酒井大成「台本を見た最初の感想は"なんだこれ?"」樋口幸平「"縁ができたな"はあらためていいセリフ」2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」4/26上映直前SPインタビュー①

スーパー戦隊“VSシリーズ”第30作目となるVシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」が、2024年4月26日より期間限定上映、10月9日にBlu-ray&DVDが発売されます。

「王様戦隊キングオージャー」「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の2大スーパー戦隊に加え、10周年を迎えた「獣電戦隊キョウリュウジャー」が参戦する本作は、Vシネクストとして史上初の“2本立て”での上映。

キングオージャーとドンブラザーズのメンバーが何故か全員死んでしまい、死の国ハーカバーカを舞台に相手が何者か分からないまま対決が始まる「キングオージャーVSドンブラザーズ」と、宇蟲王ダグデドを追って旅立った空蝉丸が別時空の地球に飛ばされ、再び元の時空に戻るとギラが新たな宇蟲王となっていた「キングオージャーVSキョウリュウジャー」という衝撃のあらすじに加え、3戦隊延べ31人のヒーローが大集結するなど、上映前から大きな注目を浴びています。

【STORY】
『キングオージャーVSドンブラザーズ』
キングオージャーとドンブラザーズはいま、死の国ハーカバーカにいた。
彼らは全員、いろいろあって、死んでしまったのだ。
お互いに、相手が何者なのかわからないままに、対決が始まる。この戦いに、終わりはあるのか?いや、そもそも、こんな戦いがなぜ始まったのか?
やがて、彼らはひとつの深淵なる真理へと辿り着く……!

『キングオージャーVSキョウリュウジャー』
地球を侵略した宇蟲王ダグデドを追って旅立った、桐生ダイゴと空蝉丸。
しかしダグデドとの戦いのさなかに、空蝉丸は別時空の地球に飛ばされてしまう。
たどり着いたのはダグデドから宇宙を救えず、デーボス軍に侵略された地球だった。荒廃した未来を阻止するべく、再び元の時空へ向かったが、時空改変の影響で、チキューでは新たな宇蟲王となったギラが君臨していた……!

スマートボーイズでは、「王様戦隊キングオージャー」よりギラ・ハスティー/クワガタオージャー役の酒井大成さんと「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」より桃井タロウ/ドンモモタロウ役の樋口幸平さんにSPインタビュー! 前後編の2回に渡りたっぷりお届けします。

前編ではそれぞれの作品の感想や、お互いの作品の魅力などを語ってくれました。
キングオージャー&ドンブラザーズの“Wレッド”が登場!
――よろしくお願いします。作品のお話の前に、まずは「王様戦隊キングオージャー」TVシリーズが終わってから少し時間が経って、「キングオージャーロス」というのは感じてますか。

酒井 本編のオールアップの時が一番「キングオージャーロス」を感じていたんですけど、シアターGロッソで、ファンの方々と一緒に最終回を鑑賞するイベントがあって、キングオージャーいう作品を愛してくれているんだなっていうのを肌に感じて、ロスというより、ちょっと寂しい気持ちにはなりましたね。

――ちなみに樋口さんは、TVシリーズが終わって「ドンブラザーズロス」を感じていましたか。

樋口 “もう終わったんだ”と、“ドンブラザーズに対する感謝の気持ち”しかなかったし、次に向けてしっかりこれを成長の糧に頑張っていかなければならないという意識しかなかったので、「ドンブラザーズロス」というのはあまり感じていなかったですね。
酒井大成さん(ギラ・ハスティー/クワガタオージャー役)
樋口幸平さん(桃井タロウ/ドンモモタロウ役)
――ありがとうございます。では作品についてお聞きしたいと思います。まず本作の台本をご覧になって、どんな感想を持たれましたか。

樋口 ドンブラザーズならではの「何をしているんだろう、俺たち」みたいなことが垣間見れた台本で、1年前に戻ったような気持ちになれたことが嬉しかったですし、“セリフ回し”や“間”が読んでいてすごく心地良かったです。

酒井 台本を見て、一番最初の感想は「なんだこれ?」でした(笑)。こんな死に方をするのかと。でもそれがドンブラザーズのいい色なのかなと思いましたし、個性の強いキャラクター同士がうまいこと共闘していく姿はいいなと思いました。

――「キングオージャーVSドンブラザーズ」では、両戦隊が全員死んじゃうという斬新な設定が大きな話題になりました。どんな死に方なのかは、スクリーンで確認していただくとして、きっと楽しみにしている方も注目していると思います。

酒井 僕はギラらしいなと(笑)。ちょっとギラっぽい死に方でいいなと思いました。

樋口 僕はもう死に慣れているので、別に違和感はないです。

(一同笑)
――酒井さんは「キングオージャーVSキョウリュウジャー」にも出演していますが、こちらの見どころや注目ポイントも教えて下さい。

酒井 10年の時を経て再結成したキョウリュウジャーの方々の、変身シーンに注目して欲しいです。キングオージャー6人みんな近くで見ていたんですけど、かっこよかったですし、10年経ったのに息がピッタリで、ワンテイクで終わらせたところがすごかったです。

――「キングオージャーVSキョウリュウジャー」では、ギラが新たな宇蟲王となったという設定にも注目ですね。

酒井 いつものギラじゃなくて、タイムトラベルに関連したお話で、それぞれの普段見られないようなキャラクターが見られるのも、注目かもしれませんね。
――樋口さんはドンブラザーズメンバーと久々に再会したと思うんですけど、集まられて雰囲気はいかがでしたか。

樋口 ドンブラザーズから旅立って1年、Vシネクストの撮影のために帰ってくるということは、わかっていたことなんですが、いざその日を迎えみんなと一緒に芝居が出来たことは、すごく幸せなことだと思ったんです。あらためて財産になったこの「ドンブラザーズ」に恩返ししたいと思える数日になった、と思っています。短い期間でしたが濃厚で最高な時間でした。

――皆さん、変わられていましたか。

樋口 いい意味で全然変わってないですね。最初はちょっと遠慮気味ではあったんですけど、1年半共にした仲間たちなので、1時間ぐらいしたら元に戻ったという印象で、きっと10年後、20年後でも、5~10分ぐらい経てば昔に戻れるような関係になっているんだろうなと思いました。

――酒井さんはドンブラザーズの皆さんと初共演でしたが、共演されてみていかがでしたか。

酒井 幸平くんとのシーンがほとんどだったんですけど、ドンブラザーズの皆さんとご一緒する機会が1日だけあって、本当にみんな仲が良いなというのが第一印象で、僕らも結構仲はいいんですけど、本当に明るい方が多くて、一瞬でドンブラザーズもキングオージャーも打ち解けられたなと思いました。
――先程、酒井さんが一瞬で打ち解けられたとお話されていました。それぞれ作品のカラーも違えば、チーム感みたいなのも違うんじゃないかなと思いますが、お互いの作品を見ていてどういう風に感じましたか。

樋口 その違いがスーパー戦隊や仮面ライダーの面白いところだと思っています。キングオージャーという作品だったからこそみんなが選ばれたと思っているし、ドンブラザーズという作品だったからこそ、僕らが選ばれたと思っているし、自分たちにはない良いカラーだなと思いながらキングオージャーを観ていました。皆さん素敵な方たちばかりで、今回共演してお互いのいいところを確認できたなと思いましたね。

酒井 年齢的には僕らの方が結構高めですけど、大人な対応をする方が多いなという印象でしたが、本当に仲良く楽しく撮影させてもらいました。先輩という余裕も感じられましたし、撮影しやすいような現場の空気感を作ってくれたりしたのをすごく感じました。

――樋口さんがドンブラザーズのメンバーと久々に再会した話をされていましたが、酒井さんもドンブラザーズメンバーを見て、未来の自分たちを想像するようなところはありましたか。

酒井 ありましたね。VSシリーズや周年記念作品をする機会になったら、その間みんなはどんな作品に出て、どのような成長と遂げているのかなというのはものすごく想像しました。
――樋口さんは“キング―オージャ―の魅力”、酒井さんは“ドンブラザーズの魅力”をそれぞれ教えていただけますか。

樋口 大迫力の世界観というのは、キングオージャーならではのものだと思います。あの世界観を生み出すのは、監督やプロデューサーの皆さんの力でもあるんですけど、 このキャストならではの良さがすべて噛み合わさったからこそできる大迫力だと思いました。
バーチャルプロダクション(※「LEDウォール」と呼ばれる巨大なLEDパネルを使う撮影技術で、ロケ地に行かなくてもスタジオで臨場感のある映像を撮影することが可能)という初の試みが、キングオージャーという新しい戦隊の形を作ってくれたと思っています。スーパー戦隊の歴史を紡いでいく中で、キングオージャーの魅力は初めての試みに対して、胸を張ってまっすぐと作品を作り上げたところにあるんじゃないかなと思います。

酒井 本作の台本を見たら、今まで体験したことのないようなストーリーが描かれていて、演じてみてすごく楽しくて、新鮮でしたし、それがドンブラザーズの魅力でもあり、多くのファンの方から愛されているんだなっていうのを、この脚本を通してすごく感じた気がします。

――撮影中に心に残ったエピソードや出来事などがあれば、教えていただけますか。

樋口 「縁ができたな」という決めセリフを1年ぶりに言ったんですけど、あらためてすごくいい言葉だなと思いましたし、そのセリフを言ったシーンはすごく心に残りました。きっと視聴者の皆様も素敵な言葉だと思っているでしょうし、決めゼリフとして1年間やれたことはすごく幸せで、これからもこの決めゼリフを大事にしていきたいです。
また、キングオージャーの方たちのお芝居を見ることは新鮮で、僕の中でも初めての経験をしている感覚でした。ドンブラザーズのキャストとも久々で、みんな当時のことを思い出しながら頑張って演技をしていたので、見ていて懐かしい気持ちになりましたし、すごく楽しかったです。

酒井 どんなシチュエーションかはネタバレで話せませんが、幸平くんが僕の口に手を入れるところです。多分、初めて僕の口の中に手を入れたのは幸平くんだと思います(笑)。しかもそのシチュエーションは結構長いんですよ。いろいろな撮り方があってトータル5、6カットぐらいはありましたし、体力的にもしんどかったです。

――先程、撮影方法について樋口さんが語られていましたが、バーチャルプロダクションの撮影方法は、樋口さんにとって衝撃だったのではないでしょうか。

樋口 最初は難しいんだろうなという不安はありました。ドンブラザーズは、基本ロケとスタジオセットでの撮影が中心で、実際にある物に対して芝居するのが定番だったので。背景がグリーンバックだけの場所で撮影するバーチャルプロダクションは、いざ演じてみたら、やっぱり難しかったです。この撮影方法で1年間やってきたキングオージャーはすごいなと思いました。新しいものに挑戦するというのはすごく楽しみだったので、全面グリーンバックで演じられて嬉しかったです。

――「キングオージャーVSドンブラザーズ」がバーチャルプロダクションでの撮影だったのに対して、「キングオージャーVSキョウリュウジャー」はロケでの撮影がメインだったと思います。酒井さんはロケ撮影に挑まれて、どのような感想を持たれましたか。

酒井 「キングオージャーVSキョウリュウジャー」の監督は坂本浩一さんで、本編でも坂本監督の撮影は基本全部ロケだったこともあって、ロケ撮影が新鮮だったという感覚はあまりなかったんですけど、「キングオージャーVSドンブラザーズ」では、ドンブラザーズに馴染み深い“アレ”がスタジオにあって、今までグリーンバックのみでの撮影ばかりだったので、そういう意味ではすごく新鮮でした。

(後編に続く)
Vシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」の詳細は、Informationから公式サイトをチェックしてください。


☆Information
Vシネクスト2本立て
「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」

4月26日(金)より新宿バルト9ほか期間限定上映
10月9日(水)Blu-ray&DVD発売 ※同日レンタル開始

◆キャスト◆
「キングオージャーVSドンブラザーズ」
酒井大成 渡辺碧斗 村上愛花 平川結月 佳久 創 池田匡志
樋口幸平 別府由来 志田こはく 柊太朗 鈴木浩文 石川雷蔵 宮崎あみさ タカハシシンノスケ

「キングオージャーVSキョウリュウジャー」
酒井大成 渡辺碧斗 村上愛花 平川結月 佳久 創 池田匡志 川名輪太郎
竜星 涼 斉藤秀翼 金城大和 塩野瑛久 今野鮎莉 丸山敦史 飯豊まりえ

◆スタッフ◆
原作:八手三郎
「キングオージャーVSドンブラザーズ」 脚本:高野水登 監督:加藤弘之
「キングオージャーVSキョウリュウジャー」 脚本:金子香緒里 監督・アクション監督:坂本浩一

製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション 配給:東映ビデオ

【Blu-ray&DVD情報】
※全商品、本編ディスクには「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」の2作品が収録されます。

・通常版 DVD:5,000円+税 Blu-ray:6,000円+税
【特典(予定)】
音声特典(Blu-rayのみ):キャストオーデイオコメンタリー
映像特典:メイキング、舞台挨拶、PR集、データファイル、ポスターギャラリー
※DVDはPR集のみ

・特別版ドンブラVer.(初回生産限定) DVD:15,000円+税 Blu-ray:16,000円+税
【特典(予定)】
映像特典:メイキング、舞台挨拶、PR集、データファイル、ポスターギャラリー
※DVDはPR集のみ
音声特典(Blu-rayのみ):オーディオコメンタリー
封入特典:スペシャルフォトブック「キングオージャーVSドンブラザーズ」Ver.
DXドンオージャクラウン
主題歌CD

・特別版キョウリュウVer.(初回生産限定) DVD:15,000円+税 Blu-ray:16,000円+税
【特典(予定)】
映像特典:メイキング、舞台挨拶、PR集、データファイル、ポスターギャラリー
※DVDはPR集のみ
音声特典(Blu-rayのみ):オーディオコメンタリー
封入特典:スペシャルフォトブック「キングオージャーVSキョウリュウジャー」Ver.
DXガブリミックスシューター
主題歌CD

※DVDスペック(全種同様) COLOR/本編55分(予定)/片面1層/1.主音声:ステレオ/16:9LB
※Blu-rayスペック(全種同様) COLOR/本編55分(予定)/2層/1.リニアPCM(ステレオ) 2.リニアPCM(5.1ch) 3.リニアPCM(コメンタリー:ステレオ)/16:9【1080p Hi-Def】

発売:東映ビデオ株式会社 販売:東映株式会社

【公式サイト】
https://www.toei-video.co.jp/vcinext-kingdonkyouryu/

【「王様戦隊キングオージャー」公式X(旧Twitter)】
https://twitter.com/King47_toei

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