歌を得意としている役柄なので、僕自身もそこは力を発揮できないといけないと思いますし、これから頑張っていきたいです。

矢部 僕は“元天才子役”っていう冠が付いているので、やっぱり何よりも、お芝居を頑張らないといけない。これは正直、かなりプレッシャーがあります。

大隅 観る人によっても受け取り方が違うところがあるから、お芝居の面での「天才」っていうのを表現するのは難しいよね。ほかにも「ノーヴァ」の6人はそれぞれが才能を素質もったキャラクターなので、それをどう表現するのか、舞台では僕たちの力が試されるなって思います。

――これから公演までの期間は、キャストが舞台稽古を重ねていくとともに、ファンの皆さんにとっても『青山オペレッタ』をより深く知るためのいい準備期間になるのではないでしょうか。

矢部 そうですね。ぜひ皆さんには、配信中のボイスドラマや、僕たちが歌っているキャラクターソングなどもチェックしていただいて、『青山オペレッタ』の空気を知った上で舞台を観ていただけたら、よりこの作品を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

大隅 事前にボイスドラマを聴いていただけたら、例えばボイスドラマでは描かれていないシーンが舞台上であった時には、その違いも楽しんでいただけるんじゃないのかな、と。そのためにもぜひ、皆さんには今のうちから『青山オペレッタ』をチェックしていただけたら嬉しいです。

――それでは最後に、公演を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします!

大隅 いよいよ4月には、僕たちが演じる『青山オペレッタ』の世界を舞台でお届けできます。このインタビューを読んでくださっているファンの皆さんにとっても、必ず喜んでいただける作品になると思いますので、開幕までもう少しだけお待ちください!

矢部 歌劇団を描いた物語だからこそ、この作品は舞台でやる価値があるというか、舞台でやるべき作品だなって思いますし、友情あり、青春あり、葛藤ありのストーリーに、歌ったり、踊ったりと見ていて飽きない舞台になるはずです。楽しみにしていてください!

【インタビュー完】

スマートボーイズでは、宮嶋あさひ役の長江崚行さん×斎 鷹雄役の中山優貴さんの対談インタビューも掲載中! こちらも要チェックです。

『青山オペレッタ THE STAGE』は、2021年4月22日~4月25日まで東京・渋谷区文化総合センター大和田4階 さくらホールにて上演です。
舞台のチケット情報ほか、『青山オペレッタ』に関する最新情報は、下記のInformationから公式サイトをご確認ください。
☆Information

■舞台公演概要
『青山オペレッタ THE STAGE』
企画・原案:サイバード
キャラクターデザイン:滝田ちひろ

【出演】
宮嶋あさひ役:長江崚行
斎 鷹雄役:中山優貴
櫻井ノエ役:大隅勇太
長衛輝夜役:矢部昌暉
矢地桐久役:大平峻也
加賀見祥太役:友常勇気

相良明之介:杉江大志

美園爽人:丘山晴己
南雲朝斗:北川尚弥

槙 晋作:利根健太朗

【公演情報】
会場:渋谷区文化総合センター大和田4階 さくらホール
(〒150-0031東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷区文化総合センター大和田4階)
日程:2021年4月22日~4月25日 7公演(予定)

【チケット料金】
応援グッズ付き 13,200円(税込)
一般券 9,900円(税込)

【スタッフ】
脚本:伊勢直弘
演出:村井雄(KPR/開幕ペナントレース)
製作・著作:青山オペレッタTHE STAGE製作委員会

≪舞台公式サイト≫
https://stage-aoyamaoperetta.com

■『青山オペレッタ』公式アカウント
≪公式サイト≫
http://aoyamaoperetta.com/
≪公式Twitter≫
@aoyama_operetta
≪ラジオ公式Twitter≫
@radio_operetta
≪YouTubeチャンネル≫
https://www.youtube.com/channel/UCdJx8hhQGR_sM5qISKRbPmw/featured?view_as=subscriber

©青山オペレッタ

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