新納慎也が演出家デビュー!主演でミュージカル初出演の高橋惠子、共演の永田崇人・小林亮太(Wキャスト)も手腕を絶賛、韓国発・日本版初演となるMusical『HOPE』取材会をレポート

韓国の大ヒットミュージカル、その日本版初演で俳優・新納慎也さんが演出家デビュー! Musical『HOPE』が2021年10月1日より東京・下北沢 本多劇場にて開幕を迎えます。
初日公演に先駆けて行われた取材会では、今作がミュージカル初出演となる主演の高橋惠子さん、共演の永田崇人さん、小林亮太さん(Wキャスト)、そして演出の新納さんが登場。今作への思いや稽古場エピソードを語った会見模様をレポートいたします。

(左から)キャストの小林亮太さん、高橋惠子さん、永田崇人さん、演出の新納慎也さん
ミュージカル『HOPE』とは、著名作家の遺稿の所有権をめぐって長きにわたり実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描かれた法廷劇であり、韓国芸術総合学校の卒業制作として 2017年に誕生しました。
その完成度の高さから、2019年に初演されるや大きな話題を呼び、第4回韓国ミュージカルアワードにて大賞、脚本賞など数多くの賞を受賞するなど高い評価を獲得。さらに2020年に再演されるなど韓国での注目度は増すばかりの中、初めての日本版がいよいよ上演を迎えます。

この日本初演版を手掛けるのは、今作が演出家デビューであり、さらに上演台本・訳詞にも取り組む新納慎也さん。実力派そして個性派俳優として、舞台・映像と幅広く活躍する新納さんにとって、念願の演出作品となります。

ミュージカル『HOPE』では、主人公ホープの過去と現在が交錯しながら、もう一人の主人公で原稿の擬人化である「K」(ヨーゼフ・クラインの頭文字/埃を被った原稿)、クラインの才能を守ろうとするベルト、そしてホープの母でありベルトの恋人マリー、過去のホープ、戦争を逃れてきた難民カデル、男性アンサンブル4名で、ホープの数奇な選命を辿ります。

そのキャストとして、主人公のホープには、女優デビューから51年目にして初ミュージカル主演に挑む高橋惠子さんが出演! ほか共演には、永田崇人さん・小林亮太さん(K役/Wキャスト)、清水くるみさん(過去のホープ役)、白羽ゆりさん(マリー役)、中山 昇さん、縄田 晋さん、染谷洸太さん、木暮真一郎さん、そして上山竜治さん(カデル役)、大沢 健さん(ベルト役)と、歌唱力も演技力も兼ね備えた個性豊かなキャストが顔を揃えました。

【プレスコールより・舞台写真】 Ⓒミュージカル「HOPE」製作委員会/岩田えり


【取材会レポート】
開幕に先駆けて劇場にて行われた取材会では、主演・ホープ役の高橋惠子さん、K役をWキャストで務める永田崇人さんと小林亮太さん、そして演出の新納慎也さんが登場。


まずは初日を迎えた心境を、新納さんから「昨日の舞台稽古の時点で、僕は演出家席から号泣していましたので、あとは『早く本番が見たい』っていう、お客様と同じワクワクした気持ちです!」とコメント。初めて演出家として挑んだ稽古についても「大変でしたが、とても楽しかったです! 役者もスタッフも皆さんとても協力的で、演出家に歯向かう大女優とかもいなくて(笑)、とても平和な稽古場でした」と、笑顔で振り返ります。

新納慎也さん
高橋惠子さん

そんな新納さんの演出について、主演の高橋さんは「私は初めてのミュージカル出演でしたが、演出家が新納さんじゃなかったらできなかったんじゃないかなと思うぐらい。役者をやっていらっしゃるからこそ、役者の気持ちを理解して、ミュージカルを初めてやるという素人の私にも、手取り足取りじゃないですけど……本当に分かりやすく教えてくださったのが、とてもありがたかったです」と、感謝を込めてコメント。

永田さんもこの言葉に頷き、「新納さんも普段は俳優さんなので、稽古では1曲歌ってくれたり、『こうやってやるんだぞ』って見せてくださる姿が印象的で、すごくやりやすいというか、初演出という感じがしなかったですね!」とお手本も見せてくれたことを明かす中、さらに「演出家にすごく向いていると思う! これからもぜひやってほしい」と絶賛を続ける高橋さんに、新納さんも「そうなんです~」とニッコリ。自らその手腕を認めてみせ、場内を和ませてくれます。

永田崇人さん
小林亮太さん

そんな掛け合いに、小林さんも「新納さんの持つ空気感が座組を暖かくしてくれるというか、稽古場でもピリつくこともなく、言葉を大事にされている方だからこそ、すごく丁寧な演出をしてくださいました」とコメント。
さらに「例えを挙げる時には、新納さんは楽しそうに例えるんですけど、座組は誰も分からない、とかもあったりしましたけど(笑)、そういうユーモアも演出家としてすごく素敵だなと思いました」と語る小林さんに、新納さんが「俺、どんなことを言ったんだろう? 普通に、みんなも分かりやすいように例えを出したつもりなんですけど……でもみんながキョトンとして終わるっていうことはありましたね(笑)」と首をひねる一幕も。

ほか会見では、ミュージカル初出演の感想を聞かれた高橋さんが「ミュージカルをやっている役者さんは、本当にすごいなと改めて思いました。歌って、踊って、芝居をして、さらに音楽の間奏中にセリフを終わらせなければいけないとか、色々とストレートプレイとは違う要素もあって……でも、音ってすごくいいなって実感しました」と回答。
「言葉だけじゃ伝わらないものが、音楽になることで見ている皆さんに伝わっていくこともあると思いますし、ハーモニーの素晴らしさや、動きによって表現できるものがあるなど、ミュージカルの素晴らしさを改めて実感しました。レッスンを続けて、また出られるようにしたいなと思います」と、さらなる意欲も覗かせます。


また、Wキャストで今作に挑む永田さんと小林さんには、お互いの印象についての質問も。
まずは永田さんから、小林さんについて「亮太は見て分かるように優しさが溢れている子で、僕の方が5つぐらい年上なんですけど、よく惠子さんからも、僕がガキで、亮太の方がお父さんだって言われていて。まぁ僕は納得してないんですけど!(笑) でも、僕が稽古への合流が遅れた時にも、一個一個を丁寧に教えてくれたりして。本当に心優しくていい子です」と答えます。

一方の小林さんは、「僕は本格的なWキャストは初めてで、稽古前には怯えていた部分とか、崇人くんと同じKを作る身としてどんな心境になるんだろうって思っていたんですけど、やっぱり稽古も交互に行うので、それで発見できることもありましたし、お互いに気付いたことを話したり、場当たり中にもお互いに見て『あそこ、こうだったよね』みたいな話をできる相手がいてくれるっていうのは、すごく心強いなって思います」とコメント。
しかしこれだけでは満足しない様子の永田さんが「それだけ? もっと言ってもいいよ?」と促すと、小林さんは「(永田さんは)楽屋では一番うるさいです!(笑)」と付け加えて、取材陣を笑わせてくれました。


取材会の最後には、登壇者がそれぞれに観客へのメッセージをコメント。

高橋さん「この『HOPE』という作品は本当に奥が深く、稽古をしていて、ふと『これは私、生まれる前からこの作品をやるって決めてきたんだ』って思ったんです。それぐらい私にとってはやらなければならない作品であり、ユダヤ人の辛さ、悲しみを訴えたかったんだと思いました。新納さんが稽古でよくおっしゃっていたのですが、これは(劇中の)裁判を通してセラピーを受けているような、浄化されていくものなんだと。そしてまた新しく旅立っていくという姿が、自分にとっても、また見てくださっている方にとっても、今の状況での希望になっていくようなものになればと思っています」

永田さん「『HOPE』というタイトルなんですけども、作品を見ていただければ何か希望が芽生えたり……新しいことにチャレンジするのって勇気がいると思いますし、僕もミュージカルはあんまりやっていないので、自分の中で今回の作品はチャレンジだったんですけども、何かそういうモヤモヤがある、ちょっと頑張りたいなと思っている人の背中を押せるような作品だと思います。ぜひ、9800円(チケット代)を払って劇場にお越しください!」


小林さん「歴史ある本多劇場で、この作品を上演できることをすごく大事にしながら、皆様の心を浄化できるような愛を持って作品をお届けしたいなと思います。緊急事態宣言もあけて当日引換券も出るとのことですが、やっぱり下北沢に来て『舞台が観たいな』と思ったときに、チケットが買えるっていうのはすごく嬉しいことだと思います。ぜひお時間があれば、足を運んでいただければと思います!」(※当日引換券は各公演の開演30分前まで、チケットぴあにて販売)


新納さん「僕はコロナ禍が始まった去年の4月、突如、緊急事態宣言が出るっていう時にこの舞台上にいました。その時の作品は全部で20公演以上やる予定だったんですが、4公演しかできないまま、不要不急という言葉で舞台を降りるしかなかったんです。そんな本多劇場に、ずっとやりたかった演出という形でカムバックできたことを、すごく感慨深く思っています。
しかもこの『HOPE』という作品は、コロナ禍を世界中が一年半耐えてきて、この先もどうなるのか未だに分からないですけど……やっぱりホープの人生を見ていると、生きることの大切さだったり、どう生きるかあったりをすごく感じます。僕は役者にも『心を動かせ』とよく言いますが、生の呼吸を感じられる劇場というのは特別な場所で、僕はこれが一番心が動く場所だと思います。心を動かすというのは人間が唯一得た特権です。是非劇場に足を運んでいただいて、この『HOPE』を見て思いっきり心を動かしていただきたいと思います」

以上、取材会レポートをお届けいたしました。
Musical『HOPE』は2021年10月1日~17日まで東京・下北沢 本多劇場にて上演、また一部の公演回にてライブ配信も実施されます。当日引換券などのチケット情報ほか、詳細は下記のInformationから公式サイトをご確認ください。

☆Information

【公演概要】
■公演タイトル:Musical「HOPE」
Book & Lyrics by Kang, Nam
Composer & Arrangement by Kim, Hyo-Eun
Original Production by R&D Works

上演台本・訳詞・演出:新納慎也
振付:木下奈津子
音楽監督:落合崇史

出演:
高橋惠子 永田崇人・小林亮太(Wキャスト)/清水くるみ 白羽ゆり/
中山昇 縄田晋 染谷洸太 木暮真一郎/上山竜治/大沢健

主催:HOPE製作委員会
(ゴーチ・ブラザーズ/atlas/エイベックス・エンタテインメント)

公演期間:2021年10月1日(水)~17日(日)
会場:下北沢本多劇場(全20回公演)

チケット料金:9,800円(全席指定・税込)
チケットに関するお問合せ:atlas/ticket2@g-atlas.jp

★<当日引換券発売詳細>
【販売期間】
・10/1~10/9公演
前売最終販売日:9/29(水)23:59
当日引換券:9/30(木)10:00~各公演開演30分前まで
・10/10~10/17公演
前売最終販売日:10/7(木)23:59
当日引換券:10/8(金)10:00~各公演開演30分前まで
詳細はこちらへ
https://w.pia.jp/t/musical-hope/

★リピーターチケット販売決定!
ご観劇いただいたお客様を対象に、終演後ロビーで座席を選びながらご購入が可能です。
チケット代金は定価9800円となります。
またお買い求めいただいたお客様には非売品の”ミーちゃん”トートバッグをプレゼントいたします。

★ぴあライブストリーミングにてMusical「HOPE」のライブ配信が決定!
【ライブ配信 実施回】
10/9 (土) 18:30開演(K:永田崇人)
10/16(土)18:30開演(K:小林亮太)
10/17(日)13:00開演(K:永田崇人)
ライブ配信料:4800円
チケット発売:10月3日(日)10時〜各公演開演の1時間後まで
・詳細・チケット購入はこちらへ
https://w.pia.jp/t/musical-hope/

≪公式サイト≫
https://musical-hope.com/
≪公式Twitter≫
@MusicalHOPE2021

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