双頭院 学役・阿久津仁愛は「美生物のニチカ」!?12/31開幕・迷宮歌劇「美少年探偵団」で西尾維新氏の原作を舞台化した爽快青春ミステリーに挑む、意気込み&見どころSPインタビュー

人気作家・西尾維新氏による、眩しいほどに美しい謎解き冒険譚を舞台化! 2021年12月31日から天王洲 銀河劇場にて、迷宮歌劇「美少年探偵団」が上演されます。
スマートボーイズでは、今作にて「美少年探偵団」の団長・双頭院 学 役を演じる阿久津仁愛さんにインタビュー。撮りおろし写真とともにお届けいたします!

「美少年探偵団」の団長・双頭院 学 役を演じる、阿久津仁愛さんの「美学」とは?
アニメ化された『化物語』に始まる「〈物語〉シリーズ」や、実写化された『掟上今日子の備忘録』に始まる「忘却探偵シリーズ」など、多数のヒット作を手掛ける西尾維新氏の「美少年シリーズ」が、迷宮歌劇「美少年探偵団」として待望の舞台化!
今作は、2015年に講談社タイガにて原作となる小説が刊行され、2016年にコミカライズ、さらに2021年4月から朝日放送テレビ・テレビ朝日系列『ANiMAZiNG!!!』枠ほかにて放送されたテレビアニメを経て、圧倒的な支持を得ている爽快青春ミステリー。
私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される「美少年探偵団」の活躍を描きます。

迷宮歌劇「美少年探偵団」メインビジュアル
そして舞台版のキャストには、それぞれの美点(チャーム)で事件に挑む「美少年探偵団」をはじめ、個性豊かなキャラクターたちに最旬の若手実力派が集結!
自由奔放な少年で、常に美を追求し美学に反することは行わない「美学のマナブ」 こと「美少年探偵団」の団長・双頭院 学に、阿久津仁愛さん。
聴衆を魅了する声と演説で生徒会長に3年連続で選ばれ、学園の生徒や団員たちからも慕われている「美声のナガヒロ」こと副団長・咲口長広に、立花裕大さん。
学園トップの不良生徒として恐れられながら、団員たちにプロ並みの手料理をふるまう家庭的な一面も持っている「美食のミチル」 こと袋井 満に、永田聖一朗さん。
脚が自慢の陸上部エース。彼より可愛い女子は存在しないと言われるほどの美顔で天使長と呼ばれる「美脚のヒョータ」こと足利飆太に、奥田夢叶さん。
学園の経営母体である指輪財団の御曹司。無口で無表情で冷静沈着、美しさを創造する天才児である「美術のソーサク」こと指輪創作に、北川尚弥さん。
そして、「美少年探偵団」たちに十年前に見た星探しを依頼する少女・瞳島眉美に、齋藤かなこさん。
カリスマ性を持ち髪飾中学校の生徒会長を務めながら、野心家な一面もある札槻 嘘に、廣野凌大さん。
星探しを妨害する謎の集団「トゥエンティーズ」のリーダーで謎めいた美女・麗に、立道梨緒奈さん。

さらに「SUPER HEROISM」の演出やミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンの脚本・演出などを務めた三浦 香氏が演出、舞台「鉄コン筋クリート」や舞台「魍魎の匣」などの畑 雅文氏が脚本を手掛けます。

今回は本格的な稽古を前に、「美少年探偵団」の団長にして、「美学のマナブ」こと双頭院 学 役を務める阿久津仁愛さんにインタビュー。
公演の見どころ&意気込みはもちろん、作品にちなんで阿久津さんの「美学」や、「『美〇〇のニチカ』と名乗るなら?」という質問にも答えいただきました。

阿久津 仁愛(あくつ にちか)さん
■迷宮歌劇「美少年探偵団」
双頭院 学 役:阿久津仁愛さんインタビュー


――原作の人気はもちろん、アニメ化もされ注目を集めている「美少年探偵団」ですが、今作への出演が決まった時にはどう思いましたか?

阿久津仁愛(以下、阿久津) まずはアニメを拝見させていただいたんですが、すごく独特な世界観で! 個性の濃いキャラクターたちが一人一人の「美」を追求していて、そんな彼らが小中学生っていうことも衝撃でした。
「舞台化したら、すごく映えそうな作品だなぁ!」という印象があるので、この素敵な作品に携われることが嬉しいです。まだ稽古前なんですが、「迷宮歌劇」ということで劇中歌もたくさんあるので、そこもめちゃくちゃ楽しみにしています。

――今回演じる双頭院 学とご自身を比べてみて、似ているところや、「全く違うな」と感じる部分はありますか?

阿久津 似ているのは、なにか物事に対して夢中になれるところかなって思いますね。
反対に、違う部分は……学くんは「美少年探偵団」の団長ですごくリーダーのオーラが出ているっていうところが、自分とは全然違うなって思います。僕はプライベートだとむしろ優柔不断で、全然引っ張れない人なので(笑)。


――阿久津さんは、ミュージカル『テニスの王子様』(以下、『テニミュ』)をはじめ、これまで多くの出演作で座長を務めてきましたが、カンパニーの中では率先して引っ張るタイプではないですか?

阿久津 特に『テニミュ』の時は、そういうタイプではなかったですね。まずやること自体が多くて、“周りを見る”っていうのもなかなか難しくって。僕は一人で芝居をするシーンも多かったですし、むしろ周りにいてくれるみんなに助けられて、座長という場所に立たせていただいていたな、って思います。

――では今作も含めて、座長という役割を務める際に意識されることはありますか?

阿久津 僕にできることは、ただもうがむしゃらに! 自分の中で決めていたのは、「誰よりも本気でやる!」ということでした。
ただ今までは、年齢的にも周りのみんなより年下っていう部分ですごく助けていただいていたと思うんですけど、今回は役柄的にもグイグイと、リーダーらしく引っ張れたらいいなと思います!

――そんな今作のキャストには、『テニミュ』等でも共演されていた方が多くいらっしゃいます。この共演者の皆さんをご覧になって、どう思われましたか?

阿久津 めちゃくちゃ嬉しいなって思いました! やっぱり一つのチームを作るときって、どうしても本人たちの絆とか、仲の良さも見えてくるものだと思うんですけど、このメンバーならそこら辺の心配はいらないな、すごく楽しみだなって。
あと先日、zoomを通してのキャスト座談会があったんですけど、そこでのみんなの空気感をみても、すごくバランスが良かったなって感じたので、稽古場の雰囲気もきっと明るく楽しい感じになるのかなって思いました。

――今回メインキャストを演じる男性陣の中では、咲口長広役の立花裕大さんとは初共演になりますよね。

阿久津 そうですね! 裕大くんとは先日の座談会で初めてお話ししたので、まだ直接はお会いしていないんですけど、すごくイイ声で! 本当に、「美声のナガヒロ」にピッタリだなって思いました。
あと、僕は袋井 満役の永田聖一朗と特に仲良しなんですけど、聖一朗と裕大くんもすごく仲良しなので、僕もそこに馴染めるように! 稽古場では色々とお話をしたりして、今は状況的にお食事とかには行けないんですけど、いつかは裕大くんともプライベートでも遊びに行けるような関係になれたらいいなと思っています。


――ちなみに今回の出演が決まってから、元々共演歴のあるキャスト同士でやりとりをされたりはしましたか?

阿久津 あっ、ありました! 足利飆太役の奥田夢叶とは、出演を聞いて、ちょうど今作のビジュアル撮影をした時も、舞台『鬼滅の刃』其ノ弐 絆で共演していた時だったんです。
なので、夢叶とは「冬も一緒だね」とか、あとは舞台『鬼滅の刃』の東京公演も天王洲 銀河劇場だったので、「また一緒にここに来るんだね」みたいな話をしました。

――阿久津さんはカンパニーの中では、普段はどんな風に皆さんとコミュニケーションを取っていらっしゃいますか?

阿久津 僕、すっごい人見知りなんです。だからプライベートとか、お仕事でも初共演の方とお会いした時には、なかなか自分からは近づいていけなかったりするんですけど、でも台本をもらってお芝居をするってなれば、それはまた別で。役の力を借りることで、ステージ上では相手から受け取ったり、返したりと、しっかりとやり取りができるように心がけていますね。
今はコロナの影響で、稽古中のお食事や公演後の打ち上げができないんですが、それがあるだけで雰囲気や仲の良さも変わっていくと思うので、結構寂しくって。
今回はほぼみんなを知っている関係だから、あんまり心配することもないんですけど、そういう機会がないからこそ、スタッフの皆さんも含めてもっと自分から発信して、積極的に関わることができたらいいなと思います。

――稽古や本番中に、阿久津さんからも「ここ、もっとこういう風にしてみよう」と提案したり、キャストの方と役作りや表現について話し合うことはありますか?

阿久津 それは結構やりますね! 自分が関わっていて、「ここはもっと良くなるな」って感じたシーンは、ちゃんと相談したりします。
でも、その人だからこその表現、っていうのもそれぞれにあると思うので、あんまりズカズカと「こうした方がいいんじゃない」っていう風には決めつけたくなくて。そういった芝居の違いも含めて、「この人のキャラとして面白いな」っていう風に受け取りたいので、逆に自分のこともそう思ってもらえたらいいなと思います。

――では今作の役作りについては、どのように作っていきたいと考えていますか?

阿久津 特にアニメを参考に拝見させていただいたんですが、シルエットや動き方、決めポーズみたいなものでも結構印象的なシーンが多かったと思うので、そこはたくさん研究したいなと思います。
他のキャラクターたちも、今回のキャストの皆さんに当てはめてみるとすごく合っていて! それにこのアニメ自体が結構舞台っぽい見せ方だなって思うので、美しく表現できたらいいなって思います。


――稽古を前にして、まず脚本を読んでみての感想はいかがでしたか?

阿久津 ストーリー面でもエピソードとしては大きく二つのテーマが描かれるので、そこをどうテンポよく見せていくのかっていうところと、あとは劇中歌もすごく多いんですよ! 歌やダンスも、すごく見どころがある作品になると思いました。

――「迷宮歌劇」らしい、歌やダンスでの表現も楽しみにしています!

阿久津 原作やアニメの中でも特徴的なセリフが曲になっていて、その歌詞だけを見ても印象に残るものになっていたので、多分メロディーがついたら頭の中でもずっとその曲が流れるんだろうな、っていう印象を受けました。
本編に加えてライブパートもあるので、そこも気合いを入れて頑張らないとな、と思っています!

――ほかにも演出面などで、舞台化にあたって楽しみにされている点はありますか?

阿久津 僕はそれほど多くないんですけど、アドリブ的なシーンもいくつかあったので、日替わり要素も楽しみだな、と思いつつ。
「美少年探偵団」って、アニメでもヘリコプターとかに乗っているじゃないですか? あれをどうやって表現するのかなって、僕も結構気になっています(笑)。ほかにも飆太の自転車とか、カジノの風景とか、美術室の豪華な感じとか! 原作の世界観がすごく華やかなので、どんな風に表現されるのか、僕自身も楽しみなことばかりです。

――阿久津さんが演じられる「美学のマナブ」こと双頭院 学は、独自の美学を持つ少年です。阿久津さんも、ご自身にとって譲れない「美学」と言えるものはありますか?

阿久津 うーん、それが全然ないんですよ!(笑) 「美学」というか、こだわりもあんまりなくって。ただ、ポジティブ思考はすごく大事にしているというか、根が結構ネガティブなタイプなので、そこはあえて頑張って「ポジティブに考えるようにしよう」っていうのは意識していますね。

――あえてのポジティブ思考こそが、阿久津仁愛の「美学」だと!

阿久津 あと、僕はプライベートでは結構飽きっぽかったり、諦めやすいとか、「もういいや!」っていう気持ちになっちゃう適当なところがあるんですけど、その分切り替えも早いので、何か「うわ~!」って思う出来事とか、辛いことがあっても切り替えられたりするんです。
だから自分らしさを失くさずに自然体でいること、自分の思った感情のままに動くっていうことは、当たり前ですけど大事にしていますね。


――では「美学のマナブ」のように、「美〇〇のニチカ」と名乗るなら! ご自身の特徴やチャームポイントとして、何を挙げますか?

阿久津 この質問、実は以前の座談会でも聞かれてすごく面白かったんですけど、その時に聖一朗から「微生物のニチカ」って言われて(笑)。「おい、待て待て! 『美』の漢字も違うし!」って思ったんですけど、「なんで?」って理由を聞いたら、「仁愛はミジンコくらい小さいから」って言われたんですよ!(笑)
そのあと、自分でもこの質問をされた時のために考えてみたんですけど……僕、いつもめっちゃ鼻が詰まっているんですよ。だからもう、「鼻炎のニチカ」かなって(笑)。

――「鼻炎のニチカ」も、「美」の字じゃないですよ!(笑)

阿久津 確かに、自分でもどうなのかなって思います(笑)。その座談会では、最終的に「美顔のニチカ」になっちゃったんですよ! ただそれも、自分ではちょっと言いづらいので……最初はチャームポイントっていう意味で「目」って言ったんですけど、「でも、むしろ視力は悪いしなぁ……」っていう流れで、「美顔」に変わっちゃって。視力は悪いので、び……び……「美脚」!

(驚いた表情のマネージャーさんを見て)

阿久津 ど、どうですか?(笑)

――ちょっと、周りがざわついておりますが(笑)。

阿久津 いや、美脚って細いとかじゃないんですよ。どちらかと言うと、ごついんです。やっぱりテニスで培ってきた、しっかりとした筋肉があるので! 意外とたくましい足っていうのが、唯一自分の中にある「美」なのかなぁ、みたいな……。でも、「鼻炎のニチカ」でいいです(笑)。

――いえいえ(笑)。それに「微生物のニチカ」も、「美生物のニチカ」と書いても十分に成立するかと思います!

阿久津 えっ、「美しい生物」ってことですよね!? それ、スッゴイ嫌だな~自分で言ってるみたいで(笑)。

――でも、「美顔のニチカ」でもありますし! こういった見た目だけではなく、この作品でも描かれているような「美少年の定義」に当てはめると、ご自身のことも「美少年」と言えると思いますか?

阿久津 う~ん、入るんじゃないですかね。やっぱり僕、まだまだ性格とかが子どもだし、落ち着いてもいないと思うので、少年らしいというか。だからそれにプラスして、「美〇〇」って言えるところが一つでもあれば、もうそれだけで「美少年」です! だから、僕もなんとか「美少年」っていうことにさせてください(笑)。


――では最後に、ファンの皆さんに向けてのメッセージをお願いします!

阿久津 今回は仲の良いメンバーが多いので、この仲間とステージに立てることがまずは本当に嬉しいですし、2021年の大晦日が初日となりますので、その締めくくりとしても、そして2022年のスタートとしても、ステージでお客様と共に過ごすことができる、ということが楽しみです!
学くんは僕にとっても結構明るめのキャラクターで、多分今までのイメージともちょっと変わる役になると思うので、そこにも注目して見ていただければなと思います。
おうちでのんびりと過ごす年末年始も楽しいと思いますが、ぜひ劇場へと観に来ていいただいて。僕たちも美少年ぶり全開で頑張りますので、ぜひ僕たちとお客様、みんなで団結して、素敵なチームを作りましょう! 以上、「美生物のニチカ」でした!
……これ、「美しい」っていう字で書いてくださいね(笑)。

【インタビュー完】

迷宮歌劇「美少年探偵団」は、2021年12月31日~2022年1月10日まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演されます。
公演チケットは一般発売中、ほか公演に関する詳細・最新情報は下記のInformationより公式サイトをご確認ください。

©迷宮歌劇「美少年探偵団」製作委員会 ©西尾維新/講談社

スタイリスト:持田洋輔 / ヘアメイク:柿本穂乃香
衣装クレジット:パンツ/¥83,600/CASSY PRIVÉ/RIGA INTERNATIONAL JAPAN/(問い合わせ先)03-5962-7596
その他スタイリスト私物

☆Information

■迷宮歌劇「美少年探偵団」
【公演期間】2021年12月31日(金)~2022年1月10日(月・祝)
【劇場】天王洲 銀河劇場

【原作】西尾維新「美少年シリーズ」(講談社タイガ)
【キャラクター原案】キナコ
【演出】三浦 香
【脚本】畑 雅文
【音楽】TAKA

【出演】阿久津仁愛 立花裕大 永田聖一朗 奥田夢叶 北川尚弥 齋藤かなこ/廣野凌大 立道梨緒奈 ほか

【主催】迷宮歌劇「美少年探偵団」製作委員会

【チケット料金】11,000円(全席指定/税込)
【チケット発売日】一般発売:11月27日(土)10:00~発売中
【チケット・公演に関するお問い合わせ】Mitt TEL:03-6265-3201(平日12:00~17:00)

【ストーリー】
校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」。
メンバーは団長・双頭院 学、副団長にして美声を操る生徒会長・咲口長広、料理上手の不良・袋井 満、学園一の美脚を誇る足利飆太、美術の天才・指輪創作。
中等部二年の瞳島眉美は十年前に一度だけみた星探しを「美少年探偵団」に依頼する。
個性が豊かすぎて、実はほとんどすべてのトラブルの元凶ではないかと囁かれる五人の「美少年」に囲まれた、賑やかで危険な日々が始まる。

眉美が依頼した「星」の正体とは?
眉美が拾ったサラリーマンのとんでもない落とし物の「謎」とは?

爽快青春ミステリー、ここに開幕!

≪公式サイト≫
https://stage-bishonen-tanteidan.com/
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