黒羽麻璃央「こんなにも早く観て欲しいと思う作品に出会ったのは初めて」主演映画『生きててごめんなさい』完成披露上映会が開催、オフィシャルレポートUP

『余命10年』監督の藤井道人さんがプロデュースし、綾野剛さん主演のドラマ「アバランチ」では藤井さんと共に演出を担当した新鋭・山口健人監督が現代の日本の若者たちが抱える「病み」を鋭い視点で描く映画『生きててごめんなさい』(通称:イキゴメ)の完成披露上映会が2023年1月23日にシネ・リーブル池袋にて行われ、主演の黒羽麻璃央さん、ヒロインの穂志もえかさん、山口健人監督、プロデューサーの藤井道人さんが登壇。そのオフィシャルレポートをご紹介します。
主演は社会現象を引き起こしたミュージカル「刀剣乱舞」のメインキャラクターである三日月宗近役を演じた黒羽麻璃央さん。本作ではそれまでの華やかな役とは違う一癖ある難しい役どころに挑戦。
ヒロインの莉奈役は、映画『少女邂逅』(監督:枝優花)で初主演を務め、『街の上で』(監督:今泉力哉)などの話題作に出演し、アメリカのテレビシリーズ「SHOGUN」の放送が控えるなど、着実にステップアップしている穂志もえかさんが務めます。

黒羽さん演じる修一の高校の先輩で大手出版社の編集者・今日子役で松井玲奈さん(『よだかの片想い』主演)、修一が編集を担当することになる売れっ子コメンテーター・西川役で安井順平さん(「妖怪シェアハウス」「極主夫道」)、修一の同僚役で冨手麻妙さん(「全裸監督」奈緒子役)、莉奈のバイト先のカップル役で八木アリサさん(ミュージカル「RENT」ミミ役)と飯島寛騎さん(「仮面ライダーエグゼイド」主演)が演じる他、安藤聖さん、春海四方さん、山崎潤さん、長村航希さんら実力派が脇を固めます。

イベントでは、監督の演出や作品に込めた想い、黒羽さんが本番が終わってから号泣した話、穂志さんが、カットがかかった後も、ずっと号泣しながら黒羽さんに後ろから抱きついていた話など撮影秘話を語りました。

【オフィシャルレポート】
冒頭から、黒羽さんは、「こんなにも早く観て欲しいと思う作品に出会ったのは初めてでした。今日完成披露上映会でみなさまの元に届くことを、非常に嬉しく思っています」、穂志さんは「自分にとって思い入れのある作品だったということを実感しています。そんな作品をお届けできて嬉しいです」と話し、本作が特別であることを強調。

黒羽麻璃央さん
山口監督は、「お二人の素晴らしいお芝居を皆さまにお届けできる日が来て嬉しいです。」、藤井プロデューサーは、「この素晴らしい俳優と山口が力を合わせて作った作品で協働できて光栄です」と、映画の出来に自信を見せました。

企画・プロデュースの藤井さんは、山口監督について、「インディーズから一緒にやってきて、胆力がすごくある監督。プロデューサーの鈴木さんから『メンヘラの恋愛映画をやりたい』と言われた時に、『俺じゃねえな』と思いました。山口は人を描くのに長けている人間なので、『興味ある?』って聞いたら、自分の恋愛経験も相まってか、食い気味に『やります』と言ってくれたので、お願いしました」と制作の経緯を説明。

山口監督は「『メンヘラ興味ある?』と聞かれて、『メンヘラなら任せろ』って言って。」と話し、「そこをもうちょっと広げて、メンヘラだけでなく、現代の若者が抱える葛藤を描ければと思いました」と本作に込めた想いを語りました。

黒羽さんを主演に推薦したのは藤井さんとのこと。黒羽さんは、「嬉しいですね。大きな字で書いてください!」とマスコミに呼びかけ、藤井さんは、「山口も若手というところで、一緒に何かを作ってくれる俳優がいいなと思いました」と黒羽さんの起用理由を話した。それを受け、黒羽さんは、「以前ドラマでご一緒して、『次は映画作れたらいいね』という話を以前からされていたので、その約束を遂に実現できるチャンスでした」と嬉しそうにオファーを受けた理由を話しました。
穂志もえかさん
山口監督は、黒羽さん演じる修一と穂志さん演じる莉奈について、「修一は僕です。自己投影です。莉奈に関しては、いわゆる『メンヘラ』や『病んでる』という一言で括られちゃうような存在をもうちょっと広げて、どういう思いを持っているのかとか、なんでそういうことになるのかというのを伝えたられたらと思い、描きました」と解説。

黒羽さんは、修一役について、「割と順撮りに近い感じだったので、日常的な、皆さんがリアルに感じるような、働いている若者の、自分の夢が崩れていくというのを演じ、修一と共に追い詰められているのを実感した日々でした」と撮影中の苦悩を語りました。

山口監督は、「(黒羽は)言いたくないセリフを言わなくてはいけないシーンがあって、黒羽さん本人としては言いたくなかったんですかね。カットがかかったら膝から崩れ落ち、泣いていました」と映画本編には入っていない舞台裏について話し、黒羽さんは、「殴られたかのようにダウンしました。(自分は)そういう悪口って言えないんだなと思いました。自分でもそんな風になるとは思っていなかったんです。カットがかかって、気持ちを引きずっている自分と、黒羽麻璃央に戻った時の揺らぎみたいなのに襲われました」と、修一を演じたことで予想外の経験をしたそう。
山口健人監督
穂志さんは、オーディションを経て莉奈役にキャスティング。莉奈役については、「全部が全部というわけではないんですけれど、『仕方ないよね』と割り切るのが苦手なところは似ているなと思いました。私も『本当にできることはないんか?』となっちゃうようなところがあるし、どこにいても孤独を感じてしまうというところは似ていたかなと思います」と話し、「人間一人一人いろんなものを抱えているので、莉奈に共感できるところはあると思います」と話しました。

穂志さんはカットがかかった後も、ずっと号泣しながら黒羽さんに後ろから抱きついていたことがあったそうで、「半分莉奈として修一に甘えつつ、黒羽さんとの精神的なコネクションが欲しいシーンだったので、きっと莉奈は普段から修一にこういうふうに抱きついていたんじゃないかと思い、台本には描かれていなかった部分を、物理的に埋めさせていただきました」と、独特のアプローチについて語りました。

黒羽さんは、「最初は『特別になりたい男と普通になりたい女の子』というような設定です。ダメな存在を自分の近くに置いていると自分が楽になるというか、新人の子が近くにいるとホッとするというようなことがあるんですよ。かわいい面もあるし、できないことも可愛いなとどこか自分がホッとするんですけれど、莉奈についてはそう思っていただけでなく、愛おしいなという気持ちも生まれてきた。ただダメだから近くに置いていただけじゃなく、根っこの部分に愛おしさがあった」と演じたことで実際に感じた想いを語りました。

山口監督は、「穂志さんのお芝居がとても素晴らしくて、穂志さんは役柄に入り込んでいるタイプなので、カットがかかっても泣いているシーンだとずっと泣いているんです。『OKだよ。よかった』と言いに行こうとすると、僕の書いたセリフを(黒羽に)言われて泣いている穂志さんがいて、『ごめん』っていう気持ちになって」と、撮影中に感じた複雑な心境を語りました。

山口監督は、穂志さんに「莉奈が納得するまで出てこなくていい」と伝えたシーンもあったそうで、「お二人のお芝居の人間性を撮りたかったので、役として実際心が動くまで、そうしなくていいと伝えました」と演出について話すと、黒羽さんは、「『間をとっても、編集でどうにでもするから、そういう風になるまでセリフを言わなくていいよ』と言ってもらえたので、すごく感謝しております。次のセリフがどうだとか全く考えず、嘘をつかなくてよかったのが、新鮮でもあり、『本当はこうであるべきだよな』と再確認できました」と監督に感謝を述べました。穂志さんが「本当に結構長いこと出ていかなかったです」と話すと、監督は、「3分くらい出てこなかったんです」と証言し、黒羽さんは「地獄!」と回想。穂志さんは、「一つのセリフを色んな言い方にしてくれたりだとかして、乗っている感情が違うなと感じました。許せると思った時に出させていただきました」と裏話を披露しました。
プロデューサーの藤井道人さん
穂志さんは、オーディションを経て莉奈役にキャスティング。莉奈役については、「全部が全部というわけではないんですけれど、『仕方ないよね』と割り切るのが苦手なところは似ているなと思いました。私も『本当にできることはないんか?』となっちゃうようなところがあるし、どこにいても孤独を感じてしまうというところは似ていたかなと思います」と話し、「人間一人一人いろんなものを抱えているので、莉奈に共感できるところはあると思います」と話しました。

穂志さんはカットがかかった後も、ずっと号泣しながら黒羽さんに後ろから抱きついていたことがあったそうで、「半分莉奈として修一に甘えつつ、黒羽さんとの精神的なコネクションが欲しいシーンだったので、きっと莉奈は普段から修一にこういうふうに抱きついていたんじゃないかと思い、台本には描かれていなかった部分を、物理的に埋めさせていただきました」と、独特のアプローチについて語りました。

黒羽さんは、「最初は『特別になりたい男と普通になりたい女の子』というような設定です。ダメな存在を自分の近くに置いていると自分が楽になるというか、新人の子が近くにいるとホッとするというようなことがあるんですよ。かわいい面もあるし、できないことも可愛いなとどこか自分がホッとするんですけれど、莉奈についてはそう思っていただけでなく、愛おしいなという気持ちも生まれてきた。ただダメだから近くに置いていただけじゃなく、根っこの部分に愛おしさがあった」と演じたことで実際に感じた想いを語りました。

山口監督は、「穂志さんのお芝居がとても素晴らしくて、穂志さんは役柄に入り込んでいるタイプなので、カットがかかっても泣いているシーンだとずっと泣いているんです。『OKだよ。よかった』と言いに行こうとすると、僕の書いたセリフを(黒羽に)言われて泣いている穂志さんがいて、『ごめん』っていう気持ちになって」と、撮影中に感じた複雑な心境を語りました。

山口監督は、穂志さんに「莉奈が納得するまで出てこなくていい」と伝えたシーンもあったそうで、「お二人のお芝居の人間性を撮りたかったので、役として実際心が動くまで、そうしなくていいと伝えました」と演出について話すと、黒羽さんは、「『間をとっても、編集でどうにでもするから、そういう風になるまでセリフを言わなくていいよ』と言ってもらえたので、すごく感謝しております。次のセリフがどうだとか全く考えず、嘘をつかなくてよかったのが、新鮮でもあり、『本当はこうであるべきだよな』と再確認できました」と監督に感謝を述べました。穂志さんが「本当に結構長いこと出ていかなかったです」と話すと、監督は、「3分くらい出てこなかったんです」と証言し、黒羽さんは「地獄!」と回想。穂志さんは、「一つのセリフを色んな言い方にしてくれたりだとかして、乗っている感情が違うなと感じました。許せると思った時に出させていただきました」と裏話を披露しました。
、映画『生きててごめんなさい』ポスタービジュアル
【あらすじ】
出版社の編集部で働く園田修一(黒羽麻璃央)は清川莉奈(穂志もえか)と出逢い、同棲生活をしている。
修一は小説家になるという夢を抱いていたが、日々の仕事に追われ、諦めかけていた。莉奈は何をやっても上手くいかず、いくつもアルバイトをクビになり、家で独り過ごすことが多かった。
ある日、修一は高校の先輩で大手出版社の編集者・相澤今日子(松井玲奈)と再会し、相澤の務める出版社の新人賞にエントリーすることになる。
一方、自身の出版社でも売れっ子コメンテーター西川洋一(安井順平)を担当することになるが、西川の編集担当に原稿をすべて書かせるやり方に戸惑う。修一は全く小説の執筆に時間がさけなくなり焦り始める。
そんな中、莉奈はふとしたきっかけで西川の目に止まり、修一と共に出版社で働く事となる。西川も出版社の皆も莉奈をちやほやする光景に修一は嫉妬心が沸々と湧き、莉奈に対して態度が冷たくなっていく。いつしか、喧嘩が絶えなくなり―。


映画『生きててごめんなさい』は、2月3日よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋⾕、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。


☆Information
映画『生きててごめんなさい』

2月3日よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋⾕、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開

出演
黒羽麻璃央 穂志もえか
松井玲奈 安井順平 冨手麻妙 安藤聖 春海四方 山崎潤 長村航希 八木アリサ 飯島寛騎

監督:山口健人 企画・プロデュース:藤井道人
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介 プロデューサー:河野博明 雨無麻友子
脚本:山口健人 山科亜於良 撮影:石塚将巳 照明:水瀬貴寛 録音:岡本立洋 美術監督 :相馬直樹
美術:中島明日香 小道具:福田弥生 助監督:渡邉裕也 キャスティングプロデューサー:高柳亮博
制作プロダクション:スタジオねこ 配給:渋谷プロダクション
製作:「イキゴメ」製作委員会 JAPAN/DCP/アメリカンビスタ/5.1ch/107min

【公式サイト】
https://ikigome.com/

【公式Twitter】
https://twitter.com/ikigome_movie

【公式Facebook】
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