舞台「五月雨」が4月2日、東京・新宿シアターサンモールにて開幕しました。

今作は「怪盗探偵山猫 the Stage」や「会えない無人駅」などを手掛ける若手演出家・私オム氏が、作・演出を務めるオリジナル作品。とある中学校の職員室を舞台に、4月1日に起きた一日の出来事が描かれる4人舞台です。

その4人とは、『特命戦隊ゴーバスターズ』の馬場良馬さん、『おそ松さん on stage』の高崎翔太さん、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の伊藤あさひさん、そして「怪盗探偵山猫 the Stage」に出演し私オム氏ともプロデュース公演を行うなど実力派として知られる宮下貴浩さん。
馬場さん演じる中間管理職的な立ち位置の学年主任・藤本、高崎さん演じる女子生徒と付き合っている疑惑にかかっている上田、伊藤さん演じる一年目の新任教師・村田、宮下さん演じる多額の借金を抱えている気賀の4人の先生が登場。また馬場さん、高崎さん、宮下さん、伊藤さんは、中学生生徒としても出演します。

開幕直前に囲み会見が行われ、出演者の4人が登壇しました。

物語の見どころについて、馬場さんは「あさひくんが中学を卒業して一番近い(現在21歳)ので、“生徒になった様”がハマっているところが見どころです」と冗談交じりに語ると、伊藤さんも「多くは語れませんが、自分でもこの中では一番見合っているかなと思います。手ごたえはあります」とノリノリ。また伊藤さんの見どころとして「新任の村田とほかの3人との構図が多いので、お客さんと同じ気持ちで観られるかなと思っています」とコメント。

伊藤さんは今作が初舞台。「稽古期間が2週間弱ぐらいで、スケジュールだけ聞いたときはすごく不安でしたが、4人だからこそのアットホームで密度の濃い稽古ができたと思ってるので大丈夫かなと思っています」と自信溢れる表情で語りました。
そんな伊藤さんに先輩の3人も驚いたようで、宮下さんは「本読みからの立ち稽古をすることは初めてのことだと思うのに、最初からお客様にどう見られるか角度を確認したりと演出で指導を受けることはなく、正直初舞台だということを忘れていました。全然緊張に顔に出ない人だなと思って、逆に僕のほうが水を多く飲んでいました(笑)」と語り、高崎さんも「舞台では“場当たり”という本番と同じ状況で確認する稽古があるんですけど、『場当たりって何をするんですか？』って聞いてきて、今回あさひくんは初舞台なんだとここでも思いましたね」とエピソードを披露。

「最初の稽古が一番緊張した」と語った伊藤さんに、「そんな風には全然見えなかった」「飄々としていた」「肝が座っている」と驚く3人でしたが、高崎さんが「だけど『ゲネプロに偉い人が来るのはマジでやめてほしい』って言っていました」と告げ口すると場内大爆笑。慌てて伊藤さんが「やめてくださいよ！」とツッコミを入れていました。

そんな4人に「中学時代の自分に会うことがどんなアドバイスをするか？」という質問が飛ぶと、宮下さんは「当時好きな子がいたのに告白できなかったので、今いって告白したいです」と照れながら語り、高崎さんは「僕は田舎で育ったので、『この仕事をやるんだったら早く東京に出たほうがいいよ』言いたいです」と芸能ならではアドバイスを披露。
馬場さんは、「中学の時に大人や家族から『可能性に満ち溢れている』と言われることが多くて、当時は何のことかわからなかったんですけど、こうして36歳になって、中学生ってまぶしいなと思います。中学生からやりたいことを見つけて、いろいろなことを吸収出来たら、楽しい人生を送れるかなと思って、『自分に正直に胸を張って生きてください』と言いたいです」と真面目に語るのに対し、伊藤さんは「『ヘアセットが上手くないよ』と言いたいです」とポツリ。その理由を問われ、「当時ってちょうどオシャレに目覚める時期で、調子に乗ってやっていたヘアセットって実際はヘアセットじゃなくて、とにかくベチョベチョでしたよ」と当時のヘアセットを回顧。高崎さんも「(整髪料を)つけがちだよね」と中学オシャレあるあるに納得でした。
さらに「特命戦隊ゴーバスターズ」に出演した馬場さんが「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に出演した伊藤さんに小声で「ヒーローになれたよ」と告げ口すると、伊藤さんは思わず「ヒーローになれたよ」とオウム返し。これにはスーパー戦隊シリーズの先輩でもある馬場さんは「雑だな！」と突っ込みを入れていました。

≪ゲネプロ画像≫

舞台「五月雨」は4月11日まで上演。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

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