稲垣成弥がトルコと日本の外交関係樹立100周年記念作に出演!山田真歩・彩雪と富山県砺波市&トルコ・ヤロヴァ市での撮影エピソードも語った、映画『Ondan sonra』完成披露会レポートUP!コルクット・ギュンゲン駐日トルコ共和国大使も登壇

2024年に迎えたトルコと日本の外交関係樹立100周年の記念事業として、富山県砺波市(となみし)とトルコ・ヤロヴァ市で撮影・制作された、映画『Ondan sonra(オンダン ソンラ)』の完成披露会が2024年10月11日に都内・駐日トルコ共和国大使館 大使公邸で開催されました。
スマートボーイズでは、映画出演キャストの山田真歩さん、彩雪(あやせ)さん、稲垣成弥さんと山本大策監督によるトークセッションに加え、コルクット・ギュンゲン駐日トルコ共和国大使も挨拶に登壇した完成披露会の模様をお届けいたします。
トルコと日本を繋ぐ、外交関係樹立100周年事業・映画『Ondan sonra』完成披露会をレポート
【映画『Ondan sonra』について】
2024年に日本とトルコは外交関係樹立100周年を迎え、その記念事業の一つとして日本トルコ友好映画プロジェクトは両大使館の協力の下、映画『Ondan sonra』を富山県砺波市とトルコ・ヤロヴァ市で撮影・制作しました。
映画『Ondan sonra』ポスタービジュアル
トルコと日本の間で外交関係は、トルコ共和国建国の翌年、1924年8月6日に日本がローザンヌ条約を批准し、同条約が発効したことにより樹立されました。中東地域での日本大使館開設はトルコが初めてであり(1925年)、これは日本政府が当時からトルコをいかに重要視していたかを示しています。
また、イスタンブール近隣のヤロヴァ市と富山県砺波市は、1989年10月3日に姉妹都市締結を行いました。姉妹都市のきっかけは、1988年7月に当時の砺波市長が日本トルコ友好親善使節団の一員としてチューリップの原産地であるトルコを訪問したことがきっかけです。富山県はチューリップの球根出荷量日本一の産地であり、栽培が盛んな砺波市では、毎年4月下旬~GW期間中に国内最大級のチューリップの祭典を開催し、約30万人の集客を誇っています。砺波市とヤロヴァ市は名産のチューリップが結んだ縁で、本映画も花をテーマに友好交流の節目を飾ります。

映画タイトルの『Ondan sonra』とはトルコ語で「それから」という意味であり、登場人物の「それから」、そして映画を鑑賞した観客も自身の「それから」に思いを馳せてほしい、という想いが込められています。

【あらすじ】
“石川未知子(山田真歩)”は、富山市で生まれ育ち、結婚を機に砺波市に移住した主婦。人生で一度も働いたことのない専業主婦であったが、ふとしたことからスーパーでアルバイトを始める。アルバイトを通じて、社会に出ることの厳しさと楽しさを知り、違う生き方をする友人たちと出会う。花屋の店長の“沢田千花(彩凪 翔)”と関わることで、チューリップを始めとした花をどのように販売するかを考える未知子。バイト先の同僚である“遊塚ゆう(彩雪)”と親しくなることで、トルコに魅せられていく。
【ロケ地・富山県砺波市とは ~庄川と散居が織りなす花と緑のまち~】
砺波市は、富山県西部の砺波平野の中央に位置し、「散居村(さんきょそん)」と呼ばれる広大な耕地の中に、民家が散らばって点在する集落形態が広がっています。富山県の砺波平野、島根県の出雲平野、奥州市の胆沢平野が日本三大散居集落と言われており、砺波平野の散居 村の特徴は、それぞれの家の周りに屋敷林が植えられていることです。屋敷林は「カイニョ」と呼ばれ、冬の冷たい季節風や吹雪、夏の日差しなどから家や人々の暮しを守る効果があり、夕陽の中に存在する風景等、砺波の美しさを体感することができます。庄川の清流が育んだ肥沃な平野に家屋が点在する「散居村」景観のなかに、美味しい砺波米や近年生産量が増加している雪たまねぎをはじめ、日本有数のチューリップ球根や種もみの生産地として力強い農業が展開されています。また、温かいおもてなしが高い評価を受けている「庄川温泉郷」や自然豊かな「庄川峡」などの観光資源に加え、そのほかにも、地域の文化や伝統、地場産品を生かした祭りが、現代までしっかりと受け継がれています。優れた住環境をはじめ医療や子育て環境、高齢者福祉の充実した住みやすい都市として、民間経済誌で常に全国上位にランクされています。

【完成披露会レポート】
駐日トルコ共和国大使館 大使公邸で行われた完成披露会では、映画の試写を前に駐日トルコ共和国特命全権大使 コルクット・ギュンゲン氏も挨拶に登壇。
駐日トルコ共和国特命全権大使 コルクット・ギュンゲン氏
ギュンゲン氏は通訳を介して、「本年はトルコと日本の外交関係樹立100周年の記念すべき年となります。その節目の年に、この素晴らしい映画が皆様のお目にかかれることを非常に嬉しく思っております。皆様ご存知の通り、トルコが誇る素晴らしい大地のヤロヴァと、また同じく素晴らしい砺波市は姉妹都市協定を結んでおります。この姉妹都市の関係こそが、まさにトルコと日本の国民の間にある友好、そして連帯の感情を素晴らしい形で表していると思っております」と日本とトルコの友好関係を語り、本作のロケ地となった砺波市についても「富山県砺波市を代表する一つのシンボルが、間違いなくチューリップだと思います。実は我々トルコの歴史の中でもチューリップの存在は特別なものでございまして、様々な芸術のモチーフとして使われる傍ら、オスマン帝国時代には芸術が栄えた時代を『チューリップ時代』と呼んでおりました。この点から考えましても、やはり砺波の存在というのは、日本とトルコの友好関係の中でもとても特別な存在でございます」と縁が深いことを挙げます。

また、本作ではトルコの伝統的な織物であるキリムや絨毯もキーアイテムとして登場しており、ギュンゲン氏は「絨毯もトルコの伝統技術の中では、一つの素晴らしい場所を占めている芸術です」と紹介した上で、「この二つの国を繋ぐ架け橋として、改めて今回の催しを非常に嬉しく思っております。本日お越しいただきました皆様、そしてこの映画の制作に携わりご尽力いただきました皆様に感謝を申し上げます。私も皆さんとご一緒に視聴するのを楽しみにしております」と本作への期待を寄せました。

ギュンゲン氏の挨拶に続くトークセッションでは、本作のキャストから主演・石川未知子 役の山田真歩さん、遊塚ゆう 役の彩雪さん、三上 翼 役の稲垣成弥さん、そして山本大策監督が登壇。司会からの質問に答える形で、それぞれ本作への想いや撮影エピソードを語りました。
【キャスト・監督によるトークセッション】
――まずは山田さんに、トルコ・ヤロヴァでの撮影についてお伺いいたします。トルコの現地スタッフと日本人スタッフによる撮影と聞いておりますが、日本での撮影との違い等はありましたでしょうか。

石川未知子役 山田真歩さん:
私が演じた役は富山県砺波市という場所で専業主婦をしていて、のちにスーパーで働き始めるんですが、(砺波の撮影では)地元のスーパーで働いている方たちにも朝礼のシーンでは並んでいただいたり、砺波の方たちにも本当にたくさんご協力をいただきまして。出てくる人たちが俳優だけじゃない、そういうことにとても感動しました。
そして砺波での撮影後にヤロヴァへ初めて行ったんですが、素晴らしい街でした。私が子供だった時の日本の原風景がまだ残っているような雰囲気で、車も多く走っていないですし、みんながゆっくりしたテンポで歩いていて、撮影をしていると声をかけてくれたり、カフェでも誰もパソコンを開いている人がいないからびっくりして。何か日本が失ってしまったものがあるようで、初めて行った土地でしたがとても懐かしさを覚えて……その風景を映像として残せたこと、しかもそこへ自分も一緒に行けて、皆さんと撮影できたことはとても貴重な体験だったなと思っています。
石川未知子役の山田真歩さん
――山田さんは役者になる前には出版社で勤務されており、書籍のデザインや装丁まで手がけていらっしゃる編集者さんだったとのこと。実は、本作のポスタービジュアルについても山田さんからイラスト案をいただいたと伺っております。

山田さん:
イラスト案なんてとても大げさに聞こえるんですけど、もう(トルコでの)撮影がほぼ終わって、みんなで「やっとホッとできるね」ということで、イスタンブールでお酒を飲んだ夜がありまして。その時に『Ondan sonra』という言葉が日本の人にはどう響くのか、私も初めて聞く言葉だったので、「それから」という意味がある素敵な響きの言葉だと知って、「『Ondan sonra』って言葉が流行る、そういう風になるといいですよね」とみんなで話していた時に、せっかくトルコ絨毯やキリムがキーアイテムになっていて、絨毯の一本一本の糸が重なり合い、色んな糸があって世界が生み出されている感じが、この映画の作られている過程のようだなと感じて……本当に手作りでこの映画は作ったので、「どの糸が足りなくてもできなかったような映画だから、その絨毯の感じがポスターになったらどうでしょう?」と酔っぱらいながら言ったら本当にそうなっちゃって。「いいな」と思ったことがあったら、こうやって口に出していくと本当に実現するんだ、ということが分かりました(笑)。
――彩雪さんは富山県ご出身とのことで、砺波市の撮影でも皆様にとても歓迎されたそうですが、地元・富山県での撮影はどのようなお気持ちでしたか? また富山県の素敵なところはたくさんあると思うのですが、ここだけは伝えておきたいという点はありますか。

遊塚ゆう役 彩雪さん:
地元の富山県で撮影させていただけたことをとても光栄に思います。スタッフさんが皆さん富山弁で、私もすごく懐かしかったですし、2、3日もしたら私も完全に戻っちゃって(笑)。私もいつの間にか富山弁になっていた、ということにすごくほっこりしました。
そして富山県の魅力は本当にたくさんあるんですけれども、やっぱり少しヤロヴァと似ていて、時間がゆっくり流れている感じと言いますか。急いでいる人もいなければ、それこそカフェでパソコンを開いている、という光景を見ることもほとんどないですし、落ち着く場所という感覚があります。
遊塚ゆう役の彩雪さん
――では、砺波の姉妹都市であるヤロヴァの印象はいかがでしたでしょうか?

彩雪さん:
それこそスタッフの皆さんとも話していたんですけども、人の歩くスピードもゆっくりで、せかせかしてなくて。ゆったりと時間が流れていて、私たちも落ち着いて撮影ができました。
――続いて稲垣さんにお伺いいたします。山田さんと彩雪さんとは初共演、また砺波市での撮影も初めてだったと伺っておりますが、初めてづくしの撮影現場はいかがでしたか?

三上 翼役 稲垣成弥さん:
僕は撮影に入ったのが皆さんよりも少し遅かったんですが、僕が砺波に着いた日に、みんなが撮影後に帰ってくるはずの旅館に行ったんですけど、すごく遅い時間になったのに誰も帰ってこなくて(笑)。「あれ、この時間だったらもうみんな帰ってきているはずなんだけどな」と思いながらその日は泊まらせてもらって、皆さんには次の日に初めてお会いしたんです。
三上 翼役の稲垣成弥さん
稲垣さん:
その次の日は朝5時から撮影で、僕は4時ぐらいに起きて支度をして撮影現場に入ったんですが、スタッフさんは2時、3時くらいからずっと周りで動いてくれていて……「あっ、とんでもなく大変な現場に来てしまったな」という気持ちだったんですよ。でも皆さんにお会いした時にはすごくすんなり受け入れてくれて、時間に追われているとピリピリした現場になってしまうイメージがあるんですけど、そんなこともなく。でも、ちゃんとやることはやって、という現場だったのでとても良かったなと思います。
――山本監督にお伺いいたします。山本監督は本作が初めての長編作品ということですが、メガホンを取られて大変だったことや感動したことをお聞かせいただけますか?

山本大策監督:
ちょっと言葉にするのが難しいんですけど、本当に映画はみんなで作る、ということを体感させていただいきました。最初は「みんなに迷惑かけないように頑張らなきゃ」って気持ちでいたんですが、いざ撮影が始まると、やっぱり皆さんが素晴らしいので、甘えるところは甘えて、分からないところは分からないと聞いてみんなで作るべきだと。カッコいいことを言うと、「見てくださるお客様に喜んでいただけるものを作れればいいな」という気持ちで作りました。
今日は脚本家の村上かのんさんも駆けつけてくださっていますが、彼女もギリギリまで脚本を書いて、直して直して、僕が「これでオッケーだ!」って言った次の日には「かのんさん、やっぱりあそこは……」って言うのにずっと付き合ってくださって。彼女のおかげで今日を迎えることができて、もちろん玉田さん(本作のプロデューサー)にも感謝していますし、なんだか映画ってマラソンのような、みんなで作ってゴールするものなんだな、と感じました。
山本大策監督
――最後に、主演の山田さんより皆様へのメッセージをお願いいたします。

山田さん:
色んな偶然が重なって、トルコと日本の外交樹立100周年記念の『Ondan sonra』という作品の一員として関わることができて、本当に光栄に思っています。私が演じた未知子という役は、チューリップを具現化したらこんな女性だろうなという感じで、自分の知っている世界の外に出ていこうとするんです。それは若い友人だったり、トルコの街だったりと、異文化や他者と出会っていくことによる成長物語なんですけど、成長物語とは言っても、主人公はもう40過ぎの主婦なんです。でも、人はやっぱり心を開いて誰かと出会っていこうとか、自分の知らないことを見ていこうと思う限り、成長することができるんだなっていうことを演じながらとても実感しました。
あとは、どんな無謀な夢も叶っちゃうんだなということ。諦めないで、底抜けのポジティブシンキングでまず行動してみる、という彼女の気概が色んなことを動かしていくストーリーになっていて、それは若い時には自然にできていたんですけど、大人になるにつれて忘れていったことだったので、私にとっても忘れがたい作品となっています。これを見た方に何かポジティブな波紋が広がっていったら、ちょっとでもお役に立てたかなと思います。どうぞお楽しみください。
こうしてキャスト・監督によるトークセッションが行われた後には映画の試写が行われ、砺波の穏やかな風景の中で暮らす主人公が、新たな出会いからトルコの魅力にも触れて世界を広げていく物語には、上映後に大きな拍手が贈られました。

映画『Ondan sonra』は11月15日からJMAX THEATER とやま、イオンシネマとなみで先行上映、他全国順次公開。11月15日からの富山先行上映では、出演者による舞台挨拶も開催予定です(詳細は後日発表)。

また11月17日・18日には、「稲垣成弥と訪ねる!映画『Ondan Sonra』ロケ地巡りツアー」も開催決定! こちらは稲垣さんのファンクラブ会員受付が2024年10月14日23:59まで、続いて一般受付が2024年10月15日18:00~10月20日23:59までとなっています。

ほか映画の最新情報・ロケ地ツアーの詳細は、下記のInformationより公式サイトをご確認ください。

☆Information
【作品概要】
トルコ・日 外交関係樹立100周年事業
映画『Ondan sonra』

2024年11月15日(金) イオンシネマとなみ・JMAX THEATER とやま 他全国順次公開

出演:
山田真歩 彩雪 彩凪 翔 稲垣成弥 誉乃 谷崎幹太 尾島実和 千咲としえ
後藤龍馬 Sufa 吉江怜那 平木英吏子 池田埜々那 矢柴俊博

監督:山本大策 脚本:村上かのん 音楽:石川泰昭 クリエイティブディレクター:渕崎 愛 吉川圭太
製作:日本トルコ友好映画プロジェクト 配給:平成プロジェクト 制作:博報堂 ビジョン21

≪公式サイト≫
https://ondan-sonra.com/
≪公式X(旧Twitter)≫
https://x.com/tonami_yalova

■『稲垣成弥と訪ねる!映画「Ondan sonra」ロケ地巡りファンツアーIN富山』
旅行日程:2024年11月17日(日)-11月18日(月) 1泊2日
発着地:富山空港または富山駅
≪ツアー詳細≫
https://inagaki-seiya.com/contents/857601

募集期間:
FC会員:2024年10月8日(火)18:00~10月14日(月)23:59
一般:2024年10月15日(火)18:00~10月20日(月)23:59
≪申込フォーム≫
https://www.presence-tour-fantour.jp/inagaki-tour-intoyama/

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