北園涼「明るい光を灯したい」6/29発売の3rdアルバム『Ignition』より、自ら作詞した6曲を含む収録曲をたっぷりと解説!音楽に込めた想いを語る、SPロングインタビュー前編UP

ミュージカル『刀剣乱舞』小狐丸役や、MANKAI STAGE『A3!』高遠 丞役、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』波風ミナト役を務めるなど、人気舞台に数多く出演する俳優・北園 涼さんが、待望の3rd ALBUM『Ignition』を2022年6月29日に発売します。
北園 涼 3rd ALBUM『Ignition』ジャケット写真
アルバムには、表題曲「Ignition」を含めて北園さん自身が作詞に挑戦した6曲や、今年1月のワンマンライブで披露したRUIさん(ex CODE-V)とのコラボ曲「Awake」のSolo ver.、1stアルバム『Ark』に収録された「ALIVE」のAcoustic ver.など、ロックを中心に様々なジャンルの全9曲を収録。
また今作のリリースに続き、7月には全国5都市6会場を巡る全国ツアーとして、北園 涼 LIVE TOUR 2022『Ignition』が開催されます。

今回スマートボーイズでは、3rd ALBUM『Ignition』制作中の北園さんにインタビューを実施。“着火”や“点火”を意味する「Ignition」というタイトルに込めた想いはもちろん、自ら作詞を手掛けた楽曲のメッセージなどをたっぷりと語っていただきました。
その模様を前編・後編の2記事に渡り、ロングインタビューでお届けいたします!

■北園 涼さん 3rd ALBUM『Ignition』発売直前インタビュー【前編】

――北園さんにとって、いよいよ3枚目のアルバムとなる『Ignition』。今作では、なにか制作前からテーマとして意識されていたことはありましたか?

北園 涼(以下、北園) 今回のアルバムでは、制作前から「どれだけ作詞ができるかな」というのは考えていましたね。
これは前作の『Frontier』の時から考えていたことで、これからできれば作曲もしていきたいなと思うんですけど……ちょっとまだ、そこは勉強中のところもありまして。その分、作詞はできるだけ自分でやりたいな、と思っていたんです。

北園 涼さん
――今回は全9曲のうち、6曲がご自身で作詞された曲とのことで。

北園 はい。その他の曲はインスト曲と、シングルで出したコラボ曲「Awake」のソロバージョンだったり、過去曲「ALIVE」のアコースティックバージョンだったりで、今回のアルバムに向けて制作した曲は全て作詞できた、という感じですね。

――北園さんは前作『Frontier』で作詞に初挑戦されましたが、そこから作詞への意欲ととともに、歌にのせたい気持ちもさらに溜まってきた、というところでしょうか。

北園 アハハ! でもきっと、“溜まってきた”というよりは、もっと前からあったんでしょうね。前からあったものにプラス、そこから変わってきた想いももちろんあるだろうし。
今の自分というものをより皆さんには聴いてほしいし、“何を伝えたいのか”というのは普段から考えていることなので、それをどれだけストレートに、音楽でも伝えていけるのかなっていうのが今回の挑戦でした。

――そうしてこれまで以上に、ご自身の言葉が詰まったアルバムになったかと思いますが、表題曲としても収録されている『Ignition』というタイトルは、直訳すると“点火”や“着火”といった意味合いになるのでしょうか?

北園 はい。今回、今までの『Ark』『Frontier』で、イメージとしては“方舟に乗って(=Ark)、新たな土地に着いて(=Frontier)”っていう流れが一応できているんですけど、そこで次に何をするのかな、っていったらやっぱり“火起こしだな”と(笑)。
あとは構想していた頃が、世の中的にもコロナが一度落ち着いてから、また大きく数が膨れ上がって、という時期でもあったので、“一度は見えた光が、また消えてしまった”みたいに自分の中では感じていたんですよね。
僕だけじゃなく、多くの方も同じように「またか」という気持ちになっていたと思うので、そこで“着火”という意味を込めたこのアルバムで、なにか新たな灯火(ともしび)のような、道しるべになるような明るい光を灯せたらなと思ったんです。

――今作に込めた新たなメッセージだけではなく、『Ark』『Frontier』から続くストーリーも意識されていたんですね。

北園 そうですね。1作目からの流れというのは、もちろん大事にしていきたくて……今後、それが突然なくなる可能性も僕の性格だとあり得ますけど(笑)。今のところは、アルバム自体の流れも1作目から繋げて考えています。

――“表題曲を「Ignition」にしよう”ということや、このタイトル自体はいつ頃から考えられていたんですか?

北園 具体的に考えたのは、「次のアルバムを出そう」というリリース時期のお話が出てからですね。『Ignition』というタイトルを決めたところで、その頃はほかの収録曲も決まっていなかったので、まずは曲を選び始めて、という流れでした。

――それから収録曲も決定して、本日はまさに制作途中のタイミングでインタビューをさせていただいています。
ここからは全9曲の収録曲のうち、インスト曲である「Burning Tinder」を除いて、すでにレコーディングをされたという8曲を解説していただこうかと思います!

■「Ignition」(作詞:北園 涼)

――まずは表題曲でもある「Ignition」ですが、アルバム全体のテーマとあわせて、この曲にはどんな想いを込められましたか?

北園 言葉通り、“新たに火を点す”という意味ではあったので、やっぱり“前向きな曲にしたいな”っていうイメージがありまして。タイトルを先に決めていたので、作詞をする時にもどういう内容にしようかとすごく考えたんですけど、結果的には“消えた火を、もう一度点そう”というイメージで固まっていきました。
そうするとさらに、“諦めた夢を、もう一度追いかけよう”というテーマも出てきて……僕自身、やらずに後悔することをすごく嫌っているので、それを皆さんに伝えたいな、自分の声が届く範囲ぐらいでは、そういう後悔はして欲しくないな、という気持ちを込めた曲になりましたね。

――歌詞をみると、その内容は自分自身を鼓舞するようなメッセージになっていると思うんですが、聴く方にとっては、その言葉が自分への応援歌に変わったり、どこか励まされるような気持ちにもなるのではと感じました。

北園 そうですね。基本的に、“誰かを応援したい”っていう気持ちが僕自身にもあるし、僕が俳優をやっている、というか芸能の世界に飛び込んだ背景もそこにあって。
鹿児島で生まれて、僕が育ってきた環境では芸能の仕事っていうものは間近には見づらくて、憧れながらもなかなか飛び出せなかった自分がいて……でも、同じような境遇の人ってめちゃくちゃ多くいると思うんですよね。そういう人の背中を押してあげたいし、“遅いってことはないよ”ということも伝えていきたい。
やっぱり表題曲でもあるので、今の自分が伝えたいことを、この曲では一番に入れていきたいな、と思って書いていきました。

■「Limited time」(作詞:北園 涼)
北園 この曲は、“時間の使い方”をテーマにして書いた曲で。人それぞれ、時間の使い方って色々あるじゃないですか。その中で、自分の時間と人の時間の使い方は、別に一緒じゃなくてもいいんだよ、っていう曲ですね。
誰の人生だって限られた、いつ終わってしまうのか分からない時間でもあるから、無理に人と合わせる必要はないし、何かに囚われて過ごすよりも、もっと自由に、好きなことに使う時間を大切にするのもいいんじゃないかな、って僕は思っていて。そして24時間を一生懸命にやるのは大変だから、それを怠けているっていう風には捉えないで欲しいな、と。
きっとそう思いがちな人もいると思うので、それは怠けているんじゃなくて、自分の好きなことを大切にしているんだよ、って。そう思えたら、もっと楽に生きられるんじゃないかな、という気持ちで書いた曲です。

■「believe」(作詞:北園 涼)
北園 この曲は、去年の夏にシングルとしてリリースしたんですが……この時はもう、まさにコロナ禍の真っ只中にいて。確か、緊急事態宣言が出ていた頃に詞を書いたんじゃないかな。「ずっとコロナのニュースをやってるな」という時期だったので、歌詞にもそう書いちゃっているし。でも、そういう状況下でも何かを始めるには遅くないよ、っていう想いを込めた楽曲ですね。
僕自身、先のことを考えすぎても分からないし、過去を振り返る時間も大事ではあるけど……それで先に進めるのかって言われたら、なんだか止まっている時間が長いのは勿体ないなって思っていて。この時の僕は、自分が納得して進んでいるなら、それはどんな逆境でも間違いじゃないのかもしれない、という気持ちで書いていたんだと思います。
それに加えて、緊急事態宣言が明けた先の世界とか、ライブで会える日が来たら、一緒に楽しい時間を過ごそうね、みたいなメッセージを込めて書いた曲です。

――そのメッセージが、「believe」から「Ignition」へと繋がっていったようにも感じます。

北園 確かに! 「Ignition」の“消えてしまったものに、もう一度火をつける”っていうイメージは、この曲から出てきたのかもしれないです。

■「Awake (Solo ver.)」
――RUIさんとのコラボ曲としてリリースされたナンバー「Awake (Solo ver.)」は、ソロバージョンでの収録に。お二人の掛け合いから、新たにソロで歌ってみていかがでしたか?

北園 パート的に一人で歌う大変さも感じましたけど、他の曲のレコーディングとはまた違ったことを考えさせられましたね。
一人だからこそ、一人でしかできない「Awake」にしたいと思いましたし、ソロになって魅力が落ちるのは嫌だなとか、RUIさんとの「Awake」がライブでやってすごく楽しかった分、僕だけのライブではどう見せようか、っていうのも考えながらレコーディングして。
今後のライブでソロ披露する時は、RUIさんとのライブや、その時に来ていたお客様の熱も思い出して、一人のパフォーマンスでも全然負けてない「Awake」にしたいですね。

■「sad day」(作詞:北園 涼)
北園 これは「Ignition」とはまた違った形の応援歌、という感じで……何をやってもうまくいかない日って誰しもあると思うので、そういう時に聴いてほしくて書いた曲です。
でも、落ち込むことは肯定しつつも、僕は“落ちる時はとことん落ちて、その後どうするか”というのが大切で、落ち込む時間はわりと短めで先に進めた方がいいと思っているので、“今は落ち込んでもいいから、その先は前に進んでいこうね”、という歌詞になっています。

――北園さんが作詞された楽曲にあるメッセージや風景は、どれも特別な瞬間ではなくて、日常の中のふとした、誰しも経験のある瞬間や気持ちを描いていて。聴く方にとっても、日常に寄り添ってくれる曲なんじゃないかな、と思います。

北園 あぁ、確かにそうですね。ぶっちゃけ、特別なことって少ないじゃないですか。もう本当に、「とことん幸せだな!」みたいな日ってそうそうないし、だからこそ、日頃の小さな幸せを見つけることがとても大切なのかな、とも思うし。
音楽って特別な時に聴くものじゃなくて、例えば移動中とか、なにか家事をしながら、お風呂に入りながらでもいいし、いつだって聴いていいもので、イヤホンをすれば誰にも迷惑をかけずに、その世界に入り込める。そういう風に、僕は音楽自体が日常の中にあるものだと思っているので、自然とそういう歌詞になっているのかもしれないです。

■「I’ll buy」(作詞:北園 涼)

北園 アルバム全体としては、“火をつける”とか、“背中を押す”っていう応援歌的なメッセージが強いんですけど、新たに5曲の作詞をするからには、他にも色んなテーマで書きたいなと。その1曲として、ラブソングというか、愛を歌う曲に仕上げたいな、と思って書いたのが「I’ll buy」ですね。この曲はぜひ、結婚式で使って欲しいなと思っています(笑)。

――こうしたラブソングの歌詞には、ご自身の経験も含まれているのかな、というのも気になるところなんですが……いかがでしょうか?

北園 ハハハ、どこまでをお話ししようかなって僕も思いますね(笑)。でも、自分の経験だけじゃなくて、色んな人の恋愛の話を聞くこともありますし、最近は僕と同世代だったり、よく知っている共演者の方が結婚されたりだとか、嬉しいニュースもたくさん流れてきて。そういうタイミングの、今だからこそ思い浮かんできた歌詞なのかなと思います。

■「fake」(作詞:北園 涼)

北園 「fake」では、いま生きているこの世界の、仕事だったり、置かれている環境だったり……そういうものが、世界の全てではないんだ、ということを伝えたくて。あとから言い方を変えたりの試行錯誤はあったんですけど、サビのフレーズ自体はパンッとすぐに出てきましたね。
自分自身も、“まだまだ色んなことに挑戦していきたい”っていう気持ちがあるので、“今に満足したくない”というメッセージを込めた曲になるのかな。
もちろん聴く人によっても色んな捉え方があると思うので、本当に好きなように、自分の気持ちや境遇に置き換えて聴いてもらえたら、この曲もまた、応援歌のような面が際立ってくるのかなと思います。

■「ALIVE (Acoustic ver.)」
――そして「ALIVE (Acoustic ver.)」は、『Ark』の収録曲をアレンジし直しての再録に。

北園 これは、以前にアコースティックでパフォーマンスした時の評判がかなり良くて。「アコースティックのアルバムを作ってほしい」という声もあったんですが、全曲アコースティックというのは今回作れなかったので、僕から“なにか1曲はアコースティック曲を入れられたら”と提案しました。これはもう、ファンの方のリクエストに応えたかったというセレクトですね。

――ある意味では、ファンサービスとしてお届けしたい1曲だと。

北園 でも、アコースティックバージョンでレコーディングをするのは初めてだったので、僕にとってもすごくいい経験になりました。このレコーディングも今までとは違う感じで、より音の生感というものが感じられたし、仕上がりとしてもその質感は大事にしたいな、とも思いながら録りましたね。
――そして現時点では、まだ曲順は考え中とのことで。このインタビューをファンの皆さんに読んでいただく頃には決定しているはずですが、まだまだ悩ましいところでしょうか?

北園 もう、これは悩むだろうなと……なんとなく、「ALIVE (Acoustic ver.)」は最後に来るのかなとか、オープニングとして1曲目はインストの「Burning Tinder」になるだろうな、っていうビジョンはあるんですけど。でも、この予想とは全然違うところに持ってくるのも面白いと思うし……うーん、悩ましい! いつもこんな感じで、ライブのセットリストを決める時もすごく悩むんですよね(笑)。

――しかしそうした悩みも、制作過程の楽しい作業の一つですよね。

北園 本当に、贅沢な悩みですよね。基本的にアルバムの流れは、ライブだとどうなるのかな、っていう部分から僕は考えていて……もちろんCDでは1曲目から順番に聴く人が多いだろうし、その流れとして飽きさせないようにって考えたり、楽曲の内容だったりからも、自分の中では意味を持たせていきたいし。実際はどうなるか、ご期待していてください!

【6月16日UP インタビュー後編へ続く】

北園 涼 3rd ALBUM『Ignition』は、2022年6月29日発売です。ほかイベント情報や最新スケジュールなどは、下記のInformationから公式サイトをご確認ください。
☆Information
■Release information
北園 涼 3rd ALBUM
『Ignition』
2022年6月29日(水)発売
COCX-41790 ¥3,300(税抜価格:¥3,000)

【CD収録楽曲】
1.Burning Tinder
作編曲:T4K
2.Limited time
作詞:北園 涼 作曲:T4K 編曲:T4K
3.believe
作詞:北園 涼 作曲:土性達也 編曲:土性達也
4.Awake (Solo ver.)
作詞:叶人 作曲:叶人・Art Neco 編曲:Art Neco
5.sad day
作詞:北園 涼 作曲:T4K 編曲:T4K
6.I’ll buy
作詞:北園 涼 作曲:YAS 編曲:YAS
7.fake
作詞:北園 涼 作曲:関口晶大 編曲:関口晶大
8.Ignition
作詞:北園 涼 作曲:土性達也 編曲:土性達也
9.ALIVE (Acoustic ver.)
作詞:NoA/SPACEY 作曲:山本恭平(Arte Refact) 編曲:山本恭平(Arte Refact)
アコースティックアレンジ:中嶋康孝

■リリースイベント 開催スケジュール
・6/29(水) アニメイトアネックス4Fイベントフロア(池袋)
集合 ①18:30 ②18:45/開演19:00
・7/1(金) HMV&BOOKS HAKATA(福岡)
集合18:40/開演19:00
・7/16(土) アニメイト 第3太閤ビル(名古屋)
集合 ①10:45 ②11:30/開演 11:00
・7/16(土) アニメイト大阪日本橋 O.N.SQUARE 3Fイベントホール(大阪)
集合 16:00/開演16:30
イベント詳細は、下記のURLよりご確認ください。
https://columbia.jp/artist-info/kitazonoryo/live/
●オンライントークイベント&サイン入りランダムチェキプレゼント会
北園 涼 3rdアルバム『Ignition』をコロムビアミュージックショップの対象カートにてご予約頂いたお客様へ先着でCD1枚につきランダム絵柄の直筆サイン入りチェキ1枚を差し上げます。
また、応募した方のニックネームを読み上げさせて頂き、お渡しするチェキの絵柄を配信内で北園涼本人から発表します!

配信日:6/28(火)21:00~ YouTubeにて生配信
販売期間:2022/4/6(水)18:00~6/19(日)23:59まで
対象商品:2022/6/29発売 北園涼 3rdアルバム『Ignition』
COCX-41790 ¥3,300 (税抜価格 ¥3,000)
コロムビアミュージックショップ専用カートで販売中、詳細・購入はこちらへ
https://columbia.jp/artist-info/kitazonoryo/live/79070.html※先着で直筆サイン入りランダムチェキをプレゼント

■北園 涼 LIVE TOUR 2022『Ignition』
公演日程:
【福岡公演】7月2日(土)、3日(日) ESPエンタテインメント Live Hall EMY
【横浜公演】7月9日(土) 横浜Baysis
【大阪公演】7月17日(日) 江坂MUSE
【名古屋公演】7月18日(月祝) SPADE BOX
【東京公演①】7月23日(土)、24日(日) 代官山UNIT ※2部フルバンド編成
【東京公演②】7月30日(土)、31日(日) 赤羽ReNY alpha ※2部フルバンド編成
チケット情報や詳細は、下記のURLよりご確認ください。
https://ryo-kitazono.com/contents/511850

■ほか、北園 涼さんの最新情報はこちらをご確認ください。
≪北園 涼 アーティスト公式HP≫
https://columbia.jp/artist-info/kitazonoryo/
≪北園 涼 アーティスト情報公式Twitter≫
https://twitter.com/KitazonoMusic
≪YouTube 北園涼Official Artist Channel≫
https://www.youtube.com/channel/UCGRwfwxhnO0CDOnCNVfLQxA
≪北園 涼 公式HP≫
https://ryo-kitazono.com/
≪北園 涼 Twitter≫

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