舞台「黒子のバスケ」シリーズの高尾和成役や『家庭教師ヒットマン REBORN!』the STAGEシリーズのディーノ役など、“2.5次元”舞台を中心に活躍している山田ジェームス武さん初の写真集『RE:ALIZE 山田ジェームス武×HIRO KIMURA』が、7月1日に発売されます。

31歳を迎え、これまでの俳優活動のマイルストーンとなる記念すべき初写真集では、沖縄県の宮古島や都内スタジオ、さらには雑誌「mens’egg」のカリスマモデル“たけぞー”時代を彷彿とさせる衣装で撮影した渋谷でロケを敢行。
カメラマンにクリスティアーノ・ロナウドやイチロー、矢沢永吉といった、海外トップセレブリティから日本を代表するスーパースターたちの撮影を手掛けるHIRO KIMURA氏を迎え、山田さんの内面をむき出すがの如く、ありのままの素の表情から、2.5次元俳優として喜怒哀楽交差する表情など、“山田ジェームス武の現在”を余すことなく凝縮。また、スタイリストやヘアメイクはロケ地ごとにスペシャリストとも呼べる人材をそれぞれ起用するという、贅沢な一冊となっているとのこと。

スマートボーイズでは、発売を目前に控えた山田さんにSPインタビュー！ 前後編の2回に渡りお届けします。Part①では、念願の初写真集に対する思いや、撮影のエピソードなどを語ってくれました。

――よろしくお願いします。まず写真集のオファーが来た時の、率直な感想からお聞きかせいただけますか。

山田　シンプルに嬉しかったです。正直な話、以前にも2～3回ほど写真集のお話をいただいていたんですが、僕は写真集に関係なくどの仕事においても、やる意味だったりタイミングだったり、何かが伴っていないとやりたくないスタンスを通していて、その当時写真集を出しても「今ではない」と思っていたんです。でもだんだん年齢を重ねていって、「お話をもらえるだけで有難い」という考え方になりました。ずっと応援してくださっているファンの方もたくさんいる中で、舞台やお芝居をするのは職業的にも当たり前だし、特別“恩返し”になっていないなと思っていて、「とにかく恩返しをしたい」と思う時期に写真集のオファーを貰ったので「やりたいです」と返事しました。

――山田さん的にもいいタイミングでのオファーだったんですね。

山田　そうですね。

――ロケ地は沖縄県の宮古島ということですけど、これまで宮古島に行かれたことはありますか。

山田　一回だけあって、2泊3日のファンイベントで行きました。

――その時の印象が良かったから宮古島に決めたんですか。

山田　はい、めちゃくちゃ楽しかったんです。いくつかロケ地の候補があったんですけど、どうせならファンと皆さんと共有できる宮古島ならいいなと思って選びました。

――ロケ地においても「ファンの方への恩返し」という気持ちなんですね。先程写真集をちらっと見させていただきましたが、様々な表情や衣装が観ることが出来て、バリエーション豊富な一冊だなと感じました。

山田　撮影中は、カメラマンのHIROさん(HIRO KIMURA)が“勝手に”いいところを引き出してくれて、ホントに素でいられるというか、僕は何もしなくてもよくなっていく感じでした。すごく楽しかったです。

――今回写真集をリリースする上で、ご自身の要望やコンセプトなどは事前に伝えましたか。

山田　撮るにあたっては「何でもやりたい」という感じでした。撮影後のセレクトには参加させていただきましたが、撮影の段階では特にはなかった……、いや、ありました。スタッフの要望でバスルームのシーンでアヒルのオモチャと一緒に撮影したんですけど、なぜアヒルのオモチャの一緒に撮るのか、正直よくわからなかったので、そのことは伝えました(笑)。
脱ぐことに関してはまったく抵抗はなくて、むしろそういう撮影はこれまで一度もなかったので、ガンガン撮って欲しいという気持ちはありました。ただ今回は女性のスタッフが多かったので、ちょっとだけ恥ずかしかったです(笑)。

――確かに写真集を見ると、全裸の写真が多く掲載されていますね。

山田　正直な話、もっと載せたい写真はいっぱいありました。メッチャ載せたかった！！

――印象に残ったのがビジュアル系のような衣装の写真で、とても綺麗でした。

山田　衣装担当の伊藤さんは1枚の大きい布を着させて、そこからハサミで切って、とても独創的な衣装が出来上がるようなアーティスティックな方で、今回たってのリクエストで参加してくれました。伊藤さんとは、舞台の作品で何度か一緒になったことがあって、いつもは伊藤さんが決める立場なんですけど、「今回はジェーくんが決めて！」と言ってくれたんです。僕が日本の血も海外の血も入っていることもあって、和洋折衷でうまくカッコいい衣装ができないかなと話をして、この衣装が出来上がりました。あとはヘアメイクの古橋さんも僕のやりたいことに合わせてくれて、素敵な写真が出来ました。

――ジェームスさんが選ぶ、お気に入りの写真はどの写真ですか。

山田　全裸ですかね。今後全裸の写真を撮ることはきっとないでしょうし、どれもいい写真だと思います。ただ、撮影当時がめちゃくちゃ寒くて……。

――撮影時期は4月ごろと聞きましたが、宮古島ならもう暑い気候になっているかなと。

山田　いやいや、めっちゃ寒いですよ！ 海沿いで朝一での撮影だったので、本当に死ぬかと思いました。プールでの撮影も夜中だったし、あの時は撮影中何度スタッフを恨んだことか(笑)。プールで撮影したうち、眼光鋭い表情の写真が1枚掲載されていますが、あれは寒いから出せる表情です(笑)。

――写真を見る限り、どれもいい気候で気持ちよさそうに撮影していたんだなと思わせるものばかりで、これが寒い中で撮影しているなんて微塵も感じられません。さすが役者ですね。

山田　太陽が出ると温かいですけど、日陰になった瞬間一気に寒くなって。浜辺にいた子供たちも寒そうにじゃれていたぐらいでした。

――アイスクリームを食べているショットもありますが、これも寒い中美味しそうに食べているんですね。

山田　いや、この時だけは暖かかったですよ(笑)。アイスがすぐに溶けて、枚数もあまり撮れなかったです。

――本当に貴重な体験ばかりでしたね。きっとこのインタビューを見た後に写真集を見たら見方が変わるかもしれませんね。

山田　確かに！！

――それとモノクロの写真もいい味が出てどれも素晴らしいですね。

山田　いや～、芸能人になった気分です。

――山田さんの芸能人じゃないですか(笑)。ちなみに撮影前に体を絞ったりしましたか。

山田　実は、撮影前に出演した舞台で14歳の役をしたんですけど、役作りでメチャメチャダイエットしたんです。ところがヘアメイクさんに「痩せすぎると、シワが出始めるから増量したほうがいいよ」と言われて、増量した直後の撮影でした。もう一週間前の撮影だったらと思うと、絶妙に悔しかったですね。

――そして、渋谷の街でギャル男姿での写真には、ホントびっくりしました。

山田　渋谷での撮影はテンション上がりましたね。もともと雑誌「mens’egg」でギャル男をやっていて、舞台「黒子のバスケ」で初めて2.5次元作品に出演が決まった時に、「ギャル男がバスケするな」と一部から言われたこともありました。でも“たけぞー”時代を黒歴史でも汚点だとも一切思っていないし、その気持ちをブログ等に書かせていただいた上で出演しました。その後も皆さんが応援してくれたので、こういう機会だし、むしろ“たけぞー”を出したいなと思って、撮影しました。

――最近ファンになった方の中には、“たけぞー”時代のことを知らない方もいるんじゃないですか。

山田　知らない方もたくさんいると思いますし、未だに「たけぞーに似てきますね」って言われたりします(笑)。

――一瞬“たけぞー”時代の写真だと勘違いしちゃいました。

山田　今回、2.5次元作品で活躍しているメアメイクさんに入っていただいて、当時のものを再現するために、わざわざウイッグを作っていただきました。当時の写真を1枚送っただけなのに、再現率が半端なく高かったです(笑)。僕と一緒に写っている人も当時「mens’egg」の仲間で、今も一緒に服を作っている友達なんですけど、撮影当日まで一緒に撮ることを聞かされていなくて、サプライズを仕掛けられました。ビックリしたけど、6年ぶりに一緒に撮影して本当に嬉しかったです。

※PART②へ続く

写真集『RE:ALIZE 山田ジェームス武×HIRO KIMURA』の発売記念イベントが7月3日(土)大阪・紀伊國屋書店グランフロント大阪店と愛知・星野書店近鉄パッセ店、7月4日(日)東京・アニメイト渋谷と福家書店新宿サブナード店にて開催予定です。
さらに6月26日(土)22:00より「山田ジェームス武 公式ツイッター(@takezo0507)」にて、スペース配信が実施。「#ジェームス写真集爆誕」のタグを付けて投稿すると質問に答えてくれるかも！？ 写真集およびイベント詳細は、Informationより写真集公式Twitterをご確認ください。

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