立石俊樹がジョン万次郎を演じるミュージカル『太平洋序曲』決起集会で、山本耕史・松下優也・海宝直人・廣瀬友祐・ウェンツ瑛士と初顔合わせ!フォトセッション&集会レポートをUP

2023年3月より東京で、4月より大阪にて上演されるミュージカル『太平洋序曲』の決起集会が、2022年12月6日に第一ホテル東京シーフォートにて行われ、山本耕史さん、松下優也さん、海宝直人さん、廣瀬友祐さん、ウエンツ瑛士さん、立石俊樹さんの6名が登壇しました。
ミュージカル『太平洋序曲』は、江戸時代末期の日本が鎖国を解き、開国し、西洋化へ向かう激動の過程を描いた作品。
本作は、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との共同制作で、ミュージカルの巨匠ションに選んだのは、ミュージカルの巨匠・ソンドハイム氏の意欲作である『太平洋序曲』を、西洋と日本の融合したアプローチで新たに創り上げます。

出演は、物語全体を俯瞰しながら進行する狂言回しとして山本耕史さんと松下優也さんが、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門に海宝直人さんと廣瀬友祐さんが、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎にウエンツ瑛士さんと立石俊樹さんがそれぞれダブルキャストで挑みます。
【決起集会レポート】
ペリー来航に縁のある第一ホテル東京シーフォートの海を臨む会場に、キャスト6名が初めて顔を合わせることとなった決起集会。笠井信輔アナウンサーの司会進行のもと、公演への意気込みや演じる役の印象を始め、互いの親睦を深めるトークを繰り広げました。
狂言回し役/山本耕史さん
狂言回し役/松下優也さん
香山弥左衛門役/海宝直人さん
香山弥左衛門役/廣瀬友祐さん
ジョン万次郎役/ウエンツ瑛士さん
ジョン万次郎役/立石俊樹さん
■初の顔合わせについて
山本さん「皆さんカッコ良すぎて。僕は世代が上なので、キラキラな感じがすごい……。この中に混ざっちゃっていいのかなって思ってます」

ウエンツさん「僕は若い側にいる顔はしてましたけど、年齢はけっこう上(笑)。初対面の方もいらっしゃるので、じょじょに仲良くなって。さっき袖で待機してるとき、楽しくなって大きい声を出したら、うるさいって怒られました(笑)」

■意気込みとそれぞれの役柄について
山本さん「僕が演じるのは、役自体が“狂言回し”という役。例えば他に役名があって、担っている役割が狂言回しということはあるんですけど、役名が狂言回しというところがもう面白いと思っています。皆さんも狂言回しとして見るでしょうし、だからこそ逆手に取って面白く裏切る瞬間がありそうな、そんな気がします。狂言回しでありながら、作品の中にも精通していくというか。まだ台本ができていないので何とも言えないですが、想像しながらチャレンジできるような役になるのかなと考えています。僕もこれだけの大作は久しぶりなので、初心に帰った気持ちで頑張ります」

松下さん
「正直なところ、すごく未知。ただ、狂言回しはストーリーの大半を舞台上で過ごす。その中で狂言回しとしても存在するし、ときには他の誰かとして演じたり。カメレオンみたいな存在。とにかく出ているシーンがすごく多いというのと、セリフ量がとてつもなく多いと思うので、そこは頑張りたいです。見る人や演じる人によっていろんな解釈ができる作品だと思うので、そこはWキャストだからこそ楽しみたいなと思います。Wキャストの組み合わせも固定ではなく、いろんな方と一緒にお芝居ができるので、それを楽しみに稽古に励みたいです!」

海宝さん
「香山は浦賀奉行所の下級武士なんですが、将軍から黒船と外国人たちを追い出せと無茶な大役を押し付けられてしまいます。どうにか奮闘しながら万次郎とともに知恵を使って、最終的にはその役割を果たして出世していくというキャラクターです。日本で上演することに意義のある作品だと思います。ラストは『Next』という曲で終わりますが、時代が進めば『Next』の内容も先へ先へと進んでいくでしょうし、これを見た今の時代の人たちが何を感じるのか興味深い作品です。それを海外のクリエイターチームと日本人のキャストたちで作ることに大きな意味を感じております」

廣瀬さん
「日本史の転換期で、政治的問題などが出てくる中で、香山という平凡な男が権力を持っていく物語。濃いキャラクターがいる中で香山は至って普通の男になりそうなので、お客様が1番感情移入しやすいんじゃないかなと思います。素晴らしい俳優陣とご一緒できることを光栄に思っております。香山という役割をしっかり果たせるように一生懸命頑張りたいと思います」

ウエンツさん
「ジョン万次郎は漂流して流れ着いたアメリカで長い間過ごして、そして日本に帰ってきて。生き長らえるためにやらなきゃいけないこと、そして日本のために何が必要かを思うところ、きっと色々な思いが万次郎自身にあったと思います。この作品の中では本音だけでは生きていけない立場にいた人物なので、本音とは違う気持ちも混じえて演じつつ、香山との関係性も後半にかけてどうなっていくのかを楽しみにしてもらいたいです。この作品でステキだなと思うのが、海外の方によって作られた日本史で、歴史好きの方も違う側面から楽しめる部分があると思います。その中でジョン万次郎という役をしっかり務められるように頑張っていきたいと思います」

立石さん
「ジョン万次郎はペリー来航の際に香山と協力して、そこから友情を育みます。普通では考えられない数奇な運命を辿っていると思うんですが、そこを演じるのは楽しみです。最初は漁師で、143日間漂流して生きながられたジョン万次郎は生命力に溢れていて。彼について調べるうちに、偉大な人物だと改めて感じています。ステキな俳優陣と、そして日英合作ということで、とても刺激的な毎日になりそうなので、体当たりでぶつかっていきたいと思います!」
■6人それぞれの接点について
<ウエンツさん&海宝さん>
子役時代に劇団四季の『美女と野獣』で同じチップ役を演じた経験のある海宝さんとウエンツさん。当時は海宝さんが小学1年生で、ウエンツさんが小学4年生。

ウエンツさん「小学4年生が1年生に嫉妬してました。子供ながらに感じる、今日は偉い人が見に来るなって日のキャストは海宝くん。そういうの、すっごく覚えてるのよ。まさか小4で嫉妬という気持ちを覚えるとは(笑)。その後もいろんな作品を見させていただてますけど、ステキなので、今回本当に嬉しいです。楽しみです!」

<廣瀬さん&海宝さん&松下さん、そしてウエンツさん>
廣瀬さん「僕が共演したことあるのは、海宝さんと松下さん」
ウエンツさん「いや、俺も(接点)あるでしょ?」
廣瀬さん「?」
ウエンツさん「事務所の1階で会ったよ!」
廣瀬さん「あっ、(もう1つの共通点は)同い年!」

<立石さん&松下さん&廣瀬さん>
立石さん「僕は皆さんと初共演なんですが、同じ役を引き継いだことはありまして。ミュージカル『ロミオとジュリエット』のティボルト役は廣瀬さんが前回公演で演じられていて、ミュージカル『黒執事』のセバスチャンは僕が3代目で、松下さんが初代を演じられています」

■ミュージカルの魅力や、舞台出演にあたってこの瞬間が好きという部分について
山本さん
「お客様が何かを感じている瞬間を、僕らが感じられたら、それはやってよかったなと思います。みんなが同じ方向に向いているエネルギーはミュージカルに限らずですけど、お芝居、歌、ダンスとたくさん表現できるのがミュージカルだけ。歳を取れば取るほど、難易度は高くなるけど、そこはやっぱりミュージカルの楽しみ方の醍醐味なのかなと思います」

松下さん
「毎日やっていると本番のやっていることが当たり前に感じる瞬間も正直あります。でも、皆さんの前で歌って演じているときの熱量が伝わったとき、山本さんもおっしゃっていましたが、伝わったことを感じたとき、ホッとします。頑張っててよかったなと感じる瞬間ですね」

海宝さん
「ミュージカルの魅力はダンスや音楽、オーケストラや歌も。キャラクターたちの心情がダイレクトに、ダンスや歌でパッと見せられる、感じられるというのはミュージカルの大きなアドバンテージだと思います。自分が好きな瞬間は、大千秋楽のカーテンコールが終わった瞬間。何とも言えない寂しさや儚さがありながら、美しさを感じながら、達成感もあり。あ~終わったんだなと思う瞬間が何とも言えない時間です」

廣瀬さん
「大秋楽終わって、みんな着替えて、これだけ長い期間一緒にいて1つのものを作り上げたにも関わらず「お疲れ様でした~」と三々五々で散っていくんですけど、その瞬間が僕が好きです(「わかります!」と松下さんが共感)」

ウエンツさん
「ミュージカルの魅力は、セリフだけでは届かないものを歌やダンスが届けてくれて、より深いところまでお客様に心情を届けられることだと思います。やっててよかったと思う瞬間は、幕が開いた瞬間にお客様がいてくださること。お客様がそこにいらっしゃって初めて僕らの作品は完成すると思うので、幕が開いた瞬間は毎回すごく嬉しいです」

立石さん
「人生生きてて、二度とない瞬間の連続だと思うんですが、そういう時間をお客様やキャストと、音楽とお芝居とダンスと、いろんな表現を借りて同じ時間を過ごせるのが魅力だと思います」

■今回、狂言回し役の山本さんはセリフが多く、稽古中はたくさんの言葉と向き合うことになる可能性も。好きな言葉と苦手な言葉は?
山本さん
「広背筋が私の好きな言葉です! あと苦手な言葉……意外と、リバースクランチ。足を上げてくる腹筋ですね(笑)」

■最後の挨拶
山本さん
「素晴らしい作品になることは間違いないと思っています。あと見どころとしては、これだけの人数がスイッチしていること。松下くんと僕が一緒に出る可能性もないとは言えませんからね(笑)。何度かお越しいただいても、自分だけの『太平洋序曲』を見つけられるんじゃないかなと思います。何通りあるかあとで計算してみますけど、僕も全通り見たいので、皆さんぜひドシドシ見に来てください!」
【STORY】
時は江戸時代末期。海に浮かぶ島国ニッポン 。
黒船に乗ったペリーがアメリカから来航。鎖国政策を敷く幕府は慌て、浦賀奉行所の下級武士、香山弥左衛門と、鎖国破りの罪で捕らえられたジョン万次郎を派遣し、上陸を阻止すべく交渉を始める。一度は危機を切り抜けるものの、続いて諸外国の提督が列を成して開国を迫りくる 。
目まぐるしく動く時代。狂言回しが見つめる中、日本は開国へと否応なく舵を切るのだった。


ミュージカル『太平洋序曲』は、2023年3月8日より日生劇場にて東京公演、4月8日よ梅田芸術劇場メインホールにて大阪公演が開幕。チケット一般発売は、2022年12月10日AM10:00より開始いたします。公演詳細はInformationより公式サイトをご確認ください。


☆Information
ミュージカル『太平洋序曲』
<日程>
【東京】2023年3月8日(水)~29日(水)@日生劇場(全26回)
【大阪】2023年4月8日(土)~16日(日)梅田芸術劇場メインホール(全12回)

<キャスト>
狂言回し 山本耕史・松下優也(Wキャスト)
香山弥左衛門 海宝直人・廣瀬友祐(Wキャスト)
ジョン万次郎 ウエンツ瑛士・立石俊樹(Wキャスト)
将軍/女将 朝海ひかる
[老中] 可知寛子/ [たまて] 綿引さやか/ [漁師] 染谷洸太/ [泥棒] 村井成仁/ [少年] 谷口あかり/
[アメリカ提督] 杉浦奎介/[イギリス提督] 武藤寛/[オランダ提督] 田村雄一/ [ロシア提督] 中西勝之/[フランス提督] 照井裕隆/
[水兵] 藤田宏樹/ [少女] 井上花菜(登場順)

<スタッフ>
作詞・作曲 スティーヴン・ソンドハイム
脚本 ジョン・ワイドマン
演出 マシュー・ホワイト
翻訳・訳詞 市川洋二郎
音楽監督 キャサリン・ジェイズ
美術 ポール・ファーンズワース
照明 吉枝康幸
音響 山本浩一
衣裳 前田文子
ヘアメイク 中原雅子
音楽監督補 小澤時史
指揮 小林恵子
歌唱指導 やまぐちあきこ
演出助手 河合範子
舞台監督 藤崎遊

<チケット>
料金:S席13,500円 A席9,500円 B席5,500円(全席指定・税込/東阪共通)
※未就学児入場不可
一般発売日:2022年12月10日(土)午前10:00~
お問合わせ:梅田芸術劇場(東京)0570-077-039(大阪)06-6377-3800
企画・制作:梅田芸術劇場
主催:梅田芸術劇場/ABCテレビ(大阪公演のみ)

《公式HP》
https://www.umegei.com/pacific-overtures/
《公式Twitter》
@P_Overtures

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