【番ボ10周年】菊池修司&堂本翔平が語る、番ボ☆のターニングポイントとは?メンバー7人で挑む兄弟役への意気込みも!劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」7/25開幕目前インタビュー特集・前編

2024年で結成10周年を迎える「劇団番町ボーイズ☆」(通称「番ボ☆」)、約2年半ぶりの劇団公演! 現メンバーの7名全員で挑む、劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」が2024年7月25日から東京・CBGKシブゲキ!!にて上演されます。
スマートボーイズでは番ボ☆メンバーより、菊池修司さんと堂本翔平さんにインタビュー。特集前編となる本記事では、メンバーが7人兄弟を演じ、菊池修司さんと松島勇之介さんは二役の役替わりにも挑む本作への意気込みや、番ボ☆10周年を振り返ってのターニングポイントも聞かせていただきました。
菊池修司さんと堂本翔平さんが語る、番ボ☆のターニングポイントとは?
【作品紹介】
「劇団番町ボーイズ☆」(通称「番ボ☆」)とは、ソニー・ミュージックエンタテインメントが手掛ける個性派演劇集団。現在は菊池修司さんをリーダーに、坪倉康晴さん、堂本翔平さん、西原健太さん、松島勇之介さん、宮内伊織さん、矢代卓也さんと、俳優として個々にも活躍する7名がメンバーとして活動しています。

そして劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」は、前作の「逃げろ、逃げるな。」から約2年半ぶりの劇団公演となり、演出に松崎史也氏、脚本に堀越 涼氏(あやめ十八番)を迎えたオリジナルの新作公演。出演は劇団番町ボーイズ☆のメンバー7名のみ、そして菊池修司さん・松島勇之介さんは二役を役替わりにて務めます。
劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」キービジュアル
【STORY】
養蚕を生業とする神原の家には七人の兄弟があった。
七人は、古くから村に伝わる律法(おきて)に従って生活をしている。
“蚕影様”(こかげさま)と呼ばれるそれは、家督を継いだ者にその家の全ての権限を委ね、他の兄弟は彼の奴隷として付き従うというものであった。父親の急逝によって家督を継いだ長兄・一夜(ひとよ)は、蚕影様として、弟たちの外出、結婚、他者との交流を禁じ、過酷な蚕仕事や家事一切を押し付ける。
辛い労働は、徐々に弟たちの精神を蝕んでいく。蚕が桑の葉を食むように……。
逃れられぬ運命に翻弄される七人兄弟の、小さな絶望の物語。

【配役】 ※一夜役・幸四郎役を役替わり上演いたします。
神原一夜 役 菊池修司 / 松島勇之介
神原影次 役 堂本翔平
神原三鶴 役 西原健太
神原幸四郎 役 松島勇之介 / 菊池修司
神原研吾 役 矢代卓也
神原睦 役 宮内伊織
神原末葉 役 坪倉康晴

■劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」
菊池修司さん × 堂本翔平さん インタビュー前編

――まずは「劇団番町ボーイズ☆」結成10周年、おめでとうございます! メンバーとして初期から活動してきたお二人にとっては、長くともあっという間の歳月だったのではないでしょうか。

菊池修司(以下、菊池)&堂本翔平(以下、堂本) ありがとうございます!

菊池 もう10周年だなんて、本当にあっという間ですね。

堂本 確かに、体感としては。でも、修司は加入してから何年目くらい?

菊池 僕は8年目くらい。

堂本 で、僕が9年くらい経っているのかな。お互い、長くなりましたね。
菊池修司さん
堂本翔平さん
――今では多くの後輩たちを迎えてきた先輩メンバーとなったお二人ですが、改めて「劇団番町ボーイズ☆」とはどういった場所だと感じていますか?

堂本 僕は、部活みたいな……いや、もうちょっと家族寄りの感覚ですね。そんなにしょっちゅう会えるわけじゃないんですけど、年に何回かはみんなで揃うので、そこで顔を見ると安心できる。だから、たまに集まる親戚みたいな感覚です。修司は?

菊池 僕は10周年公演が決まって、久々にメンバー全員で出演できることになった時に……簡単な言葉では言い表せないんですけど、すごく安心感があって。それぞれの現場で色んな人たちと出会って、お芝居を通じて新しい関係を築いたりしてきましたけど、番ボ☆に戻ると「やっぱりここが一番好きだな」というか、メンバーに対しても、番ボ☆でのお芝居でもしっくりくるような……不思議な感覚なんです。
家族みたいでもありますけど、そんな言葉だけでは片付けたくないぐらいみんなのことが大好きなので、一言ではうまく言い表せないですね(笑)。

――「劇団番町ボーイズ☆」では舞台での本公演のほか、冠番組やイベント公演ではエチュードにコント、そして歌やダンスでのパフォーマンスを披露されたりと、色々な挑戦をされてきました。番ボ☆の活動の中で、お二人にとっても特に思い出深い瞬間や、「ここがターニングポイントだったな」と感じるところはありますか?

堂本 僕はやっぱり、前リーダーの糸川耀士郎が卒業することになって、修司を新リーダーとしてやっていく、ってなった時が結構ターニングポイントだと思っていて。その時に「すごい、修司って頼もしいじゃん!」って思えたんですよね。
番ボ☆に入ってきた頃の修司は、元々の彼の性格として人見知りな部分もあってなかなか前に出てくるタイプではなかったんですけど、いつ頃だったかな? 確か、舞台『クローズZERO』(2019年上演・劇団番町ボーイズ☆×10神ACTORコラボ公演)が終わった頃から、結構みんなとコミュニケーションを取るようになってくれて……っていうか、それぐらいからじゃない? 修司が自分から、「俺、番ボ☆好きっすわ」みたいによく言うようになったの。

菊池 ああ! 確かにそうかもしれないです。

堂本 そのぐらいから、修司が徐々に変わってきて。で、いよいよ耀士郎が卒業して、新リーダーは修司でやっていくってなった時には、もう「修司が今の番ボ☆の頭になってくれて良かったな」って思ったんですよね。

菊池 えーっ、ちょっと……すごい。なんか、泣けてくるんだけど(笑)。本当に嬉しい。

堂本 本当はね、最年長の僕がやらないといけないポジションなんだろうけど。僕はそういうのが得意じゃないので、修司がリーダーで良かったなって心から思っています。
――では、リーダーに就任された菊池さんはいかがですか?

菊池 僕は本当に最初の頃は何もできなかったし、それこそ人とのコミュニケーションも多分苦手な方だったんですけど、いつの間にか……自分で言うのもなんですけど得意というか、人と喋ることが本当に好きになっていて。やっぱり、その原点は番ボ☆にあるなってすごく感じているんです。

堂本 昔は、メンバーもたくさんいましたしね。

菊池 卒業メンバーも含めて番ボ☆では色んな人と関わってきたので、「どこがターニングポイントか」と聞かれても、コレとは挙げられないくらい全部が濃かったですね。
だから強いて言うなら僕も同じになっちゃうんですけど、耀士郎くんは本当に初期からずっと番ボ☆を支えて、みんなを引っ張ってくれていたので、やっぱり耀士郎くんの卒業かな。その耀士郎くんがいなくなるっていう恐怖や不安もあった中で、それでも「今いるメンバーで、まだまだ色んなことができるんじゃないか」って思えた時が、またひとつ違う番ボ☆に進化した瞬間でもあると僕は思っているので、そこですかね。

――そうした歴史も経て、今回は現メンバーの7名全員で挑む10周年記念公演となりますが、「今の番ボ☆の姿を見せる」という面でも気合いの入る公演かと思います。公演が決まっての、今の意気込みはいかがですか?

堂本 卒業していったメンバーもたくさんいますが、劇団10周年というメモリアルなタイミングで、今のメンバー全員で舞台に立てるというのは本当にすごく楽しみで。
演目的にも、僕たちが今までにやってきたコメディとかエンタメ寄りの作品というよりは、今回はいわゆる劇団らしいシリアスな会話劇になっているので、こういった作品に全員で挑むことができる、というのが何よりも嬉しいですね。

菊池 メンバー全員で芝居ができる機会はなかなかなかったので、10周年という大きな節目にそれが叶ったことがすごく嬉しいですし、僕は本当にメンバー全員が大好きなので……みんなの個性や、それぞれの良いところも悪いところも含めて、今の僕たち7人で、今の「劇団番町ボーイズ☆」で一つの作品に挑んだらこんな作品ができるんだぞ、と胸を張れるものをお届けしたいです。
演出の松崎史也さん、脚本の堀越 涼さんと僕たちが尊敬する布陣でやらせていだたけることにも感謝をして、だからこそこの方々のお力に見合うように、僕たちも頑張らなきゃいけないなと思っています。でも、今のメンバーは方向性や見ている先も同じだと感じられるし、この7人なら絶対にできると僕は確信しています。

――今作での皆さんは、養蚕を生業とする神原家の7人兄弟役となり、菊池さんと松島勇之介さんは長男・神原一夜役と四男・神原幸四郎役の二役を役替わりで演じられるとのこと。メンバー7人での兄弟役、そしてご自身が演じる役柄についてはどう感じられましたか?

堂本 今回は脚本の堀越さんが番ボ☆の過去作品やイベントを見た上であて書きで書いて下さったので、すごくしっくりくるというか。修司と勇之介はシャッフルで二役ですけど、全員が結構ピッタリだなって感覚があって……僕自身、自分の役も含めて「っぽいな~」と思いながら脚本を読ませていただきました。

――堂本さんが演じる神原影次は、名前から察するに7人兄弟の次男でしょうか?

堂本 そうですね。次男というか、長男・神原一夜の双子の弟です。影次は“長男が絶対”という因習がある中で、生まれてくる数秒のタイミングで長男になれなかったことで、こじらせて引きこもっちゃっているような役柄なんですけど……今回の作品に関しては、古い村における兄弟の関係性や養蚕業、宗教観についても結構資料をいただいて勉強させてもらって、まだ僕らが全然知らない世界があるんだな、と思って。興味深いテーマが3つぐらい折り重なっている作品なので、観ていただいたお客さんにも「こんなことがあったんだ」とか「こういうことなんだ」と、新たな世界を知ってもらえたらいいなと思います。
――菊池さんは長男・神原一夜役と四男・神原幸四郎役の二役ということで、さらに役作りが難しいのではないでしょうか?

菊池 でも翔平くんも言った通りに、結構それぞれがあて書きに近いというか、どこか似ている部分がある役になっているんですよ。その中でも僕は二役をいただいたんですが、僕は役者として何にでもなれますから(キメ顔)。

堂本 強っ! 天才俳優やん(笑)。

菊池 違いのある二役をいただいたので、すごくやりがいを感じています。役柄自体の違いも、同じ役を入れ替わりで演じる勇之介との対比もできるので、お客さんには勇之介と僕の解釈を楽しんでもらえる、というのも今回の面白さの一つになると思いますし……僕と勇之介はすごく仲が良いんですけど、役の捉え方や表現の仕方はそれぞれ違ったスタイルだと思いますし、僕自身も「勇之介には負けたくない」っていう気持ちが確かにあって。でも、勇之介にも素敵なところがたくさんあるので、お互いの良さを存分に発揮していきたいですね。

――役柄としての意気込みや、特に意識している点はありますか?

菊池 今回は7人兄弟の物語で、それぞれのキャラクターが担う役割があると思うんですけど、その中でも僕が務める二役は、全員を魅力的に見せていくための役どころでもあると感じていて。僕ら二人の役に影響されていく、ほかの兄弟たちのことも魅力的に見せていきたいな、というのを一つの課題として挑みたいなと思っています。

――同じ二役を演じるにあたり、菊池さんと松島さんは稽古中にお互いを意識する部分もあるかと。松島さんとは、稽古場ではどのように関わっていきたいですか?

菊池 なんか……勇之介って、まだまだ余力を出しきっていない気がして(笑)。お互いが自分の力で作り上げていくだけでは物足りない気がしていて、それなら影響させ合いたいというか、「負けないぞ」って気持ちを見せていたほうが良くなる気がするんです。
例えば、僕が一夜役の時に「稽古でこれだけ完成させたぞ」と見せたものに対して、勇之介には「やばい」とか「もっとやんなきゃ」って感じてほしいし、僕も反対に勇之介の本気を感じて、「一夜も幸四郎も、もっとどっちも良くしなきゃ」っていう、ぶつかり合いで良くしていきたい。お互いを、もっと焦らせていきたいんです(笑)。

――そんな菊池さんと松島さんの高め合いを、間近で見ることになる堂本さんはいかがでしょうか? お二人に対して、「ここはアイツの方がやりやすいな」なんて発破のかけ方もあるかと思いますが(笑)。

堂本 アハハ! 僕はあんまり人の芝居に口を出さないタイプなんですけど、最初に脚本を読んでの印象では、一夜がちょっと修司っぽくて、どちらかというと幸四郎が勇之介っぽいなと思ったので、そこが逆になったらどうなるんだろうな、っていうのが楽しみだったりしますね。
あとは脚本自体の物量も多くて、二役をやるって単純にやることも二倍になるのですんごい大変だと思うんですけど………頑張ってください(笑)。

菊池 そうなんですよね(笑)。頑張ります!
――今回の公演では【10周年記念スペシャルアフタートーク】として卒業メンバーが参加するアフタートーク企画もありますが、先ほども名前が挙がった前リーダーの糸川さんをはじめ、二葉 勇さん、二葉 要さん、千綿勇平さん、木原瑠生さんというゲスト陣には、「今の番ボ☆ってすごいな」と感じてもらいたい気持ちもあるのではないでしょうか。

堂本 やっぱり、その気持ちはありますね。

菊池 でも、まだ稽古も始まってないんですけど(※取材時)、今の番ボ☆は本当にみんなで同じ方向を見ていて、一つのものを作ろうっていう気持ちが固まっているから……絶対に羨ましがられる気がします。うん、「気がします」というか、それは確信しているというか。

堂本 うんうん。

――卒業メンバーが見たら、「俺もこの公演に参加したかったな」と思うだろうと。

菊池 多分、番ボ☆が恋しくなるというか……いや、もうそのレベルじゃないな。なぜかは分からないんですけど、そこにはすごい自信があるんです。

堂本 やっぱり、みんなに「俺も出たかったな」って思ってもらえるような作品にはしたいですね。それか「うわっ、もう俺の出る幕はないわ」って思わせるくらいまでいきたい。

菊池 おお! それいいね、その意気でいきましょう!(笑)
(7/20up インタビュー後編に続く)

取材写真 ヘアメイク:望月光(ONTASTE)/スタイリスト:藤長祥平


劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」は、2024年7月25日から8月4日まで、全16公演が東京・CBGKシブゲキ!!にて上演されます。
また公演期間中、劇団番町ボーイズ☆の卒業メンバーである糸川耀士郎さん、二葉 勇さん、二葉 要さん、千綿勇平さん、木原瑠生さんがゲスト出演するアフタートークや、カーテンコール撮影会、お見送り会などのアフターイベントも開催決定! ほか公演に関する最新情報は、下記のInformationより公式サイトや公式Xをご確認ください。

☆Information
【公演概要】
劇団番町ボーイズ☆結成10周年記念公演
「蚕は桑の夢を見る」

演出:松崎史也
脚本:堀越 涼(あやめ十八番)

日程:2024年7月25日(木)~8月4日(日) 全16公演
劇場:CBGKシブゲキ!!(東京都渋谷区道玄坂2-29-5ザ・プライム6階)

アフターイベントスケジュール:
【カーテンコール撮影会】
7月25日(木)18:30公演
7月26日(金)18:30公演

【お見送り会】
7月28日(日)17:00公演
8月2日(金)14:00公演

【10周年記念スペシャルアフタートーク】
番ボ☆を卒業したメンバーをゲストに迎えたスペシャルアフタートーク
7月30日(火)18:30公演 ゲスト:糸川耀士郎
7月31日(水)18:30公演 ゲスト:二葉勇・二葉要
8月1日(木)18:30公演 ゲスト:千綿勇平
8月2日(金)18:30公演 ゲスト:木原瑠生

【アフタートーク】
本作に出演する番ボ☆メンバーで、作品を語るアフタートーク
7月31日(水)14:00公演

※各イベントの詳細、注意事項は公式サイトをご確認ください。

出演: ※一夜役・幸四郎役を役替わり上演します。
神原一夜 役 菊池修司 / 松島勇之介
神原影次 役 堂本翔平
神原三鶴 役 西原健太
神原幸四郎 役 松島勇之介 / 菊池修司
神原研吾 役 矢代卓也
神原睦 役 宮内伊織
神原末葉 役 坪倉康晴

主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント

チケット価格:一般チケット 8,800円(税込)
※全席指定席
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※営利目的の転売を禁止いたします。

一般販売(先着):
・e+(イープラス) https://eplus.jp/banchoboys_10th_anniv/
・ローソンチケット https://l-tike.com/banchoboys_10th/ Lコード:34571
ローソン・ミニストップ店内Loppi直接購入

当日券:一般チケット+500円
※前売りで完売した座席の当日券販売はございません。

≪公式サイト≫
https://k.banchoboys5.com/s/n39/page/stage_202404
≪公式X≫
@bancho_boys_5

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