【映画文ストSP】橋本祥平×鳥越裕貴「舞台で信頼関係を深めてきた2人だからできたアクションシーン」映画『文豪ストレイドッグス BEAST』1/7公開直前インタビュー【前編】

映画『文豪ストレイドッグス BEAST』が、いよいよ2022年1月7日から公開スタートします!

『文豪ストレイドッグス』は、原作・朝霧カフカ氏、作画・春河35氏によって「ヤングエース」にて2013年に連載が開始され、現在シリーズ累計850万部(電子含む)を突破している大人気コミック。これまで小説版が刊行されているほか、 2016年にはTVアニメーション化、2018年に劇場アニメーション化を果たしました。さらに2017年には舞台版の第一作が公演され、“文ステ”の愛称で人気を博しシリーズ化。メディアミックスを幅広く展開する大ヒット作品となっています。

そして”文スト”の愛称で人気の本シリーズは、ヨコハマを舞台に、中島敦、太宰治、芥川龍之介といった実在の文豪の名を懐くキャラクターが繰り広げる“異能”アクションバトル。メインキャラクターのひとり中島敦は、虎に変身する異能力“月下獣”の持ち主。芥川龍之介は凶悪なポートマフィアの構成員で、外套から黒獣を生み出して攻撃ができる“羅生門”の使い手。他にも文豪たちの作品にちなんだ、数々の異能力によるバトルが描かれ、人気です。

今回の映画では、舞台版と同キャストが続投され、さらに原作の朝霧カフカ氏の脚本によって「中島敦(鳥越裕貴)と、その宿敵である芥川龍之介(橋本祥平)。もし、ふたりの所属する組織が逆だったら……?」という“if”のストーリーが描かれるとあり、大きな話題を呼んでいます。

スマートボーイズでは、芥川龍之介を演じる橋本祥平さんと、中島敦を演じる鳥越裕貴さんに前後編の2回に渡り、スペシャルインタビュー! 前編では映画への意気込みや、迫力満載のアクションシーンなどについて語っていただきました。
(左から)橋本祥平さん、鳥越裕貴さん
【SPインタビュー前編】
──実写映画化が発表されてから2年。ついに映画が公開されますが、今のお気持ちをお聞かせください!

橋本祥平(以下・橋本) やっと皆様にお届けできる喜びで、いっぱいです。コロナの影響で撮影が延期になってしまったんですが、逆にこの期間があったからこそ、”DEAD APPLE”も舞台化され、またキャラクターに一歩近づけた状態で、映画の撮影に挑めたので、より仕上がった作品をお届けできると思います。

鳥越裕貴(以下・鳥越) あの、「会いたくて 会いたくて 震える」ってあるじゃないですか? まさにこの気持ちです。頑張って撮影した作品に早く会いたいのに、まだ観られていないので。最初の特報だけでも「わーっ」てなってたのに、本予告をチラッと見せてもらったら「はぁああっ」ってなって、アフレコで本編映像みたら「あぁああっ!」ってなって、とにかく早く映画館のスクリーンで映画「文豪ストレイドッグス BEAST」を味わいたくて、震えています(笑)。
──熱い意気込みが伝わってきました。舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」に続き、本作も朝霧カフカ先生が脚本を手掛けられていますね。

橋本 映画版も脚本にはカフカ先生らしい、美しい言葉がたくさん散りばめられていて、すんなり言葉が入ってくるんですけれど、1回読んだだけじゃすべてを読み解くのは難しいんですよ。なので1回目は全体的な流れを掴んで、2回目から細かく読んでいたんですけど、読めば読むほど発見があって。

鳥越 日本語の美しさもちゃんと残しつつ、言葉遊びのような要素も含んで書かれているんですよね。カフカ先生は、初演からずっと現場にも来てくださって、アドバイスをしてくださったり、舞台オリジナルの言葉も生み出してくださったり。僕らにとってはボスでもあり、神みたいな人です。今回、脚本を手掛けてくださったので、一番の味方がついていて心強いです。

──カフカ先生自身が作品をすごく愛されているんでしょうね。

鳥越 カフカ先生はもちろんなんですけど、なぜか『文豪ストレイドッグス』関わる人たちは、それに勝るとも劣らない作品愛を持っているので、すごく面白い相乗効果を生んでいると思います。

──最高のカンパニーですね。本作は、お2人が所属する組織が入れ替わる”if”の世界を描いたオリジナルストーリーですが、舞台と映画で表現方法を変えた事は?

橋本 基本的には芥川として生きているので、これまで舞台で積み上げてきたものを出そうと思ってやっていました。芥川は舞台だと、ポートマフィアに所属しているので殺気が溢れているんですけれど、映画では武装探偵社に居ることによって、周囲の人間関係が変わるので、今まで芥川として見せたことのない表情もお楽しみいただけます。

鳥越 敦は舞台では、新喜劇みたいなこともやったり、ツッコミに回ったり、いろいろなことをやっていましたが、映画は真逆の設定なので、いかに削ぎ落とすかを意識しました。基本的に環境が変わっても、敦の素直さやまっすぐさは変わってないと感じました。
──では、舞台と映画の違いで苦労した点は?

橋本 僕は後から合成で異能力の映像を付ける戦闘シーンがあったんですけど、そのシーンは1人でアクションをしていたんですね。「こっちから夜叉白雪が来るから、ここで避けてね」や、「今、(芥川の異能力)羅生門を出しています」っていう指示で、想像しながら動くのが難しかったです。

鳥越 生身のアクションを繰り広げるの中で、途中から異能力を発動するんですけど、難しいタイミングで異能力が発動したりするので、そこは演じるのが本当に大変でしたね(笑)。
──予告映像でもチラッと公開されていましたが、橋本さんと鳥越さんの迫力あるアクションシーンも見どころですね!

鳥越 中でも祥平とのアクションシーンは、舞台で信頼関係を深めてきたこの2人だからこそ、できたのかなと思います。映画のアクションシーンは舞台とは違って、本当に殴ったりしていたんです。僕はようやく祥平を殴れる(笑)って思ってたんですけど、祥平はいい子やから、ちょっと手加減する時があるので、アニマル濱口さんばりに「こいっ!」って感じで構えてやっていました。

橋本 受ける側ならいくらでも来てくださいって思うんですけど、いざ相手の体に当てるとなると、こんなにも怖いんだって実感して、そこが今回のアクションシーンの課題でした。ただ手加減をして、もう一回ってなったらご迷惑をおかけしてしまうので、出来る限り一発で仕留めたい気持ちと、恐怖心との戦いでした。

鳥越 これだけは言っておきたいんですけど、映画のアクションシーンはスタントマンの方が入られたりすることもありますが、ここはスタントでしょ? って思われるような激しいシーンも実際に僕らでやっています。

橋本 アクションシーンの撮影時に、その場で芝居を付けていただいて。

鳥越 何回か感覚を掴むために練習をして、そのまま撮影に挑みました。

橋本 ついさっきやったアクションの記憶を消して、新しい芝居を入れるの繰り返しなので、プチパニックを起こしました(笑)。

後編は明日、1月2日にお届け。撮影の裏話や2022年の抱負などを伺いました。更新をお楽しみに。

映画「文豪ストレイドッグス BEAST」は、1月7日より公開されます。詳しくはInformationをチェックしてください。

☆Information

映画「文豪ストレイドッグス BEAST」
2022年1月7日(金) 公開

【キャスト】
橋本祥平 鳥越裕貴
谷口賢志 田淵累生
紺野彩夏 桑江咲菜/植田圭輔
輝馬 長江崚行 桑野晃輔 堀之内 仁 広川 碧 齋藤明里
村田 充 岸本勇太 南 圭介/荒木宏文

【原作】角川ビーンズ文庫「文豪ストレイドッグス BEAST」
【監督】坂本浩一
【脚本】朝霧カフカ
【音楽】岩崎 琢
【主題歌】GRANRODEO「時計回りのトルク」
【配給】KADOKAWA

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