牧島 輝×小越勇輝の“人生の転換点”、“自分のPRポイント”とは!?リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」意気込みインタビュー特集【後編】

本屋大賞にもノミネートされた話題の青春ミステリ『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成・KADOKAWA)を原作とした、リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」が2022年6月に上演!
IT企業の新卒採用、最終試験に残った六人の就活生による心理戦を描く今作より、スマートボーイズでは波多野祥吾 役の牧島 輝さん、森久保公彦 役の小越勇輝さんにたっぷりと前後編でインタビュー。本記事では、その後編をお届いたします。(インタビュー前編はこちら)
牧島 輝さん×小越勇輝さんのインタビュー後編をお届け!
■リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」
波多野祥吾 役:牧島 輝さん×森久保公彦 役:小越勇輝さん 対談インタビュー【後編】


――ここからは、作品のテーマにちなんだ質問も。今作では、「就活」という多くの人にとっての人生の転換点が描かれていますが、お二人にとっても、「人生の転換点」といえるような時はありましたか?

牧島 輝(以下、牧島) 僕は17歳の時に芸能の養成所に入ったんですけど、18歳で高校を卒業したらどの道に行くのかと考えた時に、絵を描くのもすごく好きだったので、絵を仕事にするか、役者としての道を選ぶか、同じぐらいの情熱で迷っていて。
その時はすごく悩んだんですけど、そこで役者の道を選んだのは、自分の人生においても大きい転換点だったのかなと思います。
牧島 輝さん
――その時は、どうして役者の道に進もうと決意したんですか?

牧島 自分が第三者で、これを人の悩みとして聞いた時にはどっちを勧めるかな、と考えて。両方やりたかったけど、客観視してみると「本職が絵描きで、役者もやっています」というより、「役者で絵も描けます」という方がアーティスティックだし、受け入れられやすいんじゃないかなと思ったんです。
でも本当のところは、そういう結果にしたかったから、そういう風に考えただけなのかも……。本当は俳優の方がやりたかったから、自分を納得させるために、そう理由をつけただけかもしれないですね。

――では、幼少期から芸能活動をされている小越さんの転換点は?

小越勇輝(以下、小越) どこなのかな~、高校に入るタイミングですかね? ずっと続けていくつもりではありましたけど、高校に入る時に「この仕事を一生やってくんだろうな」と思って、家族にも無理を言って、芸能科のある高校に進学したんです。
そこからいい流れで大きな舞台の出演が決まって、今の自分があると思うので。
小越勇輝さん
――今後の活動にも備えた高校への進学は、ご自身の意思だったんですね。

小越 中学に入る時も、芸能活動をやめるか、続けるかは自分で決めなさいって両親に言われたんです。それで自分から「続ける」と言ったんですけど、長くやっていたので、自分の中には辞めるという選択肢がなくて。もちろん仕事の自覚はありましたけど、ずっと自分の傍にあった、習い事ともまた違う感覚の、やっていて当たり前のモノだったので……それを本気で、生きていくために一生やり続けるのか、という選択をしたのは高校の時ですね。

――小越さんには人よりも少し早く、決断の時が訪れたんですね。では、もしもご自身が就職活動をするならば。自己PRとして、どんな魅力や長所を挙げますか?

小越 え~っ、無理です(笑)。

牧島 アハハ!

小越 いや~、考えるんですよ。この仕事をやっていなかったら、何をやっているんだろうなって。この仕事が向いてるのかと自問すると、別に向いてないなって思うんですけど、いざ他の仕事ならって考えても想像がつかないし、何にもできないなって思います(笑)。
――でも、役者業でも自己PRなど、長所を挙げるような場面はあるのでは?

小越 う~ん、なんですかね~!? 人の気持ちを、考えられる! これは良くも悪くも、ですかね(笑)。あと、洗い物が好きです!(笑)

牧島 アハハ! バイトの面接で、キッチンの採用なら長所になるかもしれない(笑)。

小越 僕、洗い物は苦じゃないんです(笑)。
――では、牧島さんもご自身の長所を挙げるなら?

牧島 僕はいっぱいありますよ(笑)。実は僕、今までに結構色んな職種を経験していて、わりと何でも上手くやれちゃうタイプだと思うんです。
めちゃくちゃ仕事ができるとかじゃないんですけど、僕は馴染めていると思っていて(笑)。あんまり対人関係とか、業務内容でも苦労したことがないし、わりと何でもこなせてきたな、って。

――例えば、今までにどんなお仕事を経験されてきたんですか?

牧島 バイトも色々やっていたんですけど、実は2回ぐらい就職もしていて。飲食店でも働いていましたし、あとは職人系の仕事で、大道具の仕事とかもしていました。
パソコンを使ったりはできないけど、人と喋ることが苦じゃないので、営業とかも得意だと思うんですよ。どんな仕事をしていても楽しく思えるので、どこでもやっていけるんじゃないかなと思っているんですけど……そんなに甘くないですかね?(笑) だから長所は、そういう根が明るいところになるのかな。
――それは素敵な長所ですね。では共演を前にして、ここで相手に何か伝えておきたいことはありますか?

小越 僕はきっと、接客とか営業もめちゃくちゃ苦手だと思うし、まず人見知りだし、話も続かないです(笑)。
今回はリーディングアクトということで稽古期間も短いので、その中でどうコミュニケーションを取るのかも難しいなと思っていたんですけど、今日の牧島さんはすごく落ち着いていらしたので、今のお話も聞いていて「え、根アカなんだ!」と驚いて。
でも、さっきも「家の中では裸で踊る」とか、そういう一面が見えてくる感じもあったなって(笑)。今日が初めましてですけど、これから掘っていったらすごく面白そうな方だなと思ったので、稽古期間ではしっかり会話をして、色んなところを知れたらなと思います。
――人見知りだという小越さんには、牧島さんから近づいていく形になりそうでしょうか。

牧島 そうですね。結構心の扉が重そうなので、力技で! ……っていやいや、そんなことはしないですけど(笑)。
本当に稽古期間は短いんですけど、それこそ今作の中で言うと、本番が面接で、稽古期間がそれまでの作戦会議のような。そう思うと、積極的にコミュニケーションを取っていって、本番でぶつかる、みたいな形が作品の内容的にも良いのかなと思うので、ぜひたくさん構っていただけたらと思っております。
――では最後に、公演を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。

小越 原作の面白さとして、ミスリードや伏線であったり、色々と謎が解けていく爽快感や、「そうだったんだ!」という驚きも、舞台上ではどんどん表現してお届けできたらと思うんですけど……「ぜひ原作を読んでおいてください!」って言ってしまうと、結末が分かっちゃうじゃないですか。
もちろん先に読んで、結末を知っていても「やっぱり面白いな」と思う方もいると思うんですけど、僕自身はネタバレを知りたくないタイプなので、原作をまだ読んでいない方は、舞台を観てから読んで下さった方がいいかもしれません。
まあ、それは観に来て下さる方の選択に委ねますが、リーディングアクトでも原作の面白さをしっかりと背負って表現できればと思うので、まずはこの作品の面白さを体感しに来てくれたら嬉しいなと思います! そして一度と言わず、二度くらい観ていただけたら(笑)。

牧島 確かに観劇を予定されている方で、原作を先に読むか、読まないかを迷っている人もいると思うんですよ。でも僕は、どっちでも楽しめるんじゃないかなと思っていて。
僕は答え合わせ的に、もう一度読み返したりするのも楽しくて……みんな腹の中には何かを抱えていて、それこそ本の犯人も平気な顔をして物語が進んでいくけど、その犯人を先に知っていたら、舞台でも「こいつ、めちゃくちゃ平気な顔してるじゃん!」って、すごく面白いと思うんですよね。
そういう駆け引きの裏側を知っていることでの、また違った楽しさもあると思いますし、誰の視点で見るのかによっても、大きく楽しみ方が違ってくるはず。まだ稽古も始まっていないので、リーディングアクトがどういう形になるのかは分からないんですけど、本は間違いなく面白いと思うので、お楽しみにしていてください!
(インタビュー 完)
リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」メインビジュアル
【作品紹介】
原作は、4大ミステリランキングを席巻し、「ブランチBOOK大賞2021」受賞など話題が止まらず、累計16万部(電子書籍含む)を突破した『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成・KADOKAWA)。
オーディオブック版の配信や、舞台(リーディングアクト)を含む、映画、漫画のトリプルメディアミックス化も発表されており、このリーディングアクト版のキャストには、W主演を務める牧島 輝さん、中村ゆりかさんをはじめ、小越勇輝さん、吉田健悟さん、高野麻里佳さん・山根 綺さん(Wキャスト)、京典和玖さん、佃 典彦さんと豪華俳優陣が集結。
脚本は真柴あずき氏、演出は山崎 彬氏が手掛け、究極の心理戦を描く「リーディングアクト」として、役者の動きや照明・音響効果を用いた演劇的な表現を取り入れることで、朗読劇と演劇の中間を目指した作品づくりが行われます。

リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」は、2022年6月22日~6月25日まで東京・さくらホールにて上演されます。ほか公演に関する最新情報は、下記のInformationより公式サイト、公式Twitterをご確認下さい。

©浅倉秋成・KADOKAWA/リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」製作委員会

☆Information

【公演概要】
リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」

原作
浅倉秋成「六人の嘘つきな大学生」(KADOKAWA刊)

スタッフ
脚本:真柴あずき
演出:山崎 彬
制作:DMM STAGE/主催:リーディングアクト「六人の嘘つきな大学生」製作委員会(DMMSTAGE、ポリゴンマジック株式会社、TCエンタテインメント株式会社)

キャスト
波多野祥吾:牧島 輝
嶌 衣織:中村ゆりか
森久保公彦:小越勇輝
袴田 亮:吉田健悟
矢代つばさ:高野麻里佳/山根 綺(Wキャスト)
九賀蒼太:京典和玖
鴻上達章:佃 典彦

公演日程・劇場:
<東京公演>
2022年6月22日(水)~6月25日(土)
渋⾕区⽂化総合センター⼤和⽥4階 さくらホール
6月22日(水) 19:00●
6月23日(木) 14:00★/19:00★
6月24日(金) 14:00★/19:00★
6月25日(土) 12:00●/17:00●
※Wキャスト:●高野麻里佳 / ★山根 綺

チケット価格:
一階席 9,800円(税込)
二階席 7,800円(税込)
※全席非売品特典「L判ブロマイド3枚セット」付き。
※非売品特典は当日、劇場にてお渡しいたします。
※両席種同様の特典となります。

チケット取り扱い:
一般発売(先着)
受付期間:2022/5/26(木)12:00~
受付URL:https://l-tike.com/ra-6nin/
※公式サイト掲載の「新型コロナウイルス感染拡大防止に関しての取り組みとお客様へのお願い」をご確認の上お申込みください。
<チケットに関するお問い合わせ>
ローソンチケット https://l-tike.com/contact/

【あらすじ】
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」 だという告発文が入っていた。
彼ら六人の嘘と罪とは。

そして「犯人」の目的とは――。

≪公式サイト≫
https://ra-6nin.com
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/ra_6nin

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