優勝は荒牧慶彦率いる劇団『雪猿』!染谷俊之・玉城裕規・七海ひろき・須賀健太ら率いる5ユニットが日本武道館で競った演劇の祭典『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』をフォトレポート【舞台写真15枚】

俳優・荒牧慶彦さんがプロデュースする演劇の祭典として、2022年・2023年と開催されてきた『演劇ドラフトグランプリ』がついに2024年でファイナルへ!

『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』が2024年12月10日に東京・日本武道館で開催され、今回は荒牧慶彦さん、染谷俊之さん、玉城裕規さん、七海ひろきさん、須賀健太さんが座長を務める5チームが参戦。演出家の中屋敷法仁 氏、私オム氏、三浦 香 氏、川尻恵太 氏、毛利亘宏 氏と共に、それぞれの演劇作品を披露しました。
一夜限りの演劇の祭典、『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』で優勝を掴んだのは!?
【演劇ドラフトグランプリとは】
『演劇ドラフトグランプリ』とは、選ばれし5名の座長たちが、ドラフト会議を行い共演者として一緒に演劇を作る俳優、演出家を指名。そしてドラフト会議を経て結成された5チームが、上演時間や舞台形式など決められたルールに則ってオリジナル演劇を制作する企画となっており、完成した作品は日本武道館にて行われる1日限りの演劇の祭典『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』で披露されます。

2022年は染谷俊之さんが率いる劇団『ズッ友』、2023年は玉城裕規さんが率いる劇団『恋のぼり』が見事グランプリを獲得しましたが、審査員と観客による投票で、ファイナルの栄冠を手にするのは……!?

【各劇団(出演者・演出)】
■劇団『雪猿』
【座長】荒牧慶彦
【演出】三浦 香 【演劇テーマ】雪山 【劇団員】砂川脩弥 廣野凌大 松田昇大 持田悠生

■劇団『演劇やろうぜ』
【座長】染谷俊之
【演出】毛利亘宏 【演劇テーマ】ピクニック 【劇団員】佐藤信長 田中涼星 富田 翔 古谷大和

■劇団『SADAMEN』
【座長】玉城裕規
【演出】中屋敷法仁 【演劇テーマ】運命 【劇団員】 植田圭輔 髙木 俊 服部武雄 松島勇之介

■劇団『勝部』
【座長】七海ひろき
【演出】私オム 【演劇テーマ】部活 【劇団員】木津つばさ 椎名鯛造 高橋祐理 萩野 崇

■劇団『アクタゴン』
【座長】須賀健太
【演出】川尻恵太 【演劇テーマ】引っ越し 【劇団員】唐橋 充 松井勇歩 三井淳平 山﨑晶吾

さらに、2023年に続き総合演出を植木 豪 氏、総合司会を山寺宏一さんが務め、ナビゲーターとして阿部顕嵐さん、レポーターとして高野 洸さん、福澤 侑さん、またサプライズとして高橋怜也さんも飛び入りでレポーターに参加。審査員には、日本を代表する漫画作品を生み出してきた各出版社の週刊少年誌編集長・副編集長と、舞台芸術の情報を幅広く取り扱うニュースサイトの編集長が勢揃いし、オープニングアクトとして、2023年の劇団『一番星』の演目にて誕生したグループ“THE FIRST STAR”も出演して会場を大いに盛り上げました。

【イベントフォトレポート】
演劇を愛する観客が期待に胸を膨らませる場内、まず日本武道館のステージへと登場したのはオープニングアクトを務める“THE FIRST STAR”の5人。
オープニングアクトを務めた“THE FIRST STAR”
2023年に荒牧慶彦さん、福澤 侑さん、木津つばささん、松井勇歩さん、高橋怜也さんによって披露された劇団『一番星』の演目内にて誕生したアイドルユニットである彼らは、『演劇ドラフトグランプリ』のスピンオフ企画として先日解散ライブが行われたにも関わらず、荒牧さんが演じるメンバー・よしぽんが「もう解散したんですけど、俺たちはみんなの声があれば何度でも蘇る!(笑) フェニックスのようなユニットです!」と宣言した通りに、キラキラ感も満載に2曲のパフォーマンスを披露して場内を盛り上げました。

続いてナビゲーターを務める阿部顕嵐さん、そして総合司会を務める山寺宏一さんが登場すると、2022年・2023年とこれまでの『演劇ドラフトグランプリ』を振り返るダイジェスト映像を経て、今回の出場者である5チームの面々も入場へ。
ナビゲーターを務めた阿部顕嵐さん
それぞれ意気込みとして、劇団『雪猿』の座長・荒牧さんは「座長をつとめるのは3度目となりますが、去年・一昨年とグランプリを獲ることは叶わなかったので、今回はこの最強メンバーでグランプリを獲りに行きたいと思います!」と熱く宣言、また劇団『演劇やろうぜ』の座長・染谷さんからは「僕ら『演劇やろうぜ』はこの武道館でちょっとした、本当にちょっとした伝説を作りにきました!」という気になる発言も。

続いて劇団『SADAMEN』の座長・玉城さんは「(横に並ぶ派手なスーツ姿の服部武雄さん・松島勇之介さんを見て)僕の左隣りに今にも漫才をしだしそうな二人がいるんですが、作品とは全く関係ありません!(笑) 我々の運命は皆様にお預けいたしますので、皆様に握りつぶされないよう、精いっぱい務めます」と笑いを交えて語り、劇団『勝部』の座長・七海さんは「この最高のメンバーで、熱い熱い演劇を届けたいと思います。私たちのテーマは『部活』なんですが、青春を思い出しながら観ていただければと思います」と真っ直ぐにコメント。
そして今回が初参戦となった劇団『アクタゴン』の座長・須賀さんは「演劇愛に溢れた武道館でお芝居ができること、本当に嬉しく思っております。僕たち『アクタゴン』は皆様に忘れられない演劇体験をお届けしたいと思います!」と笑顔で語りかけました。

続いて観客投票とともに今回の審査員を務める面々として、集英社「週刊少年ジャンプ」編集長の齊藤 優 氏、小学館「週刊少年サンデー」編集長の大嶋一範 氏、秋田書店「週刊少年チャンピオン」副編集長の福田裕子 氏、ナターシャ「ステージナタリー」編集長の熊井 玲 氏が紹介されると、いよいよ『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』はスタート!

ここで現場レポーターを務める高野 洸さんと福澤 侑さんが本企画のルールを紹介しようとしますが、なんと“THE FIRST STAR”のメンバー・りょっちんとしてパフォーマンスを披露した高橋怜也さんも飛び入り参加! そこで高野さんは山寺さんとともに場内での解説を担当し、福澤さんと高橋さんが舞台裏の俳優たちを直撃するレポーターを務めました。
レポーターの福澤 侑さん、高野 洸さん、高橋怜也さん
ここからはナビゲーターの阿部さんによるトークから、各チームによる約20分ずつの作品上演へ。

トップバッターを飾った座長・染谷俊之さん、演出・毛利亘宏 氏よる劇団『演劇やろうぜ』は、「ピクニック」をテーマにした物語『約束のピクニック』を上演。登場人物たちの男の友情が滲むあたたかなストーリーと、芝居をしながら武道館のステージ上でお弁当を作りあげていく、というまさに“ちょっとした伝説”になりそうな演出で場内を沸かせます。
続く二番手は、座長・玉城裕規さん、演出・中屋敷法仁 氏による劇団『SADAMEN』。「運命」をテーマに、ある兄弟を中心として戦国時代の武家に生きる男たちの姿を描いた『運命(さだめ)と知るべし』を上演し、緩急をつけたキャラクター像とともに迫力ある掛け合いで観客を圧倒します。
そして三番目に登場したのは、座長・荒牧慶彦さん、演出・三浦 香 氏による劇団『雪猿』。「雪山」をテーマにし、荒牧さんが扮する雪女が妖艶に舞う冒頭から一変、まさかの展開が続くコメディとなった『ツンドラクリーム』では、女子高生に扮した廣野凌大さんと持田悠生さんがその愛らしさで観客を魅了! 笑いが溢れる中で登場人物たちの意外な関係が明かされていく、見応えのある作品となりました。
四番目には座長・須賀健太さん、演出・川尻恵太 氏による劇団『アクタゴン』が登場し、「引っ越し」をテーマに『再生する』を上演。キャストは真っ白なつなぎ姿で、小道具や照明・BGMによる演出もほとんどなくエチュードのように進んでいく物語が描いていたのは……役者という職業である彼ら自身の生き様を映した物語に、観客は息をのみました。
いよいよ最後の演目となり、座長・七海ひろきさん、演出・私オム氏が組んだ劇団『勝部』は、「部活」をテーマに『敗部の叫び』を上演。応援する相手を失った応援団と、一人で活動する演劇部、そして彼らを見守る指導者たちが織りなす熱い青春作品となっており、観客まで鼓舞するような応援の叫びが胸を打つ物語となりました。
こうしてそれぞれ違った魅力、違った面白さをもって披露された5つの作品は、審査員と観客・配信視聴者による投票を経て審査され……『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』の優勝を掴んだのは、荒牧さんが率いる劇団『雪猿』に!
優勝発表をした山寺さんも票差は僅差だったと明かす中、荒牧さんは三浦 氏が手掛けた脚本について「プロットをいただいた時には、(話の内容に驚き)『この人、酒飲みながら書いたのかな!?』と(笑)。でもコメディもありつつ、お客様を楽しませることに集中した作品として僕自身も真剣に臨まねば、とやらせていただきました。本当に嬉しいです!」と評しつつも満面の笑顔に。
そしてほか出演者からもそれぞれの想いや、本企画を生み出した荒牧さんへの感謝と優勝を讃える言葉が語られていく中、荒牧さんはプロデューサーとしての挨拶では「僕は、2.5次元は一つの文化になりえると思っています。この『演劇ドラフトグランプリ』の役割はグランプリを決めるだけではなく、本気でグランプリを狙いに行く熱量、アイディア、色んな感情のうごめき、その全てがお客様に届けばいい、そして演劇を楽しんでもらえればいいという想いで始まり、今ファイナルを迎えて、ひとまずその役目を終えたと思っています」とコメント。
しかし、続けて「ひとまず、です。ひとまずの区切りをつけて、またそれぞれの道を歩んでいきたいと思います。そして僕たちはまた新しい作品を生み出していきますが、そこに必ず必要なのは観客の皆様です! 本当にありがとうございました!」とも呼びかけ、これからの演劇の発展にもますます期待が膨らむ言葉でイベントを締め括りました。

『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』の模様は、シアターコンプレックスTOWNにて見逃し配信が実施されているほか、関連コンテンツも配信中です。ほか『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』に関する最新情報は下記のInformationより公式サイト、公式Xをご確認下さい。

©演劇ドラフトグランプリ THE FINAL
(イベント写真 撮影:小境勝巳・佐藤 薫・高田真希子・冨田唯我)
☆Information
■『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』

【日程】2024年12月10日(火)17:00開演
【場所】日本武道館

◆総合演出
植木 豪

◆総合司会
山寺宏一

◆ナビゲーター
阿部顕嵐

◆現場レポーター
高野 洸 福澤 侑

◆審査員
集英社「週刊少年ジャンプ」編集長:齊藤 優
小学館「週刊少年サンデー」編集長:大嶋一範
秋田書店「週刊少年チャンピオン」副編集長:福田裕子
ナターシャ「ステージナタリー」 編集長:熊井 玲

◆オープニングアクト
THE FIRST STAR

◆各劇団(出演者・演出)
劇団『雪猿』
【座長】荒牧慶彦
【演出】三浦 香 【演劇テーマ】雪山 【劇団員】砂川脩弥 廣野凌大 松田昇大 持田悠生

劇団『演劇やろうぜ』
【座長】染谷俊之
【演出】毛利亘宏 【演劇テーマ】ピクニック 【劇団員】佐藤信長 田中涼星 富田 翔 古谷大和

劇団『SADAMEN』
【座長】玉城裕規
【演出】中屋敷法仁 【演劇テーマ】運命 【劇団員】 植田圭輔 髙木 俊 服部武雄 松島勇之介

劇団『勝部』
【座長】七海ひろき
【演出】私オム 【演劇テーマ】部活 【劇団員】木津つばさ 椎名鯛造 高橋祐理 萩野 崇

劇団『アクタゴン』
【座長】須賀健太
【演出】川尻恵太 【演劇テーマ】引っ越し 【劇団員】唐橋 充 松井勇歩 三井淳平 山﨑晶吾

■配信情報
【配信日時】
2024年12月10日(火)17:00

【チケット販売期間】
2024年12月3日(火)19:00〜2025年1月5日(日)20:00

【見逃し視聴期間】
配信終了後〜2025年1月5日(日)23:59まで
※12月20日(金)20:00よりメイキング映像が追加されます
(追加後も本編の視聴は可能です)

【チケット料金】
一般チケット:4,500円(税込)
スペシャル特典付きチケット:5,500円(税込)

【視聴ページ】
https://www.theater-complex.town/ja/articles/aGWp2kNadg3sqqYqF59Sg1

▼シアターコンプレックス TOWN にて「演劇ドラフト」コンテンツを配信中
<演劇ドラフト会議 THE FINAL>
<演劇ドラフトグランプリ THE FINAL 劇団『雪猿』〜劇団名決定秘話ラジオ〜、稽古場生配信>
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詳細はこちら
https://www.theater-complex.town/ja/articles/6Q4rAjAiYqupgigmJkrxRh

▼「演劇ドラフトグランプリ」公式X
@engeki_draftgp
公式ハッシュタグ:#演劇ドラフトFINAL

▼「演劇ドラフトグランプリ THE FINAL」公式HP
https://www.theater-complex-original.jp/engeki_draftgp

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