水田航生、久保田秀敏ら出演『東京原子核クラブ』上演のMakino Play、活動継続支援のクラウドファンディングが目標達成!次回作の最速先行予約権・衣装・オンラインワークショップなど全16種類のリターンを用意、6/30まで継続支援受付中

舞台演出家・劇作家のマキノノゾミ氏が主宰するMakino Play 第⼀弾『東京原子核クラブ』(2021年1月上演、一部中止)が緊急事態宣言の要請を受け、今後の公演継続の難題に直面しました。活動継続のための支援を募るため、4⽉15⽇よりクラウドファンディングを実施、わずか1週間の4月21日に目標金額達成したことが発表されました!


Makino Playとは、1980年代に広がった⼩劇場ブームの中で劇団M.O.P.を立ち上げ、その後劇団内外で多くの名作を生み出したマキノノゾミのこれまでの名作を「マキノノゾミ⾃身の演出により蘇らせる」ためのユニットです。
その第⼀弾として、久保田秀敏さんらが出演した舞台『東京原子核クラブ』を2021年1月に上演。そして来年2022年2月には第二弾、マキノノゾミ作・演出『モンローによろしく』を上演予定です。

以下、クラウドファンディングに至った経緯をMakino Playからのオフィシャルリリースよりご紹介します。

■クラウドファンディングに至る経緯(詳細)
2019年Makino Play立ち上げ。そして2021年1⽉上演直前の緊急事態宣言の要請。
この企画を立ち上げようと決めたのはまだ新型コロナウィルスがどこにも存在しない2019年の夏のことです。マキノノゾミの代表作である『東京原子核クラブ』をなんとしてもマキノ本人の演出で実現したい。そう願ってやまない第⼀線で活躍するプロデューサー、スタッフたちが⼀⻫に集結しました。
また新しい俳優と出会い、作品を作り上げるべく「ワークショップオーディション」の募集をしたところ500名超のたくさんの応募がありました。
その後新型コロナウィルスの蔓延によりワークショップオーディションの⽇程を数ヶ⽉ずらした上、徹底的な感染対策を実施しながら、約80名の参加者から、最⾼のキャストを選出いたしました。濃密な4⽇間にわたるワークショップは無事終了しました。

とはいえ新型コロナウィルス第2派を受けての2020年8⽉、上演を巡りマキノノゾミとスタッフ陣は何度も上演をするかどうか話し合いを重ねました。その結果、この時点で取りやめると、劇場費、稽古場代、美術費などの経費は全額発生してしまい、集結したキャスト・スタッフが約1ヶ⽉半仕事を失うことの負の側面もさることながら、お客様や演劇関係者の皆様から『東京原子核クラブ』の上演を応援してくださる力強いお言葉をたくさん頂戴したことに私たちは大きく背中を押されました。

この作品は、「⼈間の尊厳と命」「何かを追い求める崇⾼かつ何ものにも換えがたい瞬間」「懸命に生きる人間たちの愛おしい姿」など、令和の今になっても普遍的な大切なものを伝えています。
またこの作品の時代背景も現在の危機的状況と⾮常にリンクするものがあります。この作品が令和の今、私たちに様々な⼤切なメッセージを伝えてくれることを信じ、物理的、社会意義的な側面から上演を決意しました。こんな状況だからこそ、この作品を通して「力強く生きる活力」や「元気と勇気」をお客様にお送りしたいと強い願いを込めて。

『東京原子核クラブ』ゲネプロ写真
そして1⽉10日の初⽇に向け劇場⼊りをした直後、「緊急事態宣言」を受けました。
初日の2日前の出来事です。
その結果、舞台「東京原子核クラブ」の「⼀部公演の中止」「収容率制限」、「開演時間変更」、「払い戻し」などを余儀なくされ、私たちは今後の活動の継続の危機を迎えております。もちろん全てお客様とスタッフ、キャストの検討と命を守るための⼤切な必要な措置であったと思います。
政府と東京都の要請を全て忠実に受けながら上演を継続することを決定をし、それに伴い⾏った対策を下記におまとめいたしますと、

・平⽇夜、三公演の中止
・50%以下の入場制限の実施によるチケット販売の即時停止
・20時に終了するための開演時間の繰り上げとチケット払い戻しの対応

などを実施いたしました。全て、お客様の安全を確保するため、また政府と東京都の要請にしっかり応えるための施策でございましたが、これにより⼤変な損失を被ったことをご報告いたします。もちろん1/19に発表された中止公演の全額保証なども活用する予定ですが、現時点では不確定要素も強く⾮常に困難な状況であることには代わりありません。
上記の施策により想定していなかった損失額を皆様にご支援をいただきたく、このクラウドファンディングを実施させていただきます。

■クラウドファンディング概要
・目標金額
2,000,000-円(All-In方式)
※仮に達成しなくても、いただいたご支援の全額を頂戴するシステムを採用。

・ご支援金の使用用途
俳優、スタッフへのギャランティ
劇場費、稽古場代
材料費、運搬費、機材レンタル費などテクニカル面での費用
クラウドファンディングのリターン制作費
次回作の制作経費

・リターンについて(御礼品)
2,000〜300,000円のコースを設定させていただきました。ご支援いただいた全ての皆様には「御礼メール」お送りさせていただきます。リターンの送付は2021年6〜7月頃を予定しています。リターンは全ての支援者に「お礼メール」と「次回作の最速先行予約権」を、また「衣装」や「マキノノゾミとオンラインワークショップ」まで全16種類をラインナップいたしました。

『東京原子核クラブ』衣装写真
■マキノノゾミより皆様へ
『東京原子核クラブ』は戦前戦中の若者たちを描いた群像劇です。25年前に書いた作品ですが、初演当時よりも現在の⽅が、より訴えるところが⼤きいと考えて上演を企画し、1⽉に本多劇場で公演いたしました。
感染対策には万全を期して慎重の上にも慎重に準備を進め、何とか公演にまでこぎつけましたが、初⽇の2⽇前に2度⽬の緊急事態宣言が出されるという事態となってしまいました。
このため、中⽌公演や払い戻しによる損失が、たいへんに⼤きなものとなってしまいました。
そもそも、演劇は基本的に複製できるものではないので、多くの金銭的利益を生み出すといったことはありません。
ほとんどの演劇⼈は、つねに経済的にはギリギリの脆弱な状況で創造活動を⾏っています。
わたしたちもそうです。
この国から多くの演劇創造の火を絶やさぬため、どうか今回の損失補填と今後の活動へのご支援を賜りたく、クラウドファンディングへのご協⼒をお願い申し上げます。
マキノノゾミ

マキノノゾミ氏
目標金額達成後も、クラウドファンディングは2021年6⽉30⽇23:59まで行われる予定です。

また、Makino Play第2弾となる「モンローによろしく」が2022年2月に座・高円寺にて上演を予定しています。

■Makino Play vol.2「モンローによろしく」公演概要
【作・演出】マキノノゾミ
【出演】⼀部オーディションによって決定
【⽇程】2022年2⽉3⽇(⽊)〜13⽇(⽇)
【劇場】座・⾼円寺1(〒166-0002 東京都杉並区⾼円寺北 2-1-2 TEL:03-3223-7500)
【ホームページ】http://makino-play.net/monroe/
【企画・製作】Makino Play

<STORY>
物語は1941年、映画の都ハリウッド。新進気鋭の映画監督ビリーとその親友でもあるスター男優のキースは、これまでの常識を打ち破る野心作の製作にあたり、相応しいヒロイン役の女優が見つからず頭を悩ませている。だがそこへ⾶び込んで来た女優志望の娘シェリーの中に輝く才能を発見する二人。二人三脚の映画作りが始まるが、やがて⽇⽶開戦。終戦後のレッド・パージ(⾚狩り)。世の中がエンタテイメントに望むものも次々に変貌してゆき、映画に賭ける彼らの純粋な想いは容赦なく時代の波に呑み込まれてゆく。


Makino Playが第2弾、第3弾と素晴らしい作品を上演し続けられるよう、ぜひあたたかなご支援を!
クラウドファンディングの詳細は、Informationより専用サイトをご確認ください。


☆Information

【概要】
・クラウドファンディング名 Makino Play
舞台「東京原⼦核クラブ」⼀部公演中⽌のため、活動継続のための⽀援プロジェクト
・⽇時:2021年4⽉15⽇(⽊)10:00から6⽉30⽇(⽔)23:59
・Makino Play お客様お問合わせ:info@makino-play.net

≪クラウドファンディング専用サイト≫
https://motion-gallery.net/projects/makino-play/

<マキノノゾミ>
劇作家・脚本家・演出家・俳優
劇団 M.O.P.主宰(1984 年旗揚げ・2010 年解散)
外部の舞台へも作・演出と幅広く活動中。
2002 年度後期 NHK 連続テレビ⼩説「まんてん」脚本を担当。

<受賞歴>
・1991年 ⼗三夜会賞「ピスケン」
・1993年 東筑紫学園戯曲賞「モンローによろしく」
・1994年 第45回芸術選奨⽂部⼤⾂新⼈賞「MOTHER」
・1994年 京都市芸術新⼈賞受賞「MOTHER」
・1994年 ⼤阪府舞台芸術奨励賞「⻘猫物語」「夏のランナー」
・1997年 第49回読売⽂学賞受賞「東京原⼦核クラブ」
・1998年 第5回読売演劇⼤賞優秀作品賞「フユヒコ」
・2001年 第4回鶴屋南北戯曲賞「⾼き彼物」
・2001年 第36回紀伊国屋演劇賞個⼈賞「⿊いハンカチーフ」「⾚シャツ」
・2001年 第8回読売演劇賞優秀演出家賞&作品賞「怒濤」
・2002年 向⽥邦⼦賞ノミネート「ある⽇、嵐のように」
・2008年 第15回読売演劇⼤賞優秀作品賞「殿様と私」
・2010年(2009年度) 第28回京都府⽂化賞功労賞
・2011年(2010年度) 第36回菊⽥⼀夫演劇賞「ローマの休⽇」

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