奥谷知弘・川島寛隆・福留瞬・前田大翔・宮城光輝・山本大智"Candy Boy"8周年公演「しあわせな王子」が開催!初日公演オフィシャルレポートUP!12/22にXmas公演の開催が決定

ミュージカルスタイルで歌・ダンス・芝居を届ける6人組トータルエンターテインメント集団「Candy Boy」の8周年公演「しあわせな王子」が2023年9月23日・24日の両日、東京・Club eX 品川プリンスホテルにて開催されました。オフィシャルより到着した初日公演のレポートをご紹介します。
祝!「Candy Boy」8周年!
【オフィシャルレポート】
普段はカフェを舞台にした定期公演「Candy Boy CAFE」を中心に活動しているCandy Boy 。開催は200回を超え、多くの“お客様”を虜にしてきた。この日は結成 8 周年を記念する公演ということで、普段と異なる会場にて、少し昔のフランスの、どこかにあるというウールーズを舞台にした心あたたまる物語「しあわせな王子」を上演。童話「幸福な王子」からインスピレーションを得た Candy Boy オリジナルのシナリオと、メンバーそれぞれが演じる個性的なキャラクターで会場を魅了した。

暗転した会場に一筋のスポットライト、「皆さま、ウールーズ城へようこそおいでくださいました!」のセリフとともにシャンス役の山本大智が登場。見事な長口上で観客をぐっと引き込み、お城の晩餐会へと誘われる。
そこへ主演・ボヌール王子役かつ Candy Boy のリーダーを務める奥谷知弘も加わり、臣下のシャンスとの会話とともに物語が始まる。

暗転した会場に一筋のスポットライト、「皆さま、ウールーズ城へようこそおいでくださいました!」のセリフとともにシャンス役の山本大智が登場。見事な長口上で観客をぐっと引き込み、お城の晩餐会へと誘われる。
そこへ主演・ボヌール王子役かつ Candy Boy のリーダーを務める奥谷知弘も加わり、臣下のシャンスとの会話とともに物語が始まる。

舞台は少し昔のフランスの、どこかにあるというウールーズ。どうやら、ウールーズはそれまで敵国だったマルールと友好関係を結んだばかりの不安定な状態のようだ。
その折で、ウールーズの王子・ボヌールは、ひっそりと敵国だったマルールの王女ルイーズに恋心を抱いていた。

会場には、煌びやかなイントロが印象的な人気ナンバー「M1 君とアン・ドゥ・トロワ」が流れ始め、華麗なる晩餐会が始まろうとしていた。そのとき、突然の爆発音とともに音楽は不穏に途切れ、会場は途端に禍々しい空気に。
友好関係を結んだと思われていたマルールに不意打ちで攻め入られ、ウールーズは惨敗したのである。
数年後。敗戦し、すっかり活力をも失ったウールーズの城下の広場には、固く動かない“銅像”になったボヌール王子が居た。銅像になってしまった王子のもとに、かつての臣下シャンスやウールーズに住む靴屋のスゥリエ(宮城光輝)音楽家のジェニ(川島寛隆)マッチ売りのアリュメット(福留瞬)が次々に登場。銅像のボヌール王子に話しかけるも、もちろん反応はない。

そこへ一羽のつばめ・リロ役を演じる前田大翔が登場し、銅像の王子に話しかける。なんと人には届かなかった銅像の声は、つばめのリロには届き、リロとは会話もできること…その上、実は銅像・ボヌール王子が動けることも発覚する。
しかし、王子が普段動かないでいるのには驚くべき理由があったのだ。王子には、動いているところを誰か人に見られると本物の銅像になってしまい、意志を失ってしまう呪いがかかっているのだという。
今もなおルイーズ王女に変わらぬ恋心を寄せる王子は、その感情を大切にするあまり、人に見られて本物の銅像になってしまうことを恐れ、王女を一目見るために動くこともできない…大きなジレンマの壁があったのである。
そんなボヌール王子の銅像前には、ウールーズの人々が度々訪れる。夢や希望を失った貧しいウールーズの人々を毎日目の前にして、王子は何か力になりたいと、つばめのリロに協力を求める。子どもの頃に読んだ童話「幸福な王子」で心打たれた方も多かったのではないだろうか…、銅像に埋め込まれた宝石を貧しい人々に分け与えるシーンもここで再現される。

そんな王子の陰ながらの力もあってか、ウールーズの人々は次々に成功を掴み、靴屋のスゥリエ・音楽家のジェニ・マッチ売りのアリュメットはかつての友情をも取り戻していく。
その後、リロを通じてボヌール王子の変わらぬ恋心を知ったシャンスやスゥリエ・ジェニ・アリュメットは、王子の願いを叶えるべくルイーズ王女を王子のもとに連れてこようと画策する。
しかし、実はルイーズ王女は隣国の王子との結婚が決まったばかりだったのである。

ルイーズ王女と結婚相手となる隣国の王子が乗った馬車が広場に迫る中、それを見せまいとするスゥリエ・ジェニ・アリュメットは、てんやわんやの大混乱。
いつしかボヌール王子に友人のような特別な感情を抱いていたリロは、命がけで馬車を止めようとし大怪我を負ってしまう。
時にぶつかることもあったリロと王子だが、強い絆も築いていた二人。動いた姿を人に見られてはならないボヌール王子だったが、思わず息を引き取りかけたリロのもとへ駆け寄る。
すると奇跡が起こり、ボヌール王子は銅像から人間へ、そしてリロもつばめから人間になったのである…
ボヌール王子の言葉が会場に響く。「諦めなかったものに道は開けるんだね。」
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Candy Boy の演技力はもちろんのこと、物語の中に差し込まれる楽曲パフォーマンスもストーリーに合った選曲で既存曲の新たな魅力を引き出した。それぞれのモチーフにぴったりな選曲は、聴く者にウールーズの街並みや降り注ぐ雨、行き交う人々の靴音までも想起させ、物語へのさらなる没入に導いた。
まるで男性版宝塚歌劇団を思わせる Candy Boy が描く世界観は、思わずフランスの貴公子たちを見ているかのような気分にさせられる。
物語のエンディングでのボヌール王子とリロが言葉を交わし合う。「リロ、幸せって?」「誰かの隣にいることだよ。」リロが応え、最後を彩った楽曲「君のとなり~おそろいの日々~」はそれまでの壮大な物語を締めくくるに相応しく、会場はあたたかな感動に包まれた。

今回、銅像という難しい役柄を演じた奥谷だったが、微動だにしない部分とカクカクとコミカルに動きまわる部分。“静と動”を上手に使い分けた演技に会場中が目を奪われた。少し偏屈で皮肉っぽい、でもどこか憎めないつばめ・リロを演じた前田も印象的だった。感受性豊かなボヌール王子が思わず動いてしまいそうになる場面で、つばめのリロが必死にとめる滑稽な掛け合いには、客席からは笑いが零れた。
ストーリーテラーとしての役目も担ったシャンス役の山本は、プロローグに続きエピローグでも圧巻の長台詞を披露。観客を巧みに巻き込み飽きさせず、また山本自身が持つ人懐っこいキャラクター性が垣間見える演技が際立った。

大盛況のうちに幕を閉じた Candy Boy8 周年記念公演。今後のさらなる活躍に注目いただきたい。
Candy Boyの最新情報として、「Candy Boy Christmas 2023」が12月22日、ホテル インターコンチネンタル 東京ベイにて開催されることが決定。詳細はInformationから公式サイトをチェックしてください。


☆Information
★公演概要
Candy Boy 8周年公演「しあわせな王子」
【出演】Candy Boy
【会場】Club ex 品川プリンスホテル
【開場/開演】
2023年9月23日(土)
ソワレ 開場17:30 / 開演18:30
2023年9月24日(日)
マチネ 開場12:00/開演13:00
ソワレ 開場17:00/開演18:00

★告知概要
Candy Boy Christmas 2023 開催決定!
日程:2023年12月22日(金)
会場:ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ

【公式サイト】
https://candy-boy.jp/

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