髙橋祐理・山口大地・天野浩成が語る注目ポイントは?インパルス・板倉俊之原作・脚本・演出舞台『蟻地獄』6/4開幕SPインタビュー①膨大なセリフ量についての本音も告白!

お笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之さん原作で脚本・演出もつとめる舞台『蟻地獄』が、6月4日より東京・よみうり大手町ホールにて上演されます。

原作は2012年に発表された同名小説で、闇社会を舞台にアウトローな人々がサバイバルを繰り広げるノンストップサスペンス。当初は2020年7月に上演予定も新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になりましたが、約1年の充電期間を経て復活!

スマートボーイズでは、4月7日に行われた製作発表記者会見終了直後、主演の髙橋祐理さん(二村孝次郎役)、共演の山口大地さん(カシワギ役)、天野浩成さん(宮内役)の3名にSPインタビューを実施。前後編に渡りお届けします。
PART①では、今作の見どころや復活公演が決まった時の心境、さらには膨大なセリフ量について語ってくれました。
(左より)山口大地さん、髙橋祐理さん、天野浩成さん
――よろしくお願いします。まずは先程終えられた、製作発表会見の感想からお聞きかせ願います。

天野 思っていたより会場も広くて、お客さんも多く来ていただいて嬉しかったですね。

山口 だいぶ愉快な感じで会見が行われて、板倉さんもいらして稽古場の雰囲気も垣間見えるような、楽しい会見でした。

天野 板倉さんが稽古場でめっちゃ怖かったら、どうする?

(一同笑)

髙橋 実は僕それを疑っていているんですよ。演出家の中にはプライベートの時と稽古の時って人が変わるように違う方もいますが、板倉さんも稽古場に入っていざ始まったら、変わるタイプじゃないかなって。

天野 マジっすか? 稽古が始まって、板倉さんがめちゃくちゃ怖かったら教えてね。

――髙橋さんは会見前に「緊張している」とTwitterで呟いていましたね。

髙橋 始まってみたら意外に、アットホームな感じであまり緊張せずにリラックスして話せましたし、今回はチケットを購入してくださったお客様もいらして、とても嬉しかったです。

――当初は昨年に上演する予定もコロナの影響で中止になりましたが、今回復活上演という形になりました。昨年出演予定だった髙橋さんと天野さんは、今回上演が決まったことを初めて聞かされた時、どういう思いになりましたか。

髙橋 小説もマンガも読んで、自分の中でも役のイメージをつけていた中での中止だったので、今回上演が再び決まってめっちゃくちゃ安心しました。

山口 どのタイミングで中止が発表されたの?

髙橋 まだ稽古に入る前の、5月末のタイミングで中止が決まりました。

天野 前回は誰ともお会いすることなく中止になりました。その時に「今回は中止という発表になりましたが、必ず実現したい」と制作側が仰っていて、今回各方面の方々が頑張ってくれて、復活という形になりました。実は、中止が決まった後も今後上演するかもしれないということで、一年以上ずっと髪を伸ばし続けていたんです。

髙橋・山口 え~!!

天野 中止後も、スタッフさんが上演に向けて動いていたことも分かっていたので、そういう意味では、長く蟻地獄の宮内という役に向き合っていますね。

――記者会見でも話題になりましたが、膨大なセリフ量とのこと。実際に台本を最初に見た時の感想は、いかがでしたか。

髙橋 この量を人間の脳みそに入るのがすごいなと思うぐらいで、まだ全部覚えていませんが、これを丸々頭に入るって考えたら、稽古中にメンタルが崩壊するだろうなと思いました。中止後も何本か舞台に出演して日々勉強はしているとはいえ、この膨大なセリフ量は想定外だったので、ちょっと不安です(苦笑)。

山口 多分みんな台本を見て不安に思っているよ(笑)。確かにセリフ量はかなり多いほうで、あとは覚えてから馴染ませるまでしっかりやらなきゃと思っていて、なるべく早くセリフを入れて、稽古場でいろいろしゃべりながらやっていけたらと思っています。

天野 セリフ量は確かに多いですね。今回は言葉での駆け引きが多くて、早くセリフを入れて、お互いバカしあっているような間を作っていかないとという気持ちがありますし、そういうシーンがたくさん多くて、僕はすごく楽しみです。

山口 板倉さんは今回が初演出なので、板倉さんにしかできない演出もありつつ、自分たちがこれまで役者としてやってきたことを、いい風に高めあえるようにディスカッションしながら作っていければ、素敵な作品になると思います。

天野 本当にガッツリハマったら、メッチャ面白いと思いますよ。

山口 めちゃくちゃ面白いですよ。
――観劇される方には、小説や漫画を読んでいる方もいれば、まったく原作を知らない方もいるかと思います。そこで、原作を知っている方と原作を知らない方向けに、それぞれ見どころを教えていただけますか。

髙橋 この物語、全シーン見どころが詰まっていると思っています。個人的には自分のシーンだと、頭脳戦のところや自分がスタンガンを持ってスパークするところ、あとはアクションシーンもあるので、その部分は特に注目してほしいです。

山口 原作を知らない方も全然楽しめますね。この作品って初めて触れた瞬間から面白くて、全く予備知識がなくても単純に舞台を楽しめますし、原作を知っている方も登場人物が動いている姿はみんな見たことないですし、舞台上での照明や音といった演出が入って、よりリアリティが増すというのは、原作を知っている方でもかなり楽しめるんじゃないかなと思います。

天野 原作を知っている方も知らない方も絶対に楽しめると思っていて、原作を知っている方にとっては、あのシーンを実際に生身で観られるという点において面白いですし、原作を知らない人は、そのシーンが「あれそうだったんだ」という気づきがあると思います。よく「予備知識を持ってきてから観劇したほうが面白いですよ」という舞台はありますが、舞台「蟻地獄」はそういうのは全くなくて、知っている方知らない方両方とも楽しめる作品になるはずです! まだ稽古は始まっていませんが(苦笑)。

山口 あと、今回の作品は“伏線”が多くて、こっちの役者さんを見ていたら、別の役者さんが目配せしていたりして、2回3回観てもそんな気付きのある作品になるんじゃないかなと思います。

髙橋 本当に伏線を回収するシーンはたくさんありますからね。

天野 でも、原作はしっかりとしていますし、何よりも原作を書かれた方が演出するわけですから、間違いなく安心して観劇できると思います。

山口 原作の方が稽古終盤に来て、「これはやめてもらってもいいですか」とか「このキャラクターはそんなこと言わないです」って言うことがたまにありますよね。

(一同笑)

――原作の板倉さんが演出するわけですからね。あと今作のビジュアルについて、会見で「山口さんがどこにいるかわからない」と話していましたが、実は私も見つけるのに時間がかかりました(笑)。

山口 そうですよね。みんな「探す」って言うんですよ。

――不気味な表情がとても印象的ですけど、撮影時にカメラマンさんやスタッフさんがから「こうして欲しい」という要望とかありましたか。

山口 ビジュアル撮影では板倉さんもいらしていたので、直接「こういう感じで」というのはありました。

――衣装についてもお聞きしますが、髙橋さんの衣装は原作に忠実でとてもお似合いだなと思いました。

髙橋 マンガで見たものがそのまま出てきたので、すごく感動しました。今回2種類のコートがあって、今回着ているコートの方が孝次郎のイメージが強かったので、この衣装でビジュアル撮影出来て嬉しかったです。

――天野さんは会見で「ヨン様のような衣装」と言われていましたね。

天野 髪型も似ているし、眼鏡かけたらヨン様ですね(笑)。

山口 眼鏡、貸しましょうか。

(一同笑)

天野 暑そうな感じに見えますが、案外暑くないです。本番が6月なので、暑く感じるかわかりませんが、早くこの衣装に馴染めるように頑張ります。

※PART②へ続く
舞台『蟻地獄』メインビジュアル
≪あらすじ≫
二村孝次郎(髙橋祐理)は、杉田(迫英雄)という男の助言を受け、親友の大塚修平(近藤廉)とともに裏カジノに乗り込み一攫千金をもくろむ。
電光石火の早業で女ディーラー(安川里奈)の目を欺き、見事大金を手に入れたかに思われたが、それは杉田と裏カジノのオーナー・カシワギ(山口大地)によって仕組まれた地獄への罠だった。
修平は人質に取られ、『5日間で300万円を用意する』という救済条件のタイムリミットは刻一刻と迫っていく。
現金を用意することを断念した孝次郎は、あろうことか1個40万円で売買されるという人間の眼球の収集を試みる。
眼球を求め彷徨う孝次郎だが、そう簡単に見つかるはずもなく、残された時間はあと僅か・・・。
窮地に追い込まれた孝次郎は、一縷の望みをかけて集団自殺志願者が集う廃墟へと辿り着く。
集団自殺の発起人・宮内(天野浩成)を筆頭に、一堂に会するマフユ(向井葉月)、ケイタ(古賀 瑠)、フジシロ(向清太朗)、そして孝次郎。しかし、そこにはさらなる最悪の罠が待ち受けていた。

幾重にも孝次郎に襲い掛かり、足掻くほどに堕ちていく『蟻地獄』という名の絶望の罠―

果たして孝次郎はこの絶望から這い上がり、修平を救うことができるのか?

舞台『蟻地獄』は6月10日まで上演。現在一般チケットが好評発売中です。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

©板倉俊之 / SET

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☆Information

舞台『蟻地獄』

日程:2021年6月4日(金)~6月10日(木)
会場:よみうり大手町ホール

原作:板倉俊之「蟻地獄」(単行本:リトルモア/文庫本:新潮社)
脚本・演出:板倉俊之

≪出演≫
髙橋祐理…二村孝次郎
天野浩成…宮内
向井葉月…マフユ
古賀 瑠…ケイタ
向清太朗…フジシロ
佐藤恵一…クマザワ
安川里奈…女ディーラー
中野裕斗…二村源次郎
三木美加子…二村咲子

近藤 廉…大塚修平
迫 英雄…杉田

山口大地…カシワギ

<アンサンブル>
ヒラノショウダイ 富山バラハス 古家由依

≪チケット料金≫ (全席指定・税込)
パンフレット付きチケット:10,500円
一般チケット:8,800円
※パンフレットは物販での販売品(2,000円)と同様の商品となります。
※パンフレットはご観劇日当日、劇場ロビーの特典ブースにてお渡しいたします。
※前方席の確約はございません。

≪公式サイト≫
https://arijigoku-stage.com/

≪公式Twitter≫
@arijigoku_st

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