【劇キュー】演出・須賀健太×日向翔陽役・加藤憲史郎が名前を挙げた、自身の“相棒”や“ライバル”とも言える特別な存在は?劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演インタビュー特集【後編】

古舘春一氏による大人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」を原作とする舞台化公演が、新カンパニーによって再び始動! 劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演として、2023年8月に東京での上演が発表されています。
スマートボーイズでは、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」にて主人公・日向翔陽を演じ、本作では初の演出を手掛ける須賀健太さんと、新たに日向翔陽役を務める加藤憲史郎さんにインタビュー。たっぷりと前後編・2日連続更新の特集から、本記事ではインタビュー後編をお届けいたします。
(左から)日向翔陽役の加藤憲史郎さん&演出の須賀健太さんの“特別な存在”とは?
■劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演
演出:須賀健太さん × 主演:日向翔陽役・加藤憲史郎さん インタビュー

【インタビュー後編】
  (※インタビュー前編はこちら)
――ここからは、キャラクターについてのお話も。お二人が考える日向翔陽の魅力や、好きなポイントはどんなところでしょうか?

加藤憲史郎(以下、加藤) 僕の性格とは真逆な部分で、本当にポジティブで、常に上へ上へ、前へ前へと進む姿が日向翔陽の魅力だと思います。僕は緊張で仕事の前にお腹をくだすことがあるんですけど、翔陽も試合前にはお腹を壊す、というのは共通点ですね(笑)。

須賀健太(以下、須賀) 本当に「好き」が原動力になっている人だな、って思いますね。
彼の行動の元を辿っていくと、「バレーボールが好き」「もっと試合に出ていたい」って、原動力の全てが「好き」から始まっていて、その思いとピュアに向き合っている。
彼を表現していると、そのエネルギーに負けてしまいそうになるぐらい、本当にまぶしく太陽のような人だと常々思っていたんですが……でも、彼を3年半も演じていたからこそ、素の僕も明るくなって、物事に対して斜に構えないようになりました。「全身全霊で向き合うこと、好きを全面に出していくことって、やっぱりすげえいいことじゃん!」と感じられたので、彼を演じられて良かったですし、そこが一番の魅力かなと思っています。
須賀健太さん
――須賀さんは演出として、加藤さんはキャストとして、「このシーンをやるのが楽しみだな」と今から思い浮かべているシーンはありますか?

須賀 どう? やりたいシーン、ある?

加藤 シーンというか、一番の不安の素でもあり、一番の楽しみでもあるのは、日向翔陽の代名詞でもある、“飛ぶ”ということですね。僕には彼ほどの脚力がないので、頑張ってトレーニングをして、しっかりと飛べるようになりたいです。

須賀 僕は全部が楽しみですけど、舞台上で烏野が集まったところが早く見たい。烏野だけじゃなく、全員が並んだ姿も見たいし、自分はそれをどう思うのかな、とも思うんです。
もちろん干渉に浸っている場合ではないんですけど、これから演出家として関わる部分もあり、自分が前に演じていたという思いもあり、この両方の側面を味わえるのは僕だけなので、どう思うんだろうと……だから「ここのシーンが!」というよりは、みんなが揃ったところが早く見たい、ですね。

――加藤さんは日向を演じるにあたって、どんな風に役作りをしていきたいですか?

加藤 須賀さんも言ってらっしゃったように、日向翔陽は「好き」から全てが始まる役柄だと思うので、僕も周りの物事に対して、どれくらいの関心を持って行動できるのかな、と。僕はいま高校1年生なんですが、高校生活を通してその感覚を自分も体感していけたらいいなと思いますし、日向のように最後までに諦めずに取り組めるよう、今から頑張りたいです。
加藤憲史郎さん
――日向役の先輩として、演出家として、須賀さんからのアドバイスはありますか?

須賀 演出面はこれからですが、僕が日向を演じていた当時も、演出のウォーリー木下さんには「各々の役を一番知っていて、一番理解しているのは各々の役者だから、それを持ってきてください」と言われていて。僕はそれを、すごく心強い言葉であり、怖い言葉でもあるな、と思っていたんです。
今回は、僕もそれを踏襲する気持ちでいたいので、そこに関してはキャストを信頼しながら託して……芝居をつけるだけが演出家の仕事ではないと思うし、僕も役者だからこそ、演じる辛さや悩み、役柄の組み立て方は知っているつもりではあるので、そこでなにか手助けをできたらなと思います。
あと、どうしても日向を演じていたっていうところで、ここ(須賀さん・加藤さん)の関係性が注目されがちだし、僕の熱量も高くなりがちだけど、今回はなるべくフラットに。どの役へのアプローチも同じく深めていけたら、というのは僕自身への課題ですね。

――作品柄、今回も同世代の男性キャストが多く集まるカンパニーになると思いますが、それぞれ演出家と座長として、どのような座組を作っていきたいと思いますか?

須賀 僕らの頃は、途中から加わったチームがいたり、烏野自体もメンバーチェンジがあったりして。その時に、一人でも変わると本当に毛色の違うチームになるし、座組の空気も全く変わってくるなと感じていたので、今回も全員がこの全員でなければ成り立たないような座組になると思いますし、そんな彼らが持っているものを大事にしていきたいですね。
ただ、各々の役に責任を持つという意味でも、意見交換が活発な稽古場にはしたくて。部活らしさや、同世代が集まる中で生まれる体育会系らしさ、みたいなものはうまく使いつつ、やっぱり仕事の上では全員が仲間なので、そこはプロフェッショナルとしての接し方ができるよう、僕もサポートできたらいいなと思います。
――そんなキャストの中心として、座長の加藤さんはいかがでしょうか。

加藤 お互いに高め合って上にいけたらいいなっていうのと、明るくて、元気な環境でやりたいなって思っています。

須賀 明るくて元気、シンプルでいいね!(笑)


――例えば、キャスト同士でなにかを注意したい時や、「ここはまとまらなきゃいけないな」という時には、周りにもビシッと言えますか?

須賀 そうそう、座長が言わなきゃだよ?

加藤 言わなきゃですよね……! 言えるように、頑張ります(笑)。

――同世代の役者同士としては、それぞれが仲間でありつつも、やはりライバル意識も生まれるものなのでしょうか。

須賀 うーん、どうだろう? 自分で言うのもなんですけど、僕たちは本当に素晴らしいチームだったし、メンバーにも恵まれていたと思っていて。僕を立てるべき瞬間には立ててくれていたし、「ここは自分が前に出なければ」と思った時には、自然と自分から前に出てきてくれる仲間たちだったので、苦労したこともなくて……。あっ、人の話はあんまり聞かなかったので、そこだけは僕がよく「みんな、聞いてー!」って言っていましたね(笑)。

――須賀さんの経験から、稽古場での空気づくりでアドバイスできることはありますか?

須賀 実際どんな雰囲気になるかはメンバー次第なので、今から特別な意識はしなくてもいいと思うんですけど、お互いの思いや感情だけは、嘘偽りなく口にできる関係になっておくべきですね。ただ仲が良いだけではなく、ケンカをしても、ぶつかり合ってもいいと思う。
あと経験者としては、みんなで飯を食うのはすごく大事だなと思う! その時に演出家の僕は行かない方がいいと思うから、自分たちだけでざっくばらんに話せる機会を、ぜひ早めに作ってほしいかなと思います。

――このアドバイスを受けて、加藤さんは自分から「今日はみんなでご飯に行こうよ」と誘ったりできそうですか?

加藤 まだ今は、自分で言えるかなって心配です(笑)。でも、雰囲気づくりは僕から積極的にしていきたいので、自分から誘えるように頑張りたいと思います!
――続いては、少し話題を変えて。「ハイキュー!!」では、お互いに刺激を与え合うライバルや仲間との関係も多く描かれていますが、お二人もご自身にとっての、“相棒”や“キーマン”だと言える存在はいらっしゃいますか?

須賀 僕にとっては、やっぱり同時期に影山飛雄役を演じていた木村達成かな。本当に分かりやすく、お互いが持ってないものを持っている存在だと思っていて……この間、『血の婚礼』という舞台で久しぶりに共演した時にも、そう強く感じたんですよね。
年齢を重ねて共演し直したことで、彼は本当に魅力的な役者だなと思いましたし、自分にはない発想、自分にはない表現の仕方を見る度に、確かにライバルでもあるんだけど、もうかけ離れすぎていて、リスペクトの方が勝る存在だなとも思えて。
演劇「ハイキュー!!」を通しても、お互いの考えていること、感じていることは、口に出さなくても分かり合えていたまで、この先もそう出会えるものじゃない、特別な存在です。

――親友とか、戦友とか、そういう一言では言い表せないような?

須賀 はい。ライバルでもないし、親友、戦友……どの言葉でも、彼の存在は言い表せないかもしれないです。
加藤 僕もこれから劇団「ハイキュー!!」で、そういう方に出会えるのもしれないんですけど……いま一番大きい存在なのは、兄の加藤清史郎です。
兄がいたことが、僕が演劇を始めるきっかけでしたし、憧れでもあり、ライバルでもあって。演技の面でも、兄のことはすごく参考にしています。

――「ハイキュー!!」の中で日向翔陽が憧れている“小さな巨人”のように、その背中を追いかけている存在なんですね。

加藤 まさにそうですね。本当に兄からは大きな影響を受けているので、兄がいなかったら今の僕はいないと思っています!
――それでは最後に、公演を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

須賀 今までの演劇「ハイキュー!!」を応援してくださっていた皆さんも、今回から知ってくださる皆さんも、色んな視点で楽しんでもらえる作品にしたいですし、何よりも原作の持つ力が本当に素晴らしいので、そこをシンプルにお伝えできるように頑張っていきます。
至らぬ点は多々あると思いますが、劇場にてお待ちしております!

加藤 がむしゃらに、全力で日向翔陽を演じていこうと思います。ぜひ、楽しみにしていてください! 【完】

【作品紹介】
「ハイキュー!!」とは、集英社「週刊少年ジャンプ」にて2020年7月まで連載された古舘春一氏による大人気バレーボール漫画。高校バレーボールを題材にした熱い青春ドラマと主人公たちの成長を描いた作品は、シリーズ累計発行部数5,500万部を突破し、テレビアニメは第4期まで放送され、続編となる劇場版の制作も決定しています。
その舞台化作品として、2015年から2021年まで上演されたハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズも、スタッフ・キャスト一同が演劇への様々な挑戦を続け、ファンの熱狂を巻き起こした大人気シリーズに! 演劇への熱い思いから、演劇「ハイキュー!!」に出演したキャスト達は、自らを総称して劇団「ハイキュー!!」と呼んでいました。

そして今回、その熱い思いを集めひとつの形に昇華すべく、その名も『劇団「ハイキュー!!」』とする新カンパニーが発足! 演出には、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」で初演~〝最強の場所(チーム)″まで主人公・日向翔陽を演じていた須賀健太さんが初挑戦し、新しい「ハイキュー!!」の世界を生みだします。
また注目の主人公・日向翔陽役には、オーディションを経て選ばれた加藤憲史郎さんが決定! ほかキャストなどの続報発表にも、大きな期待が寄せられています。

劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演は、2023年8月 東京にて上演予定です。ほか公演に関する最新情報は、下記のInformationから公式サイトをご確認ください。

☆Information
■劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演
2023年8月 東京にて開幕!

原作:古舘春一 「ハイキュー!!」(集英社 ジャンプ コミックス刊)

演出:須賀健太
日向翔陽役:加藤憲史郎

≪公式サイト≫
https://gekidan-haikyu.com/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/gekidan_haikyu
公式略称 #劇キュー

©古舘春一/集英社・劇団「ハイキュー!!」製作委員会

関連News