前川優希「一太郎役と聞かされて”僕、体強いよ”って思いました(笑)」しゃばけシリーズpresents『シャイニングモンスター』3/13開幕目前SPインタビュー【前編】
これまで多くのメディアミックスで成功をおさめ、発行部数890万部を突破し、今年20周年を迎える畠中恵氏による小説「しゃばけ」を新たなキャスト&スタッフで送る「畠中恵「しゃばけ」シリーズpresents シャイニングモンスター」が3月13日より東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!にて上演されます。
「しゃばけ」は、病弱だけど優しくて知恵の働く若だんなの一太郎が、妖(あやかし)の力を借りてお江戸に起こる難事件を解決していくファンタジー時代小説。
主人公・一太郎役の前川優希さんをはじめ、井澤勇貴さん、小沼将太さん、反橋宗一郎さん、磯貝龍乎さん、阿部大地さんといった歌やダンスに定評のある実力派若手俳優が揃い、演出には個人として初の舞台演出となる錦織一清さん。音楽には錦織さんの盟友でもあるNONA REEVESの西寺郷太さん。脚本には、極上文學シリーズの神楽澤小虎さんが担当するなど豪華なキャスト&スタッフ陣が揃いました。
スマートボーイズでは、2度目の主演舞台に挑む前川優希さんにSPインタビューを実施。前後編の2回に渡りお届けします。
PART①では、もともと「しゃばけ」読者でもあるという前川さんが、今作の見どころや共演者の印象などを語ってくれました。
主人公・一太郎役の前川優希さんをはじめ、井澤勇貴さん、小沼将太さん、反橋宗一郎さん、磯貝龍乎さん、阿部大地さんといった歌やダンスに定評のある実力派若手俳優が揃い、演出には個人として初の舞台演出となる錦織一清さん。音楽には錦織さんの盟友でもあるNONA REEVESの西寺郷太さん。脚本には、極上文學シリーズの神楽澤小虎さんが担当するなど豪華なキャスト&スタッフ陣が揃いました。
スマートボーイズでは、2度目の主演舞台に挑む前川優希さんにSPインタビューを実施。前後編の2回に渡りお届けします。
PART①では、もともと「しゃばけ」読者でもあるという前川さんが、今作の見どころや共演者の印象などを語ってくれました。
一太郎役の前川優希さん
――主演作のインタビューになります、よろしくお願いします。まずは出演のオファーが来た時の感想からお聞き願います。
前川 本を読むのがもともと好きで、「しゃばけ」シリーズも小中学校の図書室に置いてあったのをよく見ていました。ある程度作品の内容を知っている身としては、主人公の一太郎は体が弱くて、その中でも妖とともに生きていく設定ですけど、役名を聞かされて「僕、体強いよ」って思いました(笑)。
しかも3年前のミュージカルでは、お世話になっている植田圭輔さんが一太郎を演じていたんですが、植田さんと比較しても僕の方がデカいしひ弱に見えないという疑問はありましたが、スタッフから「今回は前川でいこうと思っている」と言ってくださって、本当に有難いなと思いました。
しゃばけシリーズではありますが、「シャイニングモンスター」という新しい作品なので、植田さんが演じられていた一太郎とも、皆様が本を読んで思い描いていた一太郎ともちょっと違う、“新しい一太郎”を描いていければいいなと思っています。(取材時では)まだ演出の錦織さんとお会いしていませんが、もしかしたらお話してゴリゴリで原作に合わせていこうと言われるかもしれませんが(笑)。
――ちなみに植田さんには、「今度一太郎を演じます」とお伝えしましたか?
前川 実はまだ話をしていないんですよ(苦笑)。しようとは思っているんですけど……。植田さんとは僕が初舞台(舞台「K-Lost Small World-」)の時に共演しているんです。当時まだ10代の僕に対して良くしてくれて、「また共演しような」って言ってくださって、その後MANKAI STAGE「A3!」で共演させていただいた時も頻繁に話をしていましたし、植田さんが出演していない「A3!」公演に見に来てくれた時も、「優希に感動するとは思わなかった」って言ってくださったことを今でも覚えています。そして今回は同じ役かと思うと緊張が……(苦笑)。ガッカリさせたくないなという気持ちやまた植田さんを唸らせたいというモチベーションで頑張ろうと思います。
――今回も植田さんが舞台を観に来てくれるといいですね。
前川 いや~、観に来るということを言わないで欲しいです(笑)。せめて観終わってから「実は観に行っていた」って。「今日行くよ」って言われて本番を迎えると緊張しちゃうので(笑)。関係者の皆さん、来ることを知っていても僕には伝えないでください!!
――仮にこの記事を植田さんが見ていたら、どういうリアクションをするか、気になるところです(笑)。さて、既に台本をご覧になったそうですが、読んでみていかがでしたか。
前川 素敵な物語だなと思いました。妖怪やお化けの話だとどうしてもホラーになりがちですけど、ここでの妖怪は「神様」であって、そういうものが当たり前として受け入れる世界というのは、現代において「現代人が忘れてしまった大切なこと」じゃないかなと思っています。今は携帯で何でも調べられるし、世界中の人たちと繋がるように、目に見えるものだけがすべてではなくて、見えないものに生きているものや長年使い続けたものに宿る何かが溢れている世界って“温かい”と思うし、そういうのを忘れたくないなと台本を読んだ時にそう思ったんです。だから観に来てくださる方にも、「実家にあるタンスを大事にしよう」とかでもいいので、考え方を変わってくれたらなと思います。
前川 本を読むのがもともと好きで、「しゃばけ」シリーズも小中学校の図書室に置いてあったのをよく見ていました。ある程度作品の内容を知っている身としては、主人公の一太郎は体が弱くて、その中でも妖とともに生きていく設定ですけど、役名を聞かされて「僕、体強いよ」って思いました(笑)。
しかも3年前のミュージカルでは、お世話になっている植田圭輔さんが一太郎を演じていたんですが、植田さんと比較しても僕の方がデカいしひ弱に見えないという疑問はありましたが、スタッフから「今回は前川でいこうと思っている」と言ってくださって、本当に有難いなと思いました。
しゃばけシリーズではありますが、「シャイニングモンスター」という新しい作品なので、植田さんが演じられていた一太郎とも、皆様が本を読んで思い描いていた一太郎ともちょっと違う、“新しい一太郎”を描いていければいいなと思っています。(取材時では)まだ演出の錦織さんとお会いしていませんが、もしかしたらお話してゴリゴリで原作に合わせていこうと言われるかもしれませんが(笑)。
――ちなみに植田さんには、「今度一太郎を演じます」とお伝えしましたか?
前川 実はまだ話をしていないんですよ(苦笑)。しようとは思っているんですけど……。植田さんとは僕が初舞台(舞台「K-Lost Small World-」)の時に共演しているんです。当時まだ10代の僕に対して良くしてくれて、「また共演しような」って言ってくださって、その後MANKAI STAGE「A3!」で共演させていただいた時も頻繁に話をしていましたし、植田さんが出演していない「A3!」公演に見に来てくれた時も、「優希に感動するとは思わなかった」って言ってくださったことを今でも覚えています。そして今回は同じ役かと思うと緊張が……(苦笑)。ガッカリさせたくないなという気持ちやまた植田さんを唸らせたいというモチベーションで頑張ろうと思います。
――今回も植田さんが舞台を観に来てくれるといいですね。
前川 いや~、観に来るということを言わないで欲しいです(笑)。せめて観終わってから「実は観に行っていた」って。「今日行くよ」って言われて本番を迎えると緊張しちゃうので(笑)。関係者の皆さん、来ることを知っていても僕には伝えないでください!!
――仮にこの記事を植田さんが見ていたら、どういうリアクションをするか、気になるところです(笑)。さて、既に台本をご覧になったそうですが、読んでみていかがでしたか。
前川 素敵な物語だなと思いました。妖怪やお化けの話だとどうしてもホラーになりがちですけど、ここでの妖怪は「神様」であって、そういうものが当たり前として受け入れる世界というのは、現代において「現代人が忘れてしまった大切なこと」じゃないかなと思っています。今は携帯で何でも調べられるし、世界中の人たちと繋がるように、目に見えるものだけがすべてではなくて、見えないものに生きているものや長年使い続けたものに宿る何かが溢れている世界って“温かい”と思うし、そういうのを忘れたくないなと台本を読んだ時にそう思ったんです。だから観に来てくださる方にも、「実家にあるタンスを大事にしよう」とかでもいいので、考え方を変わってくれたらなと思います。
「しゃばけ」シリーズの一読者でもある前川さんが語る見どころとは?
――観に来られる方には、しゃばけシリーズの読者やミュージカル版をご覧になった方もいれば、まだしゃばけシリーズを読んだことがない方もいるかと思います。初めての方向けとご覧になった方向けにそれぞれ今作の見どころを教えていただけますか。
前川 しゃばけを知っている知らないに関わらず、すべての方に伝えたいのが「曲がPOP」というところ。しかもマイケル・ジャクソンばり! 「マイケル・ジャクソンみたいな形でお願いします」ってオーダーを出さないと出来ないぐらいのマイケル・ジャクソン感です(笑)。明るいニュースが少ないこのご時世で、この作品を観て「シンプルに楽しかった」と思ってもらえたら、それでいいと思いますし、そういう舞台にしたいです。誰かが捕まったりとか誰かの復讐の話でもないので、そこは楽しみにしてください。
「しゃばけ」を知っている方には、きっと「シャイニングモンスター」というタイトルに「?」が付くでしょうし、僕も「しゃばけ」を現代風に訳すと「シャイニングモンスター」になるのかなと調べたぐらい“謎”のタイトルですが、「しゃばけ」ではあるものの、僕らが作り上げる「シャイニングモンスター」を堪能してしていただければと思いますし、逆に「しゃばけ」を愛しているからこそ、新鮮に楽しめる部分があると思います。
――共演者について、お聞きしたいと思いますが、意外にも過去に共演しているのは小沼将太さんだけで、他の共演者とは今回が初共演なんですよね。
前川 はい。このインタビュー前に反橋宗一郎さんとの対談があったんですが、その時が初対面だったんですけど、面白くて素敵な方だなと思いましたし、井澤勇貴さんと磯貝龍乎さんもまだ挨拶だけですけど、素敵な方だと確信しました。
――初めましての方が多い舞台だと、慣れるのに時間が掛かりそうですが、すぐに意気投合できそうですね。
前川 一太郎は体が弱くてもいろいろな人に助けてもらいながら、事件を解決していきますが、今回のカンパニーでは若い方だと思うので、そういう意味では、主演でみんなを引っ張っていく形ではなく、一太郎のように、皆さんにいろいろ助けてもらいたいなと思います。だから仲良くなりたいです(笑)。
――前川さんが主演を務めるのは、2018年12月の「おとぎりそう」以来2度目になりますね。
前川 そうですね。その時からまた一つ大きい作品になると思うので、勝手も違うんだろうなと思いつつ、共演者も経験の数は全然違うでしょうし、あの時の経験を活かすというほどもっと出来ることがあったと思いますし、僕がビビり過ぎてガチガチにならないように、ある程度力を抜いて、素敵な先輩方に教えを請いながら、錦織さんにもいろいろと教わりながら、舞台に立てればいいなと思います。
(PART②へ続く)
前川 しゃばけを知っている知らないに関わらず、すべての方に伝えたいのが「曲がPOP」というところ。しかもマイケル・ジャクソンばり! 「マイケル・ジャクソンみたいな形でお願いします」ってオーダーを出さないと出来ないぐらいのマイケル・ジャクソン感です(笑)。明るいニュースが少ないこのご時世で、この作品を観て「シンプルに楽しかった」と思ってもらえたら、それでいいと思いますし、そういう舞台にしたいです。誰かが捕まったりとか誰かの復讐の話でもないので、そこは楽しみにしてください。
「しゃばけ」を知っている方には、きっと「シャイニングモンスター」というタイトルに「?」が付くでしょうし、僕も「しゃばけ」を現代風に訳すと「シャイニングモンスター」になるのかなと調べたぐらい“謎”のタイトルですが、「しゃばけ」ではあるものの、僕らが作り上げる「シャイニングモンスター」を堪能してしていただければと思いますし、逆に「しゃばけ」を愛しているからこそ、新鮮に楽しめる部分があると思います。
――共演者について、お聞きしたいと思いますが、意外にも過去に共演しているのは小沼将太さんだけで、他の共演者とは今回が初共演なんですよね。
前川 はい。このインタビュー前に反橋宗一郎さんとの対談があったんですが、その時が初対面だったんですけど、面白くて素敵な方だなと思いましたし、井澤勇貴さんと磯貝龍乎さんもまだ挨拶だけですけど、素敵な方だと確信しました。
――初めましての方が多い舞台だと、慣れるのに時間が掛かりそうですが、すぐに意気投合できそうですね。
前川 一太郎は体が弱くてもいろいろな人に助けてもらいながら、事件を解決していきますが、今回のカンパニーでは若い方だと思うので、そういう意味では、主演でみんなを引っ張っていく形ではなく、一太郎のように、皆さんにいろいろ助けてもらいたいなと思います。だから仲良くなりたいです(笑)。
――前川さんが主演を務めるのは、2018年12月の「おとぎりそう」以来2度目になりますね。
前川 そうですね。その時からまた一つ大きい作品になると思うので、勝手も違うんだろうなと思いつつ、共演者も経験の数は全然違うでしょうし、あの時の経験を活かすというほどもっと出来ることがあったと思いますし、僕がビビり過ぎてガチガチにならないように、ある程度力を抜いて、素敵な先輩方に教えを請いながら、錦織さんにもいろいろと教わりながら、舞台に立てればいいなと思います。
(PART②へ続く)
2度目の主演舞台に挑む前川さん
「畠中恵「しゃばけ」シリーズpresents シャイニングモンスター」は、「Shining編」「Shadow編」と2種類の公演を上演。なお一般チケットは、2月28日(日)12時より発売開始。最新情報はInformationから公式サイトをチェックしてください。
挿絵:柴田ゆう
©2001 畠中恵/新潮社 ©2021 Lol
☆Information
畠中恵「しゃばけ」シリーズ Presents
シャイニングモンスター
~ばくのふだ〔Shining 編/Shadow 編〕~
日程:2021年3月13日(土)~21日(日)
劇場:CBGKシブゲキ!!
原作:畠中恵
「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より
『ひなこまち』所収
「ばくのふだ」「ろくでなしの船箪笥」
演出:錦織一清
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
音楽:西寺郷太(NONA REEVES)
出演:前川優希、井澤勇貴、小沼将太、反橋宗一郎、磯貝龍乎、阿部大地/真城めぐみ
≪チケット≫
あやかしシート ¥11,000(税込 全席指定)※前方列席・特典付き
一般席 ¥7,700(税込 後方席)
一般発売受付期間:2021年2月28日(日)12:00~
【取扱い】ぴあ、カンフェティ、イープラス
主催:株式会社 Lol
問合せ info@lol-w.com
≪公式サイト≫
https://www.lol-w.com/shiningmonster
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/Lol_inc_www
挿絵:柴田ゆう
©2001 畠中恵/新潮社 ©2021 Lol
☆Information
畠中恵「しゃばけ」シリーズ Presents
シャイニングモンスター
~ばくのふだ〔Shining 編/Shadow 編〕~
日程:2021年3月13日(土)~21日(日)
劇場:CBGKシブゲキ!!
原作:畠中恵
「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より
『ひなこまち』所収
「ばくのふだ」「ろくでなしの船箪笥」
演出:錦織一清
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
音楽:西寺郷太(NONA REEVES)
出演:前川優希、井澤勇貴、小沼将太、反橋宗一郎、磯貝龍乎、阿部大地/真城めぐみ
≪チケット≫
あやかしシート ¥11,000(税込 全席指定)※前方列席・特典付き
一般席 ¥7,700(税込 後方席)
一般発売受付期間:2021年2月28日(日)12:00~
【取扱い】ぴあ、カンフェティ、イープラス
主催:株式会社 Lol
問合せ info@lol-w.com
≪公式サイト≫
https://www.lol-w.com/shiningmonster
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/Lol_inc_www