富田翔、主演舞台「知恵と希望と極悪キノコ」2月開幕記念SPインタビュー【後編】「役者は影響を与える仕事」2月に紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演

舞台「知恵と希望と極悪キノコ」が2021年2月に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演されます。
人情喜劇を得意とする大浜直樹氏が、主宰する劇団LIVESで2度上演した自信作「知恵と希望と極悪キノコ」。2020年8月、ものづくり計画×大浜直樹の記念すべき10度目のタッグで上演され(主演・江田剛)、 チケットは即日完売。千秋楽の生配信でも約800名以上が視聴。公演終了後も多くの再演の声が寄せられ続け、ついに2021年2月にキャストを一新し、上演することが決定しました!

本作の舞台は、映画の撮影現場。俳優生活最後の撮影に臨もうとする売れない俳優を軸にした、希望に満ちた人情喜劇となっています。

【あらすじ】
映画の撮影現場。 一人の売れない俳優が最後の撮影に臨もうとしていた。
未練が無いと言えば嘘だった。 だが、端役ながらもやり甲斐のある役を貰い、俳優人生の集大成として、 この日、与えられた役を精一杯、誠心誠意演じて、新しい人生に向かって踏み出すつもりだった。
役名は、『戦闘員 A』。
だが、現場に集ったのは曲者ばかり。 かつてアイドルとして一世を風靡したものの今は冴えない中年俳優、 昼ドラでブレイクしたものの今は落ち目の中年女優、 そして、男の共演者である戦闘員 BCDE は、全員バイト生活の売れない俳優。 戦闘員 F に至っては、定年退職後シニア俳優として活動し始めたというド素人。
誰もがその現場に掛けていた。
誰もがその映画に夢を見ていた。
それぞれの夢が交錯した時、現場に混乱が生じ、やがて騒動となり、男の俳優生活最後のささやかな夢 を、徐々にぶち壊して行く。
果たして男は俳優として完全燃焼する事が出来るのか!

今回、『戦闘員 A』を演じる主演には、数多くの舞台に出演する富田翔さん。 共演には十碧れいやさん、佐藤弘樹さん、山沖勇輝さん、古賀成美さん、末永みゆさん、雑賀克郎さん、三浦ゆうすけさん他と、実力派の俳優陣が固めます。

スマートボーイズでは、主演で『戦闘員 A』を演じる富田翔さんに、前後編の2回に渡ってSPインタビュー! (前編はこちらから)

後編では本作ならではの思いや、コロナ禍で感じたことなど、深く掘り下げていただきました。
富田翔さん
――今回、富田さんが演じる主人公は、端役ながらもやり甲斐のある役を演じることで、俳優人生の集大成にしようと、役作りにつとめます。富田さんは役作りをする上で、大切にしていることはありますか?

富田 そうですね……自分ひとりで何かを見たりして、役作りのヒントを見つけることもあるんですけれど、台本や、座組全体の空気や、このキャストが集まったからできるっていうところを、稽古場で大事にして役を考えていくようになりました。自分の役はこうだ! ではなく、可能性を模索して作り上げる、どうやったら人間らしさや人間の奥深さを出せるかっていう、しぐさとかはすごい気を使ったりしますね。役作りは自分の役だけではないなって思います。

――「役作りは自分の役だけではない」! 共演者が演じる役との兼ね合いを考えながら、その場でご自身の役も作り上げていく感じですか?

富田 そうですね。台本を読んだところで、ざっくりと決めては行きますけれども、稽古場で作り上げていくものが、その役の人格にもなっていくので、そこが舞台の良いところじゃないかなと思います。
――劇中のセリフに「何のために生まれた?」とありますが、富田さんなら何と答えますか?

富田 人に影響を与えるためですかね。この仕事を始めたきっかけが影響力で、よくも悪くもこの仕事って、見られるし、見てもらえるし、影響を与える仕事だと思っています。役や活動を通して、いろんな人の人生に影響を及ぼせられたら一番いいなと思っています。

――今回の作品は、まさに観てくれた方に影響を与えられそうですし、そうなったら素敵です! そんな富田さんは、戦闘員Aがそうなように、人生最後の舞台はどんな舞台がいいですか?

富田 僕がやっているユニットで「撃弾ハンサム」(メンバー:高崎翔太さん、磯貝龍乎さん、寺山武志さん)っていうのがあって、ここ3~4年やってないんですけれど、最後は撃弾ハンサムでなにかやりたいですね。芝居とイベントの延長線上みたいな、ただ何も考えず、笑って、何だったんだこれ?(笑) っていう空間が、僕自身好きなので。真剣にふざけて、なんか分からないけど、いい時間だったな、でもあんまり内容覚えていないや! みたいな(笑)。そんな舞台を最後はやりたいですね。
――アハハハ! それはそれで、観た人に衝撃的な影響を与えそうですね(笑)。あらためて富田さん考える舞台の魅力とはなんでしょうか?

富田 毎公演違う、そこでしか味わえない空気や温度を感じられるのが、舞台の魅力的じゃないですかね。お芝居の一番の強みだった生で観られることが、自粛期間中に封じられてしまったのがすごく残念だったんですけれど、だからこそわざわざ時間を作って、お金を払って、その場から逃げられない2~3時間を過ごしてもらうという事は、すごいことなんだなと思っています

――舞台というエンターテインメントは、特に今年、多大な影響を受けました。富田さんにとってどんな1年でしたか?

富田 精神が鍛えられた1年でした。きつかったですけど、いろいろなことを考えるきっかけになりましたし、良い方向で考えるなら肉体的には休めた期間でもありました。それに、すごく人と人との関わり合いとか、人間関係をあらためて感じられて、1人じゃ何もできないし、精神的にもこんなに脆いんだっていうのも感じました。あらためて、周りにいる人やファンの方、側にいてくれる人を、大切にしようと考え直した1年でしたね。
――自粛期間中、新しく始めた事はありますか?

富田 映画やいろいろな作品を観る時間も取れたんですけれど、それって普段からやっているので当たり前だなと思って、三線(※さんしん=沖縄三味線)を買ったんです。3年前に舞台で一度弾いたことがあって、それ以来はやっていなかったので、やってみよう! と思ったんですけれども、やる気がもったのは1ヶ月くらいでしたね(笑)。何か作品でやる機会があればまた練習したいなと思います(笑)。

――せっかく買ったのに1ヶ月で(笑)。それでも、その1ヶ月の間で曲は弾けるようになりましたか?

富田 一曲だけ舞台用のやつが弾けたんですけれど、全然できなくなっていて……。でも、三線を買ったら付録で簡単な楽譜がついてきたので、それで「大きな古時計」は弾けるようになりました。

――名曲じゃないですか! 充分な成果だと思います。富田さんは、本作では主演ですし、来年は1月8日から舞台「紅葉鬼」に出演したりと、年明けからスタートダッシュ感がすごいですね。そんな2021年にかける、野望があれば教えてください

富田 1年遅れですけれど、2020年、中止や延期になった作品は2021年に上演できるものもあります。(昨年1年間で)貯めたものをあらためて爆発できるような1年にしたいです。そして、一歩立ち返れたところもあるので、来年はお芝居含めて芸能活動に対しての挑戦を、もう一度したいなと思います。
――それでは最後に、公演を楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします!

富田 観に来られない事情がある方も多いと思いますが、観に来てくださる人のために、観に来て良かったな! と、思わせられるような熱量とパワーで臨みたいです。全ての人が月に1本舞台作品を観ているという訳ではないので、それでもエンタメを必要としてくれる人のために届けたいと思っています。来られる方はぜひ一緒に楽しんでほしいですね。30代最後の年なので、40歳に向けてのステップになれるようにがんばります!

以上、インタビュー全2回をお届けしました。また舞台『知恵と希望と極悪キノコ』の詳細は、Informationをチェックしてください。


☆Information
【公演概要】
舞台『知恵と希望と極悪キノコ』
2021年2月23日(火・祝)~2月28日(日) 
紀伊國屋サザンシアター

【
作・演出】大浜直樹

【出演】
富田翔、十碧れいや、佐藤弘樹、山沖勇輝/古賀成美、末永みゆ、雑賀克郎、三浦ゆうすけ/ ちか、大滝紗緒里、石橋政人、小澤真悟、藤田健彦、江刺家伸雄、水城夢子、古澤光徳、増本尚、 日向みお、中条智世、赤山明日香、南波碧、下出宗次郎、岡澤由樹、鶴田未来

【チケット】(全席指定・税込) 前売り券・当日券共通
S席9,500円 A席8,900円 B席6,900円

<一般発売>
発売開始日:2021 年 1 月 16 日(土)10:00
・チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/chieto/
・イープラス:https://eplus.jp/gokuakukinoko/
・ローソンチケット(Lコード:32185):https://l-tike.com/gokuakukinoko/

※本公演は、感染予防対策を鑑み、左右 1 席ずつ座席を空け販売させていただきますが、場合によっては追加販売 をする可能性もございますので予めご了承ください。
※一度に複数枚ご購入の際、連席にはなりませんので予めご了承ください。
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。
※本公演のチケット購入時に登録の氏名・緊急連絡先は、万が一来場者から感染者が発生した場合など必要に応じ て保健所等の公的機関へ提供させていただく場合がございます。予めご了承くださいませ。
※感染症拡大予防に対する取り組みとお客様へのお願いにつきましては、公演直前までに改めて公式サイトに掲載いたしますので、ご確認の上ご来場くださいませ。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※車椅子でご来場予定のお客様は、あらかじめご観劇券(チケット)をご購入の上、座席番号を下記お問い合わせ までお早めにご連絡くださいませ。(受付はご観劇日前日まで)ご観劇当日、係員が車椅子スペースまでご案内い たします。また、車椅子スペースには限りがございますため、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。
予めご了承くださいませ。

【舞台「知恵と希望と極悪キノコ」公式サイト】
http://kinoko.mono-dukuri.com/
【舞台「知恵と希望と極悪キノコ」公式 Twitter】
https://twitter.com/chiekinoko

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