【劇キュー】初演出に挑む須賀健太、日向翔陽役の加藤憲史郎が登場!オーディションやビジュアル撮影秘話も語った、劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演インタビュー特集【前編】

古舘春一氏による大人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」を原作とする舞台化公演が、新カンパニーによって再び始動! 劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演として、2023年8月に東京での上演が発表されています。
スマートボーイズでは、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」にて主人公・日向翔陽を演じ、本作では初の演出を手掛ける須賀健太さんと、新たに日向翔陽役を務める加藤憲史郎さんにインタビュー。劇団「ハイキュー!!」始動への二人の思いを、たっぷりと前後編・2日連続更新の特集にてお届けいたします。
(左から)日向翔陽役の加藤憲史郎さん×演出の須賀健太さんが登場!
【作品紹介】
「ハイキュー!!」とは、集英社「週刊少年ジャンプ」にて2020年7月まで連載された古舘春一氏による大人気バレーボール漫画。高校バレーボールを題材にした熱い青春ドラマと主人公たちの成長を描いた作品は、シリーズ累計発行部数5,500万部を突破し、テレビアニメは第4期まで放送され、続編となる劇場版の制作も決定しています。
その舞台化作品として、2015年から2021年まで上演されたハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズも、スタッフ・キャスト一同が演劇への様々な挑戦を続け、ファンの熱狂を巻き起こした大人気シリーズに! 演劇への熱い思いから、演劇「ハイキュー!!」に出演したキャスト達は、自らを総称して劇団「ハイキュー!!」と呼んでいました。

そして今回、その熱い思いを集めひとつの形に昇華すべく、その名も『劇団「ハイキュー!!」』とする新カンパニーが発足! 演出には、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」で初演~〝最強の場所(チーム)″まで主人公・日向翔陽を演じていた須賀健太さんが初挑戦し、新しい「ハイキュー!!」の世界を生みだします。
また注目の主人公・日向翔陽役には、オーディションを経て選ばれた加藤憲史郎さんが決定! ほかキャストなどの続報発表にも、大きな期待が寄せられています。

■劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演
演出:須賀健太さん × 主演:日向翔陽役・加藤憲史郎さん インタビュー

【インタビュー前編】
――いよいよ今夏、「ハイキュー!!」が新たな舞台作品として帰ってきます! その新カンパニーとなる劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演では、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(以下、演劇「ハイキュー!!」)にて初演から〝最強の場所(チーム)″まで主人公・日向翔陽役を務めた須賀さんが、初めて演出を手掛けることになりましたね。

須賀健太(以下、須賀) 演劇「ハイキュー!!」は2021年にシリーズ完結を迎えましたが、コロナ禍もあって、シリーズ完結作では全ての公演を上演することはできなかったんです。その時にはもう僕が出ていたわけではなかったんですが、過去に関わらせていただいた作品として、やっぱりすごく悔しい思いがありまして。
そんな時に、舞台のプロデューサーさんから「『ハイキュー!!』の物語を、これから先も舞台として残していきたい」というお話を聞いて……そこにどうにか僕も参加したいな、という気持ちがあったんですが、日向をやるには年齢や色んな課題もありますし、今回は違う形で関わりたいということで、演出をさせていただくことになりました。

――演出を務めることが決まって、今はどんなお気持ちでいらっしゃいますか?

須賀 いまだに夢なんじゃないかなって思う瞬間もあるし、発表されてからは不安でいっぱいなんですけど、「演出をやってみたい」とは常々思っていたので、この上ない機会をいただけて本当に嬉しくて。しっかりと、役目を全うしていきたいです。

須賀健太さん
――加藤さんは、主演・日向翔陽役に抜擢されてどんなお気持ちでしたか?

加藤憲史郎(以下、加藤) この舞台に関われる、と聞いた時には本当に嬉しかったんですけど、その分「僕でいいいのかな」という不安もすごくあって。
それからは、日ごとに不安も大きくなってはいるんですが……でも、分からないことは分からないままにせず、須賀さんや色んな人たちとも共有して、前へ前へと進んでいければいいな、と思っています。

――加藤さんは以前から、「ハイキュー!!」という作品はご存知でしたか?

加藤 はい。原作漫画とアニメと、演劇「ハイキュー!!」も拝見しました! 本当に、終始面白いなって思える作品で! すごく深いストーリーでもあるし、バレーボールを知らなくてもバレーボールを好きになれる、僕も大好きな作品です。
加藤憲史郎さん
――須賀さんの中に、すでに「こんなことをやりたい」という演出プランはありますか?

須賀 これ、よく演出家の方が聞かれるやつですね!(笑) 今は話し合いをしている最中ですが、今までの演劇「ハイキュー!!」で培われたものと言いますか、やっぱりいつの間にか、色々な演劇「ハイキュー!!」のメソッドができあがっていたと思うので、今までの良かったものは取り入れつつも、新しいことに挑戦していきたいなと思います。
今まで応援して下さっていた皆様にとって、僕が演出するということも、一つの“エモさ”だと思うんですよ。そこは演出にも取り入れられたらと思いますが、その使いどころは間違えず、押し付けがましくはならないように。まずは「ハイキュー!!」という素晴らしい作品を届けることを大前提に、本質を見極めつつやっていきたいなと思います。
あとは「泥臭さ」をテーマにしていきたいんですが、具体的なプランはまだ内緒です(笑)。

――須賀さんの中では、すでに構想が始まっているんですね。

須賀 これは小声でしか言えないですけど、実際はまだ全然思いついてないです(笑)。
僕らの時も、ウォーリー木下さんは「クリエイティブな発想を役者に持ってほしい」という方だったので、稽古が始まってから、みんなでスーパーレシーブとか、ジャンプサーブをどうするか、と考えていく時間もあって。今回もそうやって、“創作”というのは全員でやっていきたいですね。

――加藤さんは、日向役のお手本でもある須賀さんが演出をされることについて、どのように感じていらっしゃいますか?

加藤 本当に日向翔陽というキャラクターの教科書というか、お手本になるのが須賀さんだと思っているので、分からないことがあれば一緒に考えていただきたいし、教えてほしいです。須賀さんと一緒に、切磋琢磨していきたいなって思っています。

――すでにビジュアル撮影は終えられたとのことですが、加藤さんは実際に日向翔陽の姿になってみていかがでしたか?

加藤 まず衣装を着た時点で、もうこれ以上ないくらい幸せで! 本当に、めちゃくちゃはしゃいでしまいました(笑)。

――須賀さんも撮影に立ち会われたそうですが、ご覧になってみていかがでしたか?

須賀 僕らの時とはユニフォームの素材が違って、よりスポーティーになりましたね。見ていてちょっと、不思議な感覚もありつつ……まあ、僕の関わり方も、演じてくれるキャストも全員違うので、いい意味で割り切れているというか、また一つ別の視点で見れてはいるのかな、という感覚です。
――キャスト情報はこれから解禁されていきますが、加藤さん以外のキャストの方々にもお会いになられましたか?

須賀 僕はオーディションにも全て立ち会っていたので、そこでの面識はあります。ビジュアル撮影も一人一人でしかまだ見れていないので、全員が揃った状態のものを見るのがすごく楽しみですね!

――オーディションでは、須賀さんはどのような視点で選考をされていましたか?

須賀 2.5次元作品には元のキャラクターが明確にあるので、そもそもそこに合っていなければ、というのが前提にはあるんですけど、各々の役者さんが持ってくるものも違うので、それが今回の舞台にフィットするかどうか、というところを見ていましたね。
あとはなんて言ってもフィジカルで、「ハイキュー!!」は動きも多いですから、どれだけ感情を身体に乗せられるか、という点はすごく見ながら選ばせていただきました。

――加藤さんも、オーディションに参加された時のことは覚えていらっしゃいますか?

須賀 めちゃくちゃ緊張していたよね? 「この子、このまま倒れるんじゃないか?」って思ったもん(笑)。一回セリフを読んでもらったんですけど、「全然緊張しなくていいから、ちょっともう一回やってみよう」って言ったのを覚えています(笑)。

加藤 初めから終わりまで、本当に緊張していました(笑)。「緊張しなくて大丈夫だよ」って声をかけていただいたんですけど、もう全然緊張がなくならなくって。

――その時がお二人の初対面かと思いますが、お互いへの第一印象や、こうしてお話するようになってから感じた魅力なども聞かせていただけますか?

須賀 僕はまず一番に、「笑顔が素敵だな」という印象がありました。この笑顔を見た時には、特有の人懐っこさをすごく感じて。本人はものすごいネガティブらしくて、緊張しいだし、「本番前には絶対お腹が痛くなる」なんて言っていて、そういう面では日向の初期と似ている部分もありそうですね(笑)。
あとやっぱりね、日向の格好をすると顔が似ているんですよ! 僕は初演の時に、ビジュアルが全然似ていなくて(笑)。だから今回は「あ、もう大丈夫だな」と安心しています。

加藤 須賀さんは初めてお会いした時から本当に気さくで、「お兄ちゃんみたいな方だな」と思いました。僕が緊張していたら「大丈夫だよ」と声をかけてくださったり、ビジュアル撮影の時にも「まだ緊張しているでしょ?」と話しかけてくれたりして、本当に本当に優しい方なんだな、と感じています。
――お二人には子役から活躍されている、という経歴に加えて、体格などの見た目の印象にも共通する部分があるのではないかと思います。役者としては、お互いの存在をどのように感じていらっしやいますか?

須賀 確かに似ているかも。でもね、もう身長は僕と同じくらいで……まだ高1でこれからも伸びていくと思うんで、僕とは全然違う役者人生を歩んでいくんじゃないかな(笑)。
小さい頃から芸能のお仕事をしている点では、ある意味で特殊な世界ではありますから、本人はネガティブな性格だって言いますけど、やっぱり負けん気のようなものも少なからずは内にあると思うので。そこは今回、僕が一緒に引き出していけたらな、と思っています。

加藤 僕からはずっと一方的に姿を見ていただけなんですけど、本当に分からないことがあっても、先輩として聞きやすいんじゃないかな、って思います。
「こういう時は、こういう動きをする方がいいんじゃないか」なんてアドバイスもたくさん聞いて、たくさん吸収していきたいです!

【6/11up インタビュー後編へ続く】

劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演は、2023年8月 東京にて上演予定です。ほか公演に関する最新情報は、下記のInformationから公式サイトをご確認ください。

☆Information
■劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演
2023年8月 東京にて開幕!

原作:古舘春一 「ハイキュー!!」(集英社 ジャンプ コミックス刊)

演出:須賀健太
日向翔陽役:加藤憲史郎

≪公式サイト≫
https://gekidan-haikyu.com/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/gekidan_haikyu
公式略称 #劇キュー

©古舘春一/集英社・劇団「ハイキュー!!」製作委員会

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