【テニミュSP②】手塚国光役・山田健登×跡部景吾役・高橋怜也が「もう一度、伝説を作る」と意気込み!ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝 1/7開幕目前インタビュー特集

初演から20年、シリーズ通算公演数は2000回を突破したミュージカル『テニスの王子様』(通称『テニミュ』)より、最新公演となるミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝が2023年1月7日に東京・TACHIKAWA STAGE GARDENにて開幕を迎えます。
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝 キービジュアル
スマートボーイズでは青学(せいがく)の部長・手塚国光役を演じる山田健登さんと、その強敵として立ちはだかる氷帝の部長・跡部景吾役を演じる高橋怜也さんにインタビュー。3日連続更新の特集より、本記事ではPart.2をお届けします。
(前回記事はこちら⇒【インタビューPart.1】)

■ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝
 手塚国光 役 山田健登さん × 跡部景吾 役 高橋怜也さん インタビュー

【インタビューPart.2】

――これまでミュージカル『新テニスの王子様』(以下、『新テニミュ』)でも共演してきたお二人ですが、お互いに「いいな」と思った姿や、驚かされた一面などはありますか?

高橋怜也(以下、高橋) 先ほどもお話ししたように、普段の健登はこんなにほんわかしているのに……稽古や舞台上では、「アレッ? あの、笑った時の三日月のような目はどこに行ったの?」っていうくらい、キリッとしている山田健登がいて(笑)。

山田健登(以下、山田) アハハ! 僕、気を抜いたらすぐにこう(にっこりと目尻を下げて)なっちゃうんですよね(笑)。

高橋 でも、役に入っている時はそれが全く出ないくらい、すごくしっかりしていて。憑依しているじゃないですけど、切り替えがすごいんです! 二重人格くらいの豹変ぶりなので、最初は驚きましたね(笑)。
手塚国光 役の山田健登さん
山田 僕から見た怜也くんは……新テニミュの「The First Stage」の時に、跡部vs入江はすごく長い試合だったので、稽古では怜也くんも結構ヘトヘトだったんですよ。それを見て、実は「本番、大丈夫なのかな?」と思っていて(笑)。もう怜也くん、疲労で倒れてしまうんじゃないか、くらいに心配していたんですけど、本番ではそんな心配がウソみたいに消えちゃって! 余裕すら見えたので、「今までの姿は、何やったんやろう?」と思いました(笑)。

高橋 アハハハ!

山田 だから“火事場の馬鹿力”じゃないけど、怜也くんは本番になった時に、もう一段階ギアを上げられる人なんだな、と思っていて。今回もそこが楽しみだし、ちょっと怖い部分でもありますね。

高橋 「あれっ? なんか稽古と違うぞ」っていうね(笑)。
跡部景吾 役の高橋怜也さん
――つまりお二人とも、本番でより力を発揮できるタイプなんですね。
続いて各チームのお話も伺いたいのですが、青学(せいがく)は他の学校に比べても、同じメンバーでやってきた経験値がある分、チームの結束力も高まっているかと。素顔のキャスト同士は、どんな雰囲気でしょうか?

山田 もう、個性が光りまくっています(笑)。僕も青学(せいがく)の部長として、このメンバーでスタートしますと言われた時には、ビシっとまとめようかと思っていたんですけど……それぞれを知ってみると、この個性がすごくいいな、と感じて。そこをなくしたくないなと思ったので、好き放題って言い方はちょっとアレですけど(笑)、普段は好きなようにして、やる時はやる、という切り替えを大切にしていますね。だからもう、楽屋ではすごくうるさいです(笑)。

高橋 アハハ! 確かに、うるさそう(笑)。

山田 うるさすぎて、僕が「集合!」って言ってもこっちを向いてくれないですもん(笑)。だから僕も、みんなと一緒にワイワイしている側の一人です。
――そんな賑やかな青学(せいがく)に対して、高橋さんは氷帝の部長として、これからどのように仲間との距離を縮めていこうと思いますか?

高橋 難しいな~! 慣れたら急激に仲良くなれるタイプではあるんですけど、僕は人見知りなので。

山田 ええ~!?

高橋 (※インタビュー時点では)稽古前なので、まだ全員揃って会えていないのが不安要素ではあるんですけど、でも僕がすごく信頼している、樺地崇弘役の栗原 樹くんがいるので! 原作でも跡部の右腕じゃないですけど、常に樺地がいてくれるので、そこは安心できますね。しかも、栗ちゃんってすごくしっかりしているよね?

山田 本当にそう!

高橋 聖人みたいな子で、まさに樺地なんですよ! だから、ある程度は栗ちゃんに任せて、僕はたまに一言を放つポジションにいようかな、なんて思っています。

――跡部と樺地としての信頼関係は、すでにバッチリですね!

高橋 そうですね。あと、健登は手塚部長でありながら、年齢は青学(せいがく)キャストの最年長ではないので、難しい部分もあったと思うんですよ。だけど、僕は氷帝キャストでは一番年上になるので、そこはすごく言いやすいというか、気を遣わなくていいのでありがたいですね。でも自分が最年長だからこそ、あんまりピシッとはしたくなくて、みんなとフランクに仲良くなれたらいいな、とも思っています。
――今回は約3ヶ月にわたっての長い公演となりますが、これまでも公演数を重ねていく中で、だんだんと芝居が変化したり、ご自身の成長を感じる部分はありましたか?

山田 ありますね。やっぱり、全公演が終わってから初日の公演を観ると……もう、観ていられないんですよ(笑)。

高橋 分かる、分かる!(笑) 自分で観ても初々しいというか、緊張もあったと思うんですけどね。

――初日の時点ではベストを尽くしていても、振り返ってみると。

山田 はい。でも、公演数が多いのもテニミュの良さの一つだと思うんですよ。もちろんその時のベストで毎日挑んではいるんですけど、公演数があるだけに「次はこうしてみようかな」って考えになって、やっぱり芝居も変わっていきますね。

高橋 僕も、初日はその時のベストを出して演じられたと思うんですけど、でもお客様を前にしてみると違ったな、と思う部分もあって。また次の日にはガラッと変えて、という感じで日々変わっていって……自分でも、「なんでこんなに変わるんだろうな?」って思うくらい変わりますね(笑)。

山田 ビックリするよね。初日の姿は、恥ずかしくて自分では観られないです(笑)。
高橋 でも、テニミュは本当に会場が温かくって。歴史も長くて、作品自体に愛を持ったお客様がたくさん来てくださるので、僕らの成長にも期待してくれているのがすごく感じられるんです。そこに甘えてはいられないですけど、演者側にとっても、すごく幸せな環境で舞台をやり続けられる場所だなと思います。

山田 うん。こんなに温かく、お客様が育ててくれる場所って他にはないよね。

高橋 絶対ないと思う。しかも、これだけの公演数があると、本当なら僕らも飽きていくのかな、なんて思うんですけど、一公演も飽きる日がなくて。それって、やっぱり全員が成長し続けているからこそで、「この人の芝居を受けて、自分もここは変えてみよう」とか、日々の変化がより舞台上を熱くしていくのがテニミュだなって思うんです。

山田 本当に1公演1公演、やっていて僕らも楽しいですよね!

――そうした変化や成長は、周りのキャストを見ていても「あっ、ここが変わったな」と感じたりされますか?

山田 それ、ちゃんと分かるんですよ! 例えばセリフの言い回しでも、僕たちも稽古期間に何度も聞いてきているので、本番でちょっとした変化があると、舞台から捌けた瞬間に「ねぇ、今日変えたよね!?」って(笑)。

高橋 あるある!(笑)

山田 そういう会話があるくらいで。それだけ一緒の時間を共有してきているので、お互いの変化はすぐに気付きますね。
――そうした変化には、「作品をより良くしたい」という想いに加えて、役者としての「仲間に負けたくない」、「自分もいい芝居がしたい」という想いもあるのではないでしょうか?

高橋 そうだと思います。いいものを出されると、こっちもやっぱり負けていられない。僕はまだ新テニミュしか経験していないですけど、1試合、1試合と進んでいく物語のなかで、公演の中でも熱量のリレーができていて……最初の試合で熱が上がって、次の試合でも熱が上がって、また次の試合に、と舞台上でもいい相乗効果になっているなと思います。

――そうした皆さん自身の変化に加えて、今回は東京から始まって、大阪、福岡、岐阜、そして東京凱旋という形で各地を巡りますが、地方ごとに客席の雰囲気や、反応の違いを感じることもあるのではないでしょうか?

山田 今はお客様は声を出せない時期なので、客席の変化が分かりづらい部分はあるんですけど、どこの地方も変わらず温かいですね。ただ、日替わりシーンでは、東京でウケてたネタなのに、大阪でやったらスベって「アレ?」みたいな(笑)。

高橋 そうそう、関西は笑いに厳しいよね(笑)。

山田 でも大阪は、ご当地ネタをやるとすごくウケる、という(笑)。僕たちも、その反応は楽しみにしています。

――そして地方公演では、今はコロナ禍ということで、キャストの皆さんでの外食や観光は難しいかと思いますが……皆さんと一緒にいられる時間が長くなることで、仲間意識もより強まるのではないでしょうか?

高橋 そうですね。この時期、プライベートでのお出かけには行けないからこそ、新テニミュでも劇場入りしてからより仲良くなれた、というのはありました。楽屋で過ごす時間でも、「こういう一面も見られるんだ」と気付くことがあったりして。

山田 地方公演のように泊まり込みで過ごせる期間があるのは、より仲良くなれる機会としてありがたいですね。

――ではいよいよ、今作の個人的な見どころと、作品全体での見どころも教えていただけますか?

山田 個人的な見どころは、やっぱりシングルス1の手塚vs跡部の試合ですね。全体としては、青学(せいがく)も氷帝も「ここで負けたら終わる」という想いを全員が持っているので、その上でどう戦っていくのか、というところを観てほしいなと思います。

高橋 僕の、個人的な見どころは……リョーマvs日吉ですかね(笑)。

山田 えっ!?

高橋 なんてね、もちろんリョーマvs日吉の戦いも熱いんですけど!(笑) それでも注目してほしいのは、僕もやっぱり手塚vs跡部の試合です。今回の公演の中でも、一番の見どころにしたい、という思いを持ってやらせていただきます。
全体では、いよいよ氷帝が揃うということで……4thシーズンはテニミュの中でも新しい風を巻き起こしているのを感じますし、演出や楽曲、制作陣も一新され、今までの氷帝公演とはどう変えてくるのかな、というのがすごく楽しみでもあって。その演出に合った氷帝らしさをどれだけ出せるのか、青学(せいがく)にどれだけ危機を感じさせられるのか、というのも大事なところだと思うので、幕が開いて、初めて氷帝が出てくる瞬間。そこは見どころの一つとしても、皆さんをワクワクさせたいな、と思います。
――そんな公演を前に、今夏に開催された「TAKESHI KONOMI Presents『テニプリ☆ソニック2022-おてふぇす in 日本武道館-』」では、テニミュ1stシーズンに出演されていた城田 優さん(手塚国光役)と加藤和樹さん(跡部景吾役)ともお二人は同じ舞台に立ちましたよね。伝説的な先輩方の姿に、大きな刺激を受けたのではないでしょうか。

山田 もう本当に、すごい機会をいただきました! お二人が歌う、『一騎打ち』(テニミュ1stシーズンの楽曲)を生で聴かせていただいて……。

高橋 裏でずっと、「ヤバいな」って震えていました。でも、その時には「ヤバい」と思うからこそ、「俺たちもああなろう」という話も二人でしていたので、もう一回伝説を作るじゃないですけど、本当にそれぐらいの熱さと想いを持っていたいなと。ね?

山田 そうだよね。僕たちで「あの伝説を超えたい!」と強く思っています!

【1/3更新 インタビュー Part.3へ続く】

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝は、2023年1月7日よりTACHIKAWA STAGE GARDENでの東京公演より開幕後、大阪、福岡、岐阜、東京凱旋公演が行われます。
ほか公演詳細・最新情報は、下記のInformationより公式サイトをご確認ください。

☆Information
【公演概要】
■ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく) vs氷帝

原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)

脚本・作詞・演出:三浦 香
音楽:坂部 剛/Yu (vague)
振付:遠山晶司(梅棒)/YOU

主催:東京・大阪公演:テニミュ製作委員会
福岡公演:キャナルシティ劇場/サンライズプロモーション東京
岐阜公演:中京テレビ放送
共催:岐阜公演:公益財団法人 土岐市文化振興事業団
協賛:ファミリーマート

出演:
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:今牧輝琉、手塚国光役:山田健登、大石秀一郎役:原 貴和、
不二周助役:持田悠生、乾 貞治役:塩田一期、菊丸英二役:富本惣昭、
河村 隆役:大友 海、桃城 武役:寶珠山 駿、海堂 薫役:岩崎悠雅、
堀尾聡史役:りょうた、加藤勝郎役:戸塚世那、水野カツオ役:市川愛大、池田雅也役:大野紘幸

<氷帝>
跡部景吾役:高橋怜也、忍足侑士役:草地稜之、宍戸 亮役:広井雄士、
向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三、滝 萩之介役:中田凌多、
樺地崇弘役:栗原 樹、鳳 長太郎役:明石 陸、日吉 若役:酒寄楓太

<聖ルドルフ>
観月はじめ役:三井淳平、不二裕太役:石原月斗

<山吹>
南 健太郎役:桑原 勝、千石清純役:TAISEI

井上 守役:北代高士

<テニミュボーイズ>
赤峰 優、西岡諒佑、益川和久

公演日程:
東京公演 2023年1月7日(土)~1月15日(日) TACHIKAWA STAGE GARDEN
大阪公演 2023年1月20日(金)~1月29日(日) メルパルクホール大阪
福岡公演 2023年2月3日(金)~2月5日(日) キャナルシティ劇場
岐阜公演 2023年2月17日(金)~2月19日(日) 土岐市文化プラザ サンホール
東京凱旋公演 2023年2月25日(土)~3月5日(日) TOKYO DOME CITY HALL

チケット料金:6,800 円(全席指定/税込み)

チケット取扱い:イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット

お問合せ:ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php

≪公式HP≫
https://www.tennimu.com/
≪テニミュ・モバイル≫
https://sp.tennimu.jp/

【配信情報】
■ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝
U-NEXT独占ライブ配信・アーカイブ配信

U-NEXT特設ページ:https://t.unext.jp/r/4thseason_2023hyotei

■ライブ配信 [見逃し配信付き]
配信公演
2023年1月7日(土)17:30 東京公演【初日:スイッチング映像】
2023年2月25日(土)12:30 東京凱旋公演【青学(せいがく)スイッチング映像】
2023年2月25日(土)17:30 東京凱旋公演【氷帝スイッチング映像】
2023年3月5日(日)17:30 東京凱旋公演【大千秋楽:スイッチング映像】

■販売価格
各3,700円(税込)

■販売期間(ライブ配信終了後は、見逃し配信のみご購入可能で()
【初日:スイッチング映像】
2022年12月31日(土)12:00~2023年1月14日(土)12:00
【青学(せいがく)スイッチング映像】/【氷帝スイッチング映像】
2023年2月18日(日)12:00~3月4日(土)12:00
【大千秋楽:スイッチング映像】
2023年2月26日(日)12:00~3月12日(日)12:00

■見逃し配信 視聴期間(ライブ配信終了後、準備が整い次第開始いたします)
【初日:スイッチング映像】
~2023年1月14日(土)23:59
【青学(せいがく)スイッチング映像】/【氷帝スイッチング映像】
~2023年3月4日(土)23:59
【大千秋楽:スイッチング映像】
~2023年3月12日(日)23:59

■アーカイブ配信
配信公演
2023年1月7日(土)17:30 東京公演【初日:スイッチング映像】
2023年1月7日(土)17:30 東京公演【初日:全景映像】
2023年2月25日(土)12:30 東京凱旋公演【青学(せいがく)スイッチング映像】
2023年2月25日(土)17:30 東京凱旋公演【氷帝スイッチング映像】
2023年3月5日(日)17:30 東京凱旋公演【大千秋楽:スイッチング映像】

■販売価格
全景映像:2,800円(税込)
スイッチング映像:各3,700円(税込)

■販売・配信期間(ご購入から7日間ご視聴可能です)
【初日:スイッチング映像】/【初日:全景映像】
2023年1月19日(木)12:00~3月23日(木)23:59
【青学(せいがく)スイッチング映像】/【氷帝スイッチング映像】
2023年3月9日(木)12:00~3月23日(木)23:59
【大千秋楽:スイッチング映像】
2023年3月17日(金)12:00~3月23日(木)23:59
※ライブ配信終了後は見逃し配信のみの視聴になります。配信スケジュールをご確認いただきご購入の際はご注意ください。
※見逃し配信とは、ライブ配信の映像を後日期間限定で何度でも視聴出来るサービスです。
※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトをご覧ください。

©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会