【カラクロ】日向野祥×阿部快征×高本学が選ぶ“バディの条件”とは?新キャストへの期待も語った、舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」10/20開幕目前インタビュー特集【後編】

舞台・映画連動メディアミックスプロジェクト「COLOR CROW」より、シリーズ3作目となる舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」が2022年10月20日から東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演されます。
スマートボーイズでは今作のキャストより、日向野 祥さん、阿部快征さん、高本 学さんにインタビュー。公演の意気込みや見どころについて、たっぷりと語っていただきました。
2日連続更新の特集より、本記事では後編をお届けします。(インタビュー前編はこちら)
(左から)高本 学さん、日向野 祥さん、阿部快征さんがバディを選ぶなら?
■舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」
羅生聖護役:日向野 祥×蒼田三月役:阿部快征×阿佐美 煉役:高本 学 インタビュー

【インタビュー後編】
――今作では、クロウ達が所属する国家特別防衛課(トクボウ)と敵対する、東亜共和国連邦(東連)の国防軍諜報師団「SPIX」(スピックス)のメンバーとして山田ジェームス武さんと五十嵐啓輔さんが、そしてクロウ候補生として遊馬晃祐さんが新たに登場します。新キャストの方々と、皆さんのこれまでのご関係は?

阿部快征(以下、阿部) 僕は、ジェーくん(山田さん)と遊馬くんとは共演経験があって、五十嵐さんとは初めましてです。

高本 学(以下、高本) 僕も、快征と同じ。五十嵐さんとは初共演です。

日向野 祥(以下、日向野) 僕は五十嵐さんとは共演していて、あとの二人とも面識があります。
羅生聖護役の日向野 祥さん
――新たな面々が加わることへの期待や、なにか意識されていることはありますか?

阿部 台本を見た感じ、ジェーくんと五十嵐さんは殺陣の量もかなり多かったりするんですけど、すごく動けるお二人だと思うので、そこは心配いらないかな、と。むしろその二人に負けないぐらい、僕らのバディも熱く見せられるように作っていかなきゃな、負けられないな、と気合いが入っています!

日向野 この作品のテーマでもある熱量や勢いを届けるためには、やっぱりアクションはすごく重要な要素だと思うんです。その中で、新しいキャラクターたちはどういうアクションをするのか。素手なのか、武器を持っているのか、それとも何か飛び道具を使うのか。僕自身もすごく楽しみですし、彼らが加わってくれることでの相乗効果も、きっと僕らに大きなプラスを生んでくれると思うので、そこは期待していきたいなと思います。

高本 “何を使って、どう戦うんだろう”というのはもちろん、初めて見るお客様に対して、“どうやってキャラクターを印象付けていくんだろう”というのも楽しみですね。
この作品は、原作者である裕也さんの前で、僕たちがオリジナル作品に近い感覚で演じることができるので、自分のキャラクターに対してはいくらでもアプローチができると思うんですよ。
アクションもみんなで相談しながら作ったりしているので、役作りによっても動きが変わるというか、役に合わせた殺陣ができるんです。僕は、殺陣も役作りの一つだと思っているので、役柄が反映された殺陣がみられると思います。
蒼田三月役の阿部快征さん
――では皆さんの芝居や役作りによって、今後の展開が変化していく可能性もあったり?

阿部 そうなんです! なんなら、この取材で言ったことすら影響があるんじゃないかなと思っています(笑)。なにせ今、裕也さんに聞かれているので(笑)。

――実は今も皆さんは、取材を見守っている内田さんのことを意識していた、と(笑)。

高本 アハハハ! でも、「〇〇くんが演じるからこういう役になった」というのはすごくあると思っていて、例えば福丸も、マサくん(杉江優篤さん)が演じるからああいうクレバーなキャラクターになったと思うんですよね。
だから僕たちが演じるクロウも、もちろんキャラクターの土台や脚本上の設定はあるんですけど、僕らの芝居に合わせて脚本を書いてもらっているような気がしていて……その分、今後の展開が楽しみだなって思います。

阿部 それに殺陣でも、それぞれ得意な見せ方やクセがあると思うので、そういうのを知ってもらった上で、「この人とこの人の殺陣を組み合わせたら面白いな」っていう作り方もあるのかもしれない。クロウのバディも、“実は固定ではない”って聞いているので、ここからどう組まれていくのかが気になりますね。
阿佐美 煉役の高本 学さん
――なんと! 煉と杏莉、聖護と三月のバディが入れ替わる可能性もある、と。

高本 杏莉と三月、っていう組み合わせもあるかもしれない。

阿部 なんで自分じゃなくて、まず銀河と組ませるんだよ!(笑)

――それは、高本さんが日向野さんと組みたいという願望ですか?(笑)

高本 そうです。だって、祥くんが一番安心ですから(笑)。

日向野 安パイ扱い(笑)。でも、初演での煉と三月の掛け合いも、ちょっとバディっぽかったよね。

高本 確かに。僕、今のところまだ祥くんとあんまり絡んでいないんですよ。敵キャラの中でも、実は大迫とか一回も喋ったことがないので、もっと色んなキャラと喋ってみたいですね。

日向野 僕はわりと敵キャラとの絡みがあって、幸平さんにもぶん殴られ、マサくんとはガチガチにやり合って……劇中で爪も剥がされましたし(笑)。だからクロウだけじゃなく、敵キャラと共闘してみる、っていうのも面白そうだなと思います。
――では、ここからはバディのお話にかけて。もしも自分が、命を預けるような強い関係のバディを組むとしたら、しっかりした人、優しい人、自分の言うことを聞いてくれる人など……相手には、どういう人を求めますか?

阿部 慎重な人を選びたいですね! 僕が問答無用で前に進むタイプなので、「いや、もうちょっと考えてみよう」とか、「こういうことになるかもよ」って立ち止まらせてくれる人。物事を慎重に運んでくれる人とバディを組みたいです。

――阿部さんは、自分にない部分を補ってくれる人ですね。では、日向野さんと高本さんは?

日向野&高本 うーん……。

阿部 えっ? お二人はもしかして、自分のことを完璧だと思ってます?(笑)

――そもそも、バディを組みたくない派ということですか?(笑)

阿部 この二人は、自分のことしか信用してないんだ!

日向野 いや、どんな人がいいかって言われると……まず、快征ではない(笑)。

全員 アハハハ!
日向野 ズルい言い方ですけど、やっぱり自分にはないものを持っている人、ですかね。だから僕は、アグレッシブな人がいいかもしれない。ちょっとアウトローというか、危ない匂いを感じるような人も、自分にはない引き出しだと思いますし、「そういう発想もあるんだ!」って驚かせてくれる人がいいかもしれないです。

阿部 それ、幸平さんじゃない!?

日向野 ん~、どうかな(笑)。

高本 僕はやっぱり、命を預けるなら裕也さんのような方ですね!

――と、視線の先にいる内田裕也さんに向けて言っています(笑)。

日向野 すっごいゴマ擦るじゃん!(笑)

高本 でも、これは本当にそうで! 自分が年下気質なので、後輩みたいな子と接するのがあんまり得意じゃなくて、年上相手の方が喋りやすいんですよ。

――そういう意味でも、人生の先輩であり、色んな経験をされている裕也さんは頼もしい、と!

阿部 年下が苦手って、えっ? 僕のことは?(笑)
高本 快征のことは、年下だと思ったことがないから大丈夫(笑)。僕が甘えられるような、年上の人とは基本的に仲良くなりやすいんです。反対に、年下の人から「先輩!」ってこられると戸惑っちゃう。

――兄貴肌な方についていきたいと。

日向野 そういうイメージなかったな。最初はもっと、学自身が兄貴肌タイプかと思ってた。

高本 めちゃくちゃに甘えたいタイプです(笑)。だから、快征のことも後輩だと思っていないですし、ほぼ同級生みたいな感覚です(笑)。

阿部 まあ僕も、学くんを年上だと思ったことはないですけど。

高本 ふざけんなよ!(笑)

阿部 こっちから言うのはダメなの!?(笑)

――そんな年上に甘えたい高本さんが、9歳年下で現在19歳の設楽銀河さんとバディを組んでいるのは新鮮なのでは?

高本 そうですね。銀河くらい年下の子とガッツリ組むのは初めてに近いので、お芝居をしていても新鮮な感覚です。でも、銀河は年下と言ってもしっかりしているので、僕もちゃんとしないとな、って改めて思いますね。

阿部 銀河は学くんのこと、「親友」って言っていましたけどね。向こうからも、年上扱いはされてないよ!(笑)
――つまり高本さんと設楽さんも、相性はぴったりということで(笑)。それでは最後に、日向野さんから公演を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いいたします。

日向野 いよいよ3作目となりますが、前作までの熱量や勢いは変わらずに、個々の内面もより深くまで掘り下げていく物語が始まります。
こうしたご時世の中、皆さんもきっとそれぞれに、心にちょっと重い部分、ちょっと嫌な部分など、色んなものを抱えていると思うんですが、同じように葛藤しているクロウたちの姿を見てもらって……それぞれの心に、違う色を感じていただきたいなと思います。劇場でお待ちしています。

【インタビュー 了】
【作品紹介】
「COLOR CROW」(カラークロウ)とは、男達の「戦い」と「生きる意味」「絆」をテーマに、舞台・映画・書籍等と連動して展開するメディアミックスプロジェクト。
近未来の日本を舞台に、国家特別防衛課『トクボウ』内の【NEST(ネスト)】に所属する『クロウ』となった、“訳アリ”な過去を持つ4人の青年たち。彼らが諜報、防諜、暗殺、警護など多岐に渡る任務を遂行するために協力しながら、忘れかけていた『絆』というものを取り戻し、共に成長していく姿を描きます。

シリーズは、2022年3月上演された舞台「COLOR CROW -蒼霧之翼-」より始動し、2022年9月には映画「COLOR CROW-緋彩之翼-」が公開に。そして2022年10月7日には、実業之日本社より中原裕也氏による小説「COLOR CROW」も発売となりました。
舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」メインビジュアル
この最新作にして、舞台第2弾となる舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」では、初演に引き続き、羅生聖護(らしょう せいご)役の日向野祥さん、蒼田三月(そうだ みつき)役の阿部快征さん、阿佐美 煉(あさみ れん)役の高本 学さん、乃木杏莉(のぎ あんり)役の設楽銀河さんが、『クロウ』となり過酷な任務に挑むメインキャラクター4名を演じるほか、神楽瑠唯(かぐら るい)役の湯浅雅恭さん、福丸 環(ふくまる たまき)役の杉江優篤さん、大迫由紀夫(おおさこ ゆきお)役の村上幸平さん、椿 泰親(つばき やすちか)役の内田裕也さんが出演。
また、今作より登場する新キャラクターとして、笑虎(シャオフー)役に山田ジェームス武さん、舞龍(フーロン)役に五十嵐啓輔さん、白瀬礼音(しらせ れおん)役に遊馬晃祐さんが新たに登場。原作は中原裕也氏、脚本は天道満彦氏(STAR☆JACKS)、演出は小谷嘉一氏が務めます。
舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」は、2022年10月20日~10月25日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演されます。ほか公演詳細・最新情報は、下記のInformationより公式サイトをご確認ください。


☆Information
【舞台/公演概要】

■舞台「COLOR CROW -神緑之翼-」(からーくろう しんりょくのつばさ)
【企画・主催】COLOR CROW製作委員会(Ask、サンライズプロモーション東京、Frontier Works Inc.)
【出演】日向野祥 阿部快征 高本学 設楽銀河
山田ジェームス武 五十嵐啓輔 遊馬晃祐 湯浅雅恭 杉江優篤 村上幸平 内田裕也 他
【会場】紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タカシマヤタイムズスクエア南館 7F)
【公演日程】2022年10月20日(木)~10月25日(火)

【スタッフ】原作:中原裕也/脚本: 天道満彦(STAR☆JACKS)/演出:小谷嘉一
【チケット】一般発売:2022年9月24日(土)10:00~
特典付き 12,000円(税込)【特典:小冊子他】/全席指定 8,800円(税込)

【あらすじ】
西暦 2045年 日本
国家機密機関・国家特別防衛課(トクボウ)では、COLOR CROWたちが巨大社会主義国家・東亜共和国連邦(東連)による更なる攻撃に備え、日々訓練に勤しんでいた。そこに、司令官の椿泰親(内田裕也)がトクボウの戦力補強をすべく、新しい候補生・白瀬礼音(遊馬晃祐)を連れてくる。
そんな中、東連に不穏な動きが。日本政府が水面化で進めていた、南鳥島(別名:マーカス)での「レアメタル採掘事業」を乗っ取ろうとしていたのだ。その動きを察知したトクボウは東連の陰謀を阻止すべく、羅生聖護(日向野祥)と蒼田三月(阿部快征)の2人をマーカスに向かわせる。
その直後、白夜会に潜入していたトクボウのスパイ・百地洸(小谷嘉一)が敵の手に堕ちたとの情報が。それを知ったクロウの一人・阿佐美煉(高本学)は無断で百地救出に向かってしまう。煉のバディである乃木杏莉(設楽銀河)は煉を連れ戻しに行かせて欲しいと椿に懇願する。
一方、トクボウを敵視する秘密組織・Dolce財団の大迫由紀夫(村上幸平)は、部下の福丸環(杉江優篤)と、新しく雇った傭兵・黒石小虎に、東連とトクボウが争っている隙に白夜会を潰すよう命令をする。だが、実はこの黒石は、東連の刺客・笑虎(山田ジェームス武)であった。
マーカスに上陸した聖護たちは、東連の諜報部『SPIX』の隊長・舞龍(五十嵐啓輔) から、死んだはずの聖護の弟・研護が東連で生きていると聞かされる。動揺する聖護と、困惑する三月。
果たして、2人はマーカスを守りきり、無事に帰還することができるのか。
「―どんな絶望からも、お前を救うと決めたんだ―」

■「COLOR CROW」に関する最新情報はこちらへ
≪公式サイト≫
http://www.colorcrow.net/
≪公式Twitter≫
@colorcrow_p
≪公式Instagram≫
@colorcrow_p

©︎中原裕也・Ask ©︎2022COLOR CROW 製作委員会