玉城裕規主演『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』が8月上演決定!歌舞伎をモチーフにしたハードボイルド現代劇、トレーラー映像が公開!

KAAT神奈川芸術劇場では、2021年4月1日から新芸術監督に就任した長塚圭史氏により、今年度からシーズン制を導入。2021年8月~2022年2月までのシーズン一年目は、テーマを「冒(ぼう)」に決定し、テーマにそった企画がプログラムされ、“飛び出す、はみ出す、突き進む”さまざまな作品が劇場を彩ります。
そして、そのシーズンの幕開けを飾るのは、作・野木萌葱氏×演出・シライケイタ氏による歌舞伎の人気演目「三人吉三」をモチーフにした、湊町を舞台に繰り広げられるハードボイルド現代劇「湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。」(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび〜しんそう、さんにんきちさ。)です。

■歌舞伎作品「三人吉三」とは?
河竹黙阿弥作。『三人吉三廓初買(くるわのはつがい)』として1860年初演されたのち、『三人吉三巴白浪(ともえのしらなみ)』と題名を変え、人気狂言となり現在でも上演されています。和尚吉三、お坊吉三、お嬢吉三という三人が節分の夜に出会い、因果に巻き込まれていく物語。江戸の市井の人々の暮らしの中にあるドラマを描いた世話物を代表する演目のひとつ。盗まれた名刀庚申丸と百両をめぐって、次々と糸がからまるように3人を引き寄せていきます。 悪事を重ねながら生きるアウトローを主人公とした作品は「白浪物」と呼ばれ、昔も今も観るものの心をつかみます。


演出は、蜷川幸雄氏演出の舞台で俳優としてデビューしたのち、2010年劇団温泉ドラゴンの立ち上げに参加し、脚本家・演出家として活躍の幅を広げているシライケイタ氏。2017 年には読売演劇大賞杉村春子賞を受賞するなど、その手腕は高く評価されています。

河竹黙阿弥による七五調のリズム感あふれる文体、悪事を重ねながら生きるアウトローの主人公、因果応報が生み出すドラマティックな展開といった歌舞伎の魅力が詰まった人気演目を、現代に置き換えた任侠版「三人吉三」として書き下ろすのは、野木萌葱氏。東京裁判、大逆事件、グリコ森永事件などの歴史や史実を題材にした脚本でこれまでも高い評価を受けている野木氏が、「三人吉三」の世界観をどう現代に蘇らせるのか注目が集まります。

注目の脚本家と演出家による待望の初タッグとなる本作に、個性あふれる魅力的なキャストが集結しました。歌舞伎版「三人吉三」で和尚吉三にあたる役を、舞台のみならず近年では映画やドラマでも圧倒的な存在感を示している玉城裕規さん、お嬢吉三にあたる役を、若手実力派として多方面での活躍を見せる岡本玲さん、お坊吉三にあたる役を、話題の映画やドラマに数多く出演してその個性が光る森優作さんが演じます。彼らの親や取り巻く周囲の人々として、渡辺哲さん、山本亨さん、ラサール石井さん、村岡希美さん、大久保鷹さん、若杉宏二さんら実力派俳優が出演し、ドラマを盛り上げていきます。

(上段左から)玉城裕規、岡本玲、森優作
(中段左から)渡辺哲、山本亨、ラサール石井
(下段左から)村岡希美、大久保鷹、若杉宏二
「三人吉三」同様、今作においても世の中からはみ出た悪党たちの葛藤や悲哀がにじむ、人間味あふれる物語が展開します。アウトローたちが湊町を舞台に運命に翻弄される任侠現代劇が、このカンパニーによってどのように立ち上がるのか、期待が高まります。

また『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』のトレイラーが公開されました。「三人吉三」に想を得たハードボイルド現代劇のエッヂの効いたトレイラーになっており、要チェックです!



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KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』は、8月27日よりKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演されます。詳細はInformationから公式サイトをご確認ください。

☆Information

KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』
2021年8月27日(金)~9月12日(日) KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ

【作】野木萌葱
【演出】シライケイタ

【出演】
玉城裕規 岡本玲 森優作 / 渡辺哲 山本亨 ラサール石井
村岡希美 大久保鷹 筑波竜一 伊藤公一 那須凛

【チケット情報】
2021/7/11(日)発売
一般:6,800円
U24チケット(24歳以下):3,400円
高校生以下割引:1,000円
シルバー割引(満65歳以上):6,300円

《公式サイト》
https://kaat.jp/d/minatoyokohama