【転ステSP】仲田博喜&北村諒のこわだり強めの稽古場ルーティンとは?舞台『転生したらスライムだった件』8/3開幕直前インタビュー【後編】

WEB発の大人気小説をベースに、原作者完全監修のもとコミカライズされた『転生したらスライムだった件』の舞台化作品が、2023年8月3日より大阪・メルパルクホール大阪、8月11日より東京・日本青年館ホールにて上演されます。

スマートボーイズでは、本作のキャストより、ベニマル役の仲田博喜さん、ソウエイ役の北村諒さんに前後編に渡りインタビュー。後編では、以前から交流が深いお二人に稽古場の様子や、お互いの魅力について語り合っていただきました!※前編はコチラ
(※インタビュー実施日は7月初旬です)
"転ステ"大阪公演は8/3、東京公演は8/11より開幕!
【仲田博喜さん×北村諒さんインタビュー・後編】
――このインタビューの前日が稽古初日だったということですが、いかがでしたか?

北村 初日の本読みは楽しかったですね。ガビル(演・松田 岳)さんのテンションがおかしかったです……(笑)。楽しそうだった。

仲田 本読みの時点で、もう見えましたね。ガビルが動いてる画は想像できたといいますか。

北村 全体的に見て、あれくらいのテンションでいられるキャラクターがそんなにいないので、いいスパイスになるなって感じました。

――物語の中で、ガビルが一番心の動きが大きいキャラクターかもしれませんね。

北村 今回の舞台『転生したらスライムだった件』は、ガビルの成長物語。

仲田 裏テーマ。それぞれの成長があるけども、ガビルにもわりとフォーカス当たってると思います。原作でもガビルの心情が描かれていて。しかもあのキャラクターだから、グッと来るところがあるんだよね。

北村 そうですね。……って、俺ら、全然リムルの話せんやん!

仲田 リムル様の話せな。

――先程、リムル役の尾木波菜さんが大変そうだというお話が上がっていましたが、尾木さんの印象は?

仲田 聞く話によると、今回が2回目の舞台。しかも大役で、圧倒的なセリフ量。説明ゼリフもたくさんあるし、アクションもたくさんあるでしょうし、大変だと思います。でもやっぱり、それを乗り越えてものにするポテンシャルの持ち主だとも思うので、見守りながら、自分たちもしっかり鬼人族として、支えられるように頑張りたいです。

北村 リムルの中身は30代の男性ですけど、どう演じていくのか楽しみですね。

仲田 30代で言えば、稽古場にはいくらでもお手本になりそうな素材はいますけど(笑)。萩野(崇)さんも色艶ある声でカッコよかったなぁ。

――稽古初日、演出の伊勢直弘さんとは、役やお芝居についてお話しすることはありましたか?

北村 お芝居プランについてはまだこれからって感じですね。昨日は、「みんなで力を合わせて作っていこう」とおっしゃってくださいました。要素が多いのもあって、全貌を見るにはまだ時間がかかりそうです。

仲田 展開も早いから、緻密に作っていかないといけないところがありますね。気をつけて稽古に挑まないと。

北村 気をつけないと、何がなんだかわかんなくなってしまう危険性はあります。何を見せたいのか、何を伝えたいのかを大事にしたいです。

仲田 ガビルを中心に。

北村 ガビル、表に出ちゃってるじゃん。表テーマじゃん!
ベニマル役/仲田博喜さん
――稽古場の空気を作っていきそうなキャストさん、ムードメーカー的な存在はいらっしゃいますか?

仲田 初めましての方が多いからわからない。

北村 僕は知ってる方、ちょこちょこいる。(宮下)雄也くん、岳、萩野さん、博喜、(七木)奏音もいるな。

仲田 一番、共演経験ある人多いんじゃない?

北村 意外と多いかもしれない。でも、それこそリムル役の尾木さんが中心になって空気を作っていくのかなって勝手に思ってます。

仲田 物語のようにね。

北村 稽古場にいる時間も長いでしょうし。一番いろんな人とコミュニケーションを取るようになっていくと思うので。彼女によって現場の空気がどうなっていくか見守りつつ、ふわっと支えられたらなと。

ソウエイ役/北村諒さん
――これから本格的に稽古が始めっていきますが、稽古場での過ごし方で自分なりの決め事などはありますか? 特に尾木さんは2度目の舞台出演なので、快適に過ごすためのアドバイスがあれば。

北村 上着を持っていくことは大事です。夏は冷房が効きがちなので。昨日の本読み、めっちゃ寒くて。

仲田 本当、リアルなとこ言ってるじゃん。

北村 はい。上着は1枚あったほうが。

仲田 大事だよね。体調管理も。

北村 体調崩しやすい季節なんで。あと、僕のことで言うと、お菓子とかつまめるものがいっぱい欲しい。エネルギー補給できるものが必要ですね。

――8月3日開幕で、真夏に大舞台を駆け抜けますが、暑い季節や大変な稽古を乗り越えるためのパワーフードは何かございますか?

仲田 肉!

北村 夏だよ?

仲田 夏だけど、スタミナ補給。鉄分も摂れるし、喉にもいいし。

北村 あ~、脂は喉にいいね。

仲田 夏でも食欲は衰えない。赤身のお肉を焼いて食べるのが好きですね。なるべくレア気味が好きですけど、食あたりになるといけないのでウェエルダンでいただいてます。

北村 僕の場合は年中なんですけど、特に夏は某コーヒー屋さんのフラペチーノが主食ですね。これでカロリー摂ってます。

仲田 昨日はグミ食べてたじゃん。意外だった。

北村 糖分摂取ですね。稽古の合間に食べるんですけど、他の方が静かなシーンの稽古をしてるときも音が出ないので食べやすいんです。

仲田 ハードタイプのグミ?

北村 はい(笑)。食感しっかり。やっぱり顎をしっかり動かして。そういうお菓子か、朝はフラペチーノで昼過ぎまで保ちます。種類もあんまり冒険しないですけど、恐ろしいことにこれが飽きないんですよ。

仲田 落ち着くんだろうね。

北村 なんかもう血液みたいになってる。飲まないと調子が出ないくらい。

仲田 稽古場近くにお店があるといいね。

北村 これがないんだよ。でも、買ってから稽古場に向かうことが多いから大丈夫。

――稽古に入る際のルーティンを決めている役者さんは、けっこういらっしゃいますよね。

北村 そうですね。何か決めてる?

仲田 いや、決めてない。全然関係ないけど、諒、靴下がいつもおしゃれだよね。

北村 本当に関係ない!

仲田 稽古中の靴下なんて誰も気にしないけど、おしゃれにポイントを入れてくる感じがある。

北村 そうだっけ? あんまり意識したことないけど。

仲田 意識せずサラッとやってるところが、やらしいよ~。

北村 嫌いなん!? 俺のこと。

仲田 褒めてる。めちゃくちゃ褒めてるんよ~。

北村 それこそ靴下じゃないけど、稽古着のことで言うと、僕、その日が稽古だけの日だったとしても、ジャージで行ってジャージで帰るのが嫌なんですよ。

仲田 ……(心当たりありげに胸を押さえて)痛い(笑)。

北村 なので、動きやすいカーゴパンツにTシャツで稽古場に行って、そのまま稽古して帰るんですけど。着替えるのはめんどうだなと、最近は思ってしまってて。カーゴパンツを愛用してる点は、自分の中のこだわりなのかもしれません。

仲田 うん。稽古着がおしゃれ。

北村 ジャージで行き帰りは好きじゃないです。

仲田 俺のこと嫌いなんっ!?

北村 アハハハハッ!

――ということは、仲田さんはジャージ派?

仲田 3本ラインが入っている有名スポーツブランドのジャージです。それを着ていれば無難かなと。着やすいし、種類もいっぱいあるし。着替えず、行き帰りそのままで。運動もなんでもできるんで、よかったら……(北村さんの様子を伺うように)ね?

北村 違うのよ。俺が苦手なだけだから。

仲田 あ、そう。

北村 別にジャージの人をどうこう言うつもりはない。俺だってラクな格好で行って帰りたいだけだから。

仲田 カーゴパンツ、帰りに買お!

北村 絶ッ対に履かないやん!

仲田 カーゴパンツ履きこなせない。あなたくらいよ、あんなにおしゃれに着られるの。

北村 そんなことない。

仲田 ルーティンじゃないけど、僕は新しい稽古場に入るときに靴を新品にしますね。1現場終わっても捨てずに置いて使ってますけど。毎回新しい靴だと身が入るというか。

北村 へ~。

仲田 今回ももう新しいの用意してる。

北村 それはいいね。

仲田 下駄箱がどんどんすごいことになってる。誰か買ってくれないかな~(笑)。でも、そんなにいいシューズっていうわけではないんですけど。稽古で使い込むから、動きやすさ重視。軽さや通気性が大事なので。色とか形とかは気にしてない。
――仲田さんと北村さんと言えば、昨年2022年に舞台『オブリビオの翼』でW主演を務めたことも記憶に新しいですが、本作の出演に関して、お互いに連絡を取り合うことなどはあったんでしょうか?

北村 博喜から「出るって聞いたよ?」 みたいな連絡は来ました。

仲田 もちろん原作が魅力的なのもありますけど、諒がいるならより安心なので、ぜひ参加したいなという気持ちがありました。だから、また共演できて嬉しかったです。

北村 そうですね。事前にお互いが出るっていう話を聞いて、「よかったね」っていう連絡を取り合った感じです。

――その安心感はこれまでの共演経験の中で培われたものなんでしょうか?

仲田 単純に過ごした時間が多くなればなるほど安心しますし、僕はすごく居心地がいいです。気を使わずにいさせてくれる、年下のしっかりした方って感じ。

北村 同じ鬼人族のキャラクターなのもあって、今回も一緒に過ごす時間が長いんだろうなと思います。すごく頼もしいですね。

――改めて、お互いの印象をお聞かせください。

北村 (仲田さんは)くそ真面目!

仲田 言葉を選べよ!

北村 いいことじゃない、くそ真面目。真面目過ぎて不器用だなと思うこともあります。お芝居とか、周りの人に対してウソがつけないタイプだから、そこはすごく真面目です。言ってしまえば、世渡り上手なタイプではない。けど、その真っ直ぐさや、真面目過ぎるゆえの不器用さがあるからこそ、愛されるんだなと感じますね。

仲田 (嬉しそうに)もうこのまま飲みに行こっか!

北村 コーラでいい?

仲田 いいよ(笑)。諒は僕のことをよくわかってくれてる。自分でもわかってる部分があるので、ちゃんと偽りなく言ってくれることも信頼できる証。そこまでわかってくれてる人がいることは財産だなと思います。逆に北村さんは、優しいです。めちゃくちゃ優しい! こんなに優しい人なかなかいないってくらい優しいです。怒る? 怒ったところ見たことないな。

北村 怒ったことない。特に現場ではないかな。怒ってくれる人がいると助かったなって思うこともあるけど、自分が怒るっていうのはないかも。

――北村さんの優しさを実感した瞬間はどんなときですか?

仲田 前回の作品で、お芝居の部分で支えてもらいました。掛け合いが多かったので、包み込んでくれる感じがしました。役としては僕が包み込むほうの役だったんですけど、今振り返ると、逆に包み込んでもらったからやりやすかったのかなって思います。だから今回も一緒にお芝居できるから嬉しいんですけど、全然絡みがないです!

北村 思いのほか。

仲田 背中と背中で語る感じ。でも、一緒にいてくれてるだけでも安心感があります。


――最後に、本作を楽しみにしている方々や、この記事で舞台化を知って興味を持った方々に向けてメッセージをお願いします。

北村 『転生したらスライムだった件』の舞台化ということで、まだ見たことのない新しい転スラが見られると思います。それこそ(小南光司さん演じる)ランガが擬人化されていたり、戦いの見せ方も今回ならではのものがあるので、作品を知っている方も楽しめると思います。知らない方はこれを機に、舞台から広がっていくように楽しんでもらえる作品にしたいと思うので、期待して待っていてください!

仲田 原作ファンの方も初めて触れる方も、この舞台を通して転スラの魅力をさらに感じてもらえる作品にしていきたいですし、いい意味で裏切りたいです。演出の伊勢(直弘)さんもおっしゃっていたので。人気の原作ということで期待されている部分はあると思いますが、それを超えて、舞台でしか出せない転スラの世界を届けたいです。迫力あるアクション、人間ドラマを原作+αを乗っけて、皆さんに楽しんでもらえるように作っていきます!

――インタビュー了

舞台『転生したらスライムだった件』は、8月3日より大阪・メルパルクホール大阪にて開幕。東京公演は、8月11日より日本青年館ホールにて上演します。公演の詳細は、Informationより公式サイトをご確認ください。
☆Information
舞台『転生したらスライムだった件』
■原作
川上泰樹・伏瀬・みっつばー『転生したらスライムだった件』(講談社「月刊少年シリウス」連載)

■スタッフ
脚本・演出:伊勢直弘
舞台音楽:こおろぎ
殺陣指導:奥住英明
スライムギミック:風船太郎(映像出演)
技術監督:寅川英司
舞台監督:佐光望
美術:竹邊奈津子
照明:田中徹
音響:高橋秀雄、石井雄太
映像:荒川ヒロキ、森すみれ
衣裳:加藤佑里恵
ヘアメイク:松前詠美子
小道具:羽鳥健一
演出助手:入江浩平
デザイナー:TRMN
カメラマン:草場雄介
制作進行:杉田智彦

制作:DMM STAGE
主催:舞台『転生したらスライムだった件』製作委員会

■キャスト
リムル=テンペスト:尾木波菜(≠ME)

ベニマル:仲田博喜

シオン:吉川友
シュナ:篠崎彩奈(AKB48)

ゲルド:宮下雄也
ガビル:松田岳
ランガ:小南光司
シズ:七木奏音
ゴブタ:杉咲真広

ソウエイ:北村諒

ハクロウ:萩野崇

大賢者:豊口めぐみ(声の出演)

アンサンブル:
赤江耕之助、石川鈴菜、石澤友規、小川隆将、佐久間貴生、末髙伊織、杉山湧哉、高野雄貴、新張将洋、山﨑紫生、山田隼人

■公演日程・劇場
<大阪公演>
2023年8月3日(木)〜 8月5日(土)
会場:メルパルクホール大阪(〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原4-2-1)

<東京公演>
2023年8月11日(金)〜 8月14日(月)
会場:日本青年館ホール(〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4番1号)

■チケット
VIP席(非売品グッズ付き):15,800円(税込)
※前方3列確約
※非売品グッズは、当日劇場にてプレゼントいたします。
※非売品グッズは「VIP席」「S席」と同一のものです。

S席(非売品グッズ付き):12,800円(税込)
※「S席」は「VIP席」よりも後方のお席となります。
※非売品グッズは、当日劇場にてプレゼントいたします。
※非売品グッズは「VIP席」「S席」と同一のものです。

A席:8,800円(税込)
※「A席」は、「S席」よりも後方のお席となります。

B席:4,800円(税込)
※「B席」は、「A席」よりも後方のお席となります。

【チケットに関するお問い合わせ】
ローソンチケット
https://l-tike.com/contact/

■原作情報
川上泰樹・伏瀬・みっつばー『転生したらスライムだった件』(講談社「月刊少年シリウス」連載)

■『転生したらスライムだった件』ポータルサイト
https://www.ten-sura.com/

≪公式サイト≫
https://stage-ten-sura.com

≪公式Twitter≫
https://twitter.com/ten_sura_stage
※推奨ハッシュタグ #転スラ #転ステ

©伏瀬・川上泰樹・講談社/舞台『転生したらスライムだった件』製作委員会

関連News