東啓介×有澤樟太郎が語る、“奇跡のミュージカル”に挑む意気込みとは?ボブ・ゴーディオ役のWキャストが登場、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』インタビュー特集
チームBLACK・チームGREENと2チームのキャストが“ザ・フォー・シーズンズ”のメンバーを演じる今回の上演より、スマートボーイズでは各チームのボブ・ゴーディオ役を務める東 啓介さん、有澤樟太郎さんにインタビュー。ダブルキャストのお二人に、今作への意気込みを語っていただきました。
2004年に世界初演、翌年2005年にブロードウェイに進出したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は、‘60年代のアメリカ音楽界を席巻した“ザ・フォー・シーズンズ”のオリジナル・メンバー4人が、それぞれの視点でグループの姿を語っていくという物語。
劇中の楽曲は、『Sherry(シェリー)』、『Can’t Take my eyes off of you(君の瞳に恋してる)』といったグループの大ヒットナンバーで構成されており、2014年にはハリウッド映画の名匠クリント・イーストウッド監督による映画版も大ヒットしました。
日本では、2016年に藤田俊太郎氏の演出によってシアタークリエで初上演され、世界レベルの歌唱力を求められるフランキー・ヴァリ役には中川晃教さんが登場。多くのファンを生み出すとともに、第42回菊田一夫演劇賞、第24回読売演劇大賞などの演劇賞を受賞すると、2018年には待望の再演と初の全国ツアーが実施されました。
そして2020年7、8月には、満を持しての帝国劇場での上演が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染の拡大により全公演中止に。しかし緊急事態宣言の解除後には、コンサートバージョンの上演へと変更し、奇跡の復活を果たしました。
このミュージカルが描く、若者の夢と栄光、挫折、再会、終わらない青春の物語とシンクロするかのように、こうした成功と苦難を乗り越えながら、多くのファンとともに歩んできた日本の「ジャージー・ボーイズ」カンパニー。
いよいよ2022年10月には、日本人で 2人目となるフランキー・ヴァリ役を射止めた花村想太さん(Da-iCE)を迎え、日本演劇の最高峰、日生劇場へと初登場!
■ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
ボブ・ゴーディオ役 東 啓介さん×有澤樟太郎さん 対談インタビュー
有澤樟太郎(以下、有澤) 僕はこのお仕事を始める前に『ジャージー・ボーイズ』の映画を見たことがあって、そこからミュージカルもあると知りました。華やかなミュージカルという印象で、過去の取材でも憧れの作品に挙げたことがあったくらいなので、そうした作品に携われてとても嬉しいです。
ボブ・ゴーディオは天才気質でプロデュース能力もある多才な人物だと思うんですが、そういった役を演じられることへのプレッシャーは感じつつも、楽しみたいなと思います。
――2020年のコンサートバージョンにも出演された東さんは、いよいよ待望のミュージカル公演となりますね。
東 啓介(以下、東) 僕は以前にもミュージカル『ジャージー・ボーイズ』を観劇していたので、2020年版での出演が決まった時も、この作品に携われることが本当に嬉しかったです。そしてプレッシャーを感じながらも、稽古に挑み……結果的に、その公演はコンサートバージョンへと変更になって、それでも上演ができたこと自体は本当に良かったんですが、今回はいよいよ本公演ができるということで! 前回できなかった分の想いも重ねて、また気を引き締めて頑張りたいなと思います。
――お二人が演じるボブ・ゴーディオは、作曲の才能もあり、ザ・フォー・シーズンズの中ではブレーン的な目線も持った役柄です。この役柄には、これからどのようにアプローチしていきたいですか?
東 僕にとってはコンサートバージョンの稽古でも一度作ってきた役柄ですが、本公演は初めてということもあって……今日、演出の藤田(俊太郎)さんとも話してきたんですけど、前回のことは一旦クリアにして、イチから作ろうかなと思っていて。
当時のジャージーの環境や文化、そういう状況下で生きてきた四人のうちの一人の男としては、もう少し“男”が強くあってもいいんじゃないかな、と。もちろん、頭の良さなどの人物像はあるんですけど、また色々試してみるのも楽しいかな、と思っています。
稽古でもたくさん話し合って、それこそ樟太郎くんとも別々のボブ・ゴーディオではありますけど、一緒に素晴らしいものを作り上げたいです。
有澤 とにかく今は歌稽古に集中していて、役作りはまだまだこれからなんですが……先に歌稽古の期間が設けられている分、本稽古までにはしっかりと自分の課題は潰しておかなきゃいけないな、と思っています。
そしてボブはスターであり、次世代に語り継がれている天才でもあるんですけど、僕は“一人の天才”というよりは、“一人の男”として、人間味のある物語を作っていけたらいいな、と。何よりこの作品では、各チームの4人や、カンパニー全員のチームワークが揃った時にはすごいエネルギーが出ると思うので! 僕もまだまだ参加したばかりですけど、その一員として、しっかりと役割を全うしたいです。
――今回の上演では、フランキー・ヴァリ役も中川晃教さん、花村想太さんのお二人となり、完全2チーム制のザ・フォー・シーズンズとなるのも新たな試みかと。現時点で、チームBLACKとチームGREEN、それぞれの特色を挙げるとしたら?
東 チームBLACKは2020年のコンサートからメンバーが変わっていないので、その時からのチーム感が既にあります。普段の会話でもふざけ合ったりしているので、役柄にもそうした僕たちの自然な関係が合体して、より素で生きている4人の姿、みたいなものが出るんじゃないかなと思います。
特にアッキーさん(中川晃教さん)は、この作品を一番理解してくれていると思いますし、初演からの経験がある(藤岡)正明さんもすごく引っ張ってくださるので、色々とお話を聞いたりして、チームとしての色も、コンサートの時よりもさらに濃く、強くしていきたいです。
東 啓介さん
今までの『ジャージー・ボーイズ』を知っている、応援してきた皆さんの中でも、「このチームはどうなるんだろう?」と思っている方はたくさんいると思うんですけど、コンサートを経験して、すでに自然体な関係ができ上がっているチームBLACKに対しても、チームGREENが加わることでの相乗効果や、何かいい刺激を与えられたらと思っています。
――有澤さんはチームGREENの皆さんと、すでにコミュニケーションは取れていますか?
有澤 spiさんのことは以前からよく知っていましたし、最近まで別の作品でもご一緒していて。(尾上)右近さんも、ご出演されている歌舞伎を観に行かせていただきました! そして花村さんと僕は地元が近いので(ともに兵庫県出身)、その話題でもコミュニケーションは取れていますね。
――ではここで、同じ役を演じる東さんと有澤さんの関係も。しっかりとご一緒されるのは今回が初めてかと思いますが、これまでにお話されたことや、お互いの印象も教えていただけますか?
東 以前にも何度かお会いする機会はあったんですが、それから結構時間が空いていたので、今回の歌稽古で改めてお会いした時には緊張しちゃいましたね(笑)。
同い年なんですけど、やっと共演できる嬉しさに緊張もあって、稽古の最初は敬語が抜けなかったり……僕から積極的にいきすぎても「逆に歌稽古の前に緊張させちゃわないかな?」と思ったりもして、勝手にソワソワしていました(笑)。
有澤 僕は俳優デビューしたての頃、周りに同い年の役者の方が少なかったので、その時からとんちゃん(東さんのあだ名)のことは意識していて。すぐに主演もされていたし、ミュージカルや映像でも活躍されていて、本当に多才だし、すごいなと思っていました。
だから共演も夢見ていたものの、今までは顔を合わせてもガッツリと一緒にやる機会はなかったから、僕も最初は「何を話したらいいんだろう」って感じになっちゃって(笑)。でも今回は、とんちゃんからも色々とアドバイスをもらいたいです!
東 いやいや!
有澤 もうすでに、歌声を聞いて「うわ~!」って思っているので! 共演できてめちゃくちゃ嬉しいですし、今回はダブルキャストということで、同じ作品、同じ役柄としても一緒になって戦って、色んな想いを分かち合いたいなと思っています。
――ちなみに本日はこの取材の前にも、お二人での撮影が行われていたとのこと。そこでもなにか、お話をされたりはしましたか?
東 撮影前には歌稽古もしていたので、やっぱり「『ジャージー・ボーイズ』の歌って、ムズイよね」なんて話を(笑)。僕と樟太郎くんでは同じ役でも歌うパートが違うので、「チームによってもパートが違うんだね」みたいな話をしていました。
有澤 僕は、撮影でちょっと不思議な感覚になって……自分で言うのもなんですけど、僕って身長184cmでまあまあ大きいんですよ。でもとんちゃんはもっと大きくて(東さんは身長190cm)、この二人が並ぶと普通じゃないなって!(笑) 撮影では距離も近かったので、「客観的に見ると、結構すごいよな?」と思ったりしました(笑)。
――有澤さんが見上げることになる方は、なかなか貴重ですね(笑)。すでに歌稽古が始まっているとのことですが、歌の面では課題に感じていることはありますか?
東 もう、全部です(笑)。『ジャージー・ボーイズ』の歌い方って本当に特殊で、色んな声質みたいなものも使い分けないといけないので、体に馴染むまでがやっぱり大変で。でも、それができたら絶対に歌が上手くなるんですよ!
樟太郎くんはすでにパートもちゃんと覚えていて、人のハモリにも流されないので、「マジですげえ!」って思いながら歌稽古をしています。
有澤 いえいえ!
東 俺なんて、「あ~、もうダメだ!」って思っていましたもん(笑)。
――個々の技術のほか、自分の歌声を見失わないようにする難しさもあるんですね。有澤さんはいかがですか?
有澤 今までの僕は、わりと“自分は自分”という感じで、ハモリとかも周りの声を聴くと惑わされちゃうので、本番の段階でやっと聴けるようになってくるな、みたいな感じだったんですけど、今回は稽古でそれが求められるというか。
人の声を聴いて、リズムや口元を合わせていかないといけないので、脳の中でも使ったことがない部分を使っているような気がするし、筋肉とか体も含めて、歌稽古をした後にどっと疲れるんですよね(笑)。
――『ジャージー・ボーイズ』ならではの洗礼を受けている、と!
有澤 歌稽古の前にも、色んな先輩方から「覚悟しておいた方がいいよ」というアドバイスはもらっていて。でも実際にやってみると、全部が知らないことで、全部が吸収したいことでもあるので、本当にすごく楽しいんです!
今日はとんちゃんと二人での歌稽古だったんですけど、この二人だけでの稽古は今後なかなかできないと思うので、それもすごく貴重で楽しかったです。
有澤樟太郎さん
東 うわ~、これはまた変わるかもしれないんですけど……僕はコンサートでも歌わせていただいた、『My Eyes Abored You』が好きですね。あと今回は、コンサートでは歌えなかった『Oh、What a Night (December,1963)』を歌えるのもすごく楽しみです。
セリフで言うと、やっぱりラストシーンでのボブの『(グループの音楽的な成功に対して)ああしたことはすべて起こりえなかったはずだ……僕がいなければ』というセリフが「カッコ良すぎるだろ!」って思いますね。
有澤 僕は『Sherry』とかの名曲をみんなと歌っているときに、「うわ~!」って! 自分一人で歌っている時とはまた違った感覚で、この曲を自分が歌っているんだ、ということにまず一つ感動できるんです。あと好きな曲でいうと、序盤にトミーが歌う『Silhouettes』がすごく好きですね!
それからセリフだと、独特の言い回しが印象的で。ボブにも『でも本当に成功しているんだって僕がわかったのは――親がビジネススクールの話をしなくなったから』というセリフがあるんですけど、そういう言い回しは日本にはないものだなって思います。
東 確かに! オシャレだよね。
――お二人は各チーム4名の中ではそれぞれ最年少となりますが、カンパニーの中ではどんなポジションになりそうでしょうか? ほかの方についても、ムードメーカーなどの役割が見えている方がいらっしゃれば教えてください!
東 うーん、どうなんだろう? 自分がどういう立ち位置なのか、客観視したことがないからあんまり明確には言えないかも。でも、藤岡さんにはオモチャにされています(笑)。
――役柄でも、グループの中ではボブ・ゴーディオが一番年下ですよね。
有澤 そうですね。フランキー・ヴァリより8歳年下の役になるので。
東 僕はわりと、チームBLACKの中ではイジられたり、ツッコんだり、どっちも担っている感じですね。チーム全体がいい距離感で、とにかくずっと笑っている気がします。
有澤 チームGREENは、全員ではまだ一度しかお会いできていないので、ツッコミ役とかも分からないんですけど………僕は年下ですし、多分イジられ役になるんだろうなって(笑)。ほかのメンバーを見てみても、「この人はイジられキャラだろうな」っていう人がいないので、僕がそうなるんだろうと覚悟しています(笑)。
――これから皆さんの仲がさらに深まっていくことにも期待ですね! それでは最後に、『ジャージー・ボーイズ』ファンの方々、そして今回の公演を楽しみにされている皆さんに向けて、メッセージをお願いいたします!
東 ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は色んな方に愛されている、熱狂的なファンの方が多い作品なので、もちろん怖さはありますし、比較もされるだろうと思っています。でも、観に来てくださる皆様には、まずは純粋に音楽を楽しんでほしいですし、夢や目標がある方には、この作品を観てその気持ちを追いかけ続けてほしいです。
そしてチームBLACKとチームGREEN、どちらのチームの色も、以前からこの作品を観てくださっている方に愛していただきたいなと思いますし、今回初めて観る方には、存分に楽曲と物語の素晴らしさを楽しんでいただきたい。僕たちはそのためにも、一生懸命に頑張りたいと思います!
有澤 僕の周りでも『ジャージー・ボーイズ』を観たことがある方は、皆さん「めちゃくちゃ面白かった」と言うくらい、それぞれの心に残る作品になっていて。それは、今までのカンパニーが作り上げてきたものがあるからだと思いますが、今回はそれを受け継ぐ気持ちと、さらに超えたいという気持ち、色々な想いを持っています。
ボブ・ゴーディオもグループには途中加入してきたメンバーで、僕も今回がはじめましてという形になりますが、この作品をさらに、皆さんの印象に残るものにできれば! 「お手柔らかに!」という気持ちです(笑)。
東 わかる~!(笑)
――「お手柔らかに」と「見せてやるぞ!」、どっちも本音ですよね。
東 いや、もちろん「見せてやるぞ」が100%に決まっているじゃないですか!(笑)
有澤 アハハ! よろしくお願いします!【完】
ヘアメイク:東=谷口祐人(amber_be)/有澤=SHIO
スタイリスト:東=青木紀一郎(ALVARO)/有澤=山田安莉沙
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』は、プレビュー公演が2022年10 月6日~10月7日まで、本公演が10月8日~10月29日まで東京・日生劇場にて上演。以降、11~12月には大阪・福岡・愛知・秋田・神奈川にて全国ツアー上演が行われます。
キャストスケジュールやチケット情報などの公演詳細・最新情報は、下記のInformationより公式サイトをご確認ください。
☆Information
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
【キャスト】
■チーム BLACK
フランキー・ヴァリ:中川晃教
トミー・デヴィート:藤岡正明
ボブ・ゴーディオ:東 啓介
ニック・マッシ:大山真志
■チーム GREEN
フランキー・ヴァリ:花村想太
トミー・デヴィート:尾上右近
ボブ・ゴーディオ:有澤樟太郎
ニック・マッシ:spi
ボブ・クルー:加藤潤一
ジップ・デカルロ:山路和弘
ノーム・ワックスマン:戸井勝海
綿引さやか 小此木麻里 遠藤瑠美子 ダンドイ舞莉花
大音智海 山野靖博 若松渓太 杉浦奎介 岡 施孜
【クリエイティブ】
脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
音楽:ボブ・ゴーディオ
詞 :ボブ・クルー
翻訳:小田島恒志
訳詞:高橋亜子
演出:藤田俊太郎
音楽監督:島 健
音楽監督補・ヴォーカルデザイン:福井小百合
振付:新海絵理子
美術:松井るみ
照明:日下靖順
音響:山本浩一
映像:横山 翼
衣裳:小林巨和
ヘアメイク:井上京子
稽古ピアノ:森 俊雄
音楽コーディネイト:東宝ミュージック
演出助手:郷田拓実/守屋由貴
技術監督:小林清隆
舞台監督:山本圭太
プロデューサー:今村眞治/村田晴子
製作:東宝/WOWOW
【公演情報】
プレビュー公演:2022年10月6日(木)~10月7日(金)
本公演:2022年10月8日(土)~10月29日(土)
会場:日生劇場(NISSAY THEATRE) 〒100-0006 東京都千代田区有楽町 1-1-1
【チケット料金】(税込)
本公演 S席:14,000円 A席:9,500円 B席:4,500円
プレビュー公演 S席:13,000円 A席:8,500円 B席:4,000円
チケット一般発売中
・東宝ナビザーブ https://stage.toho-navi.com/
プレイガイド
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/jersey2022/
・e+(イープラス) https://eplus.jp/jersey/
・ローソンチケット https://l-tike.com/play/jersey/
・CN プレイガイド https://www.cnplayguide.com/jersey/
お問い合わせ:03-3201-7777 東宝テレザーブ
【全国ツアー公演情報】
■大阪公演 新歌舞伎座 11月3日(木・祝)~6日(日)
お問い合わせ:新歌舞伎座 06-7730-2121
■福岡公演 博多座 11月10日(木)~13日(日)
お問い合わせ:博多座電話予約センター092-263-5555
■愛知公演 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール 11月26日(土) ~27日(日)
お問い合わせ:キョードー東海 052-972-7466
■秋田公演 あきた芸術劇場ミルハス 12月3日(土) ~4日(日)
お問い合わせ:キョードー東北 022-217-7788
■神奈川公演 横須賀芸術劇場 12月10日(土) ~11日(日)
お問い合わせ:横須賀芸術劇場電話予約センター046-823-9999
KM ミュージック 045-201-9999
【あらすじ】
はじまりはニュージャージー州の貧しい片田舎。
“天使の歌声”を持つフランキーは、成功を夢見る兄貴分のトミーとニックのバンドグループに迎え入れられる。早速3人での音楽活動をスタートさせるが、フランキーの歌声をもってしてもグループには未だ何かが欠けていた。
鳴かず飛ばずの日々が続く中、作曲の才能溢れるボブが加入する。フランキーの歌声に魅了されたボブは、その声のために曲を書きたいと思うのだった。しかし金もコネもない彼らを待っていたのは過酷な下積み生活。そんな中でも彼らは自分たちの音楽を磨き、それぞれの才能を開花させていく。そしてついにボブの楽曲と4人のハーモニーが大物プロデューサーの目に留まった。彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」としてレコード会社と契約し、《Sherry》をはじめとする全米ナンバー1の楽曲を次々と生み出していく。ヒット曲につぐヒット曲、長期にわたるツアーで、家族を顧みずに酒と遊びを繰り返す日々が続く。富も名声も手にしたはずの4人だったが、輝かしい活躍の裏では、莫大な借金やグループ内の確執、家族の不仲など、様々な問題が勃発し、彼らの固い絆を蝕んでいった。それらはやがて取り返しのつかない大きな軋轢となり、グループを引き裂くのだった。
成功と挫折。あまりに劇的な春夏秋冬を駆け抜けていく4人がその先で見たものとは―。
≪公式サイト≫
https://www.tohostage.com/jersey/