髙橋裕理・天野浩成・山口大地らが“蟻地獄にハマったエピソード”を披露!6月上演舞台『蟻地獄』製作発表が開催、原作・脚本・演出のインパルス板倉俊之も登壇

6月4日より東京・よみうり大手町ホールにて上演される舞台『蟻地獄』の製作発表会見が、4月7日都内にて行われ、主演の髙橋裕理さん、共演の天野浩成さん、向井葉月さん(乃木坂46)、山口大地さん、そして原作・脚本・演出の板倉俊之さんが登壇しました。

(左より)板倉俊之さん、山口大地さん、髙橋裕理さん、向井葉月さん、天野浩成さん
今作はお笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之さんが原作・脚本・演出を手がけるノンストップサスペンス。当初は2020年7月に上演予定も、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になり約1年の期間を経て復活、上演されることとなりました。

主人公の二村孝次郎役には、7人組ダンスボーカルユニット『Zero PLANET』のリーダーとして精力的に活動する傍ら、舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』やABEMA『主役の椅子はオレの椅子』などに出演する髙橋祐理さんが初の主演をつとめます。
共演には映画「花は咲くか」の天野浩成さん、乃木坂46の向井葉月さん、「アイ★チュウ ザ・ステージ」の古賀瑠さん、お笑いコンビ『天津』の向清太朗さん、ハイスペック俳優グループ『イケ家!』の異色メンバー・近藤廉さんらが中止公演から再び集結。また本作のヒール役となる裏カジノのオーナー・カシワギ役には、『仮面ライダーゼロワン』で仮面ライダー雷/宇宙野郎雷電役を演じ注目を集めた山口大地さんが新たに出演。豪華キャストが揃いました。

≪あらすじ≫
二村孝次郎(髙橋祐理)は、杉田(迫英雄)という男の助言を受け、親友の大塚修平(近藤廉)とともに裏カジノに乗り込み一攫千金をもくろむ。
電光石火の早業で女ディーラー(安川里奈)の目を欺き、見事大金を手に入れたかに思われたが、それは杉田と裏カジノのオーナー・カシワギ(山口大地)によって仕組まれた地獄への罠だった。
修平は人質に取られ、『5日間で300万円を用意する』という救済条件のタイムリミットは刻一刻と迫っていく。
現金を用意することを断念した孝次郎は、あろうことか1個40万円で売買されるという人間の眼球の収集を試みる。
眼球を求め彷徨う孝次郎だが、そう簡単に見つかるはずもなく、残された時間はあと僅か・・・。
窮地に追い込まれた孝次郎は、一縷の望みをかけて集団自殺志願者が集う廃墟へと辿り着く。
集団自殺の発起人・宮内(天野浩成)を筆頭に、一堂に会するマフユ(向井葉月)、ケイタ(古賀 瑠)、フジシロ(向清太朗)、そして孝次郎。しかし、そこにはさらなる最悪の罠が待ち受けていた。

幾重にも孝次郎に襲い掛かり、足掻くほどに堕ちていく『蟻地獄』という名の絶望の罠―

果たして孝次郎はこの絶望から這い上がり、修平を救うことができるのか?

≪会見レポ≫
初めて脚本&演出をつとめる板倉さん。まだ稽古前ということもあり、「演出家としてのスタンスがまだ定まっていなくて、敵対関係をつくっていくのか、もっと仲良くやろうよという方向性か、稽古を始まる前に決めなきゃいけませんね。最初はカッコつけたい気持ちもありますが、嫌われたくないので、天津の向くんだけには厳しく接していこうと思っています」と独自の演出プランを披露。

原作・脚本・演出の板倉俊之さん
今作が初主演となる髙橋さんは「一度中止になって、悔しい思いをした分、再演できるということで、とても気合が入っていますので、板倉さんの理想像に少しでも近づけていきたいです」と意気込みを語りました。

二村孝次郎役の髙橋祐理さん
最悪にして最凶のヒール・カシワギ役の山口さんは「ビジュアル撮影の時に板倉さんから『僕、カシワギが大好きなんですよ』と言われて、これはちょっと気合を入れていかないといけないなと思いましたし、お客さんを納得させることも大事ですけど、板倉さんを稽古で納得させないといけないなと思っております」と真剣な表情で話すと、板倉さんは「いやいや、自由に演じてください」と恐縮モードに。

カシワギ役の山口大地さん
集団自殺の発起人・宮内を演じる天野さんは、先行チケット購入者の中から抽選で招待された客席の50名に向けて「チケットを買ってくれてありがとうございます」と感謝の言葉を述べつつ、「中止になる前から一年以上、僕の中に宮内という役があるので、今やっと、皆様の前に宮内として立てている喜びと最後まで素敵な舞台にしたいなという気持ちを強く持っています。中止前に小説を9時間かけて読んだんですけど、中止が決まった時に『すげえ読んだのにな』と。ただ復活が決まってあの時間は無駄じゃなかったと思いました」と、今の心境を語りました。

宮内役の天野浩成さん
集団自殺の会に参加するマフユ役の向井さんは「稽古前なので、どんな空気になるかわかりませんが、キャストの皆さんと仲良くできたらいいなと思います」と意気込みを語り、板倉さんから「仲良く出来たらいいなって言うんじゃないよ」とダメ出しをされるも、向井さんが「仲良くしてください。お願いします!」と懇願すると、板倉さんは「そうだね」とすぐに態度を軟化。
また山口さんが「先日のプロモーション撮影で、板倉さんと向井さんがめちゃくちゃ仲良くなっていたんです」と報告すると、板倉さんが乃木坂46のメンバーという体で向井さんとトークが展開。なかなか終わらない状況に髙橋さんが「一番困るのは2人に挟まれている、僕なんですよ!」と困惑気味にツッコミを入れ、サスペンス作品の会見ながらも、お笑い芸人の板倉さんの作品であるとあらためて感じさせる場面も。

マフユ役の向井葉月さん
今作では膨大なセリフ量があるとのことで、板倉さんは「天野さんには事前に謝りました。天野さんと直接お会いする前に、奥さん(雛形あきこさん)と収録が一緒になったことがあって、その時に『旦那さんに謝っておいてください』と伝えたんですけど、『いや、大丈夫ですよ。セリフが多いとしても私が相手になってやれば出来るんですよ』と仰ってくれました。その後に天野さんと直接お会いした時に『思っていたより(多くなかった)ですね』と言ってくださいました」とほっとした表情で告白。天野さんも「正直、台本を読んで、『あれ? これみんなセリフ量が多いな』と思って、セリフが多いは僕一人だけじゃなくてよかった。みんなでこれを分かち合っていこうと決めました」と、台本を見た時の心境を語りました。
髙橋さんもセリフ量について「役者として有難いことです。自分は舞台経験は豊富な方ではないですけど、一言でも多く舞台上でセリフを孝次郎として言いたいという気持ちが強いです」、向井さんも「覚えるのに時間がかかるかもしれないけど、大丈夫だと思います」とそれぞれ心強いコメントが出ました。

さらに「稽古の雰囲気をどう高めあうか」という質問に、板倉さんは「差し入れで友好関係を築こうと思っていて、陰口叩かれるようになったら豚汁を出します」と独自のプランを披露。また中央にいる髙橋さんの左上でにらみつける山口さんのラスボス感が印象的のポスタービジュアルについて、山口さん「知り合いにもポスターを見せたんですけど、『あれ、大地どこにいる?』って言われて、意外と気づいてもらえないんですよ」とポツリ。

質疑応答では「映画化は?」という質問が飛び出し、板倉さんは「(品川庄司の)品川祐さんから『映画化になると、億単位のお金が必要になる』と聞かされたので、映画化にするなら別の小説を書いたほうがいい」と映画化には消極的。さらに「キャストの方も映画化には興味があるか」と質問が畳み込まれると、板倉さんから「映画化が決まった体でのテンションでやってみましょう」との提案が。

「映画の主演もできることが出来て感無量です」(髙橋さん)
「時代に風穴を開けます」(山口さん)
「同じメンバーで集まって映画を作れて幸せです」(天野さん)
「多くの方に足を運んでもらえると嬉しなと思います」(向井さん)

それぞれ本当に映画化が決まったかのように意気込みを語ってしまい、さすがに板倉さんも「これ本当に誤解されますよ!」と申し訳なさそうな表情で突っ込んでいました。

またタイトルの『蟻地獄』にちなんで、「これは蟻地獄にハマったエピソード」について語ることに。

「サバゲ―にハマり、エアガン買い過ぎた」(板倉さん)
「サウナが大好きで、一時期は週に3~4回通っていた」(髙橋さん)
「筋トレにハマっていて、逆に筋トレをしない日が憂鬱になっていた」(山口さん)
「ラーメン二郎。食べた後に3日後ぐらいにまた食べていた」(天野さん)
「乃木坂46加入前は乃木坂46のいちファンで、握手会の生写真を集めていて、たくさんお金を払っていた」(向井さん)

それぞれ“沼”エピソードを披露して、会見を盛り上げてくれました。

最後に登壇者から、公演を楽しみにしている皆さんへのメッセージが。

板倉 稽古はこれからですが、面白いものに必ずしますので、ぜひ観に来てください。

髙橋 一度中止になってしまったんですが、このように再演できることで、素敵なキャストの皆さんと一緒に日々の稽古を頑張って、最高のエンターテインメントを作れるように頑張ります。このご時世の中で、劇場に直接来て下さることは、かなりの覚悟のいる決断だと思いますので、来て下さるお客様一人一人に感謝の気持ちを込めて、芝居をしたいと思います。

山口 このご時世で演劇が出来ることがどういうことかということを座組全体で考えてやらなければと思っております。この演劇にしかないパワーというのは絶対にありますので、ご来場の皆様一人一人にパワーを与えるようなつもりでやっていきたいです。作品自体は本当に面白いです!

天野 小説も漫画も面白くて、これが「舞台になったら面白くなかった:といわれるのは悔しいので、「舞台楽しかったね」と言っていただけるように、皆さんの力を借りてやっていきたいです。頑張ります!

向井 舞台を見終わった後に「すごい舞台だったね」と思ってもらえるような作品にしたいので、これから頑張っていきたいと思います。会場で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

舞台『蟻地獄』は6月4日より、東京・よみうり大手町ホールにて上演。なおチケットの一般発売が4月10日昼12時より開始されます。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

©板倉俊之 / SET

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☆Information

舞台『蟻地獄』

日程:2021年6月4日(金)~6月10日(木)
会場:よみうり大手町ホール

原作:板倉俊之「蟻地獄」(単行本:リトルモア/文庫本:新潮社)
脚本・演出:板倉俊之

≪出演≫
髙橋祐理…二村孝次郎
天野浩成…宮内
向井葉月…マフユ
古賀 瑠…ケイタ
向清太朗…フジシロ
佐藤恵一…クマザワ
安川里奈…女ディーラー
中野裕斗…二村源次郎
三木美加子…二村咲子

近藤 廉…大塚修平
迫 英雄…杉田

山口大地…カシワギ

<アンサンブル>
ヒラノショウダイ 富山バラハス 古家由依

≪チケット料金≫ (全席指定・税込)
パンフレット付きチケット:10,500円
一般チケット:8,800円
※パンフレットは物販での販売品(2,000円)と同様の商品となります。
※パンフレットはご観劇日当日、劇場ロビーの特典ブースにてお渡しいたします。
※前方席の確約はございません。

<チケット販売スケジュール>
【一般発売】4月10日(土)12:00~

≪公式サイト≫
https://arijigoku-stage.com/

≪公式Twitter≫
@arijigoku_st