【鉄ミュ】永山たかし・鯨井康介の"東海道兄弟"&八神蓮・吉澤翼の"山陽組"が登場!ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~7/4開幕直前SPインタビュー【前編】「わからなくて大丈夫」が鉄ミュの伝統!?

鉄道路線を擬人化した、鉄道トリビアコメディコミック『青春鉄道(あおはるてつどう)』を原作とするミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』(通称:鉄ミュ)の最新公演、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~が、2024年7月4日より東京・天王洲 銀河劇場にて東京公演が開幕、そして7月19日より兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて兵庫公演が上演されます。
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~
メインビジュアル
鉄ミュは2015年の初演以降、これまで5本の本公演、3本のスピンオフ公演、1本のLIVE公演を上演。本公演として6作目となる本作では、初演から登場している「東海道新幹線」「東海道本線」「京浜東北線」「東武東上線」「宇都宮線」などといったおなじみの路線から、本作が初登場となる「東武日光線」「武蔵野線」「岩徳線」「東武伊勢崎線」「東武野田線」など、全国から数多くの路線が登場します。

スマートボーイズでは、初演から出演している東海道新幹線 役の永山たかしさんと東海道本線 役の鯨井康介さんによる"東海道兄弟"と、2021年上演の鉄ミュ4(~九州遠征異常あり~)より出演している山陽新幹線 役の八神 蓮さんと2022年上演の高速鉄道スピンオフ(~誰が為にのぞみは走る~)より出演している山陽本線 役の吉澤 翼さんによる"山陽組"の4人にSPインタビュー! 前後編の2回に渡りたっぷりお届けします。

前編では、出演が決まった時の心境、鉄ミュの印象的なシーン、本作の見どころなどを語ってくれました。
(左より)鯨井康介さん、永山たかしさん、八神 蓮さん、吉澤 翼さん
永山たかし(以下 永山) 初演から関わらせてもらっている作品ですけど、毎回「またできるんだ」「またやらせてもらえるんだ」という喜びが大きい作品です。僕にとっては本当に"年に1回のお楽しみ"で、みんながそれぞれいろいろなところでお仕事をして、またこうして集まれる場所があるというのは、すごく嬉しいです。

鯨井康介(以下 鯨井) 僕もこの鉄ミュがすごく好きで、チームの繋がりが役者だけでなくスタッフも含めて、ホームという言葉が本当に似合う作品なので、ここに帰って来ることができて嬉しいという気持ちもありますし、今回のチラシを見ていただければわかる通り、僕が敬愛する、愛してやまない兄さん(東海道新幹線 役の永山さん)と2人きりのビジュアル。これが全てを象徴しているのかなと。それを見るだけで私はワクワクしております!

八神 蓮(以下 八神) この空間に帰って来ることができて幸せだなと思いました。(取材時では)まだ稽古前なので、どんな話が待ってるんだろうという楽しみもありますし、台本を渡された時にはイメージがつかないことを演出の川尻恵太さんがどんどん形にしてくれるので、川尻さんの演出も今からすごい楽しみにしています。

吉澤 翼(以下 吉澤) 前回は本編とは違ったスピンオフ公演だったので、今回こうして本編に出演できるのがすごい楽しみです。 (取材時では)まだ台本は届いていませんが、素敵な作品にできるように頑張ります。

――2015年の初演から今年で10年目を迎えます。初演から出演している永山さんと鯨井さんにとって、鉄ミュが10年続くシリーズになると思っていましたか。

永山 まっ……たく思ってなかったですね。

鯨井 右に同じ!!

(一同笑)

永山 紆余曲折しながらも続けさせてもらっているが故に、僕自身、鉄ミュがどんどん好きになっていますし、“乗客の皆様もどんどん鉄ミュのことを好きになってくれているんだ”と気付いた時に、鉄ミュは僕にとっての"ライフワーク"というか、なくてはならないものになっているのかなと思いました。

鯨井 本当にこの作品は不思議なもので、公演を重ねるごとにご乗車(ご観劇)いただく皆様から"鉄ミュ愛"をたくさんいただきましたし、鉄ミュは乗客の皆様が劇場に入って初めて完成するという印象がすごく強いんです。皆様の愛があるからこそ我々は続けることが出来ますし、続けていくからどんどん皆様の愛も増えていくという循環を感じるのが、僕にとっての鉄ミュであって、“愛が燃料”なんですよね。あっ、ちょっといいこと言っちゃった(笑)。

永山 そのセリフ、使い古されているよ。

(一同笑)


東海道新幹線 役の永山たかしさん
――八神さんと吉澤さんは、途中からの参加になりましたが、最初に参加した公演の印象はいかがでしたか。

八神 最初に参加した鉄ミュ4(~九州遠征異常あり~ 2021年上演 )は声出しがNGでしたけど、前回出演した公演から声出しがOKになって、ようやく「あっ、これが鉄ミュなんだ」という思いはありました。

吉澤 僕は今回初めて声出しありの公演に出演することになって……。

八神 あれ?鉄ミュ5(~鉄路にラブソングを~ 2023年6.7月上演)の時は一緒に出演してなかったっけ?

吉澤 一緒じゃないですよ(笑)。

(一同笑)

吉澤 今回、声出しがあると聞いてすごい楽しみになったのと、初めて鉄ミュに出演した時は、「2代目山陽本線」として入った感じがあったのですごく心配だったんですけど、一言目のセリフから笑いが起きて、温かいお客様だなとすごく印象に残りました。
東海道本線 役の鯨井康介さん
――鉄ミュでは、これまで数多くの名場面があったかと思います。それぞれ一番印象に残っているシーンを挙げていただけますか。

鯨井 僕は「ジュニアックホームズ」というシーンですね。自由度が高くいろいろな人と絡めて、一つのコンテンツを貰えたという喜びがすごく大きかったです。初演の時は自分の役に対して模索している段階でまだ手応えがなかったんですけど、鉄ミュ2(~信越地方よりアイをこめて~ 2016年上演)のときにこのシーンをいただいて、自分の役回りやキャラクター性というものに深く入っていけた気がしたんです。だからこそ、自分のきっかけになった一つとして、「ジュニアックホームズ」というコンテンツはすごく大事に思っているところがあります。それに高橋優太くん(京浜東北線 役)という存在が僕を変えてくれた気がします。

永山 高橋モンスターね(笑)。

鯨井 彼がいたからこそ、本来やらなくて良かったこともやることになって(笑)、結果的に自分の可能性を広げることができました。彼には非常に感謝しています。

永山 いつからか「東海道兄弟」という曲が定着しだして、毎回どこまで限界値に挑戦できるかというのはすごく楽しみにしています。稽古の際は仮歌をいただいて、歌っているのを聞きながら覚えるやり方なので、音の感じやどう歌っていいのかが最初はわからないんですけど、その曲を聞きながら紐解いていく作業が楽しいです。

鯨井 毎回、東海道兄弟の曲が来た時「これ、どうします?」って最初に必ず言いますよね。

永山 そうだね。東海道兄弟の曲は、最近特にトリッキーになっているけど、毎回楽しみにしていることの一つですね。あと印象に残っているシーンだと、初演の「1兆円の男」です。あれは僕が最初にやったシーンで、宇都宮線(演:稲垣成弥)と高崎線(演:郷本直也)の架線が切れたトラブルで、二人が上官である新幹線たちに振替輸送を頼みに来るエピソードで、在来線と新幹線がちょっと揉めるというような関係性があって、新幹線同士じゃないところでもつながりがあるんだというのを知ることができましたし、この作品においての「鉄道の歴史」や「鉄道の関係性」をわかりやすく象徴するシーンとして、印象に残ってます。

八神 僕は、(滝川)英治さんから山陽新幹線を引き継いだのが印象的でしたね。共演経験はありますが、そこまで接点はなかったんです。でも英治さんが怪我をしてしまって、「山陽新幹線は誰にする?」となった時に、英治さんが僕の名前を挙げてくれて、ビックリしましたし、英治さんがそう思ってくれていたんだということがとても嬉しかったです。あとは鉄ミュ4で(舞台セットの)落とし穴に落ちたことかな。(足元が割れて急に落ちるから)落ちることに対しての得意不得意というのはみんなやっぱりあったよね。バッシー(高橋優太さん)が最後に落とされる、おいしいシーンも印象に残っています。

永山 全然関係ないのに落とされるところね。あれ勝手にやってたんでしょ?(笑)

鯨井 勝手にやってました(笑)。

(一同笑)

鯨井 嘘です(笑)。演出の指示はもちろんありました。

吉澤 僕は前回、箱を開けたら信越線 役の高崎翔太さんがズボンを脱いでいたシーンが一番印象に残っています。台本にはあったんですけど、本当に舞台上でズボンを脱いでいて、すごいなと思いました(笑)。

永山 人前でズボンを脱いでいいんだというのはあったよね。

八神 彼は堂々と脱いでいました。

鯨井 僕だって失禁シーンとかやらされましたから。

永山 失禁を噴射スモークに変更すればOKって、他の作品ではありえないから(笑)。

鯨井 今後こういったシーンは事務所確認をさせないといけませんよね。ま、これまでこういったシーンに全てOKを出していたのは事務所なんですけど(笑)。

(一同笑)
山陽新幹線 役の八神 蓮さん
――本作では、佐藤祐吾さん(武蔵野線 役)、佐川大樹さん(岩徳線 役)、二葉 要さん(東武伊勢崎線 役)、大野紘幸さん(東武野田線 役)の4名が新キャストとして出演されます。毎回新メンバーが入ることによって、先輩の皆さんはどんなことを感じていますか。

永山 毎回新しく入ってくれる方たちがとにかく真面目だし、いい人が多いので、入ってきた人たちの新鮮な姿を見て、もう一度「僕たちもこの作品とちゃんと向き合おう」という気持ち"だけ"にはなります。

鯨井 わかります!!

永山 そういう気持ちだけになって、いつも通りの自分に戻っていくという繰り返しですけど、今回も誰が来ても本当に楽しくできるメンバーだと思います。

八神 僕が新メンバーだった時、「ここがわからないんですよね」とよく質問していましたが、ほとんどのメンバーは「わからなくて大丈夫」という回答でした。

(一同笑)

永山 明確な答えは誰も教えてくれない(笑)。

八神 僕も先輩として同様の質問をされた時「わからなくて大丈夫」って言っていました(笑)。

――これも鉄ミュも伝統なんですね。

鯨井 「質問されても答えられない」というのは鉄ミュの伝統です!(笑) わからない部分は不思議と、本番が始まって乗客の皆様が教えてくれるんですよね。

――吉澤さんはいかがですか?

吉澤 今回新メンバーとして入る佐藤祐吾くんと二葉 要くんは、過去に共演したことがあり、プライベートでも遊ぶくらい仲が良いんです。なので、先輩後輩というより、一緒に楽しみたいなというのがあります。

鯨井 東武野田線 役の大野紘幸くんは、鉄ミュ3(~延伸するは我にあり~ 2018年5月上演)と西武スピンオフ(~すべての路は所沢へ通ず~ 2019年5月上演)にアンサンブルとして出演した後、今回役付きとして帰ってきてくれました。「僕もいつか役付きとして戻ってきたい」と当時話していたので、まさに「鉄ミュドリーム」です。大野くんがここでキャスティングされていることは、鉄ミュが未来の展望として持っていた一つの夢が叶った瞬間でもあって、僕らとしてもすごい嬉しいです。
山陽本線 役の吉澤 翼さん
――今回観劇される方の中には、初演からずっとご覧になられている方もいれば、初めて鉄ミュを観劇する方もいらっしゃるかと思います。そこで、初演からご覧になっている方向けと鉄ミュが初めての方向け、それぞれへの見どころを教えていただけますか。

永山 (青春鉄道は奥が深いので)ずっと観てくれていて鉄道にも詳しい方には、僕から何か言えるだけの知識がありませんが、今回初めて観る方たちに対しては「難しく考えずに楽しんで観てください」と思っています。これはずっと言い続けているんですけど、僕はこれまで単なる乗り物として使っていた鉄道が、今となっては本当に身近な存在になっているので、この作品を通して今までと違った愛着が湧く存在になるんじゃないかなと、いつも思っています。

鯨井 (ナンバリングがついた)本公演は日本全国いろいろな路線が登場して、今回が初めての観劇となる方にもきっと身近な路線が出てくると思うんです。その身近な路線により愛着が湧く作品だと思いますので、自分が知っている路線に対しての可愛い気持ちを持ったまま劇場に来ていただけると、すごく楽しみやすいと思います。「知っている線路はこういう性格なんだ」という見方でも面白いと思いますし、今回新キャストの方々を応援してくださっている方たちも、その路線を皮切りに、「こんな関係性があったんだ」「こんなことをやっているんだ」と思っていただければ、ライトに入っていける作品です。ぜひお楽しみに。そして古参の方たちは、「今回もよろしくお願いします」「ぜひとも通ってください」「愛をよこせ」で十分伝わるかと思います(笑)。

八神 鉄ミュならではの特徴で、シーンとシーンとの合間に「ポン」という音が入ります。鉄ミュ自体が「短編集」みたいな構成になっているので、もしも話がわからなかったとしても、「ポン」が鳴ったら切り替えていただいて、好きな話を見つけていただければと思います。

吉澤 鉄ミュのエンディングではそれぞれキャラクターのソロがある長いメドレーがあるんですけど、前回出演した際、九州新幹線のソロの後ろで踊るときに僕だけ移動せずに一人だけ取り残されるというミスをしてしまって、僕のミスで九州新幹線の馬場(良馬)さんが笑って歌えなくなってしまったんです。でもなぜか先輩たちには褒められて、「それもいいんだな」と思えたのが前回の印象でした。「ミスも楽しもう」ではありませんが、そういうところも見どころになるんだということを教えてもらった気持ちです。

(※後編に続く)
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~の詳細は、Informationから公式サイトをチェックしてください。


☆Information
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~

■原作:『青春鉄道(あおはるてつどう)』(KADOKAWA/カドコミ、COMIC BRIDGE連載中)
■原作者:青春(あおはる)

■脚本・演出・作詞:川尻恵太(SUGARBOY)
■音楽:あらいふとし+ミヤジマジュン
■振付:EBATO

■日程/劇場:
東京公演:2024年7月4日(木)~7月15日(月・祝) 天王洲 銀河劇場
兵庫公演:2024年7月19日(金)~7月21日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe

◇7月7日(日)18:00公演はイープラススペシャルデーとなります。イープラス会員(無料)ならどなたでもお申込みいただけます。
詳細・お申込みはこちらよりご確認ください
https://eplus.jp/aoharutetsudo6-2024_epsd/
https://eplus.jp/kashikiri/

■出演:
東海道新幹線 役 永山たかし
銀座線 役 KIMERU
東海道本線 役 鯨井康介
京浜東北線 役 高橋優太
東武東上線 役 高崎翔太
宇都宮線(東北本線)・山陰本線 役 稲垣成弥
北陸新幹線・丸ノ内線 役 渡辺コウジ
山陽新幹線 役 八神 蓮
山陽本線 役 吉澤 翼
北陸本線・東武日光線 役 牧田哲也
日比谷線 役 登野城佑真
武蔵野線 役 佐藤祐吾
岩徳線 役 佐川大樹
東武伊勢崎線 役 二葉 要
東武野田線 役 大野紘幸

<東京公演ゲスト>
北海道新幹線 役 輝馬
有楽町線 役 石田 隼

<兵庫公演ゲスト>
りんかい線 役 山本一慶

アンサンブル
兼次要那
能代谷和輝

■主催:ミュージカル『青春鉄道』製作委員会(マーベラス/ネルケプランニング/KADOKAWA)
■協賛:ファミリーマート

チケット情報
■チケット料金(全席指定/税込):グリーン席 11,000円 指定席 7,000円
【グリーン席とは】1階エリア席でご観劇いただけます。劇場にて、ダイカットシート(非売品)をプレゼントいたします。

【イープラス】
https://eplus.jp/AOHARU6/ ファミリーマート店舗

【チケットぴあ】セブン-イレブン
https://w.pia.jp/t/AOHARU6/ 東京公演 Pコード:524-338 兵庫公演 Pコード:524-339

【ローソンチケット】ローソン・ミニストップ店内Loppi
https://l-tike.com/AOHARU6/ 東京公演 Lコード:32945 兵庫公演 Lコード:54631

【銀河劇場チケットセンター】※東京公演のみ
https://www.gingeki.jp/
(PC&スマートフォン)03-5769-0011(平日10:00~18:00)

■公演に関するお問合せ:ネルケプランニングhttps://www.nelke.co.jp/about/contact1.php

■チケットに関するお問合せ:サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)

≪公式サイト≫
https://www.marv.jp/special/aoharutetsudou/

(c)青春 (c)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

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