三浦宏規がデンジャラスな男・ジュリアンを熱演!ミュージカル『赤と黒』公開稽古レポートUP!ロマンチックな恋模様&迫力のパフォーマンスを披露!囲み取材会コメントも

2023年12月8日より東京・東京芸術劇場プレイハウスにて、そして2024年1月3日より大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、フレンチロックミュージカル『赤と黒』が上演されます。
その上演に先駆け、11月14日に、三浦宏規さん、夢咲ねねさん、田村芽実さん、東山光明さん、川口竜也さん、東山義久さん、駒田一さんの出演者7名による公開稽古が行われ、3曲の歌唱シーンが披露されました。

本作は、スタンダールが生んだフランス恋愛小説の最高峰『赤と黒』原作のフレンチロックミュージカル。主演の三浦さんが野心家で繊細な美青年・ジュリアンを演じ、愛の狭間で葛藤し感情を爆発させる楽曲たちが見所となっています。

【あらすじ】
ナポレオンによる帝政が崩壊し、王政復古の世を取り戻したフランス。
小さな町ヴェリエールで、貧しい製材屋の末息子として育った、美しき青年ジュリアン・ソレル(三浦宏規さん)は、町を支配するブルジョワへの激しい憎悪に燃えていた。
聖職者になり出世しようと野心を抱く彼は、レナール家の家庭教師の職を手にしたが、信心深く貞淑な夫人、ルイーズ・ド・レナール(夢咲ねねさん)と、情熱的な禁断の恋に溺れていく。
しかしその秘密は、町長ムッシュー・ド・レナール(東山光明さん)に激しい対抗心を持つブルジョワ、ムッシュー・ヴァルノ(駒田一さん)によって暴かれてしまう。

町を出たジュリアンがパリで出会ったのは、ラ・モール侯爵(川口竜也さん)の令嬢、マチルド・ド・ラ・モール(田村芽実さん)。この出会いもまた彼の運命を狂わせていく。
ストーリーテラーのジェロニモ(東山義久さん)が物語を締めくくる時、ジュリアン・ソレルを染めるのは赤か黒か、それとも――
(左より)駒田一さん、川口竜也さん、田村芽実さん、三浦宏規さん、夢咲ねねさん、東山光明さん、東山義久さん、ジェイミーさん
【稽古前キャスト挨拶】
■ジュリアン・ソレル役/三浦宏規さん
「たぶん初日前より今日が1番緊張するんじゃないかというくらい緊張していますが、今日ここで皆さんと一緒にいいものをお見せして、生で見たいなと思っていただけるようにがんばります!
■ルイーズ・ド・レナール役/夢咲ねねさん
「私も先程から緊張してしまってます。初日まではまだ時間があるこのタイミングで、少し場面をやらせていただきます。どうぞ、お手柔らかにお願いします」
■マチルド・ド・ラ・モール役/田村芽実さん
「何よりも私が大好きなのは、みなさんのキャラクター。全員ラスボスのような感じなので、本番のようなエネルギーが稽古場にも蔓延すると思います!」
■ムッシュー・ド・レナール役/東山光明さん
「昨日やっと全ナンバーが、振り付けなど色々できまして、それを今、頭から順に稽古している最中です。どんなふうになるのか、今から楽しみで仕方ありません」
■ラ・モール侯爵役/川口竜也さん
「僕の役は芽実ちゃんのお父さんで、娘を溺愛している父親です。今日はその一場面だけお見せすることができるので、楽しみにしていてください」
■ジェロニモ役/東山義久さん
「僕はまだ数回しかリハーサルできてない状態なので、これからスタートラインに立って、みんなと一緒に戦っていくところです。日本版の新しい『赤と黒』を三浦くん、ジェイミーさん筆頭にこのカンパニーでお届けしたいと思います」
■ムッシュー・ヴァルノ役/駒田一さん
「本日、残念な話、私のナンバーはございませんので、申し訳ありませんが、本番で見ていただければ(笑)。苦しくもあり、楽しくもある稽古場で、これからどんどんみんなでアイディアを出しながら、それを組み合わせていいものをお届けできたらと思います」
■演出:ジェイミー・アーミテージ 氏
「この作品は、愛、そして革命、変革をもたらす物語です。ジュリアン・ソレルという若い青年がいろんな人と出会いながら上り詰め、そして落ちていく物語です。これまで稽古場で作ってきたものをほんの少しですが、ご覧いただければと思います」

【公開稽古】
① 1幕:M6「♪禁じられた愛の言葉」
ジュリアンがルイーズの寝室に忍び込み、気持ちを告白する。互いに愛を確かめ合うロマンチックな場面。
② 1幕:M9「♪赤と黒」
ジュリアンとルイーズの仲が明るみになり、ジュリアンはレナール家を去ることに。孤独に打ちひしがれるジュリアンは愛を諦め、自身の野望のために立ち上がろうと決意する場面。
③ 2幕:M10「♪誰も彼も退屈」
ラ・モール侯爵家のパーティーでの1コマ。侯爵は娘のマチルドを身分の高い貴族と結婚させたいが、マチルドは社交界に飽き飽きし、貴族の男性に興味を示さない。
【主演:三浦さん×演出:ジェイミーさんの囲み取材会】
――公開稽古を終えてみて、今の心境はいかがでしょうか?
三浦さん
「3曲お届けしたんですけど、1公演やりきったような感じです。違う歌詞を歌ってしまったので、本当に緊張してたんやなと思いました(笑)。この緊張感の中でこうしてみなさんにお見せすることができたことは、本番に向けてのいいステップだと思いました」

ジェイミーさん
「素晴らしいキャストのみなさま、ここまで作り上げてくださったことに感謝してます。作品の一部のみを紹介しましたが、作品の中でもエネルギーの高いシーンを紹介させていただきました。三浦さんのこの疲れた様子からもおわかりいただけるかと思います(笑)

――ジェイミーさんは以前“今回のジュリアンはスリリングなジュリアンになる”とおっしゃっていましたが、実際に稽古をしてみて、三浦さんのジュリアンが危険でスリリングな人間になっているか、実感はございますか?
三浦さん
「ジュリアンは二面性を持っているキャラクターです。自分の内に秘めてる強い思いと、それを外には出さない面と。今日お届けした楽曲は、自分の中にある思いを爆発させて歌っています。そういった部分の差は、曲の中でエネルギーを出さないといけないし、そういう強い音楽だと思います。それがジュリアンの危険さに繋がっているのでしょうか……」

ジェイミーさん
「自信を持って自分の能力をギリギリまで発揮してくださるのは、本当に素晴らしいと思います。何より彼を尊敬するは、この作品全体を通して1つのエネルギーを描いていくことができるところです。ジュリアンのことをお客様に愛して応援してもらわなければいけないし、成功してほしいと思っていただきたい。なので、彼の危険でスリリングな部分が垣間見えたとき、それをちゃんと尊重できるものにしていけたらと思います」

――今回、ジュリアンを演じる上で、三浦さんが核として意識していることはありますか?
三浦さん
「楽曲が多い分、どうしてもお芝居がちょっと少なくなります。そんな言葉が少ない中で、お客様に伝わるように表現して、すべてのシーンを繋げていくことは大事にしています。迫力あるナンバーが多いので、ともするとショーみたいに見えてしまう瞬間もあると思います。それはそれでこの作品の魅力です。でも、そうじゃなくて、この物語を伝えるためには、そこに至るまでにどんなストーリーがあって、どういう気持でその歌を歌っているのかという、シーンを繋げていく作業を丁寧にやっていくと思います。出番の多い僕が1番意識しなきゃいけないですが、全員がその意識を持って、これからも稽古していくのが大事なことだと思います」

――三浦さんはジュリアンをどのような人物として捉えていますか?
三浦さん
「原作を読むと、ジュリアンはデンジャラスな男なんですよ。行動の動機とか、自分の欲が強い人物だと認識してたんです。それを稽古場でお話したときに、ジェイミーさんはその方向じゃないとおっしゃって。もっとそこはピュア。ジュリアンって女性と対峙することが今までなかった。でも、崇拝するナポレオンの言葉に力をもらって、がんばって手を取ったり、キスしようと試みるんですけど。それをもっともっとピュアに。先程のシーンでも、ルイーズの寝室に入ってきて、何も言うことなくて愛してますって言っちゃうくらいすごくピュア! でも、内に秘めてる成り上がりたいという気持ちとの狭間で揺れて飲まれて、取り返しのつかないことをしてしまって落ちていく。そこをちゃんと繋げたいんです。歌はカッコよかったけど、なんのシーンだっけ?となってしまうことを危惧しているので。ちゃんとストーリーが伝わるように、ジュリアンの気持ちの変化は丁寧に描きたいと思っています」

――ジェイミーさんは今回が初来日となりますが、日本でのお仕事には手応えを感じられていますか?
ジェイミーさん
「本当に楽しんでおります。エキサイティングです。キャストのみなさんから新しいスニーカーを頂きました! 稽古場のスリッパのサイズが合わなくて、いつも靴下のままでいたら、みなさんがスニーカーを買ってくれました。とてもマジカルな時間を過ごさせていただいてます。僕もアレクザンドラも非常に歓迎されているんだなと感じています」

三浦さん
「ジェイミーさんとたまたまスーパーでお会いしたんです。お昼に何を食べるのか、少し興味があるじゃないですか。ナッツとか食べるのかな~って思って、(買うものを)見たら、マグロの寿司、買うてて(笑)。日本で初めてのお仕事って聞いてたから、それでスーパーでマグロのお寿司買うってすごいなと思いました。Do you like SUSHI?」

ジェイミーさん
「I love SUSHI! 今夜もお寿司を食べる予定なくらい好きです(笑)」

三浦さん
「日本の料理を好きで食べていらっしゃる姿を見るのがうれしくて。日本にも我々にもリスペクトを持って接してくれるから、僕たちもなんとかそれに応えようと一致団結して、いいものを作るんだという思いになっています。ジェイミーさんの人柄とリスペクトする気持ちが伝わってくるので、安心してついていけております」

キャスト陣がジェイミーさんにプレゼントしたのは、“赤と黒”のスニーカー!
――最後に、今作を楽しみにしている方々へのメッセージをお願いします。
ジェイミーさん
「僕が愛しているように、日本のお客様にも愛していただける作品になるのではと思っています。この素晴らしいキャストのみなさんのパフォーマンスをぜひ、会場に足を運んでご覧になっていただけるとうれしいです。忘れられないような経験を体感していただけたらと思っています」

三浦さん
「この作品はいろんなメッセージが込められていると思います。フランスの古典作品で、今回のポスターも赤と黒の雰囲気で、もしかしたらみなさん、難しそうかもしれない、見るの勇気いるなと思うかもしれません。でも、全然そんなことないです。普遍的なテーマがたくさん散りばめられていて、貧富の差、愛とはなんなのか、自分の欲に生きるってどうなのか。いろんなテーマがある素敵な作品なんですよ。現代の人が見ても、わかるなって思うところはたくさんあると思います。笑いどころはないんじゃないかなと思われるかもしれませんが、想像以上におもしろいシーンがあります。クスッと笑ってしまうような。音楽もロックでカッコいいので、喜んでいただける作品になっていると思います。ぜひ、『赤と黒』の世界を体感しに来てください。お待ちしてます!」

公演詳細はInformationをチェックしてください。
☆Information
フレンチロックミュージカル『赤と黒』概要
■演出:ジェイミー・アーミテージ
■上演台本・訳詞:福田響志
■出演:三浦宏規/夢咲ねね 田村芽実 東山光明 川口竜也/東山義久 駒田一
遠藤瑠美子 池尻香波 斎藤准一郎 竹内真里 増山航平 髙橋莉瑚 松平和希 加藤さや香 荒川湧太 吉井乃歌
■公演日程:
【東京】2023年12月8日(金)~12月27日(水)東京芸術劇場プレイハウス
【大阪】2024年1月3日(水)~1月9日(火)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
■チケット料金:
【東京】S席13,500円 A席9,000円
【大阪】13,500円 全席指定・税込
■一般発売:2023年10月7日(土)午前10時(東京・大阪公演)
■お問合せ:梅田芸術劇場(10:00~18:00)東京0570-077-039/大阪06-6377-3888
■企画・制作・主催:梅田芸術劇場
■HP
https://www.umegei.com/rouge-noir2023/
■Twitter
@rougenoir2023

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