【レミゼSP】帝劇が息を呑んだ、山田健登の一瞬の歌声!ミュージカル『レ・ミゼラブル』東京公演レポートUP!飯田洋輔・小野田龍之介・生田絵梨花・ルミーナら出演回
2024年12月20日に東京・帝国劇場にて開幕したミュージカル『レ・ミゼラブル』。竣工から約60年の月日を経た帝劇ビルの立て替えに伴い、帝国劇場が2025年に閉館。その歴史的な"帝劇クロージング公演"として、2025年2月7日まで上演中です。
原作『レ・ミゼラブル』は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基に、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説です。本作はその原作の持つ、「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったエッセンスが、余すことなくミュージカルに注ぎ込まれている傑作として知られています。
1985年のロンドン初演を皮切りに、1987年の日本初演以来、"レミゼ"の愛称で愛され続けてきた本作。今回は帝劇クロージング公演を皮切りに、2025年3月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月には福岡・博多座、5月には長野・まつもと市民芸術館、5-6月には北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、6月には群馬・高崎芸術劇場にて、日本全国6大都市ツアー公演が日本を駆け巡ります。
■キャスト
ジャン・バルジャン:吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔
ジャベール:伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰
ファンテーヌ:昆 夏美、生田絵梨花、木下晴香
エポニーヌ:屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ
マリウス:三浦宏規、山田健登、中桐聖弥
コゼット:加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子
テナルディエ:駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太
マダム・テナルディエ:森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな
アンジョルラス:木内健人、小林唯、岩橋大
(※各キャストがコメントした制作発表会見のレポートはコチラ)
スマートボーイズでは2025年1月6日13:00公演を取材。レポートします。
■公演レポート
□1月6日13:00公演キャスト
ジャン・バルジャン:飯田洋輔
ジャベール:小野田龍之介
ファンテーヌ:生田絵梨花
エポニーヌ:ルミーナ
マリウス:山田健登
コゼット:加藤梨里香
テナルディエ:染谷洸太
マダム・テナルディエ:樹里咲穂
アンジョルラス:小林 唯
1985年のロンドン初演を皮切りに、1987年の日本初演以来、"レミゼ"の愛称で愛され続けてきた本作。今回は帝劇クロージング公演を皮切りに、2025年3月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月には福岡・博多座、5月には長野・まつもと市民芸術館、5-6月には北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、6月には群馬・高崎芸術劇場にて、日本全国6大都市ツアー公演が日本を駆け巡ります。
■キャスト
ジャン・バルジャン:吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔
ジャベール:伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰
ファンテーヌ:昆 夏美、生田絵梨花、木下晴香
エポニーヌ:屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ
マリウス:三浦宏規、山田健登、中桐聖弥
コゼット:加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子
テナルディエ:駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太
マダム・テナルディエ:森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな
アンジョルラス:木内健人、小林唯、岩橋大
(※各キャストがコメントした制作発表会見のレポートはコチラ)
スマートボーイズでは2025年1月6日13:00公演を取材。レポートします。
■公演レポート
□1月6日13:00公演キャスト
ジャン・バルジャン:飯田洋輔
ジャベール:小野田龍之介
ファンテーヌ:生田絵梨花
エポニーヌ:ルミーナ
マリウス:山田健登
コゼット:加藤梨里香
テナルディエ:染谷洸太
マダム・テナルディエ:樹里咲穂
アンジョルラス:小林 唯
ジャン・バルジャン:飯田洋輔
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
"レミゼ"の物語は、19世紀初頭のフランスが舞台。時代は市民は貧困にあえいでいた、フランス革命後の動乱期。物語の中心はパン一つを盗んだ罪で、19年間も投獄されていたジャン・バルジャン。演じる飯田洋輔さんは、バルジャンの人生への怒り、悲しみ、絶望を力強い歌声で表現。1800人を超える客席の全員の心を鷲掴みにし、帝劇を一気に"レミゼ"の世界に染め上げます。
そして飢えと寒さから助けてくれた司教の元から「銀の食器」を盗み、捕まり、再び投獄されそうになったバルジャンが、その司教から許され、改心して生まれ変わろうと歌い上げるシーンでは、先程のバルジャンの絶望が心の奥にまで響いたからこそ、新たな決意の歌に心揺さぶられます。
そして飢えと寒さから助けてくれた司教の元から「銀の食器」を盗み、捕まり、再び投獄されそうになったバルジャンが、その司教から許され、改心して生まれ変わろうと歌い上げるシーンでは、先程のバルジャンの絶望が心の奥にまで響いたからこそ、新たな決意の歌に心揺さぶられます。
ジャベール:小野田龍之介
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
この日のジャベール役は小野田龍之介さん。2019年の公演にアンジョルラスで初登場し、その約5年後にはレミゼの中で最も貫禄を感じさせる登場人物のジャベールを、33歳の若さで演じてみせ、その実力をまざまざと見せつけます。飯田さんと小野田さんとが対峙するシーンでは常に、鳥肌が立ちそうになるほどの迫力が帝劇の隅々まで押し寄せます。
ファンテーヌ:生田絵梨花
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
ファンテーヌ役は生田絵梨花さん。2017・19年にはコゼットを、2021年にはエポニーヌを演じてのファンテーヌとあって、幼いコゼットを育てるために理不尽な世界に抗おうとする力強さと、懸命に生きる美しさに、心打たれます。この時代に人生を新たに切り拓くことが、男のバルジャンだからできたのだとしたら、コゼットをそのバルジャンに託し終わってしまったファンテーヌの人生もまた、女の「ああ無情」なのだと、その歌声が訴えかけてくるようでした。
エポニーヌ:ルミーナ
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
エポニーヌ役はルミーナさん。2023年に韓国版ミュージカル『レ・ミゼラブル』に同役で出演、海を越えて聞こえていたその歌声の素晴らしさは噂以上で、圧巻の一言。新たなミュージカルスターの日本デビュー作に立ち会えたような気持ちにさせられます。そのエポニーヌと対象的に描かれるコゼット。演じる加藤梨里香さんは2021年から引き続きのコゼット役で、バルジャンとマリウス、2人の男の愛を受け止めるだけでない、作品中の愛を一身で背負ってみせるような、愛あふれる女性を熱演してみせてくれました。
マリウス:山田健登(右)
※写真はコゼット:水江萌々子 公演回のもの
写真提供/東宝演劇部
※写真はコゼット:水江萌々子 公演回のもの
写真提供/東宝演劇部
コゼットとの恋と、アンジョルラスら仲間と革命への戦いの狭間で揺れるマリウスを、今作が初のレミゼ出演となる山田健登さんが熱演。山田さんは2024年にミュージカル「テニスの王子様」4thシーズンでの手塚国光 役を卒業したばかりで、テニミュ卒業後即レミゼ出演を果たすという大抜擢。
山田さんはすでにアーティストしてメジャーデビューを果たしており、歌の実力は折り紙付きですが、第一幕の中盤に登場した山田さんの最初の歌声は……歌唱力抜群な他のキャストたちと一緒に歌いながらにもかかわらず、一際ハッキリと耳に飛び込んできて「山田健登の歌声は、こんなにもグランドミュージカルにハマるのか」と衝撃が走ります。
その後のコゼットとの愛を確かめ合う曲、「心は愛に溢れて」。マリウスのソロパートでの山田さんの歌声に帝劇中が息を呑んでいくのが感じ取れ、衝撃が確信へと変わります。山田さんのメジャーデビュー曲「StarLight」、そのサビではどこまでも透明に突き抜けていく歌声が聴けますが、レミゼでの稽古を経て、山田さんの歌声の透明感はさらに磨きがかかっていました。先輩諸氏と比べれば、演技全体での表現力はキャリアの少なさを感じるものの、一瞬で観客の心を掴む歌声は、唯一無二の輝きでした。
山田さんはすでにアーティストしてメジャーデビューを果たしており、歌の実力は折り紙付きですが、第一幕の中盤に登場した山田さんの最初の歌声は……歌唱力抜群な他のキャストたちと一緒に歌いながらにもかかわらず、一際ハッキリと耳に飛び込んできて「山田健登の歌声は、こんなにもグランドミュージカルにハマるのか」と衝撃が走ります。
その後のコゼットとの愛を確かめ合う曲、「心は愛に溢れて」。マリウスのソロパートでの山田さんの歌声に帝劇中が息を呑んでいくのが感じ取れ、衝撃が確信へと変わります。山田さんのメジャーデビュー曲「StarLight」、そのサビではどこまでも透明に突き抜けていく歌声が聴けますが、レミゼでの稽古を経て、山田さんの歌声の透明感はさらに磨きがかかっていました。先輩諸氏と比べれば、演技全体での表現力はキャリアの少なさを感じるものの、一瞬で観客の心を掴む歌声は、唯一無二の輝きでした。
学生や市民の先頭に立ち、マリウスらとともに革命へと突き進む青年・アンジョルラスを演じる小林 唯さんは、仲間としてマリウスを気遣う優しさも魅せつつ、若さゆえの破滅的な情熱を歌声で表現。こちらもミュージカルスターの輝きを感じさせてくれました――。
以上、1月6日公演で繰り広げられたレミゼの魅力の、ほんの一部をお届けしました。
2月7日の帝劇千穐楽を終えて、レミゼは地方公演に移ります。さらなる高みを目指し、研鑽を積み続けるキャストの皆さんに、今後も注目です。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』帝劇クロージング公演は、2月1日からの帝劇ファイナルウィークを経て、2月7日まで上演されます。
その後の大阪、福岡、長野、北海道、群馬公演の日程や詳細は、Informationから公式サイトをチェックしてください。
以上、1月6日公演で繰り広げられたレミゼの魅力の、ほんの一部をお届けしました。
2月7日の帝劇千穐楽を終えて、レミゼは地方公演に移ります。さらなる高みを目指し、研鑽を積み続けるキャストの皆さんに、今後も注目です。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』帝劇クロージング公演は、2月1日からの帝劇ファイナルウィークを経て、2月7日まで上演されます。
その後の大阪、福岡、長野、北海道、群馬公演の日程や詳細は、Informationから公式サイトをチェックしてください。
☆Information
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
東京公演:2024年12月20日(金)~2025年2月7日(金) 帝劇公演
※プレビュー公演:2024年12月16日(月)~19日(木)
2025年全国ツアー公演
大阪公演:3月2日(日)~28日(金) 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演:4月6日(日)~30日(水) 博多座
長野公演:5月9日(金)~15日(木) まつもと市民芸術館
北海道公演:5月25日(日)~6月2日(月) 札幌文化芸術劇場hitaru
群馬公演:6月12日(木)~16日(月) 高崎芸術劇場
【作】アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
【原作】ヴィクトル・ユゴー
【作詞】ハーバート・クレッツマー
【オリジナル・プロダクション製作】キャメロン・マッキントッシュ
【演出】ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
【日本版演出】クリストファー・キー
【翻訳】酒井洋子
【訳詞】岩谷時子
【プロデューサー】坂本義和/村田晴子/佐々木将之
【製作】東宝
《公式サイト》https://www.tohostage.com/lesmiserables/
《公式X(旧Twitter)》@toho_stage
《帝国劇場クロージング特設サイト》https://teigeki.tohostage.com/closing/
《帝国劇場展》https://teigeki.tohostage.com/closing/exhibition.html
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
東京公演:2024年12月20日(金)~2025年2月7日(金) 帝劇公演
※プレビュー公演:2024年12月16日(月)~19日(木)
2025年全国ツアー公演
大阪公演:3月2日(日)~28日(金) 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演:4月6日(日)~30日(水) 博多座
長野公演:5月9日(金)~15日(木) まつもと市民芸術館
北海道公演:5月25日(日)~6月2日(月) 札幌文化芸術劇場hitaru
群馬公演:6月12日(木)~16日(月) 高崎芸術劇場
【作】アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
【原作】ヴィクトル・ユゴー
【作詞】ハーバート・クレッツマー
【オリジナル・プロダクション製作】キャメロン・マッキントッシュ
【演出】ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
【日本版演出】クリストファー・キー
【翻訳】酒井洋子
【訳詞】岩谷時子
【プロデューサー】坂本義和/村田晴子/佐々木将之
【製作】東宝
《公式サイト》https://www.tohostage.com/lesmiserables/
《公式X(旧Twitter)》@toho_stage
《帝国劇場クロージング特設サイト》https://teigeki.tohostage.com/closing/
《帝国劇場展》https://teigeki.tohostage.com/closing/exhibition.html