主演・松田岳が芝居×殺陣×ダンスで魅せる、BSP(ブルーシャトルプロデュース)『織田信長』が開幕!田中尚輝・新正俊・鐘ヶ江洸・植田慎一郎も登場の囲み取材レポート&舞台写真UP

2012年上演『ゼロ』での立ち上げから10年目を迎えたBSP(ブルーシャトルプロデュース)最新作、舞台『織田信長』が2023年2月24日に東京・渋谷区文化総合センター 伝承ホールにて開幕を迎えました。
主演・織田信長役の松田 岳さんをはじめ、豊臣秀吉役の田中尚輝さん、徳川家康役の新 正俊さん、明智光秀役の鐘ヶ江 洸さん、森 蘭丸役の植田慎一郎さんが意気込みを語った囲み取材でのコメントと、公開ゲネプロでの舞台写真をお届けいたします。
松田 岳さん主演、10年目のBSPが描く『織田信長』の姿とは?
【囲み取材レポート】
――まずは公演初日を迎え、今の率直なお気持ちからお聞かせください。

松田 本当にこの日のためにやってきたのでドキドキですが、僕自身はワクワクとも言いますか。早く皆様とこの作品が対面する瞬間を味わいたいな、という気持ちでいっぱいです。
主演・織田信長役の松田 岳さん
田中 久しぶりに、こんなに場当たりから緊張感を持ったままのゲネプロ、そして初日なんですけども、悪い緊張感ではなく、いい意味で全員がガッと引き締まって、スタッフさんもみんな集中力が研ぎすまされているような感覚でこられているので、しっかりと初日からお客様に素敵なものをお届けできたらな、と思っております。
豊臣秀吉役の田中尚輝さん
鐘ヶ江 僕も本当に楽しみで、今は緊張もしているんですけど、しっかりと自分を楽しみながら、お客様と向き合いながらやれたらいいなと思っております。あと今作は開演してから、もう本当にすぐにBSPらしさ、というのが存分に出ているなと思うので、その辺もぜひお客様には楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
明智光秀役の鐘ヶ江 洸さん
新 僕も楽しみながら、お客様と一緒に『織田信長』という作品の世界を旅できたらいいなと思いますし、なんと言ってもBSPのチームワークを、この10周年の作品ではすごく発揮できていると思うので、ぜひそれも楽しみにしていただけたらなと思います。
徳川家康役の新 正俊さん
植田 今日まで本当に、やれることはみんなでやってこられました。あとは観に来てくださる方の想像力を引き出せたらな、と思っております。
森 蘭丸役の植田慎一郎さん
――今作ではそれぞれ歴史上の偉人にして、ある程度のイメージ像も持たれている人物を演じられますが、ご自身の役柄の特徴や見どころをご紹介ください。

松田 織田信長へのイメージは、日本国民全員が共通して持っていると思うので、役作りにおいてもイメージの力をお借りしつつ、歴史上で信長さんが残した功績や姿勢も、役へのアプローチにお借りすると言いますか。プラスして、今回は信長中心のお話になっていますが、信長に関わった方が全員同じ印象を持つことを目指すわけではなくて、色んな信長の顔や、表情の豊かさを表現したいなと自分自身は思っていて。信長がどういった人物だったのかは、最後にお客様が感じたものが正解、という風になったらいいのかなと思っております。

田中 僕は今回、自分の目標というか、豊臣秀吉という役をもらった時に思ったことは、他の偉人たちとはちょっと違う、場の空気を明るくするじゃないですけど、自分が空気をどんどん動かしていきながら、でも最終的な着地点は殿の信長にある、みたいな連携も発揮できたらいいなと。全力で殿を慕い、愛し、全力で首を狙うぐらいの気持ちでいかせていただければなと思っております! 秀吉と信長もそうですし、他の家臣、他の登場人物たちとの距離感みたいなものにも、注目していただけたら嬉しいなと思います。

鐘ヶ江 パブリックイメージでは、明智光秀=裏切り者な要素が強いんじゃないかと思いますが、僕が台本いただいた時には、大塚さんが書かれた台本の中の明智光秀にこだわりたかったので、それは一度置いといて。それでも、多分お客様も(明智と言えば)本能寺、というところがあると思うので、どういうアプローチになっているのか、ぜひ劇場で確かめていただけたら嬉しいなと思います。

新 徳川家康は、のちの時代では「狸(たぬき)」 と言われたり、ビビリで結構逃げることを考えていたりするんですけど、今回は「狸」前の時代なので、そこも垣間見えたら面白いのかなと思いますし、結構この三人(信長・秀吉・光秀)が一緒にいて、僕は本多忠勝と二人でいることが多いので、信長たちに見せている面と、忠勝に見せている面で、また色々違ったりするのかなと思いますし、そこも楽しみにしていただけたらなと思います。

植田 信長を中心とした繋がりや絆には本当に色んな形がある中で、僕は森 蘭丸という役を演じさせてもらいます。やっぱり結構、殿とは密な関係性のイメージがあるんですが、ここにいる信長、秀吉、家康、明智の関係性とは違う、利害がない関係と言うんでしょうか。蘭丸と信長の根本にある繋がり、その根源には、もしかしたらこの作品の一つの答えが出ているのかな、という描かれ方もしておりますので、ぜひそこを注目してほしいです。
劇場ロビーには登場人物の旗や、歴代BSP公演ポスターも!
――10年目を迎えたBSPカンパニーの仲の良さが分かる、稽古場でのエピソードなどを教えてください。

鐘ヶ江 松田 岳が、楽屋でうるさい!(笑) メイク室でも、松田 岳の声が聞こえるぐらい。本当に賑やかで……明るくなるし、とても楽しい良い座長だなと思いました(笑)。

田中 仲の良さというか、例えば上手と下手の舞台袖などの遠い距離にいたとしても、目を見れば、「あ、こいつは今、このカウントで進みたいんだな」とか、アイコンタクトだけで相手の思考が読み取れる。その意思疎通の速さは、やっぱり普段からの仲の良さや、10年間築き上げてきたものなのかな、と。お客様には分からないかもしれないけど、稽古場でも僕たちはそういうことが嬉しかったり、一緒にステージを登ってきたんだな、と改めて感慨深くなったりして。そういう意味でも、本当に信頼に足るメンバーだな、と思います。

植田 皆さん、本当にそれです! 僕はBSPには今回が初参加なんですが、本当にそういう意思疎通が早すぎて! ちょっとあの、初心者に優しくないです(笑)。

田中 慎ちゃんは大体、困ったら俺の横に来て「尚輝、もう分からない~」って言ってます(笑)。それに「大丈夫よ、ゆっくりでいいんだよ~」ってフォローして。

植田 皆さん、優しかったです(笑)。

新 昨日の場当たり中も、僕たちが舞台上にいる時には、蘭丸は一人でいることが多いじゃないですか。その時に、僕がイスの上に携帯を置いておいたら、(植田さんが)僕の携帯でなんか動画を撮っていて。僕、“ツム”って呼ばれているんですけど、「ツム~、俺頑張るよ~、ツム~」って、ほとんど顔は映っていない真っ暗な動画があって(笑)。

鐘ヶ江 ホラーじゃん(笑)。

新 でも、それがなんか可愛いなと思いました(笑)。

松田 今回は作品内にも10年を意識した演出と言いますか、ワンポイント的なスパイスとして、BSPの歴史を感じさせる要素があるんですけれども、そういう部分ではちょっと懐かしんだり、という瞬間も結構あって。10年プラス、見終わった時には「新しいBSPだな」という風にも感じられるように、というのを目指したので、同窓会のようでもありますし、次世代のBSPにもふさわしいような瞬間をたくさん感じられました。
――作品全体の中で、皆さんにおすすめしたいシーンがあれば教えてください。

松田 冒頭に名乗りのシーンがあって、プロジェクションマッピングで紹介される文字に合わせて、自分で「○○役の○○!」と言うんですが、あれ、僕はすごく好きですね。戦国時代の合戦でも、名乗りをあげたりするじゃないですか。戦場においても、武士道を神聖なものとして扱っていた、そういう日本人の歴史をBSPはすごく大事にしているんだなっていうのが、その名乗りに含まれているんじゃないかなと。「僕たちも清い気持ちで、この舞台上でやらせていただきます。僕は○○役の○○です、これから届けます!」って、自分の覚悟を宣言しているような場面でもあるので、見どころの一つだなと感じています。

田中 名乗りはもちろん、殺陣もダンスも全部なんですけど、もっと細かい見どころで言うと、アンサンブル的に周りの方々が障子を持って絵作りをしていく姿。すごく統率が取れていて、より芝居の中にグッと集中できるというか……周りのみんなが支えてくれて、絵を作ってくれる、まさにこのチームワーク、チームプレイみたいなところをぜひお客様にも体感していただければ、一回見ただけじゃ足りないのではないかと思います!

鐘ヶ江 10年目ということで、今まで培ってきたBSP独自の表現がすごく散りばめられています。過去作の『ゼロ』や、『真田幸村』からの演出だったり……そういう身体表現や、BSPでしかやっていない表現も見どころの一つかなと思っております。

新 エンディングテーマを歌ってくださっている新良エツ子さんと、楽曲を作って下さった和田俊輔さんも、やっぱりBSPチームと言いますか。10年間、ずっと参加していただいているので、エンディングテーマも見どころの一つなんじゃないかなと思います。

植田 どういうシーンというのもあるんですが、僕は素舞台(舞台上にセットなどが何も状態)そのもの。開演前の、舞台上には誰もいない、何もない状態、という空気感も感じてほしいですし、エンディング後には、その何もなかった舞台上に何かが残っているという。その最初と最後は、僕は本当に「これがBSPなのか、すごく美しいな」と思ったので、開演前とエンディングにも注目してもらいたいですし、その間にも色んなことが起こるので、ずっと楽しんでいてほしいです。

【舞台写真】
【BSP(ブルーシャトルプロデュース)とは】
創業70年以上の歴史を持つ劇団ひまわりのプロダクション部門、ブルーシャトルがプロデュースする演劇公演の総称。2012年、BSPとして活動を開始、松田 岳を主演に、大塚雅史の脚本演出で演劇制作を続ける。初演『ゼロ』では、零式艦上戦闘機と運命を共にした青年たちの物語を、ダンスやアクションを駆使し、零戦の戦闘シーンを表現するなどの独特のスタイルで舞台化し、力強い演劇的アプローチに成功。以後、日本の歴史の1シーンを生きた男たちのいきざまを題材にした作品を次々に発表する。極限まで鍛え抜かれた体と、細部まで磨きこまれた舞台美で客席を魅せる。演出・振付・殺陣、照明・音響・衣裳、すべての舞台芸術を駆使した演劇空間は多くの観客の支持を得、女性を中心とした全国からのファンを増やし続けている。

ブルーシャトルプロデュース 舞台『織田信長』は、東京公演が2023年2月24日~27日まで渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールにて上演中。
続いて大阪公演が2023年3月9日~12日までグランフロント大阪 北館4階 ナレッジシアターにて上演、また3月12日の大阪公演千秋楽ではPIA LIVE STREAMでのライブ配信が決定しています。
ほか公演詳細、ライブ配信に関する情報は、下記のInformationより公式サイトをご確認ください。

☆Information
【公演概要】
■ブルーシャトルプロデュース 舞台『織田信長』

【公演期間・劇場】
東京公演:
2023年2月24日(金)~27日(月) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
大阪公演:
2023年3月9日(木)~12日(日) グランフロント大阪 北館4階 ナレッジシアター

【スタッフ】
脚本・演出:大塚雅史
音楽:和田俊輔・的場英也
振付:藤川美伊菜
殺陣:ドヰタイジ

【キャスト】
織田信長:松田 岳
豊臣秀吉:田中尚輝
徳川家康:新 正俊
明智光秀:鐘ヶ江 洸
森 蘭丸:植田慎一郎
ルイス・フロイス:石田直也
斎藤利三:土倉有貴
黒田官兵衛:梅林亮太

本多忠勝:池之上頼嗣
織田信忠:森田大鼓
顕如:松田大輝
松平信康:小川丈瑠
足利義昭:新井 將
松永久秀:ドヰタイジ

帰蝶:近藤美鈴
お市:原 章子
玉:北村沙羅
徳姫:永野裕里恵

オルガンティノ:牧田優希
高山右近:嵐 千尋
松姫:尾﨑文音
細川忠興:藤沼聡汰
浅井長政:金子僚太
織田信雄:森本圭吾
朝倉義景:岡田 涼

奇妙丸:藤野蒼生 ※東京公演
奇妙丸:杉下碧音 ※大阪公演
茶筅丸:小田島洸 ※東京公演
茶筅丸:大園尭楽 ※大阪公演

[追加キャスト]荒木村重 池田怜央

【チケット料金(税込)】
一般(全席指定):9,000円
桟敷席(東京公演のみ・全席指定):8,500円
学割(要学生証提示・当日指定引換券):6,000円

【ライブ配信】
ブルーシャトルプロデュース「織田信長」大阪公演千秋楽
PIA LIVE STREAMでのライブ配信が決定!

・3/12(日)12時 全景映像(※3/26(日)23:59までアーカイブ有り)
・3/12(日)16時 スイッチング映像(※3/26(日)23:59までアーカイブ有り)
料金:各4,000円
視聴券販売期間:2月25日(土)10:00~3月26日(日)20:00
販売URL:https://w.pia.jp/t/blue-shuttle-oda/

≪公式サイト≫
http://www.blue-shuttle.com/bsp15/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/blueshuttle_p

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