増子敦貴「今の僕だからできる等身大な三上健一を演じて、みなさんの期待を裏切りたい」ミュージカル『東京ラブストーリー』11/27開幕目前SPインタビュー

ミュージカル『東京ラブストーリー』が2022年11月27日からの東京公演を皮切りに、大阪・愛知・広島の四都市で上演されます。
【作品紹介】
“恋愛の神様”と称される漫画家・柴門ふみが1988年に発表した漫画「東京ラブストーリー」。1991年にはフジテレビがテレビドラマ化され、最高視聴率32.3%を記録し、「月曜の9時には渋谷から人がいなくなる」と言われるほどの社会現象を巻き起こしました。その『東京ラブストーリー』が、初めてミュージカルとして上演されます。時代設定を現代に置き換え、舞台版ならではの役設定の変更も予定されているとのこと。

さらに『空』キャスト(永尾完治:柿澤勇人さん、赤名リカ:笹本玲奈さん、三上健一:廣瀬友祐さん、関口さとみ:夢咲ねねさん)、『海』キャスト(永尾完治:濱田龍臣さん、赤名リカ:唯月ふうかさん、三上健一:増子敦貴さん、関口さとみ:熊谷彩春さん)の2チーム編成で上演されます。

【STORY】
2018年春。愛媛・今治に本社のある『しまなみタオル』の東京支社に異動になった永尾完治(柿澤勇人さん/濱田龍臣さん)は、アフリカ育ちの天真爛漫な女性・赤名リカ(笹本玲奈さん/唯月ふうかさん)と共に新プロジェクトを任される。ある日、既に上京していた地元の高校の同級生・三上健一(廣瀬友祐さん/増子敦貴さん)に会いに行くと、完治が高校時代から想いを寄せる、関口さとみ(夢咲ねねさん/熊谷彩春さん)もやって来た。昔話で盛り上がりつつも、予想外の再会に動揺する完治。そこに突然、リカが現れた。……この夜、恋が動き出す。

スマートボーイズでは、海チームで三上健一を演じる増子敦貴さんにインタビュー。本作への意気込みや、役作りについても語っていただきました。


【インタビュー】
増子敦貴さん
ーーまず本作への出演が決まった際のお気持ちからお聞かせください。

誰もが知っている作品なので、最初に聞いた時は、喜びよりも『え、本当ですか!?』と驚きました。時間が経つにつれて、ミュージカルで三上として立つんだと思うと、プレッシャーが徐々に襲ってきて、すごく不安にかられました。

ーー今回出演が決まった際に、ご家族や周囲からの反響も大きかったのではないでしょうか?

たくさん反響がありました! 家族だけでなく、親戚のおじちゃん、おばちゃんからも反応があってすごく新鮮でしたし、改めて『東京ラブストーリー』の影響力を感じました。僕よりも作品を知っている人たちなので、その人たちにも三上として見てもらえるように準備をしなきゃいけないなと思います。

ーー放送当時、増子さんはまだ生まれていないですもんね。

生まれてないですし、僕の母親と父親がまだ出会ってもいないです。

ーーそんな長年愛されている名作ですが、ドラマや原作漫画はご覧になられましたか?

91年版のドラマと原作を拝見させていただきました。ドラマを少し見てから原作を読んだんですけれども、江口さんが演じる三上とはまた違う三上だったので、これが原作なんだと驚きもありました。

ーー原作とドラマでも変更点も多いですもんね。現在、稽古を通して役を作り上げていく段階だと思うんですけれど、実際に三上を演じてみていかがでしょうか?

今も手探りではありますが、自分なりの三上が少しずつ見えてきています。稽古を重ねれば重ねるほど、不安要素よりも安心できることの方が多くなりました。
ーー今回は三上をどう捉えて、どう演じようと思っていますか?

僕は江口さんやWキャストの廣瀬さんみたいな余裕のある三上ではないなとは思っていて。江口洋介さんが演じた三上にあまり感化され過ぎずに、海チームキャストのバランスと合わせて、自分なりの三上を演じられたらと思います。

体は埋まっているけど、心がどこか満たされていないから、女の子に寄りすがってしまう。引っかかっちゃいけない男ですが、なぜか女の子が引っかかってしまうような魔性の魅力を持った三上を表現できたらと思います。
ーー今回グランドミュージカルに初参加ですが、手応えはいかがでしょうか?

これまで本格的なミュージカルはほぼやったことがなかったので、稽古前や、稽古当初は不安だったんですけれども、稽古をやればやるほどできるかもっていう、自信がついてきました。これまでに積み重ねてきたものを、ここでどう発揮するのかが今の自分の課題です。頑張ります!

ーーずばりミュージカル版の注目ポイントはどこでしょう?

ミュージカルって生で見てこそ良さが伝わると思うのですが、歌はもちろん、僕らのお芝居に作曲家・ジェイソンさんが作った(バックサウンド)が入ることによって、演じている側も、見ている側もグッと世界観に引き込まれて、感情移入しやすくなるので、バックサウンドもお楽しみください。

そして今回2チーム編成なので、ベテランの大人な空チームと若手の海チームでは、同じ台本や同じシーンでも見え方が違うので、見比べても面白いと思います。

ーー両チームそれぞれ楽しめるような作品になっているということですね! 海チームの強みはどこでしょう?

等身大なところだと思います。東京ラブストーリーに出てくる人物は、三上もまだ研修医だったりと、大人になりきれてない3人の物語なので。ドロドロの中にもちょっとフレッシュさが垣間見えたり、そういった部分も楽しんでいただける思います。

ーーますます本番が楽しみになります。海チームは同年代のキャストが勢揃いしていますが、チームの雰囲気はいかがでしょうか?

海チームは仲が良くて、お芝居の話はもちろん、グループチャットが、朝の「おはよう」から、稽古終わりの「お疲れ様」まで盛んに動いているくらい仲良しなので、舞台上でもその雰囲気をお楽しみいただけると思います。

ーー本当に仲良しなのが伝わってきます。今回、廣瀬友祐さんとWキャストですが、稽古の段階から違いはありますか?

僕の演じる三上と友祐さんの三上は全然違うと思います。どちらも違った良さがあると思うのですが、今の僕だからこそ表現できるフレッシュで等身大な三上を演じて、いい意味でみなさんの期待を裏切りたいです。

ーー稽古場で印象的なエピソードは?

1幕の終わりに赤名リカが歌う曲があるんですけども、(笹本)玲奈さんの歌声が素晴らしくて、毎度聞く度に圧巻されるので、是非生で聞いてほしいです。アンサンブルの方々もすごい人たちがたくさんいて、いつも刺激を受けてます。

ーー本作での好きな楽曲を教えてください。

家でも聞いたり、つい口ずさんだりしているくらい、一番リピートしているのが『赤い屋根の家で』です。さとみが三上と付き合っている時に歌う曲なんですけども、さとみの理想を描いた穏やかな歌詞の中に、懐かしさも含まれてる楽曲なので、現代の子たちも、放送当時見ていた方々も、好きになれる楽曲だと思います。
ーー本作と同じく増子さんも福島から上京されていますが、上京時のエピソードを一つ教えてください。

上京当時、東京の電車に苦労しました。駅が広すぎて完治みたいにどっちに行ったらいいのか分からなくて。福島では電車が1時間に1本しか来ないのに、東京は5分に1本来ることにまず驚きましたし、路線が多すぎて乗り換えも大変で…。

ーー確かに東京の通勤ラッシュ時間帯の電車は大変ですもんね。

満員電車で人の波に流されて押されたり、降りてしまったことも。おかげで体幹や足腰が鍛えられました……(笑)。
ーーたくましいご回答ありがとうございます(笑)。増子さんが最近ハマっていることは?

グループ活動と俳優業を並行してやっている分、休みが少ないんですけれども、自分のコンディションを高めるために睡眠の質にこだわっています。寝具はもちろん、スマホのアプリで自分の睡眠の質を計測したり、色々と工夫しています。

あと、稽古終わりのビールは最強です。本当にたまらないです!

ーー最後に本作を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

今回初めてラブストーリーに出演します。だからこそ、僕は自信を持ってお届けしたいし、ファンのみなさんも新しい僕の一面を見て、さらに好きになってもらえたら嬉しいです。本番初日まで稽古頑張ります。

【インタビュー了】

公演詳細はInformationをチェックしてください。

☆Information
ミュージカル『東京ラブストーリー』
東京公演:2022年11月27日(日)~12月18日(日)東京建物 Brillia HALL
大阪公演:2022年12月23日(金)~25日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
愛知公演:2023年1月14日(土)刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
広島公演:2023年1月21日(土)・22日(日)JMSアステールプラザ大ホール

【スタッフ】
原作:柴門ふみ「東京ラブストーリー」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
音楽:ジェイソン・ハウランド
脚本・歌詞:佐藤万里
演出:豊田めぐみ

【出演】
■空キャスト
永尾完治:柿澤勇人
赤名リカ:笹本玲奈
三上健一:廣瀬友祐
関口さとみ:夢咲ねね

■海キャスト
永尾完治:濱田龍臣
赤名リカ:唯月ふうか
三上健一:増子敦貴(GENIC)
関口さとみ:熊谷彩春

長崎尚子:綺咲愛里

和賀夏樹:高島礼子

永野亮比己、引間文佳
新井希望、尾関晃輔、上條駿、今野晶乃、咲良、高瀬育海、俵和也、照井裕隆、妃白ゆあ、町屋美咲、安福毅、矢吹世奈、吉﨑裕哉(五十音順)

スウィング
大村真佑、高井泉名(五十音順)


【チケット】(全席指定・税込)
S席:11,500円
A席:9,000円
B席:6,000円
ホリプロステージ

《公式サイト》
https://horipro-stage.jp/stage/love2022/
《公式Twitter》
@tls_2022

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