森崎ウィン×鈴木拡樹「ロイド・フォージャーは謎めいてるからこそ、魅力的」ミュージカル『SPY×FAMILY』SPインタビュー【前編】チケット一般発売が12/24スタート

ミュージカル『SPY×FAMILY』が2023年3月8日より東京・帝国劇場、4月11日より兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール、5月3日より福岡・博多座にて上演されます。
原作の『SPY×FAMILY』は、「スパイ&超能力者&殺し屋が互いの秘密を抱えたまま仮初めの家族になる」というユニークな設定と、スタイリッシュでキュートなキャラクターたち、シリアスとコメディが絶妙にブレンドされた世界観、巧妙なセリフ回しとアクションとギャグを織り交ぜたストーリーテリング等により、連載開始直後から閲覧数・コメント数・発行部数における「少年ジャンプ+」最高記録を次々と更新し、読者の圧倒的な支持を獲得。「このマンガがすごい!202」オトコ編・第1位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」第1位、「第4回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」大賞、などに選出され、シリーズ累計発行部数は2,700万部を突破! 現在テレビアニメ第二クールが放送中で、欧米圏・アジア圏での放送及び配信の世界展開もスタート、国内外を問わず一大旋風を巻き起こしています。

そんな超人気コミックが、満を持して2023年3月に帝国劇場で、ミュージカルとして初舞台化されます。原作の持つ世界観はそのままに、100年余りの歴史がある帝劇に相応しいスケールとゴージャスな装いで舞台に昇華されるとのこと。

【ストーリー】
男はスパイ×少女は超能力者×女は殺し屋、世界の平和はこの3人に託された!?《普通の家族》を知らずに育った3人の、ちょっと変わった《仮初めの家族》の物語。

世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。隣り合う東国<オスタニア>と西国<ウェスタリス>では、十数年間にわたる仮初めの平和が保たれていた。西国の情報局対東課<WISE(ワイズ)>所属の凄腕スパイであるコードネーム<黄昏(たそがれ)>は、高い諜報能力を駆使して幾度も東西両国間の危機を回避させてきた。
そんなある日、<黄昏(たそがれ)>は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、極秘任務を命じられる。その名も、オペレーション<梟(ストリクス)>。任務の内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入し、デズモンドに接触せよ”というもの。
<黄昏(たそがれ)>は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作るた《娘》と《妻》を探すことに。彼が出会った《娘》候補のアーニャは心を読むことができる超能力者、《妻》候補のヨルは殺し屋という裏の顔を持っていたが、3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
案の定、変わった素性を持つ3人の《仮初めの家族》の日常はおかしなことだらけ。時には大事件に巻き込まれ、それぞれの敵や難問に立ち向かいながらも、とにかく《普通の家族》を装うために全力を尽くす3人に、世界の平和は託されたのだった・・・

出演はロイド・フォージャー役を森崎ウィンさんと鈴木拡樹さん(Wキャスト)、ヨル・フォージャー役を唯月ふうかさんと佐々木美玲(日向坂46)さん(Wキャスト)、ユーリ・ブライア役を岡宮来夢さんと瀧澤翼(円神)さん(Wキャスト)、フィオナ・フロスト役を山口乃々華さん、フランキー・フランクリン役を木内健人さん、ヘンリー・ヘンダーソン役を鈴木壮麻さん、シルヴィア・シャーウッド役を朝夏まなとさんが演じます。

スマートボーイズでは、ロイド・フォージャーをWキャストで演じる森崎ウィンさんと鈴木拡樹さんにインタビュー! 前後編に渡りたっぷりとお届けします。前編では本作への意気込みや、役作りについて語っていただきました。
【インタビュー】

──まずは今回演じるロイドの印象は?

森崎 ロイド・フォージャーは本当に完璧な人間で、同じ男性として憧れを持てるカッコいい人物です。だけど彼が抱えるバックボーンが謎めいてるからこそ、魅力的に見えるのかなと思います。

鈴木 謎めいているって魅力的ですよね。スパイなんて特に謎めいている職業で、解き明かされちゃうとまずい側の人間で。そういう部分を描けるのは魅力的ですし、役作りをする上でたくさん頭を使うことになると思います。
森崎ウィンさん
──ご自身と似ているところを教えてください。

森崎 似てるところは、同じ人間であることだけ……(笑)。

鈴木 完璧そうに見えるけど。

森崎 似てるところはあんまりないです。実は色々抜けています(笑)。

鈴木 僕も似ているのは、男性であることですね(笑)。正直、似ている部分ってすごく少ないと思うんです。器用である人間はすごく魅力的ですし、自分と掛け離れている人物を演じられるのはすごく嬉しい機会なので、楽しみながら演じたいです。
鈴木拡樹さん
──どんな風に演じていきたいですか?

森崎 ミュージカルですので、歌を折り混ぜながら、この『SPY×FAMILY』という作品をどう伝えて、どう広げていくのか注目していただきたいです。個人的には、二次元の漫画から、三次元で俳優が演じる意味を自分なりに見つけて、しっかりと皆さんに伝えていけたらなと思います。

鈴木 この作品は“仮初めの家族”の物語ですが、Wキャストを生かしやすい設定だと思うんですね。回ごとに組み合わせが違いますので、同じセリフで同じ歌を歌っていても、醸し出すものは違って、それぞれの”仮初めの家族"を表現できると思います。演出のG2さんもおっしゃってた通り、その”仮初め"で集まっているからこその魅力と言いますか、普通の家族とは異なる、ある意味エチュード的な関係を楽しんでもらえるんじゃないかな思います。
──お2人とも原作のファンだということで、原作の物語についての感想や、好きなキャラクターやエピソードを教えてください。

森崎 アーニャが何者かに誘拐された時に、ロイドが敵のアジトへ乗り込んで助けたときのシーンで、最後に「子どもが泣かない世界 それを作りたくてオレはスパイになったんだ」っていうセリフがとても印象深く残って好きです。こんなポップな作品でこんな重いことを言っちゃうんだって。現代のことにも通ずるものがありまして。ロイドのバックボーン知りたくなったシーンです。

鈴木 僕もとても興味深く、この作品を見させていただいていて。大前提としては、ホームコメディーなので、どの話を見ていただいてもクスッと笑える作品です。明かされていない設定が多いので、深く考察して楽しめる作品でもあるなと思っていて。

僕個人の考察なのですが、多分”ベルリンの壁”辺りのお話がベースになっていて、冷戦であったり、東西に分かれている状態のお話をこれだけコメディに振っているのって、実はもしかしたら、今後の伏線なんじゃないかなって考えると、すごく楽しくて。

実際に歴史でもドイツの「東西冷戦」の際にも、スパイの密告が多くあって。実はすごい身近な人が密告していたみたいな話もありますが、『SPY×FAMILY』も、そっち路線になったらって思うとすごく悲しい気持ちになったり。

今の時点ですごくいろんな捉え方ができるので、今後の展開から目が離せないです。だから考察好きの方とか、いろんな糸口から考察してみるのも、楽しいんじゃないかなって思います。
──ちなみに好きなキャラクターはいらっしゃいますか?

鈴木 これだけ言っておいて、ダメダメなスパイの<東雲(しののめ)>ですね(笑)。彼が何かを間違えて、ベルリンの壁を開放しちゃうみたいなこととかに繋がっていくんじゃないかな? みたいな考察をしてみたり。じゃなければ、ただのポンコツです……(笑)。

森崎 ユーリです! 特にアニメで の小野賢章くんのアテレコが最高でした。憎めない人物です。
──お二方とも、今回がG2さん演出作品に初参加ですが、G2さんや共演者の皆さんの印象は?

鈴木 G2さんは皆さんのことをすごく観察されていたので、すごく探られてるなっていう感じはありました。僕も実際に共演者の皆さんがどういう人たちなんだろうって探ってはいましたけど、会見でなんとなくそれぞれの人柄が掴めまして、この楽しいメンバーとご一緒できるのが楽しみです。

森崎 作品が始まる時に、一番最初に顔合わせする時はいろんな意味で緊張するんですけど、今日G2さんにお会いして、この人を信じて飛び込んでいいんだなって直感で感じられました。(鈴木)拡樹さんもおっしゃった通り、共演者の皆様が素敵な人達なので、そこにすごく救われたなと思います。会見では背伸びをしていた自分もいましたが、稽古場に行けばこういうのって剥がれていきますし、そういう意味では、この方々の前で自分の殻を脱いでいく瞬間も楽しみだし、皆さんの素顔を見られるのも楽しみだなって思えました。
──G2さんとこの作品をどんな風に作り上げたいですか?

鈴木 会見のG2さんのコメントの中で、僕も同じく大事にしている点があって、この作品はミュージカルが好きな方も見ますけど、原作が好きな方っていうのも当然いらっしゃるので。原作のファンの方にも、納得とは違うんですけど、”この作品の世界観を、実写化したものを見れてよかった!”って思っていただけることが、一つのゴールだと思うんです。なので、そこに向けてのアプローチとかも考えていかなければいけないと思います。

みんなで一丸になって、G2さんを信じてついていこうと思います。

森崎 稽古に入ってみないと分からない事も多いですが、自分がロイドをどういう風に演じていくかを組み立てていく中で、たくさん自分でも乗り越えなければいけない壁が出てくると思います。その時は、思ったことを相談したり、G2さんに全信頼を置いて、言われたことに対して、素直に受け入れて、全力でやっていきたいなと思います。

【インタビュー後編に続く】

ミュージカル『SPY×FAMILY』のチケット一般発売が、いよいよ12月24日より開始されます。その他の公演詳細は、Informationをチェックしてください。

※撮影関連クレジット※
≪森崎ウィンさん≫
ヘアメイク:KEIKO
スタイリスト:森田晃嘉

≪鈴木拡樹さん≫
ヘアメイク:AKI
スタイリスト:中村美保

鈴木さん衣装情報:
◆スーツ
三服屋
問:090 4147 9438

◆シャツ
BLACK LABEL CRESTBRIDGE
問:SANYO SHOKAI 
0120-340-460

◆ネクタイ・チーフ・ネクタイピン
giraffe
問:WORK TO SHOPSendagaya
03-6455-5892

◆その他
スタイリスト私物

©遠藤達哉/集英社

☆Information
ミュージカル『SPY×FAMILY』
東京公演:2023年3月8日(水)〜3月29日(水) 帝国劇場
兵庫公演:2023年4月11日(火)〜4月16日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
福岡公演:2023年5月3日(水)〜5月21日(日) 博多座

【原作】遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載)

【出演】
ロイド・フォージャー 森崎ウィン/鈴木拡樹 Wキャスト
ヨル・フォージャー 唯月ふうか/佐々木美玲(日向坂46) Wキャスト
アーニャ・フォージャー 池村碧彩/井澤美遥/福地美晴/増田梨沙 交互出演
ユーリ・ブライア 岡宮来夢/瀧澤翼(円神) Wキャスト
フィオナ・フロスト 山口乃々華
フランキー・フランクリン 木内健人
ヘンリー・ヘンダーソン 鈴木壮麻
シルヴィア・シャーウッド 朝夏まなと

楢木和也(ドミニクほか)

新井海人、大津裕哉、小倉優佳、鎌田誠樹、栗山絵美、桑原柊、柴田実奈 島田彩、丹宗立峰、堤梨菜、般若愛実、福田えり、深掘景介、藤岡義樹 湊陽奈、宮野怜雄奈、武者真由、元榮菜摘、山野靖博、ユーリック武蔵、LEI'OH

【脚本・作詞・演出】G2
【作曲・編曲・音楽監督】かみむら周平

【製作】東宝 

【チケット】
一般前売日:2022年12月24日(土)
S席:15,000円、A席:10,000円、B席:5,000円
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/spy-family/
e+:https://eplus.jp/spy-family03/
ローソンチケット:https://l-tike.com/play/spy-family/
CNプレイガイド:https://www.cnplayguide.com/spy-family/

《ミュージカル「SPY×FAMILY」公式サイト》
https://www.tohostage.com/spy-family/
《ミュージカル「SPY×FAMILY」公式Twitter》
@spyfamily_stage
≪「SPY×FAMILY」集英社公式サイト≫
https://www.shonenjump.com/j/rensai/list/spyfamily.html
≪アニメ「SPY×FAMILY」公式サイト≫
https://spy-family.net/

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