これまで多くのメディアミックスで成功をおさめ、発行部数890万部を突破し、今年20周年を迎える畠中恵氏による小説「しゃばけ」を新たなキャスト＆スタッフで送る「畠中恵「しゃばけ」シリーズpresents　シャイニングモンスター」が3月13日より東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!にて上演されます。

「しゃばけ」は、病弱だけど優しくて知恵の働く若だんなの一太郎が、妖(あやかし)の力を借りてお江戸に起こる難事件を解決していくファンタジー時代小説。

主人公・一太郎役の前川優希さんをはじめ、井澤勇貴さん、小沼将太さん、反橋宗一郎さん、磯貝龍乎さん、阿部大地さんといった歌やダンスに定評のある実力派若手俳優が揃い、演出には個人として初の舞台演出となる錦織一清さん。音楽には錦織さんの盟友でもあるNONA REEVESの西寺郷太さん。脚本には、極上文學シリーズの神楽澤小虎さんが担当するなど豪華なキャスト＆スタッフ陣が揃いました。

スマートボーイズでは、2度目の主演舞台に挑む前川優希さんにSPインタビューを実施。前後半の2回に渡りお届けします。
PART②では、今作の見どころの一つでもある錦織一清さんの演出について、さらには心霊にまつわるエピソードなどを語ってくれました。

――今作では、錦織一清さんが演出を務められます。錦織さんといえば、もはや説明不要といってもいいぐらいのスーパースターですよね。前川さんの世代というより、前川さんの親世代がどハマりではないかなと思いますが。

前川　親に錦織さん演出の舞台に出演することを伝えたら、メチャメチャはしゃいでいましたね(笑)。母親が「私の青春だ！！」と言っていました。リアルタイムで錦織さんのパフォーマンスは見ていなかったんですけど、動画サイトにUPされている当時の音楽番組を母親と一緒に見て、すごくカッコいいと思いましたし、キレキレでしたね。

――当時からダンスには定評がありましたし、もしかしたら今回の公演でダンスを教えてもらえるかもしれませんね。

前川　そうですね。僕は楽しみだなと思っているんですけど、うちの母親が「アンタ大丈夫なの？ あのニッキだよ！！ 」ってビビり倒しているんですよ(笑)。

――前川さんといえば、「TFG」という音楽グループでも活動していて、今回錦織さんの演出を受けることは、グループとしても良い影響を与えてるんじゃないでしょうか。

前川　そうですね。ダンスも歌もお芝居も表現者として、今回の経験を経てスキルアップになるんじゃないかなと思います。

――お話を伺っている時点ではまだビジュアル撮影をしていないとのことで、前川さんのちょんまげ姿を見たいなというファンの方も多いかと思います。

前川　スタッフさんから、ミュージカル版で植田さんの一太郎ほど剃髪はせず、可愛くしてもらえるという話を聞いています。ま、私はちょんまげでも構いませんが(笑)。

――作品に関連して、前川さんの霊感についてお聞きしたいなと思いますが、これまでお化けを見たり、心霊現象を経験したことはありますか。

前川　「きっと妖怪はいるだろうな」とは思っているんですけど、まったくと言っていいくらい霊感がないんです。僕の友達に霊感強い人が多くて、高校時代に友達と歩いていたら、急にその友達が速歩きして、「早く行こうよ！」と騒いていたので、何のことだと思っていたら、「あそこの電柱にいた」って言うんですよ。僕はまったく感じなくて、友達が霊感を感じるというケースが度々ありました。僕が鈍感なのでしょうか。

――霊感が欲しいなと思ったりしますか。

前川　いやぁ～、それはいいかな(苦笑)。見える方かたしたらナイーブな話かもしれませんし、羨ましいなというのも無責任な話ですし、きっと霊感で苦労されている方もいらっしゃるでしょうし。

――「TFG」では、人の持つ五感を刺激する業界初の「感覚」をコンセプトとしていますが、新たに「第六感」を加えるのはいかがでしょうか。

前川　五感だけいっぱいいっぱいです(笑)。うちのグループを宣伝していただいてありがとうございます！！

――いえいえ、今後も「TFG」は取材していこうと思っております。さて公演中にホワイトデーがありますが、これまで印象に残っているホワイトデーの思い出はありますか。

前川　ホワイトデーの思い出どころか、本当にわかっているのにやらないことが多くて、ホワイトデーにお返ししなきゃなと思いながら、ホワイトデーが過ぎてしまうんです。年賀状も出さなきゃと思っていながら三が日が過ぎたりして、本当にダメな男です(苦笑)。バレンタインの時期にファンの方からお手紙やプレゼントをいただいたりすることもあって、何かお返ししなきゃなとずっと思っているんですけど……。何がいいかなと……。何がありますかね？

――(笑)。まさか質問されるとは思いませんでした。今年に関しては「シャイニングモンスター」でいいお芝居をすることがファンの方へのお返しでいいのではないでしょうか。

前川　舞台上でキャンディーでも巻きましょうか。でも、感染症対策で巻くことは出来ないですよね。スミマセン！ 適当なこと言いました。それくらいお返ししたい気持ちはありますよ。

――ホワイトデーだけでなく全公演、感謝の気持ちを持って一太郎を演じられれば、ファンの方もきっと喜んでくれると思いますよ。では最後に公演を心待ちにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

前川　まずは、コロナ禍の影響で演劇を観に行くことが大変な時期だと思いますし、舞台が好きな方でしたら観に行きたかった作品もきっと多いと思います。その中で、こうして上演できることが本当に幸せなことだと思いますし、上演するからにはカンパニー一同責任を持って感染症対策をしっかりした形でお届けします。
この時期に抱えていた悩みや辛いことをこの舞台を観ることで、少しでも明るい気持ちなっていただいたり何かの活力にになることが出来たらいいなと思って、僕らは精一杯頑張りますので、是非楽しみにしていてください。また残念ながらこの舞台を観ることを断念される方にも何かの形でお届けできたらなと常々思ってまいりますので、よろしくお願いします。

「畠中恵「しゃばけ」シリーズpresents　シャイニングモンスター」は、「Shining編」「Shadow編」と2種類の公演を上演。なお一般チケットは、2月28日(日)12時より発売開始。最新情報はInformationから公式サイトをチェックしてください。

挿絵：柴田ゆう
©2001 畠中恵／新潮社 ©2021 Lol

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