主演の伊藤健太郎「(映画で映る広告デザイン)実は自分でも作っています(笑)」映画『静かなるドン』公開記念イベントが開催、公式インタビュー全文UP!6/5~東京・大阪で延長公開

2023年5月に限定上映された映画『静かなるドン』の公開を記念して、東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにてパネル展が開催。5月18日には主演の伊藤健太郎さんと監督の山口健人氏をゲストに迎え、トークショーが実施されました。
伊藤健太郎さん
伊藤健太郎さんと山口健人監督
本作は、規制やコンプライアンスが日々厳しくなっているこの令和に、アウトローな世界を生きた昭和~平成にかけた名作の主人公たちから、今の時代を生きるヒントをもらおうと立ち上がったプロジェクト「令和アウトローレーベル」の、『ナニワ金融道』に続く第二弾作品です。
限定上映はすでに終了していましたが、大好評につき2023年6月5日~8日にバルト9(東京)とティ・ジョイ梅田(大阪)にて、延長公開が決定しています。

今回は、トークショーの同日に主人公・近藤静也を演じた伊藤健太郎さんが、映画撮影当時のエピソードや今の思いを語ったインタビューが公式より到着。その全文を撮り下ろし写真と合わせてご紹介します!

■公式インタビュー
──出演が決まった際の感想をお願いします。

お話をいただくまで原作に触れたことはなかったのですが、そんな自分でもタイトルは知っていました。それほど有名な作品で主人公の近藤静也を演じさせていただけるときいたときは本当に、素直にうれしかったです。それこそレーベル名にある「アウトロー」な役をこれまで演じることがなかったので、挑戦できる機会をいただけたことに感謝しています。

──その「アウトロー」という単語でご自身がイメージすることはなんでしょう?

最初は、一般的なものから外れたもの……という印象でした。ただ、それだけ聞くとちょっと悪いイメージがあるような感じもしますよね。でも、今回、僕が静也を通して感じたことは、人とは違う道かもしれないけれど、信念を持って真っすぐに突き進む姿だったので、むしろ、かっこいいんじゃないかな、と演じた今は思います。
──これから山口健人監督を招いてのトークイベントですが、監督はどんな方でしたか?

監督はいい意味で、全部、投げてくれるというか、託してくれる方でした。僕が一回、演って見せて、そこからチューニングしてくれる、という感じで、とても自由にやらせてもらえました。もちろん違っていたら直してくれますが、まず、僕自身が演りたい芝居を尊重してくだる方。それは僕に限らず、全員に対してそうでした。

──どんなふうに直すのでしょうか。

いきなり「これは違う」と言うのではなく、「もうちょっと、こういうパターンも見てみたいです」と少しずつ提案してくれて。そういうふうに言ってもらえると僕も「そうか、じゃあ演ってみよう」と思えて、いろいろな発想が浮かんでいきました。
たとえば後編の第三章、第四章でとてもシリアスなシーンがあるんですが、そこで精神的にも肉体的にも自分を追い込んでいて。そういうときに、頭から否定されると悩んでしまうタイプなんですが、監督は静かに導いてくれました。ベストパフォーマンスができるかな? 大丈夫かな? と迷っているときに否定されるのではなく「見てみたい」という伝え方をしてくれたことで気持ち的にフラットでいられたので、とても感謝しています。
──今回「令和版」ということで意識したことはありますか?

実はそれ、よく聞かれるのですが、僕が意識する以前に、すでにプロデューサーさんや脚本家さん、スタッフの方々が作品世界を創ってくださっていたので、僕は、そこに飛び込んでいくだけでした。
ただ、あえて挙げるなら、今回、(静也の)勤め先が原作の設定から、デザイン会社に変わったので、そこでの静也を意識しました。

──どういうことを意識したのでしょう。

目に見えてわかる大きな要素を一個、ばーん、と提示するのではなくて、観ている人たちが気付くか気付かないかくらいのちょっとしたことを織り込んでいって、それが後々、効いてくる……みたいなことを創るのが好きなんですけど、今回はそこを意識しました。ちょっと古き善き昭和感を交えつつ、今っぽさもある、みたいな。たとえばパソコンやスマホをいじっている静也の姿は原作の静也を知る方々からしたら新鮮かもしれません。

──確かに、デザイン会社での静也の考える広告のデザインが斜め上すぎて斬新でした!

スタッフさんがパソコンをセッティングしてくださるんですが、一章、二章と続くうちに僕も操作を覚えていって実は自分でも作っています(笑)。映画のなかでもちょこちょこ映ると思いますので、静也のセンスの無さというか独特の感性、みたいなものにも注目していただけたらうれしいです。

──監督とともに、総合プロデュースの本宮泰風さんが組を支える猪首硬四郎を演じています。なにかアドバイスはありましたか?

俳優としても任侠の世界を演じる上でも経験豊富な大先輩で、いろんな場面で助けていただきました。豆知識というか、サングラスでアクションすると吹っ飛んじゃうから、こうして留めておいたらいいよ、といったことから、襲名式での作法とかすごく細かやかに見てくださっていて。ご自身も出演されながら、プロデューサーとしてエキストラさん含め全員の細かいところまで見ていてくださるので、すごいな、と驚くことばかりでした。

──デザイン会社の社員でいるときの静也、新鮮組二代目総長でいるときの静也はかなり違いますが、演じ分けについて監督と話しましたか?

どちらも「静也」なので、すごく意識して変えた、ということはありません。もちろん言動は違いますが根っ子は一緒というか。そこについて監督と話し合ったりはしてないんですが、同じように考えていて共通認識できていたと感じています。だからこそ、監督の「見てみたい」に応えられたと思うし、自分なりにいろいろなパターンを演じることができました。

──演じ分けで心がけたことはなんでしょう。

それこそ本宮さん演じる猪首の「坊っちゃんの中には、やばいヤクザの血が流れている」という台詞があるんですが、そこが静也の魅力であり、この作品の魅力だと思っていて、変身する……じゃないけれど、ガラッと変わることを心がけました。今まで何度も実写化された作品ですが、この令和に演じさせていただくからには、ちょっとヒーローみたいなカッコよさとか、本気でブチ切れるギャップをとことん出したいな、と役を創っていきました。
自分のなかにギアを作って、撮影しながら「今だ!」という瞬間にガチッと一段階入れて、次にまた一段階入れて……と常に切り替えていました。あとはビジュアルの違いにはいろいろとこだわりました。とくにスーツ姿は注目してほしいです。

──その総長としての静也が、自分を慕う祐輔(小西貴大)が抗争に巻き込まれてしまった場面がとても印象的です。

台本を読んだときから、すごく大事シーンだなと思っていて。ある意味、後半の山場であり静也にとっての起爆剤になっていると思うので、ずっと自分なりにイメージしていました。実際に撮影に入ったときに、イメージしたものを出したんですが、実はちょっと迷いがあって。
もう一段階、二段階、上げられるんじゃないか、と思っていたら、監督が「もっと自分のなかの感情を出していいんだ」と言ってくれたんです。それまで怒りを全面に出していたんですが「もっと悲しみとかいろんな思いをぐちゃぐちゃにした状態を見せてください」と言ってくれて。それが、すごく自分のなかで腑に落ちて、納得できる形で演じることができました。小西くんの演技もすばらしくて、自分にとってもすごく好きで大切なシーンになりました。

──その静也は自身の信じる道を真っ直ぐに、関東最大規模の暴力団「新鮮組」二代目総長として、自身が生きる世界を変えようと覚悟を決めます。そんな静也とご自身が似ているところはありますか?

自分自身も十代のころから役者の世界に足を踏み入れて、静也ほどに真っ直ぐ……とは言えないかもしれませんが、この世界でずっとやらせていただいているので、自分の生きる場所として覚悟を決めた、みたいなと部分は理解できるというか……共感できます。
僕自身もオンとオフとふたつの顔があります。ただ、僕の場合は限りなくその差はないんですが、それでも皆さんの前に立たせてもらっているときの自分と地元の友達に会っている自分とでは違う部分があるので、そういった切り替えというか、それぞれに大切にしているものがあるところは似ていると感じました。
──第一章、第二章の前編が公開されて、現在、第三章、第四章の後編が公開されています。改めて見どころをお願いします。

前編はそれぞれのキャラクターを紹介しつつ、それぞれの物語が展開していくところを描いていますが、後編になって静也のもっと深い部分というか、昼と夜と別の顔を持つ自分が、どういう選択をするのか? といったいちばん悩むところが描かれています。それだけにすごく感情も揺れ動くし、これまで見せてこなかった静也の新たな姿を届けることになると思うので、その葛藤や変化を見てもらえたらうれしいです。

──最後にファンの方へ一言、お願いいたします。

前編を楽しんでくださった方から後編が楽しみだという声をいただいているので、それがとても励みになっています。ありがとうございます。
後編はまたちがった静也をお届けできると思うのでぜひ楽しんでください。後編を見てから、また前編を見ていただいても楽しんでいただけると思いますし、いろんな味わい方をしていただけたらと願います。今の僕が全力で演じる静也を受け取ってください。
執筆:おーちようこ/撮影:八重樫ケイン

――以上、公式インタビューでした。

映画の詳細は、Informationより公式サイトをご確認ください。
【公開情報】
2023年6月5日(月)~8日(木)
東京:バルト9  大阪:ティ・ジョイ梅田

延長公開を記念して追加グッズ販売決定!!
【追加グッズ情報】
・オリジナルWピストルネックレス(チェーン60cm) 8250円(税込)
・オリジナルWピストル バックチャーム&キーホルダー 7480円(税込)
※その他の公式グッズも取り扱い中
**販売先**
MMCstore https://mmcstore.shop-pro.jp/

☆Information
●作品概要●
タイトル:「静かなるドン」
原作:「静かなるドン」新田たつお(実業之日本社 刊)

監督・脚本:山口健人
総合プロデュース:本宮泰風
脚本:吉﨑崇二(QueenB)

出演:伊藤健太郎
筧美和子 深水元基 本宮泰風
三宅弘城 坪倉由幸 内田慈 朝井大智
小西貴大 藤井陽人 今野杏南 宮崎吐夢 金橋良樹 飛永翼 香川幸允
御子柴彩里 鈴木裕樹 兒玉宣勝 斉藤天鼓 舘昌美 中村公隆 本田広登 川﨑健太 喜矢武豊
筒井真理子 寺島進

音楽:岩本裕司 前田恵実
製作:英田理志 人見剛史
エグゼクティブプロデューサー:前田利洋 鈴木祐介
プロデューサー:河野博明 丸田順悟
制作プロデューサー:菅谷英一
撮影:石塚将巳
照明:八藤優美
録音:岡本立洋
編集:金田昌吉
スタイリスト:網野正和
衣裳/持ち道:森内陽子
ヘアメイク:坂口佳那恵
アクション監督:玉寄兼一郎
ガンエフェクト:浅生マサヒロ
スチール:西永智成
整音・選曲:大辻愛里
音響効果:小林孝輔
助監督:伊藤良一
製作担当:長田克彦
キャスティング:渡辺有美
制作プロダクション:MinyMixCreati 部 ・ダブルフィールド
配給:ティ・ジョイ

≪公式サイト≫
https://reiwaoutlaw.com/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/reiwa_outlaw(@reiwa_outlaw)

©2023「静かなるドン」製作委員会