君沢ユウキ・和合真一・中村誠治郎 舞台『遙かなる時空の中で3 十六夜記』1/22開幕直前SPインタビュー【前編】「1人の女性を守るために戦う殺陣」

2018年に、遙かシリーズ舞台化10周年を記念して上演された舞台『遙かなる時空の中で3』シリーズの第二弾、舞台『遙かなる時空の中で3 十六夜記』が1月22日より東京・サンシャイン劇場で上演されます。
舞台『遙かなる時空の中で3 十六夜記』
『遙かなる時空の中で3』はコーエーテクモゲームスから発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。「遙かなる時空の中で」シリーズは2000年に1作目が発売されてから、映画化、アニメ化、漫画化、舞台化、ドラマCD発売など様々な展開がされており、『遙かなる時空の中で3』は2004年に発売。前作より約100年後の世界、源平合戦の時代を舞台に作られている。ファンディスクとして、2005年に『遙かなる時空の中で3 十六夜記』が発売、2006年3月23日に本編の大団円後の設定で現代を舞台にした『遙かなる時空の中で3 運命の迷宮(ラビリンス)』が発売され、2007年に特別編のテレビアニメ『遙かなる時空の中で3 紅の月』、2010年には『遙かなる時空の中で3終わりなき運命』が放送。そして2017年2月には、『遙かなる時空の中で3』『遙かなる時空の中で3 十六夜記』の内容を1本にまとめPSVitaでリメイクした『遙かなる時空の中で3 Ultimate』が発売されました。

本作では、脚本に新鋭の実力派・キ上の空論 / オフィス上の空の中島庸介氏、脚色・演出は引き続き舞台遙かシリーズを支える西森英行氏(Innocent Sphere)が担当。

また注目のキャスト陣は、前作(2018年上演舞台『遙かなる時空の中で3』)から引き続き続投のメンバーとなる吉川友さん、杉江大志さん、千綿勇平さん、野本ほたるさん、中村誠治郎さんに加えて、今作から新たに、伊勢大貴さん、鐘ヶ江洸さん、大原海輝さん、君沢ユウキさん、古賀瑠さん、新田健太さん、小谷嘉一さん、幸田彩加さん、和合真一さんらの出演が決定。

【ストーリー】
新たなる戦い、新たなる出逢い──
普通の高校生として生活していた春日望美は
突然不思議な力で、源氏と平家が激しい戦いを続ける異世界へ導かれた。
怨霊を封印する力を持つ「白龍の神子」であると言われ、戸惑う望美だったが、
神子を守護する「八葉」と時間を過ごす中で
「大切な人を守りたい」と凛々しい強さに目覚めていくのだった。
そして、望美は宿敵である平知盛と剣を交える。
すべての戦いはここで幕を閉じるはずだった……。
運命は、望美を新しい戦いへと誘う。

スマートボーイズでは、梶原景時役の君沢ユウキさん、藤原泰衡役の和合真一さん、銀 / 平知盛役の中村誠治郎さんの3名にSPインタビュー! 前後半の2回に渡りたっぷりお届けします。

前編では、本作に対する意気込みや、演じてみたいキャラクターなどのお話をお聞きしました。君沢さん・和合さん・中村さんの3人の息のあったトークをお楽しみください!
――よろしくお願いします。まずは、本作への出演が決まった心境をお聞かせください。

和合 「遙か」を、この業界に入る前から知っていて、長く愛されているコンテンツなので、本当に嬉しいです。台本自体も面白くて、“源平”というすごく魅力のある時代で、「この中の役を演じるんだ」ということでプレッシャーがありつつも、挑戦だと思ってやり切りたいです。

君沢 個人的にも楽しみにしていた、『遙かなる時空の中で3再縁』に出演予定でしたが、(コロナで)中止になってしまったのは残念ですけれども、改めて続編という形で参加できるのはとても幸せです。

中村 めちゃくちゃ嬉しかったです。「遙か」に出ていて、3にも出演できると思っていなくて、十何年ぶりに「遙か」の世界に戻ってこられて。『遙かなる時空の中で3再縁』は中止になって残念だったんですけれど、また『十六夜記』として参加させていただけるっていうのは、本当に幸せなことだと思います。前回の『遙か3』のカーテンコールで「十六夜記やりたいです」、「1人2役やりたいです」って言ってたので、実現して幸せです。素直にやりたいな!と思っていたので、感慨深いですね。

――中村さんの希望もあって、今回銀と平知盛の2役を演じることが実現したんですね!衣装が3パターンありますが、どの衣装が1番お気に入りですか?

中村 知盛の全身のやつです。前回知盛をやっているので、しっくりくるんですよ。銀はまだ衣装を着慣れていないので、ここから稽古を重ねて、役とマッチングできたらいいなと思いますね。
君沢ユウキさん
――楽しみにしています! 「遙か」は、かなり個性的なキャラクターが勢揃いしていますが、みなさんそれぞれご自身の役をどんな風にを演じたいとお考えですか?

君沢 景時は、普段はひょうひょうとしていて、一見軽く思われてしまう部分もあります。本作では立場を違えて、敵になってしまいますが、主人公の望美ちゃんのことをすごく大切に思い続けているというところも、切なさがあって魅力じゃないかなと思います。皆さんが生きている世界の中でも、いろんな立場の人がいて、さまざまなドラマがあって、大切なものがすれ違いますが、でも実際は誰も悪くなかったりして。僕は裏切り者の立場なんですけれども、その中で、景時なりの正義を見せたいなって思っていますね。

和合 泰衡という、自分自身と正反対なクールで真面目なキャラで、一見何を考えているのかよくわからないけれど、でもその野心の中にある信念を表現しないといけないので、改めて泰衡を演じる難しさと同時にやりがいがあると思ったので非常に楽しみです。孤高の存在で、信念を持って、部下を従えて行く姿はすごくかっこよく写ると思うので、泰衡のキャラクターに負けないように引っ張っていきたいと思います。ふとした瞬間に素が出ちゃうと嫌なので、「常に眉間にシワを寄せる」を頑張ってしたいと思います(笑)。

中村 知盛は、絶対的な強さと、何を考えているかわからない感じ。戦闘狂みたいな感じが、すごく表には出ているんですけれど、実はすごく人を思いやっている人なんだなーって言うのは前回演じてみて思いましたね。銀の第一印象はミステリアスだけど、そんな彼にもきっと、知盛的要素は含まれていると思うので最初のインスピレーションを大事にしつつ、稽古の中で生でやるならではの1つのセンテンスとして付け加えられたらいいなと思っていますね。

――どのキャラクターも奥深いですね。さて、「遙か」シリーズは殺陣も見どころのひとつですが、注目ポイントはありますか?

中村 主人公の望美が強くなっていくのも楽しみの1つなんじゃないですかね? 1人の女を守る殺陣というか。

和合 いいですね!! 今の太字ですね!

3人 「1人の女性を守るために戦う殺陣」

――最高ですね。そんな風に言われたら、ファンの皆さんは望美ちゃんになりたいって思っちゃいますよ(笑)。

中村 「遙か」の世界は、キャラクターがすごく際立っていて、オリジナルと違って、実際に戦わなきゃいけないので、殺陣に関していえば、ひたすらにただ殺陣をやると言うよりかは、役を表現しながら戦うのが大事かなと思います。

君沢 甘いセリフであったり、そういう華やかな面だけではなくて、勝負の世界って言う両面が共存するのが「遙か」ですよね。

中村 ゲームではアクションシーンはそんなに描かれないけど、九郎や知盛とも舞台では戦いますし、実際に戦ったらこうなるというのを見られるのが、舞台の醍醐味なんじゃないんですかね。
和合真一さん
――確かに!殺陣のシーンが見れるのも舞台ならではですもんね! ますます上演が楽しみになります。ところで、「遙か」のゲームを実際にやってみていかがでしたか?

中村 僕が初めてやったのは10何年前なんですけれど、それでもやっぱりはまりますね。

――おっ! 男性の方もハマるんですね!

中村 入り口のハードルが高いだけで、やったら絶対はまります。僕ゲーマーなので、お勧めです! 男性にも「遙か」シリーズを好きになる人、絶対いると思います。やったらモテると思います。

和合 キュンとなるセリフとかね。

中村 勉強になる。

和合 毎回、どの選択肢を選ぼうかなってね。

中村 しかもちょっとした選択で変わるからね。

君沢 まさに人生と一緒ですね。

和合 攻略サイトを覗きたくなるよね。

中村 1周目は落としたいキャラクターを落とすけど、2周目以降は誰にしようかな? こいつの一面みたいなって考えながら、誰を落とそうかなって悩むから(笑)。男でも楽しいと思いますよ。
中村誠治郎さん
――魅力的なキャラクターが勢揃いしていますもんね!もし、「遙か」で別のキャラクターを演じられるなら、どの役がやりたいですか??

中村 俺は絶対、九郎ですね(即答)。それは「遙か」をやっていた時から言っていて、1で地の青龍をやっていたので、九郎も地の青龍なので、そのままやりたいねってトークショーでも言っていたんですよ。

君沢 僕は台本を読んだ印象ですけれども、知盛ですね。やっぱり悪いものに惹かれるというところがあって、泰衡もそうなんですけれど、一見悪く見える人の中でもちゃんと正義というものは存在していて、その後ろに実は、街で生きている人たちの命を背負っていたり。

中村 わかる、ずるいよね。「実はそうだったんだ」ってポイントにキュンとするもん。

君沢 それをあえて見せないように振る舞う姿に、僕はかっこよさを感じます。

和合 僕は、今回の台本を見ながら、景時がそうだと思ったよ。

君沢 こうやって解き明かされるといいんですよね。現世では解き明かされないまま、悪者で済まされる人がいっぱいいると思うので、そこを想像する優しい世の中になってほしいなって。

中村 そう思って見たらまた違うかもね。

君沢 そうですよね。悪い人ってそんなにないんじゃないの?

中村 表立って出ていることが全てじゃないよってね。

君沢 僕にとっては大切にしているものが、たまたまあなたと違うっていうことだと思うんですよ。誰も悪くないっていうのが辛いですよね。

和合 そういう意味でも、泰衡はゲーム本編では敵ですが、追加コンテンツでは泰衡側でのシナリオがあったりするので、やっぱり見方で全然変わるんだなって思いますね。
――確かに、見方によっては感じ方がガラリと変わりますもんね。ちなみに、和合さんは?

和合 僕は、春日望美ですかね。

中村 ふざけんなよ。できるわけねぇだろ!(笑)

和合 「やりたい」役、だから(笑)。

中村 めちゃくちゃいい声で「かのものを封ぜよ」って(笑)。

(一同爆笑)

和合 自分を基軸にいろんな人の運命を変えていくってすごい立ち位置だし、そういう風に生まれついてしまった人生は面白いなって。物語の軸になると、沢山の人を相手にするじゃないですか?そうなったときに、どういう世界が見えるんだろうなって。世界観が変わるだろうし、そんな望美ちゃんの視野を共有したいみたいなところはありますね。

――アハハハ! 和合さんが演じる望美ちゃん面白そうですね(笑)。

和合 全員男で演じるって言う「遙か」も斬新かな?って(笑)。その時はオファーをいただければなと思いますね。

中村 男だよ?

和合 泰衡やってたやつが、望美やってるんだぜ?みたいな(笑)。

中村 無理だよ(笑) 。

君沢 まぁ、気になるわな!

和合 それはみんな観に行くわ!

中村 出てきた瞬間に笑うわ(笑)。

和合 それで、一番最初に知盛を退治しなきゃいけない

中村 (和合さんを)俺、速攻斬るよ?(笑)

(一同爆笑)

以上、インタビュー前編をお届けしました。後編では、「遙か」の魅力や、落としたいキャラクターについてなど、たっぷり語ってもらっていますので、お楽しみに!
(※後編はこちら)

舞台『遙かなる時空の中で3 十六夜記』は2021年1月に東京・池袋サンシャイン劇場にて上演されます。詳しくはInformationをチェックしてください。
☆Information
【公演概要】
舞台『遙かなる時空の中で3 十六夜記』

日程:2021年1月22日(金) 〜 1月31日(日)
会場:池袋サンシャイン劇場
※大阪公演は中止になりました。

【出演】
吉川 友・伊勢大貴・鐘ヶ江 洸・杉江大志・大原海輝・千綿勇平・君沢ユウキ・古賀 瑠・新田健太・野本ほたる・小谷嘉一・幸田彩加・和合真一・中村誠治郎
アンサンブル:菅原健志・細川晃弘・寒川祥吾・坂本和基・菅野慶太・榮桃太郎

【スタッフ】
原作:「遙かなる時空の中で3 Ultimate」(コーエーテクモゲームス)
監修・製作協力:ルビーパーティー
脚本:中島庸介(キ上の空論 / オフィス上の空)
脚色・演出:西森英行(Innocent Sphere)
音楽:片山修志、鈴木暁也(Team-MAX)
殺陣:六本木康弘
美術:松本わかこ
舞台監督:西廣 奏
照明:大波多秀起
音響:門田圭介
映像:ワタナベカズキ
衣装:小野涼子
ヘアメイク:工藤聡美
演出助手:きまたまき
主催・企画・制作:オデッセー

【チケット】
東京公演:一般発売 8,800円(税込)
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/haruka3/
ローソンチケット:https://l-tike.com/haruka3/
e+(イープラス):https://eplus.jp/haruka3/

【配信】
1月31日(日) 13:30 千秋楽公演

<販売期間>
2021年1月22日(金)18:30〜1月31日(日)千秋楽公演終了迄

詳細はDMM.com:https://t.co/q4BXo1FtMP?amp=1 を確認してください。

≪公式サイト≫
http://www.haruka3-butai.com/izayoiki/
≪公式Twitter≫
https://twitter.com/butai_haruka

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