【ペダステSP】新開隼人役・百成瑛&御堂筋翔役・新井將が役に入り込んだ際の隠れた共通点とは?舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2、3/1開幕直前インタビュー後編

舞台『弱虫ペダル』(通称:ペダステ)最新作、舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2(ザ・デイツー)が、2024年3月1日に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕します。
スマートボーイズでは、箱根学園(通称:ハコガク)の新開隼人役の百成瑛さんと、京都伏見高校(通称:京伏)の御堂筋翔役の新井將さんにインタビュー!
本記事では、その後編をお届けします。
百成瑛さん(左)&新井將さん(右)インタビュー後編をお届け!
【百成瑛さん✕新井將さんインタビュー後編】(前編はこちら
新開隼人役/百成瑛さん
御堂筋翔役/新井將さん
――おふたりが初めて共演したのは、2023年2月の「Live!!!!アイ★チュウ ザ・ステージ~Éclat des fleurs~」かと思います。お互い、最初はどのような印象でしたか?

百成 そっか~。あれ、もう去年か。懐かしい。

新井 そのときすでに、ペダステで一緒になることを知ってたんだよね。キャストの発表前だったけど、お互いに出ることは知ってて。「一緒だね」って話をしてたね。

百成 そうです、そうです。

新井 「アイチュウ」ではキャラクター同士の関係が深いわけではなかったけど、立ち位置が近かったり。だから、稽古中も隣にいることがよくあって。

百成 隣で「將くんは大きいな~」って思ってました(笑)。主演の川井雅弘から「怒ってるところを見たことがないくらい優しい人だよ」って、耳にタコができるくらい聞かされてました。

新井 ハハハハッ。

百成 「本当に優しい人がいるんや!」って話をずっとされて、「そうなんだね」って聞いてたら、本当にその通りの人だった。だから、僕の中で將くんと御堂筋が結びつかなかったんですよね。

新井 よく言われる(笑)。

百成 だから、どんなふうになるんだろうなって楽しみにしてたんです。そしたら、想像を超えてくる御堂筋でした。だからこそ「THE DAY 2」がより楽しみになりましたね。

新井 お~。瑛の第一印象は、溶け込んでくる速度がものすごく早いっていうことかな。誰にでもだと思うけど、相手の懐にスッと入っていく感じ。温かい牛乳にチョコレートを溶かすみたいな。

百成 うまいですね~。甘々な表現でいいですね。ありがとうございます!

新井 でも、それは全然嫌なことではなくて、気づいたら懐に侵入されてた!みたいな。だから、「アイチュウ」のときも自然にお話ができて、距離が近くなれた印象。今、稽古してても、けっこう長いことやってるよねっていう感覚です。

百成 お~、ありがとうございます(笑)。僕はそれが自然体なんですけどね。

新井 ナチュラルにできるの、ステキだと思います。

百成 自分が話しかけたい人に話しかけてるだけですよ。でも、拒否反応を出されたらやめるようにしてます。最近は(笑)。

新井 最近、なんかあったみたいじゃん(笑)。

百成 いやいや、昔ね。人見知りは甘えだと思ってるタイプなんで、人見知りの人にもガンガン詰めていって、心の扉をこじ開けるのが好きなんですよ。でも、それによる失敗が何個かあるんで、最近は控えてます(笑)。

新井 そういう意味では、僕は真逆かも。今は御堂筋っていう役に引っ張られてるからっていうのもあるけど、なかなか自分からはいかない……。

百成 將くん、今回の通し稽古が終わったあとのテンションの低さが半端ない(笑)。すっげー低くなるからおもしろいんですよ。ストーリー的にも、終わった直後のテンションがそうなるのはわかるんですけれど、どちらかと言うと、俺の方こそ落ち込むんだけどね! と思いながら見てます(笑)。

新井 (笑)。御堂筋のバックボーンに迫るお話で、少しシリアスな内容じゃないですか。悲しいような、切ないような、でもちょっと温かい話なので、そこに魂が引かれてる感覚はあるかな……。
――そんな絶賛稽古中のおふたりですが、稽古の様子はどんな感じでしょう? 新開と御堂筋のシーンに関しておふたりで話し合っていることなどはありますか?

百成 まだ、2人で詰めていくのはこれからですね。(取材は2月上旬に行われた)僕は段取りに追われすぎて、まだ役のことまで考えられてなくて。“スロープぐるぐる”の問題が僕にはありまして……。今の稽古場にはまだスロープのセットがないので、何もない状態で自分でぐるぐるやってます。実は僕「The Cadence!」と「THE DAY 1」もほとんどに走ってなくて。ここまでたくさん走るのは今回が初めてです。

(注:「スロープぐるぐる」ステージの上でぐるぐる回るスロープのセットの上で、出演者自身がぐるぐると回りながら演技をするため、どのシーンでどの方向を向かないとならないかなど、覚えるのが特に大変)

新井 あ~、まわりのキャストたちに言われてたよね。なんだっけ?

百成 「ようこそ、ペダステへ!」(笑)。走り終わったあとに言われて、「初めまして!」って返して、これが舞台『弱虫ペダル』かと実感しました。とにかく今は移動ルートなどの動きを覚えるので必死です!

新井 それなら、中島拓人はまだペダステが始まってないことになっちゃう。

百成 でも、彼はチームの先頭で走ってることが多いんで。先頭はルートを覚えないといけないんです。後ろにいても覚えなきゃいけないですけど。トップで走る責任は、僕より拓人のほうが背負ってます。そういう段取りがしっかり頭に入ったら、細かい内容について話し合っていきましょう!

新井 うん。ここからまたスタートだね。
――御堂筋の強烈なキャラクターもさることながら、新開もここぞのときに“箱根の直線鬼”に豹変するという一面があって、どちらも個性の強いキャラクターです。おふたり自身は、周囲とは違ったクセやルーティンなどはありますか?

百成 僕は舞台本番までのルーティンはギッチギチに決まってるタイプです。1分単位で決まってます。

新井 へぇ、意外だね~。

百成 まずメイク時間が2回に分かれてるので、その間に20分あったら、そこでごはん食べて、トイレ行って、アップし始めて、メイクしてから声のアップして……って感じで、自分の中で順番が全部決まってます。これが崩れると、もうヤバい!

新井 ルーティンあるあるだね。

百成 イレギュラーな事態が発生するとかなり焦る! それだけ全部がきっちり決まってて、公演中は毎日繰り返すんで、共演者からはよく「瑛くんって、職人だよね」って言われます。

新井 僕は逆に、決まったルーティンは何もない。でも、(役に集中するための)こだわりはありますよ。自分の中で踏まなきゃいけない段階があって。明確に言語化できるものじゃないけど、心の中で決まってる下準備はあるかな。

百成 何時までにはこの段階に入っておこうとかはないんですか?

新井 ないない! 舞台袖で役に入っていくこともあるし。

百成 すげぇ。絶対、僕には無理!

――本番前は職人と仙人のようなおふたりなんですね(笑)。

百成 でも、お互い逆なイメージっぽくないですか? 將くん、めっちゃルーティン決まってそうなのに。

新井 たしかにそうだよね。でも、全然ない。稽古で作ってきたキャラクターが、すぐ横に寄り添ってる感覚だから、出す・出さないというよりは、もう役になってる。 

百成 「よっと」って、隣にいるキャラクターを自分に引き寄せる感じですね。

新井 そう、それ!
――新開はパワーバーを常備してレース中もエネルギー摂取していますが、おふたりがハードな稽古に取り組むためのパワーの源は?

百成 基本的なことで言うと、朝と稽古後のプロテイン。それと、稽古中にBCAA(アミノ酸)を摂ること。心の栄養という意味では、夜ごはんにおいしいものを食べることです。心のプロテインですね! 

――最近食べたおいしいものは?

百成 僕、自分でパスタを作ってて、ついにオリジナルレシピを作りました! いつも冷蔵庫にある適当なもので作るんですけど、この間作ったパスタがスマッシュヒットしました。うまい!ってなって。

新井 どんなパスタなの?

百成 料理人の弟に名前をつけてもらったんですけど、「ツナのイタリアンパスタ」です! おしゃれ〜。

新井 おしゃれ! その名前からおいしさが伝わる。

百成 パスタにイタリアンってつけるだけで、おいしそうな雰囲気が出るってことを弟から教わりました(笑)。

新井 いいですねぇ、ごはんの話。僕は今、役作りのために食事を制限してますんで。

百成 本当にすごいです。昨日は何も食べてなかったですよね?

新井 うん。1日おきに食事してる。1日抜いた翌日の夜に食べるんです。

――食事は48時間に1回ってことですね……。

百成 千秋楽のあとに、將くんがごはんを食べる姿がめちゃくちゃ幸せそうなんですよ! 今回もそれが楽しみなんです。僕達ほかのキャスト陣は、將くんが幸せそうにごはん食べてる動画を撮るのを楽しみに頑張ってるところがある(笑)。

新井 「THE DAY1」の千秋楽の打ち上げは、白米と唐揚げ食べたね(笑)。喜びで、もう脳が爆発するかと思った。だから、千秋楽終わりのごはんというご褒美を、稽古と本番中の栄養にしてる節はあるかもしれない。

――今回は何を食べようか考えているんでしょうか?

新井 お店にもよるんで、そこで何を頼むかって感じですね。

百成 でも、絶対あるのは白米。そこは譲れないんじゃないですか?

新井 そうだね。白米を楽しみにしております!

――では最後に、「THE DAY 2」の新開&御堂筋的見どころと意気込みをお聞かせください。

百成 今回、鯨井さんからの指摘で「ドラマティックに!」と言われることが多いんです。メインレースを戦うだけの2人じゃないというか。どちらもトラウマを抱えていて、それぞれの戦い方で勝とうとする。そこにドラマが生まれてると思うんです。メインレースの結末もまた、ドラマティック。ただどっちが勝つかだけではないところにすべてが詰まってます。

新井 ずっと、新開と御堂筋は似てると思ってたんです。だから、原作に触れたとき、ここでのマッチアップがなんでこの2人だったのかがわかって。瑛がさっき言ってくれたように、抱えてるもの、戦闘スタイルも実は似てる。新開も鬼という覚醒の仕方を持っていて、御堂筋も覚醒する。あと、今回のメインビジュアルを見てもらうとわかるんですけど、手を顔の横に添えてるんですよ、僕たち。これ、新開のは誰のアイデア?

右下の新開と御堂筋に注目!
百成 原作です。それと、今までの先輩方がやってたポーズなんですよ。仮面を外すっていう。僕、至るところでやってるんで、過去のDVDとか見てもらうとわかるんですけど、鬼になりそうなときに仮面をつけるっていう動作もしてるんですよ。手には仮面っていう意味があるんです。

新井 なるほど! 僕は「THE DAY 1」で自然にやってた動作だった。表情が変わる瞬間とかをこの動きで表現してたら、“あれ? 新開と被ってるなぁ”って気づいて。

百成 ちょっと〜(笑)。

新井 メインビジュアルの写真も自然に顔に手を添えてたんですよ。御堂筋の役に入ると、自然に出てくる動作の1つ。だから、似たところを感じてます。見た目は全然違うけど、似てる。そんな2人の戦いながら通じ合うものを感じていただければと思います。

――インタビュー了

(インタビュー取材/ヘアメイク:AKi  渡邉真夕)
舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2は、3月1日より東京・天王洲 銀河劇場にて開幕。公演詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。

☆Information
舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2(読み:ザ・デイツー)

公演日程:2024年3月1日(金)~ 10日(日) 東京 天王洲 銀河劇場

原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
脚本・レース演出メソッド創作/監修:西田シャトナー
演出:鯨井康介
音楽:manzo
作詞・歌:桃井はるこ
レース演出協力:河原田巧也

◆キャスト:
総北高校
小野田坂道 役:島村龍乃介 今泉俊輔 役:砂川脩弥 鳴子章吉 役:北乃颯希
巻島裕介 役:山本涼介 金城真護 役:川﨑優作 田所迅 役:滝川広大

箱根学園
福富寿一 役:髙﨑俊吾 荒北靖友 役:相澤莉多 東堂尽八 役:フクシノブキ
新開隼人 役:百成瑛 泉田塔一郎 役:青柳塁斗 真波山岳 役:中島拓人

京都伏見高校
石垣光太郎 役:鐘ヶ江洸 水田信行 役:田口司 御堂筋翔 役:新井將

パズルライダー
パズルライダー監督:伊藤玄紀 パズルライダー:村上渉 山口拳生 若林佑太

■チケット
・プレミアムチケット(1階席・限定グッズ付き):¥11,000(税込)
※プレミアムチケットをご購入のお客様には劇場にてプレミアムチケット限定グッズ(非売品)をお渡しいたします。
一般(2階席・3階席):¥8,800(税込)
見切れ席:¥8,800(税込)
※見切れ席とは、ステージの一部が見えにくい可能性のあるお席です。お席によってはスピーカーが近く、音量が大きい場合がございます。ご了承の上、お買い求めください。

■チケット販売サイト
ローソンチケット:http://l-tike.com/pedal-s/
銀河劇場チケットセンター:https://www.gingeki.jp/

■公演に関するお問い合わせ
・マーベラス ユーザーサポート https://www.marv.jp/support/st/

■チケットに関するお問い合わせ
・ローソンチケット https://faq.l-tike.com/
・銀河劇場チケットセンター:03-5769-0011(平日10:00~18:00)

【公式サイト】
https://www.marv.jp/special/pedal/

【公式X(旧twitter)】
@y_pedalstage

【プレミアムバンダイ公式サイト】
https://p-bandai.jp/?rt=pr

©渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会

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